2009-12-30

12月29日 初めてのポイント

昔から名前は聞いていたし、カイトでは乗ったことがある場所、でも一応アウターリーフだし、そのスポットを大切にしている人もいるだろうから大きいときに下手くそが出てきて、気分台無し、何てことしないように、誰かが誘ってくれるまでは行くまいと思っていた場所に今日は連れて行ってもらった。
波が上がる予報だったのでしょっぱなからでっかかったら恐いなあとちょっと緊張していたものの、予報は外れて昨日よりも小さなサイズ。これでは反対に波が割れていないんじゃないかとも思ったけれど、連れて行ってくれた人が「まあ、なければないでどんな感じなのかとか、どの辺にラインナップを置けばいいのか教えてあげるよ、それにこれくらいのサイズの方が人が誰もいなくて結構楽しかったりするんだ」という。
私もせっかくのチャンスだし、何より風がまったくなくてとてもきれいな海なので散歩気分でこいでみようと海に出た。

昨日もグラッシーだったけれど今日はそれにもまして鏡のようで、海の中が丸見え、結構汚いはずの海だけど海底には珊瑚もたくさん見え、亀が泳いでいるのもくっきり見えて水中眼鏡も要らないほど。その上海には二人だけ。波は小さく最初はほんとに割れないんじゃないかと思ったけど波の質がだんだんわかってきてのり位置がはっきりしてくると小さいながらもロングライドが出来るので二人では波の数に追いつかない。結局朝7時過ぎに出てから11時まで休みなしに漕いでいたから最後はぐったり、帰りに買い物に寄ったときたっていられずにしゃがみたくなるほど疲れていることに気がついた。
結局年末はこのまま波に終われて終わってしまいそうだけれど、乗れるときに乗っておかないと後悔するので最低限の仕事だけはしっかりこなして体も壊さないように気をつけながらできるだけたくさん波に乗って練習に励もうと思う。

選択肢が二つある。みんながたくさん集まっているところにいって波乗れないといらいら、きりきりするか、小さな波でもいいから回りを気にせず乗れるところ、漕ぐ距離は長くても人が来ないところを探してハッピーに乗ることをえらぶか、結局はハッピーになるために海に出るんだから答えは明快だ。連れて行ってくれたことに感謝し、またこの場所を大事にして、荒らさない程度に訪れたいと思う。

2009-12-29

12月28日 Glassy surf continues

昨日の晩はやすべえが来てくれて夕食をともにした。せっかく来てくれたのに私を含め家の全員が海で疲れきっててご飯を食べたとたんにみんな寝てしまい、やすべえは早々帰っていった。そして今朝はあさ海で遠くの方から「友子さあーん」と声がし、やすべえが大きな腕を振り回しているのが見えた、やすべえはもともとウインドサーファーでサーフィンはそんなにやらないが波に巻かれながらもずいぶん長い間がんばっていた。
今日はちょっとサイズダウンとはいえ十分楽しい大きさ、反対に朝はすいていたのでこれくらいでも推定他方がずっと楽しい、そのうえ今まで以上にグラッシーで海のそこがすべて見えるほどピターっと風がなく、小さな波でも乗ればちゅるちゅるーっと進んでいく、大潮なので潮が引くと結構早いいい感じの波になっていた気がする。

そろそろやめよう、やめようと思いながらもったいなくて10時半ごろまで結局居座り、もうだめだというまで乗って上がった。今日はさすがにダブルセッションする気になれず、帰宅。夜は前から見たかったシャーロックホームズの映画を見に行った。子供のころシャーロックホームズが大好きですべて手に入る彼の小説は読んでいたし、ロンドンの友人のところに行った時も観光にはまったく興味なかったけどベイカーストリート(小説の中でシャーロックが住んでるとされている通りでよくその描写が出てくる)だけ見てみたいとリクエストしたくらいだったのだ、でも映画はいまいちだった。本で読むあのどきどきする感じ、さすがシャーロック!という感じがなくて、よりハリウッド的でアクションがたくさん入っていた。
明日はまたもや新しいうねりが入ってサイズアップするらしい。文句いうつもりはまったくないが、この冬どうなっちゃってるの?

2009-12-28

12月27日 このまま年明け?

波がサイズダウンすることを予想して、今日は誰よりも早く海に出てメインピークから波に何本か乗らせてもらって混んできたら上がって違う用事を済ませるつもりだった。日の出とともに出ようと思っていたのだが、日の出よりも前に出てくる人が5人ほどいたようだった。でもメインピークから2,3本は波に乗れた。それよりサイズダウンすると思っていた波だが、サイズダウンしていないどころか、もしかしたら昨日より大きかったかも。しょっぱなモロにセットで巻かれ、まずリーシュとパドルが絡み、次の波で巻かれたとき今度はカメラがウアームバンドケースから吹っ飛び、そのリーシュ(というか紐)が体とパドルにこれまた絡み、散々な眼にあった。混んでいたらみんなの写真でも撮ろう、なんて安易にカメラなんて持っていたためだが、人より下手な私は波に乗ることに集中しろ、といわれている気がした。
昨日ほどたくさん波には乗れなかったとはいえ、十分たくさん乗らせてもらえたし、サイズもダウンしていなかったので大満足。明日はまたサイズアップするという予報だが、このまま年明けに突入してしまうのだろうか?

11月は風あり波ありでカイト三昧、12月はほとんどがグラッシーサーフの毎日、マウイも不況の風が吹いてみんな仕事がないといっているけど、波がいいから仕事がなくてちょうどいい(?)なんて思ってる人も多い気がする。何度もいう様だがこんなにいい冬めったにないから当たり前に思わず一日一日を感謝して波に乗らせてもらおうと思う。

2009-12-27

12月26日 一日遅れて最高のプレゼント

(ふみさんの子供たちと、photo by Fumi)
昨日は波が大きすぎて{そりゃ、クリスマスに波くださいと頼んだけど、こんな大きなプレゼントくれても、困ります」と言うくらい大きな波だった。今日はサイズダウンしてくれたおかげでカナハへ。
なぜかそれほど混んでいなくて、そのウエスーパーグラッシーウエイブ、最初のうちはお化けセットがたまに来てぐるぐるに巻かれちゃうのではとびびりながら乗っていたが、しばらくしてお化けセットは来ないことがわかり、セットで巻かれても対応できるサイズだとわかった。大きすぎない上に乗れる波はちょうど楽しいサイズでそのうえフェイスがマウイとは思えないほどきれい。メインピークはカラマやロックなどビッグボーイズたちがいるので2軍ピーク(通称山ちゃんポイント)で残り物、そしてたまに来るシフトするピークから乗っていたが、それでも十分、今日は波待ちしている時間より乗ったりこいだりしている時間の方が多かったような気がするくらいたくさん乗れた。そして私だけでなくメインピークにいた人もインサイドにいた人もみーんな同じくらいたくさん乗れていた気がする。最後の方はあまりに疲れて波に乗っていてもひょっとこ踊りのようにおっとっと、と足取りが不安定になるくらいだった。

乗りながら自分の悪い点、そしてそれをどうしたら直せるか、上手い人たちのライデイングを見ながら考えた。スタンドアップに関しては上手な人の乗っているところをじっくり観察したことがあまりないのでもっと詳しく細かいところまでオタクのように(ウインドの素子プロのごとく)研究してみたいと思った。もっともっと上達したい。楽しいけど上手くなればもっと楽しいだろうから。

いったん「もうだめだ、これ以上は出来ない」と上がってきたのだが、それでも今日は風が無風。結局1時間ほど町で用事を済ませてからまたもう一回出艇。けれど無風とはいえオンショア気味でフェイスがアサほどきれいでなく、いまいち、そしてきっと自分の体も疲れきっていたからいまいちのライデイングだったのだろう、2時間ほどで終了。
毎日すばらしい波だけど今日はさらによかった。Maui No Kaoi! 

帰り道フキパで風が吹いていた。「ええーっ、もうくたくたなのに、カイトできそうだったらどうしよう?」と車を止めて観察したけど、風はかなりオフショアでガステイーで難しそう、そのウエ波も大きいしインサイドはまったく風がない。一人だけウインドが出ていたが、まともに乗れていなかったのですっきりあきらめられた。フミさん家族もちょうど車を止めていて、一緒に写真をとってくれた。フミさんは誰よりもウインドが好きで家族の世話や仕事やヨガや庭仕事ととにかくものすごく忙しい中、何とかして一生懸命時間を作ってはウインドを楽しんでいる、結局はいろんな環境の中でも続けていこうという情熱、これがすごいパワーになるんだろうな。海見ているだけでもすっきり、気持ちよくなったーと腕を広げて海のエネルギーをからいっぱいに満たすようにしてニコニコ顔で帰っていった彼女の様子に私までハッピーになった。けっきょくちょっとしたことにも喜びを見つけることが出来ることって幸せであり続けることのキーポイントのような気がする。

12月25日 HUGE X'mas Present!

波が上がる予報どおり、まだ暗いウエブキャムのスクリーンに眼をこらすと真っ白なスープが何列にも並んでいた。風はないが、あまりに大きいので海がうごめいている感じ。これではカナハも無理かなあ、と思いながらもとりあえず何人かの仲間と連絡しあいながら移動。
「でっかいクリスマスプレゼントで嬉しいけど、これではちょっとでかすぎるよ」と思いながら途中フキパを見るとこんな光景久々だというほどの巨大な波が割れていた。これだけ大きくなるともちろん誰も入っていないので比べるものがなく大きさを測るのは難しいが、海の沖のどの辺りで割れているかを考えると、少なくとも去年の冬には一回も入ってこなかったサイズだというのがはっきりわかる。そしてどんなことああっても、カイトでも私が出る幕ではない、ということも。朝早くからジョーズでスタンバってた、トレーシーからも、「今日の方が先週のでっかい日より大きいみたい」というテキストメッセージが入っていた。ジョーズでは大波狙いのサーファーたちが終結していることだろう。

朝日に輝いた巨大な波があまりにすごくてきれいなので、つい車を止めてみていたら、アンドリューたちも近くに車をとめて写真を撮っていたのでみんなでクリスマスポートレートとしていつもお世話になってるレインズをバックに記念撮影。

さてカナハは見るからにクローズアウトでぐちゃぐちゃ、アクションビーチを見てみたが、さすがに波も小さく、あまりきれいに割れていない。こんなに大きな波が着てるときにこれに乗るのもなあ、とピア1をチェックしてみたが,こちらもまだ大きすぎてMessy、最後の頼みの綱としてかフルイハーバーを見に行ったが、案の定混雑しそう、ただハーバーの端っこのカヌーが出るところを見てみたら子供が何人かといつもメロー並んでイーが一人スタンドアップで入っているだけだったので、波は小さいけどそこではいることにした。それが大正解。子供たちはカヌーで波に乗りながらキャーキャー騒いで楽しんだり、ボードを交換しあいしながら兄弟げんか始めたり、その周りで私たちやランデイー、もう一人のローカルのおじさんが譲り合いながら波に乗り、誰が波に乗ってもみんながやいやい完成を飛ばす、めちゃくちゃ雰囲気がいい中でサーフィン出来た。アンドリューとショーンも久々に回りに気を使わずにぼろ巻かれしたり、サバイバルなコンデイションではない中、波に乗れて楽しそう。こういう波で乗ることでずいぶん学ぶことも多いような気がする。
エキサイテイングな波も楽しいけど今日、クリスマスの朝にはなんだかこれがぴったり、という気持ちに慣れて、3人で気分よく帰ってきた。午後はボーイズたちがターキーやマッシュポテトなどまた1週間分くらいの大量のごちそうを作ってくれた。クリスマスが終わって、この料理がすべてなくなったら少し体を洗浄するためにもデトックスフード中心の生活をしなくちゃ、と思う。
(Robby Naish )
ちなみに今日のジョーズは最初大波のトウインから始まり、途中風が吹いてきてからロビーやジェイソン、カイなどがウインドで出たようだ。ジェイソンは前回のビッグスウエルで彼自身が{本気でもうこれでしぬんだ、と思った」とマジな顔して話すほどのすごいワイプアウト(3本の波の間浮かんで来ることがなく1分以上海中にいた)をしたので今回彼はでるのだろうか、あるいは出てもライデイングが少し守りの体制になるのだろうかと気になっていたけど、まったくそんなことはなく、ぎりぎりのやばイところで危機一髪逃げるようなシチュエーションがたくさんあったとか、特に一回はものすごいセットの端っこでウオーターが上がらずもうだめだというときにリグを捨ててジェットに引っ張ってもらって逃げ切り、リグは巻かれてめちゃくちゃになったとか。
反対にロビーは冷静沈着、頭を使ったスマートなそして素晴らしいライデイングを見せて王者の貫禄.そしてカイレニーは数週間前に初めて入ったというジョーズにもかかわらず、トウインでもウインドでもすごいライデイングをしてとっても楽しそうに見えたらしい。そして風が落ち、みんなが疲れて帰って言った後も、またトウインに道具を変えてずっと暗くなるまで乗り続けていたとか、本当に好きで好きでしょうがなくて、長い間乗りたいと思い描いていた夢が実現し、それだけの実力があるものとして成長したカイ、17歳にしてすでにマウイが誇れる新のウオーターマンの地位を確立しつつある。(Kay Lenny)

2009-12-25

12月24日 Kanaha, as good as gets!

首が痛くて思うように動けないので今日もあまり楽しくサーフィンが出来ないんじゃないかと思いながらもウェブでチェックすると風はなさそうで波もよさそう。乗らないわけには行かないのでいってみると思ったよりサイズは大きくなく、昨日よりもクリーンに見えた。

昨日より早めに出たけれど、それでも結構な人数が海に入っていた。みんながいっせいにテイクオフしてドロップインだらけのメインの一番奥のピーク、そして私がみんなが逃したおこぼれを拾おうと待機するミドルピーク、そしてインサイドで上手なロングボーダーたちがテイクオフするインサイドの大きく分けて3つのセクションがあり、ほかにもレフと側にいくつかてうくオフポイントがあるのでかなりバラけるとはいえ、それこそ、これだけ集まってるって、何かイベントでもあるの?って思ってしまうほどの人の多さだった。
最初に沖まで行かないうちにテイクオフした波があまりにきれいで気分がよかったので、今日は昨日とは違う、と感じ。やる気がもりもり沸いてきた。
結局混んでいるので乗りたい波にはなかなか乗れなかったけど、それでもおこぼれを拾ったり、写真を撮ったり(そのせいで巻かれたり、でも混んでいるときはカメラを持って出ると波をとることに気持ちが集中せず、いらいらしなくて済むからいいのだ)してたのしんだ。疲れてきたのでいったん岸に戻って持ってきた食べ物を食べて少し休み、もう一回、そろそろみんな疲れてすいてきただろうと思ったけど、なかなかどうして、少しは人数が減ったとはいえ、また違う面子が入っていた。
かなはにしては今日のコンデイションは上出来でこれ以上はないでしょう、って感じ。大きさはそれほどないけれどクリーンでロングライドが出来て、メローでみんなに波が渡るのでみんなニコニコ、いい波に乗った人に周りが歓声を上げていたり、とってもにこやかでいい雰囲気、「メリークリスマス!」と言い合う声があちこちから聞こえ、素敵なクリスマスだなーとこの場にいる自分の幸運に感謝した。いつもはお昼ごろには風が入ってしまうカナハだが、今日は不思議と夕方までずっと風が上がらずグラッシーコンデイションが続いた。

朝7時過ぎから入って途中で一時間弱休みはしたものの、2時半過ぎまで漕いでいたため最後の方はもう腕が痛くてパンパンで、肩の筋肉に燃えるような感覚があった、あんなふうになったのははじめてかも。でもいつもこんなコンデイションであるわけではないのでつい貧乏性が出てGet it while you canと乗り続けてしまった。明日もいいコンデイションだったらどうしよう、体が持たない。

フランスから来たジェロームを含め家の住人は4人ともくたくたになって家に戻ってきて簡単な夕食を済ませたが、「こんなクリスマスでいいんだろうか」というショーンの問いかけに「いいでしょー、山でだって雪がよければクリスマスだってこんな風にすべりまくってるだけだったろうし」と納得。
だっていい波が来てくれたことが一番クリスマスプレゼントだから。
とにもかくにもメリークリスマス!

2009-12-24

12月23日 弱気なアプローチ

数日前から寝違えたのか、首が痛くてよく回らない。そのせいなのか、いまいち海でも攻める気になれない。今日も風がなく波は大きいとわかっているのになんとなくいつもほどやる気が出ないし、それでも貧乏性であるのに出ないのはもったいないからとカナハで出てみたもののパドルをこぐ度に首が痛いし、首が回らないからきょろきょろ波を探すことも出来ない、ちょっと漕いでピークに近づこうというのもなんとなく痛いので面倒くさいし、テイクオフの最後の一漕ぎに力がはいらず、いい波に乗れない。体の調子がいまいちだと気持ちも弱気になるというのがよーくわかった。

自分のせいもあっただろうけど波自体も今日はちょっと難しいようでほかの人たちもみんな余りいい波に乗れていないように見えた。昨日までオンショアだったので波がダバダバしていてあまりクリーンでないのだ。
結局2時間近く入っていたけどこれだ、という波にも乗れないまま終了、そのうえ首はさらに痛くなってきたので、「体の調子の悪いときは無理してのっても楽しめないから乗らずに直した方がよい」ということを学んだ。

それにしても天気はいいし風はさわさわと弱いし、今晩からさらに大きな波が来るというし、何で今年はこんなに波が来るんだろう?

2009-12-23

12月22日 たまった用事を済ませる日

(Swell map、巨大な火の玉ハワイに接近中)
今日こそ朝一番でカナハサーフィンだ、と思っていたのに、朝からオンショアの風がすこし吹いていて、面が荒れていたため、いくのをキャンセル。やらなくてはならない用事をクリスマス掘りデイの前に済ませてしまおうと銀行やら郵便局やらそのほか買い物を済ませて家に戻るとヨガには間に合わない時間。仕方ないのでこちらもずっとほっぽらかしにされていた畑に少し手を入れる。
今日も風は上がりそうで上がらず、カイトするには足りないけれど、サーフィンするには吹きすぎというなんとも中途半端なコンデイション、でも大西でサーフィンしている日本のハードコアサーファーにしてみたら、これで海に出ないなんて甘えている、かな。波自体は昨日よりはサイズダウンだが、今晩からどんどん上がっていってクリスマスデイにはまた2週間ほど前の巨大なうねりと同じくらいのサイズになるのでは、と予想されている。

ところで、今日友人のカメラマンから写真集が届いた。樋貝吉郎カメラマンとはいろんなところを一緒に旅し、すばらしい思い出がたくさん、たくさんのどきどきや感動や大笑いを共有した大切な友人、これほど一緒に旅して楽しいカメラマンはほんとに少ないというほど彼のスタイル、性格はお惚けで、そのくせ写真は筋がピシッと通っていてこれぞ樋貝ワールド、なる一生忘れられないようなショットを残す。今回の写真集はスノーボードが中心とはいえ、ライデイングのショット集というよりはスノーボードを取り巻く人生のひとかけひとかけをショットとして切り取ったものをまとめたようなそんな感じのアートブック。すばらしい出来で、特に表紙のショットは、見るだけで「COLD FRAME」というタイトルにもかかわらず心がぽっとあったまるようなそんな本。スノーボーダーであることの幸せ、あるいは雪や自然と密接な暮らしをしていることのすばらしさを再確認させてくれる写真集だと思う。雪山のみんな、元気かな、みんなに会いたくなってきた。クリスマスプレゼントに最高だと思うので、ぜひ!

2009-12-22

12月21日 オンショア気味のビッグウエイブ


今日は朝一番にワイレアでの撮影を手伝うことになっていた。でも風がなく、波はないということは、カナハいいんじゃなーい?とすごく気になっていた。しかし約束したのだから文句は言わずにさっさと終わらせてそのあとからカナハに駆けつければ、なんて思っていたのだが、11時にカナハに着いたときはすでに風が入ってしまっていた。後で聞くとめちゃくちゃすいていたらしい。ああ、残念無念。そのうえ撮影の方はなぜかオートフォーカスにしておいたはずらしいのに、カメラを竹ざおに取り付けて、リモートコントロールで撮った写真はほとんどピンボケだったようだ。家に帰って仕事、と思っていたらレインズで、予想以上に風が入っていた。まだ11時前だったのでイソイデダカインまで行って買い物を済ませ、もう一度レインズまで引き返した。常連のマイクが12mで出て一人でフキパを独占していた。かなりオンショアで昨日と同じようなコンデイション、そのうえ波はぐんとサイズアップ。このサイズで出たことは何度もあるけれど、なれない9mで、それもオンショアっぽい風の中出る自信がなく、2時間ほどビーチで見ていた。その間にほかにもブラッドとクルーザーが出て行った。結局私はカイトがコントロールできずに巻かれたときのことを考えて出るのをやめて帰ってきたが、自分の弱虫ぶりに自己嫌悪、少しでも出てみればよかったのに、と落ち込んだ。

今日はいろんなグッドコンデイションがあったはずなのに一日なんだか空回りだった。気分を変えるために庭を歩いた。ここのところ家の周りを歩いていなかったし畑もほとんど手を入れてなかった。気づいたらたくさん熟れてたスターフルーツは終了していて、みかんやグレープフルーツがたわわになっていて、収穫できた。そして2009年ももう数日で終わりなんだ。なんだか毎日がすっ飛んでいくようだ。

2009-12-21

12月20日 島中ドライブした末、レインズでカイト

アンドリューが頼まれていた写真の締め切りが明日なのに、必要な写真が撮れていない、と今頃になってあわて、朝一番にサウスに行って撮影しようということになっていたが、そういう日に限って雨、結局あきらめモードでヨガに行こうと思っていたところに、キヘイのかなちゃんから電話で「晴れてきたよー」とグッドニュース,急いでいったが、すでにお昼前だったのでそよそよサーマル風が吹いていて写真にはいまいち、ただしロケハンは出来たので締め切りには間に合わなくても明日晴れたら朝一番でやろう、ということになった。それにしてもはじめてリトルビーチ(ヌーデイストビーチ)に乗り込んだけど、裸になるのが好きな人こんなにいるのね、ぶらぶらさせながら男同士でフリスビーしてたり、トップレスの二人の女の子が一緒に並んでヨガしていたり、何もここで裸でやることないのに、って思う私がおかしいのだろうか。根っころがって日焼けしている人も思い切り丸出しで寝てるけど後で日焼けしすぎてひりひりしないのかしら、と変な心配をしてしまった。でも痛いだろうなあ。

その後どこかでサーフィンしようと、ウエストサイドへ向かったが、どこもオンショアで小さい波、Sターンまで行くと今度はセットはかなり大きいけど風が強い、昨日と同じくらいの風が吹いていて、カイトの道具を持っていないことを悔やんだけど遅い、3人くらい出ていたが、少したったら風が落ちてみんな岸に流れ着いたので、ま、いっかと諦めがついた。が、今度はノースショアが気になり、電話してみると風が吹いているという。アンドリューたちが気をきかせてくれてここまで来たというのにサーフィンせずにノースに戻ってくれたおかげで3時過ぎからレインズでカイトすることが出来た。
ノースイーストのうねりにちょっぴりオンショア気味の風でストーミーな感じのコンデイション、セットは結構なサイズがあリ、久々だったのでかなりチキンのライデイング、その上風がなくなったりするの出みんなカイトを落としたり巻かれたりしているのを見てとにかく安全第一に乗っていた。が、一回風がインサイドでなくなりカイトを落とし、あせった。なんとかリランチさせ、沖で巻かれて泳ぐ羽目に合わないうちに、とビーチに戻った。9mで乗ったけど9mはほんとに動きがゆっくりで難しい。

ドライブが多かった一日だけど最後にカイト出来たことで気分すっきり。波は相変わらず大きいが、また明日から風がなくなる予報なのでサーフィンかな。

2009-12-20

12月19日 Epic Westside

ちょっと波が小さくなったかなと思ったらまた一気にサイズアップ、ホキパはオンショアクローズアウトでほとんどサーファーがいない状態。カナハもかなり大きくストーミーで、カフルイハーバーかなあ、と思っていたら、やっぱり当たりで、みんなカフルイハーバーに大集合だった。私はカフルイハーバーには何回かしか入ったことがない。とりあえず一番すいてそうな場所に向かっていった。
カフルイハーバーはサイズは大きくなくてもきれいに割れて掘れるし早いので上手なサーファーがたくさん。ショートボーダーも多いので邪魔にならないようにしなくちゃ、とちょっと緊張。でようとしたところには、ケンジさんなど何人かのスタンドアップパドラーがいた。おくからテイクオフしないとなかなか乗れないのだが、サーファーがいるし、そこで失敗したらすぐクローズアウトしてしまう。だからショルダークイーンらしくショルダーにいてちょっとピークがシフトした中くらいの大きさの波を狙って乗っていた。
カフルイハーバーの波質はカナハとはまったく違い、大きなセットが来ても割れるところでサイズダウンし、その代わりぼこっとほれて来る感じ、なれるのに手間取った。
一緒に出てきたアンドリューとショーンには絶対難しすぎ、カナハに移動するというので一緒に上がった。

ウエストサイドのカイト仲間何人かから電話があり、かなりいいコンデイションだという。カイトの道具は俳句の家に置いてきてしまったし、ウエストサイドは遠いところまでドライブした末、スカというのが多いので悩んだけど、「今日はのがすべきでないコンデイションだと思うよ、All time!」と駄目押しのメッセージが入り、意を決して家まで道具を取りに帰り、友人の娘の誕生日パーテイーもすっぽかしてウエストサイドに向かった。ついたのは1時前、ちょうどクアトロチームもみんなで来たところで、ゴヤ、キース、パスカル、リーバイが出て行くところ、ケビン・プリチャードもいた。カイトはウエストサイドローカルが数人のほかにエリオット、バッキー、ステイーブとレインズ代表ビッグウエイバー達も集合していた。風はかなり弱そうでオフショア、インサイドはまったくなくアウトにでるのが難しそうだけれど9mをはって出た。カイトを水に浮かばせて、沖へと流しながら海上でリランチさせる方法をとったけれど、もともとリランチが得意でない上に風が全然なくどんどん横に流れるばかり、そのうちボードとも離れてしまい、浅いリーフの方まで行ってしまった。このまま流されて終わりかしら、(ビーチには結構な人数のギャラリーがいて恥ずかしい一部始終を見ていたはず)と思ったら、カイトがやっと上がってくれたけれど、ボードはかなり風上にあり、その上カイトも今にもまた落ちてしまいそう。それでもがんばって風上に上ろうとしていたら、一人のスタンドアップパドラーがひざに私のボードを乗せて座りながら私の方に近づいて来るのが見えた。そのときは彼がサンタさんに見えた。彼が持ってきてくれなかったらそのまま波に一本も乗らずに終わってしまっていただろう。彼のおかげで無事アウトに出ていい波を数本乗ることが出来た。たまに波の合間でまったく風がなくなるときがあったりセットが来てウインドサーファーの邪魔にならないようにあせって動いたり、と結構難しかったけどもうちょっと風があったらほんとにバハの大きいときみたいな感じで最高だ。

カイトではウエストサイドでコンデイションに当たったのは初めて。記念すべき日だ。
ノースに戻ってくると雲が厚くかかり、雨だった。ここ数日冬っぽい天気が多くなり、寒くなってきた。ぶっちぎってしまったカイナニのバースデー、彼女の大好きなエルモオンパレードのパーテイーでお父さんが気ぐるみのエルモ着て出てくるほどの大サービス、カイナニ、すばらしい両親に恵まれてよかったね、2歳のお誕生日おめでとう!

2009-12-19

12月18日 曇り空

久しぶりの曇り空とオンショアコンデイションなのでやっと海に行かずにヨガクラスに行くことが出来た。8月の腰を痛めてから何回かクラスにも行ったけれどやはり完全に直っているわけではないようでプラクテイスの途中で痛くなってしまい、それが恐くてずっといけなかったのだが、練習をしていなかったことで腰以外の体ががちがちに硬くなってしまい、ヨガを続けていないと遊び続けることが出来なくなるのではという不安があった。いつも通っている恵子ちゃんのクラスをフルにやるとがんばりすぎでまた腰を痛めてしまいそうだったので、自分のペースで出来るマイソールのクラスを選んでいくことにした。

プラクテイスを始めると、ここ数ヶ月まったく伸ばしてあげていなかったか筋肉をあちこちに感じ、からだがきしんでいるのがわかった。ハーフまでしかやらなかったけれどやはりヴィニアサの連続が腰にはよくないようだとわかった。今度からはヴィニヤサだけ省いてやらせてもらおうかな。
でも久しぶりに呼吸に集中し心を落ち着ける静かな時間を過ごせてとても気持ちよかった。家の近所にこんなすばらしい先生がいることに感謝している。

午後は久しぶりに海のことを気にせず仕事、選択、掃除、そろそろ年末、そして明日から新しいお客さんがフランスからやってくるので部屋の準備をしなくては!

12月17日 ガールズナイト!

波も風もやっと少し落ち着き、今日はカナハでは腰位、フキパはかなり楽しそうだったが、私はフキパはどうしても人が多すぎて出る勇気が出ないので家で仕事をすることにした。コナウインドが吹いてきてスタンドアップにはちょっときつそうだったが、波の形がきれいにシェイプされてサイズが小さいながらもとてもきれいだった。

夕方近所に住む友人宅へ行っていろいろ相談。彼らはマーシャル諸島に行きたいと計画していて、私の知り合いやコネクションを紹介し、写真を見せてあげた。見せてあげているうちにまたあのときのすばらしい思い出がよみがえってきて私もまた行きたくなった。今マーシャルはとても大変な状況にあるようで、国全体が財政危機に陥っているらしい。ほんとにちっぽけな国で国全体が日本で言えば小さな町くらいしかなく誰もが知り合い。とてものどかで優しい人たちで、でも、世界を相手にしていたらずるい人たちにすぐだまされてしまいそうな純朴な人たちばかりだった。早くいい方向に流れがいくといいなあと願っている。

さて夜は念願のガールズナイト、たまにジャパニーズレデイーズで集まって日ごろのストレス(?)を発散させているのは知っていたが私は夜が弱いので参加したことはあまりない、ただ前から彼女たちの行きつけの怪しいバーのような韓国料理のレストランTIFFANY'Sにはぜひ行ってみたいと思っていて、今回それがやっと実現した。ご飯は評判どおりおいしくて、みんなが飲んでる間私は食べまくっていた。
海ではよく会うみんなだけど一緒に集まってゆっくり話すことはあまりないので、いろんな面白い話、狭いマウイのいろいろを聞けて大笑い。何よりおかしかったのがみんな日本語忘れたりしていて、肝心なときにぴったり来る日本語が出てこない、たとえば、「面食い」という言葉がなかなかでなくて、みんな意味はわかってるんだけど「二枚目好き」「顔見知り」「人見知り」とか一生懸命わけわからない言葉を並べてやっと誰かが「あー面食いだ!」と叫んでみんなすっきりしたり。霧雨のことを五月雨といったとか、ほかにもいろんな熟語が出てこなくて大変だった。
でもみんないろいろ家族や子供や生活で大変なこともあるのだろうけどそしてサーフィン大好きという共通項があり、サーフィンがいろんなストレスを洗い流してくれて、明るくてニコニコ輝いている。最後に近くにいた人に集合写真を撮ってもらったら「誰かが結婚するの?」と聞かれた、アメリカでは結婚する前女友達が集まって大騒ぎし、羽目をはずすのが伝統となってるのだが、そんなに私たちは目はずしてたかな?確かにカラオケに対抗して大声張り上げてしゃべってたから声がガラガラしている気もするが。
久々の女性だけの夜、かなり楽しかった。

2009-12-17

12月16日 引き続き楽しいカナハ



今日こそはグラッシーなコンデイションでもう乗れない、というまで乗りたい、と朝早く夜明けとともに家を出発。でもこの時点でウエブキャムには数人のスタンドアップがいたからみんなほんとに早くから乗っているのだ。この時間のドライブは朝日ですべてがとてもきれいに見える。

カナハにつくとオフショアのグラッシーでサイズはそんなに大きくないものの、ちゅるちゅるっという感じですごくいい波。最初は結構たくさん乗れたけど、さすがに人が多苦なってきて、なかなか痛い場所をキープ出来ず、波が取れなくなってきた。それでもインサイドで残り物をあさったり、沖で忍耐強く待っていればいいセットが取れたりとやり方しだいで十分いい波が乗れる。でも私はちょっと忍耐不足であっち行ったりこっち行ったり動き回って結局中途半端、というのが多かった。それでも3時間くらい乗っていたので大満足。

久しぶりにカフルイにあるこてこてローカル色の強いダイナーJACKSに行って、EGG,ライス、ポーチュギースソーセージというまさにハワイアンスタイルの朝食をオーダー、その上それだけでは足りなくてサイドオーダーでパンケーキまでオーダーしてがっついた。

午後は友人たちに付き合ってバンブーフォレストまでハイク。夕方近くになってしまい泳がないと最終目的地に着かないんだけど帰りには寒くなってしまい水に入るのがとーってもつらかった。考えてみたらもう12月も終わりに近いのだ。常夏ハワイも肌寒く感じる日が多くなってきた。

2009-12-16

12月15日 メローメロースタンドアップ

朝夜明け前に起きてサーフチェック(ウエブキャム)ウエストスウエルはまだヒットしていないのかあまり波は大きそうではない。しかし風はまったくなくグラッシーなので行くだけの価値はあると思い、アンドリューたちを起こすが、昨日の夜夜更かしして映画を見ていたせいでなかなかおきたがらず何かといろいろ言い訳してあまり行きたがらない。結局私も最初はクアウで乗ろうと思っていたのにだんだんやる気が薄らいで行き、結局10時前に出発。そのころにはフキパ周辺は少し風が入り始めていたのでカナハまで行った。カナハはかなり波は小さかったけれど波質はよくいい波をとれば結構楽しめた。けれどマナーはあまりよくなかったり、朝から乗らなかった自分のレイジーさに自己嫌悪でなんとなくしこりが残った。小さい波は小さい波でメローで楽しいし、普段練習できないことを練習できるので大事だとは思う。上手い人が朝早起きしてまで混雑を避けて乗っているのに、人より下手な自分たちがだらだら寝てゆっくりして混んでる中で乗ったっていつまでたっても上達はしないじゃないか、とアンドリューにも不満を話し、明日こそはちゃんとしっかり朝から海に向かおうと決めた。下手なのはしょうがないけど努力しないのはよくない。下手だったら人より多く努力しなくちゃいつまでたっても追いつかない。

というわけで反省も多かったけど、アンドリューとショーンはスタンドアップをトライして楽しんでいたし、今日のカナハの海は和やかで気持ちよかった。

2009-12-15

12月14日 一ヶ月半ぶりのスモールサーフ

(フミさんのミクシーから写真拝借)
風はまったくなくグラッシー、ただし波もない。考えてみたら頭以上波がない日が、29日にバハから戻ってきて以来、今まで一日もなかった。それだけでなく、巨大な波が続けざまにきていた。マウイには珍しくせっかく風がないのに波がないのはもったいないけど、多分最近の波でサーフィンしすぎて疲れていたり、仕事が進んでなかったりという人が多いはずで、ちょっとほっとしているんではないだろうか。私も波に乗りたい気持ちは山々だけどカウアイから戻ってきた今、これからは少し仕事に力を入れて残り少ない2009年をしっかり終わらせなくちゃ、と思う。

今日でアンドリューのご両親のバケーションも終わり、午前中ライトハウスを案内し、飛行場まで送った。何年も会えないし、10数年実家に戻ってきていないと言うアンドリューとお別れのハグをするときお母さんは我慢できずに泣き出してしまった。この1週間彼らを見て、いかに親が子供を愛するものなのかを見せてもらえ、とても勉強になった。家族ってすばらしいものだな、そして血のつながりとは本当に強い絆で無条件の愛なんだなと感じた。アンドリューはすばらしい、彼のユニークさと独特のすばらしさをちゃんとわかってくれている理解ある両親を持って本当に幸せものだと思う、と同時に自分の両親への感謝の気持ちが自然と湧き上がってくる。
第3者として彼らを見守ってきた1週間だったけど自分の家族と重なる部分がたくさんあり、家族の絆について考えさせられた日々を過ごすことが出来た。

私は子供を持つことはないかもしれないが、この愛情ほど強いものはあまりないと思うし、その愛情の強さほど強い武器はないとも思う。出来そうもないことでも子供のため、家族のためなら出来てしまうし、愛するもののためには平和な世界を作り上げたいと思う気持ちは誰でもあるはず。人を愛し、家族を愛し、家族が住む土地や環境を愛することが世界をひとつにして誰もが平和に過ごせる地球につながっていけばいいな、と心から思う。クリスマスが近いからそんなことを考えるのかな?

12月13日 カウアイ島、ありがとう!

朝夜明け前に出発しラストのサーフセッションをするためにミドルズに向かった。が、残念ながらかなりサイズダウン、乗れないわけではないがかなりセット間も長く、乗れる時間も短かったので海に出るのはやめてボブの働いているカフェを挨拶がてら訪れコーヒーを飲みながらのんびり過ごした。すべてパッキングを済ませて飛行場まで向かい、ホノルル経由でマウイまで。
波はサイズダウン、移動日和といえる。

15年ほどあっていなかった友人ハウイーが帰る前にちょっとだけでも寄って水上スキーをしようと誘ってくれていたが、時間がなく断念。でも私にははっきりわかっている、また近いうちにこの島に戻ってくることを。20年以上暮らしているマウイ以上のコネクションを感じられるほどこの島に惹かれたし、何よりもどこへ行っても人々がにこやかに微笑んでいて、譲り合い、時間がゆっくり動いているように感じられた。そして何よりすばらしいのは、そのことを住民の人たちもよくわかっていて、そのカウアイ島の良さを何とかして失わないよう、努力し、大切にしているのだ。マウイも確かにこんなだった。、昔は誰もが挨拶を交わし、波を譲り合い、困っている人がいたら声をかけ助け合っていた。でも気がついたらそうでもない場所や雰囲気も多くなってしまっている。穏やかでにこやかだったハワイアンのサーファーたちは混雑する海を避けるようになり、がつがつと乗る人や回りを気にしない人たちが増え、ラインナップの雰囲気が和やかでなかったりする。カウアイでもそういうところは多いのだろうけれど、少なくとも私が行ったところに限ればどこでもとても親切ににこやかに迎えてもらえたし、誰もが周り二機を配りながら譲り合って乗っていた。それだけで波が悪くたってセッションは楽しいものになる。波がよいのはもうボーナスみたいなもの。
ほんとにすばらしい旅とは、その土地で出会う人々やカルチャーのすばらしさによるものだと思う、そういう意味でも今回の旅は地元の友人たちやローカルの人たちの親切に触れ本当にすばらしいものになった。

本当に心から感謝。いつまでも島のすばらしさをキープしていってください。ビジターという立場でそれがキープできるように出来る限りのエチケットやリスペクトははらおう、と心に刻んで島に別れを告げた。

12月12日 ALOHA の意味

今日も朝からミドルズへ。昨日があまりに楽しかったから朝が苦手のアンドリューもさすがにすっきり起きてきた。昨日よりはサイズダウンしたけれど、それでも十分波は割れるしきれいで楽しい。今日はさらにカナハっぽい波だった。

朝のセッションがあまりにいい波だったので、お昼を食べに戻って一度仕切りなおしてから夕方もう一度行ってみた。少しオンショアがはいっていたものの、ま だまだ十分いい波、そのうえ私たち以外にはひとりしか入っていなかった。干潮になったせいかオンショアもかかわらず波は朝よりほれていて早かったし、油断 すると巻かれるが、波に乗るとめちゃくちゃロングライドが出来て今回のたびで一番のセッションになった。日が暮れる中、ボブも友達を連れてアウトにでてき た。4,5人でめちゃくちゃいい波を順番に乗りまくり、もう乗れないほどつかれきるまで海に入っていた。帰りにビーチでニコニコしながらだべっているおじ さんたちに声をかけられたので「もう最高!波はいいし、みんなフレンドリーだし、カウアイはローカルが恐くて波にも乗れないって聞いてたけど全然違 う!」って感謝したら「いやいや、みんなにそんなこと言わないでくれよ、みんなにローカルは意地悪で波はジャンクで風ばかり吹いてたって行っといてくれよ な」と笑っていた。そウ、私もこの場所に来てローカルたちにリスペクトを払い、傲慢なサーフィンをしないと信頼できる人にしかここに来ることを進めない、 と固く心に誓った。こういうすばらしい場所がどんどんその良さを失っている今、本当に大事にしてほしいと思う。そこにいるだけで自分が優しい気持ちになれ る場所、大切だ。

今回はカウアイのあちこちでハワイらしい時間の流れや笑顔、そして譲り合いに触れることが出来た。言葉で上手く言い表せないような体の内側から温まってくるような感覚、これを感じさせ、お互いにハッピーでいられること、これこそアロハなんだなあと思った。
マウイに始めてきた当初、何でローカルの人たちはこんなにも親切でにこやかなんだろうって思っていた。だけれど気がついたらそういう人たちが自然に混雑を避けていつも来ていたビーチに来なくなったり、あまり出てこなくなったりしていた。そして前みたいに誰にでも心からの笑顔を振りまかなくなったりもしてきた。
アロハスピリットとは「You give, give and give till you have nothing left without any expectation of return(与え、与え、自分が空っぽになってしまうまで見返りを考えずに与え続けること)」とかのレジェンドサーファー、レラ・サンが言っていたけど、もしかしたら多くのハワイアンはすでに空っぽに成るまで与え続けてしまったのかもしれない。空っぽにならないよう、私たち、ビジターも受け取る分と同じだけ何か返さなくてはほんとに空っぽになってしまう。せめて感謝の気持ちとこの土地を大切にすくことだけでも反せるようにしたい。カウアイが空っぽになってアロハを感じられない土地になることが決してありませんように、そしてマウイが以前と同じくらいアロハスピリットが満ちた場所になりますように。

12月11日 Middles and Hideaways

昨日よりさらにサイズダウン、ハナレイはノースショアのメインスポットで今日はさらに混むことを予想し、パインツリーをチェック。ビーチブレイクだけれどもすばらしい波でよさそうだったけどその分めちゃくちゃ上手いサーファーが結構入っていたので隣のポイント、ミドルズへ。ここはいくつかのテイクオフポイントがあり、チャンネルもしっかりあってそんなに混んでいなかった。パドルアウトの距離がちょっと長いけどそれでもカナハほどではないし、見るからによさそうな波がばんばんやってくる。アウトにでるまもなくインサイドにどんどんいい波が来るので乗りまくっていたら「そこ、いい波が割れるんだよね、いいポジションにいるね」と上手なロングボーダーのおじさんが声をかけてくれた。
波質はカナハをもうちょっと掘れた感じにした波でメローでクリーン。カナハでこんな波が建つときは60人くらい入ってるけど、最初は10人も入っていなかった。それに後半増えてきてもみんな一人一人が譲り合い、視線を合わせながら様子を伺っている雰囲気で、とてもフレンドリー、なかなか取れない人がいると、「これはお前の波だ!」なんていってあげて乗らせようとしたり。そんな雰囲気の中にいるだけで自分まで優しい気持ちになってくるのがわかる。
長い間サーフィンしてきているというおじさんたちが多く、がつがつしたわけ手があまりいないのがよかったのかな、でも今のところどこに行ってもみんな譲り合う精神でにこやかにサーフしている人ばかり、マウイも混んでしまう前はこんなだったのかな、とちょっとさびしい気持ちになる。

宿に帰ると目の前の波がきらきらしてクリーン。何人かの人がばしばし乗ってチューブまで決めていた。ジェイド借りたショートボードででてみるとテイクオフがほれるので難しかったけど普段ショートボード向きの波に乗る機会がないのでとても面白かった。マウイにもこんなにすいている波があればショートも練習できるのになあ。あのスピーデイーなテイクオフ、慣れたら気持ちいいのだろうなあ。

午後もう一度ミドルズをチェックしたが風が入ってしまっていたのでドライブ、道が終わるところまで行き、いくつかの素敵なビーチをチェック、貝拾いも今回とても楽しみにしていたのだが、波がよすぎて全然出来なかった。

夕方は結局少しだけピアーでファンサーフィング、10年ぶりくらいのポール・ブライアンとの再会に感激しつつ彼が子供たちと一緒にサーフィンしている様子を見て、とっても幸せな気分にさせてもらった。そういえばあのやばいコンデイションになればなるほど切れて輝いて誰にも手がつけられなくなるポールの男らしいライデイングはいまだに伝説に残ってるけど、ファンが多かったよなあ。カウアイスタイルを一人で代表していて、本当にかっこよかったけど今の落ち着いた彼もとてもかっこよかった。

2009-12-12

12月10日 Hanalei

昨晩は波が気になってよく眠れなかった。夜明けとともに波を見に行くとサイズダウン、ハナレイポイントにはすでに何人かのサーファーがいて二人スタンドアップもいた。サイズはまだまだ十分あるが、ショルダーの方だったら私でも何とかなりそうな感じ、そしてまだ混んではいなかった。
よし、やるぞ、そう思ったとたん、めちゃくちゃドキドキしてきて、いてもたってもいられなくなった。まだおきたばかりでのんびりしているアンドリューをせかして大慌てで桟橋まで車で行き、ついたらさっさと自分のいただけ下ろして海に出た、何しろ混んできたら危ないから帰ってこなくてはならないのですいている間だけちょっと乗りたいと思っていたから少しでも早く出たかったのだ。アンドリューと彼のお父さんは桟橋に残り、私は沖に向かった。チャンネルがしっかりあるので巻かれずに沖までいけるが、とにかくセットのサイズは結構大きいので自分のいる位置をしっかり把握しなくてはならない。、乗ったことのない場所なのでなおさら難しい。まずは波がブレイクする場所を観察し、安全な場所、そしてセットが割れる位置などを確認。その間にも沖の奥の方から上手なサーファーたちが大きな波にテイクオフしてロングライドをしているのが見える。波はパーフェクトといっていいほどきれいにわれ、パワフルで途中で掘れたチューブに入る人たちも見えた。
スタンドアップの人が二人いたけれど二人ともセットのピークからテイクオフしかっこいいライデイングを見せている。私は一番はじっこのほうで誰も乗らなかった波のショルダーからテイクオフして何本か乗った。一人のスタンドアップパドラーがものすごくかっこいいロングライドをした後、アウトに戻る途中私の横を通ったので挨拶し、「この辺にいても大丈夫でしょうか」と控えめにきいたところ、
「ここらへんにいる人は誰もいないよ、ここはザ・ボウルだからねえ」といった。その意味がよくわからなかったけれど、ザ・ボウルはポイントの名前でインサイドでサーファーがテイクオフする位置であることは知っていたけどまだ誰もサーファーがいなかったので邪魔にはならないし、まあいいだろうとそこら辺でショルダーからテイクオフしようと思っていた。いくつかセットが通り過ぎるときテイクオフがステイープ過ぎて難しいなあ、とは思ったけど、そのうちちょっとインサイドにいたら自分がさっきまで位置で波がググっとほれ上がるのがわかった。と同時に大きなセットが押し寄せてきて、自分がアウトに出るのが間に合わない位置にいることに気がついた。もっとサイズの大きな波でも巻かれたことがあるからそれほどあせりはしなかったが、ぼこっと掘れてぼろ巻かれ。そしてその後も3本くらいセットの波を食らった。「なるほどさっきのおじさんはここはボウルで掘れるから、ここにいないでもっと奥のテイクオフゾーンからテイクオフして乗りつなぐんだよ、」と言ってくれていたんだな、と巻かれながらはっきり理解した。とはいえどっちにしろ奥のテイクオフゾーンのサイズの波に巻かれたら私はアウトだし上手なサーファーばかりの中にいる自信もないのでそのボウルにいる以外選択はなかったけれど。ぼろ巻かれしているところにちょうど、レアードがパドルアウトしてくるのが見えた。なんだ、珍しい女じゃないか、誰だ?、とこっちを珍しそうに見ていたが、私も挨拶する余裕はなく次の波を避けるためにまたスープに飛び込む。結局そのまま最後の波にテイクオフできたのでインサイドまで帰ってきてその後はちょっと桟橋のメローな波に乗ってこころをおちつかせてから終了。今日のハナレイは乗れないことはないけれどまだまだ私の技量ではいるべきじゃないな、と感じた。もっともっと上手い人がたくさんいて楽しんでいるのだからその邪魔をするべきではない、と。でもその場にいられただけで十分だった。自分なりに大きな波にも乗れたし。

その後いったん宿に戻ってアンドリューのご両親を連れて今度ハナレイの川をカヤックツアー、私とアンドリューはスタンドアップに乗り、途中で交替してスタンドアップを試してもらったりもした。二人は70代とは思えない体力で、カヤックでどんどんこいでいくのでスタンドアップに乗っている私たちもかなり一生懸命漕いだ。ハナレイのこの川の回りの景色の美しさは言葉では言い表せないほど、そしてちょっと日本の田園風景にも似ている。タロイモ畑は水田のようにも見えるし、背景にある山や緑、そして鳥の声など何か懐かしい思いにさせるものがある。朝のパドルとは両極端。

夕方にはもう一度ピアーに戻ってサーフチェック。なんと往年のスターウインドサーファー、ポール・ブライアンと再会、相変わらずほんとにいいバイブレーションで子供と奥さんとみんなで楽しそうにしていた。ポールが子供たちとサーフィンを楽しんでいる横で私もサーフィン、見かけよりずっと楽しい波だった。
結局一日中ほとんどスタンドアップパドルしっぱなしの一日、体は疲れきってるけど気分は爽快。カウアイってなんて素晴らしいところなの!?

12月9日 Pakala

昨日のサウスのポイントも楽しかったけれど、絶対いいはずだから行くといいと進められ、今日はもうちょっと西まで足を伸ばした。パカラはいぜんにフナ君に場所を教えてもらっていったことがあるが本当に素敵な雰囲気のところ。

フナ君たちの家から近いのでもし暇だったら来ないかなあ、と電話をしてみると、ついさっきまでここにいて、今家に戻ってきたところだという。会えないのは残念だったけど彼らもここで乗ったということは悪くないに違いない、とうれしくなり早速入水。
このパカラはジェリーさんの本に出てくる場所でもあり、彼のお母さんが育ち、おじいさんばあさんが住んでいたところで、彼も子供のころ休みのたびにここに滞在していてサーフィンもここで始めたようなものなのだ。1章丸ごとぱからでも思い出、少年時代のノスタルジックな雰囲気のストーリーを書いていてそれがとてもすばらしいのだが、いまだにその雰囲気が残っている。
今は波が大きくて島じゅうどこにでも波があり、ウエストサイドなどが上級者にはエピックコンデイションらしく、パカラには一人か二人しかほかにサーファーがいなかった。それもとってものんびりした雰囲気のいいローカルのおじさん。波のサイズは小さいものの、クオリテイーはすばらしくとっても楽しい時間を過ごした。途中、湾の右沖で割れていた波もチェックしに行ったがこちらはサイズが頭くらいあり、これまた楽しい。思い切り何時間も乗っていたので帰りのドライブは完全に気絶状態だった。
それにしても毎日毎日いろんな場所ですばらしい波に当たって、こんなバケーションめったにないぞ。波に乗れなかったら貝拾うぞ、(カウアイは珍しい貝が落ちていることで知られる)とやる気満々だったけど貝拾う暇なんて全然ないのが現状。うれしい悲鳴だ。

12月8日  Southshore


ノースは波があまりに大きすぎてとても乗れる波じゃない、今日は一組だけジェットスキーを見かけたが、後で聞いたらかなりぼろ巻かれしていたらしい。
サウスサイドに乗れそうな波を探しに行ったが、サウススウエルと同時に、ウエストなどは巨大なノースウエストのうねりが回り込んですごくほれた波がバンバン来ているようだ。サウスに行くならと島の西側にすむ、フナ君に電話してもいたが、ウエストはポイントにすごいサーファーが集中してとんでもない状況の様子らしい。
私 たちはポイプビーチのスポットでサーフィン、混んでいたけれどきりきりしていなくてスピーデイーで面白い波だった。沖ではスタンドアップパドラーが二人だ けで頭サイズの波をとり放題、かなり楽しそうに乗っていてスタンドアップのパドルを忘れたことが残念だったけど、普段マウイでは混みすぎで普通のサーフィ ンをしないので、サーフィンを練習するいい機会にはなった。
それにしてもどこに行っても南側も北側もフレンドリーで海に入っていてもとてもすがすがしい気持ちに慣れる、そういう意味では心からローカルサーファーたちに感謝。シェアさせてくれてありがとう、という気持ちでいっぱい。帰りに近くの海が見えるカフェでランチを食べ、ノースに戻った。こちらでは相変わらずビッグウエイブが割れていて、何人かがトウインをしただけのようだった。

夕方見に行ったスポットは普段はそれほど大きな波は来ないらしいが今日はうねりのサイズと方角ともにパーフェクトだったらしく、マウイの世界的に有名なホノルアベイの波を思わせるものだった。一緒に見ていたローカルの少年も興奮しながら望遠鏡を覗いて、「こんな波も、こんな混雑もめったにないよ、32人はいってるぜ!」といっていたけどステイープなテイクオフからチューブに入ったり、エアリアル360を決めたり200ヤード近いロングライドをしたりとすごいセッションだった。その後近くのビーチを散策。ローカルのジェイに貝がたくさん取れると聞いていったのだがビーチの雰囲気全体がすばらしくなんだかタヒチみたいだった。亀さんがのんびりビーチでお昼寝しているのに出会った。夜はボブが遊びに来てくれた、ボブはアラスカ、ジャクソンなどでいつも一緒になっていたすごいスキーヤーだったが、腰やからだのこしょうでスキーを続けられなくなり、サーフィンを始めた。最初はバハに通っていたけどカウアイに5年前に引越し、それからは毎日のようにサーフィンをし続けているようで、ハナレイでもみんなと顔見知りのようだった。昔とまったく代わらない大きな体とニコニコの笑顔、そしてスキーがサーフィンに変わっただけで相変わらず彼のスタイルが変わっていないことはなんだかとてもうれしかった。

2009-12-08

12月7日 King's Arrival

朝起きてすぐに宿の先の突端まで歩いていった。まだ夜が明けたか明けないかの時間だったけれど大勢の人が見に来ていた。曇っていて薄暗いが波が大きいのはよくわかる、セットが来て割れると、時間差でと地面が揺れるような地響きのような爆音が届き、響き渡る。
レアードが、以前インタビューで言っていたカウアイのキングズリーフが割れるんじゃないか、と昨日話に聞いていたので、どきどきしていた。普段はまったく割れない沖の沖で、130フィートの深さにあるリーフが割れるのだ、(写真の一番奥で割れている波)よっぽど大きなうねりでないと割れず、それはジョーズ以上に珍しいことで、その波はカウアイの親分格サーファー、タイタス・キニマカが一度トライしておぼれかけて大変な思いをしたことが一回あるだけらしい。レアードが出てくるかな、と思ったけど風の向きが余りよくなかったせいでストーミーな感じだった。レアードはこの日マウイに飛んでジョーズで乗っていたようだ。
それにしても大きすぎて、その上海にはもちろんサーファーがいないので本来の大きさがあまり把握できないほど。でも海全体がうごめいている感じだった。
最も大きなセットが来てキングズリーフが割れると、めったに顔を見れない王様ががやっと現れたというように、厳かな気持ちになった。
この日はオアフでもエデイーの大会が行われたらしい。この大会もこの25年間で8回しか行われていないというめったにない大会。マウイデもジョーズ、そしてホノルアでレデイースプロのコンテストが行われ、すばらしい波がたったらしい。
とにかくハワイ中ものすごい大きな波の訪れに誰もが沸いている。

私たちは東側、普段ならオンショアであるはずのスポットへ。風向きは普段と違うためにオフショアになり、すごくよさそうに見えたけどビーチブレイクなのでなかなかどこにいたらいいのかが、わからなかったが、それでも楽しかった。それにしても島じゅうどこへ行っても波がある!

12月6日 Surfing !

kauaiについたはいいけれど何しろ波が大きすぎてノースショアは地元の人でもあまり乗れるところがない。ハナレイで一番小さな波が割れる、(子供たちが遊んだり、レッスンをしたりする)Pierでサーフィン、スクールをしている何人かのグループの間に入れてもらって波に乗った。すばらしい波ではなかったが、私にとっては久々のサーフィンだし、いい勉強になる。難しい波やジャンクな波に乗ることはすごく勉強になると思う。

入ったことのない場所はどんなところでも小心者の私は気がひけて入りにくいのだが、ここは下手な人もたくさん入っていたし、波自体もそれほどいいものではなかったのであまり気兼ねなく楽しめた。掘れる波ではなかったけれど久しぶりのレギュラーサーフィンは新鮮で楽しかった。

サーフィンを一ラウンドした後トンネルズの方までドライブ,トンネルズはウインドをしていたころから名前はよく知っていた。カウアイ出身でマウイの大会にいつも来ていたポールブライアンのホームスポットであり、ほれホレの波が割れることで知られる場所だ。いってみたけど波が大きすぎてとても近づける代物ではなかったが、ロケーションは最高に美しく、ただビーチを散歩するだけでもハイになってしまいそうだった。マウイでは見たことないようなきれいな貝をいくつも発見。

夕方もう一度サーフィンしようとしたが、オンショアが強かったことと波が大きいために海全体がうごめいているような感じがあり、結局宿に戻った。
地元のサーファーたちによると明日はものすごいことになりそうで、何年も割れることがないようなキングズリーフというアウトサイドのリーフでも波が割れるのではないか、と予想していた。キングズリーフのことは以前レアードをインタビューしたときに彼が話していた。ジョーズ以上に大きな波が割れるところで、めったに割れないけれど、そこでいつか波に乗りたいと思ってると話していたところだ、そんなすごい波を1週間の滞在中に見ることが出来るとしたらラッキー以外の何ものでもない。

明日来る波の予報はハワイ全体を興奮と緊張に泡だたせている。オアフではエデイーが開かれるだろうといっているし、ホノルアではレデイースプロの大会がすごいことになるだろう。もちろんジョーズを狙っている面々もスタンバっているはずだ。
誰も怪我をすることなく多くの感動やドラマが生まれますように。

2009-12-06

12月5日 カウアイ島


昨日の晩到着したアンドリューの両親と一緒に朝の便でカウアイ島へ。マウイの波がさらにアップしこれから月曜日にはモンスターサイズがやってくるのでかなり後ろ髪が引かれたが、カウアイにだって波はある、と言うか反対にマウイなんかよりずっとたくさんあるはずなのですべての遊び道具を持って出発。
お昼前に到着し、まずはコスコで買出し、その後プリンスビルの宿へ向かった。ご両親にどのあたりに宿を取ればいいかと聞かれて出来るだけサーフィンできる場所に近いところと言うことでハナレイ周辺と指定したところついてみたらとんでもなくすばらしい目の前に巨大な波が連なる景色が眺められる宿だった。
アンドリューのご両親はミシガンから来たので波のことはよくわからず誰も出ていないトリプルオーバーくらいのアウターリーフの波を見て「アンドリュー、ここの前でもサーフィンできるから私たちも部屋から見れるわ」なんて言っている。私はその波を見て、「あーん、やっぱりカウアイの波は大きすぎて私なんて出られるところがない!」と泣きが入る。
荷物を置くとすぐに友人に電話し、波情報をもらった。波が大きくてできる場所は少ないけれどレッスンもしている子供でも出来る場所があるからそこが言いという。言ってみるとオンショア気味でざわざわしていたけど確かにサイズは小さく十分乗れそうだったのでほっとした。その日はもう夕方だったので出るのはやめて長い間あっていなかった友人ボブとビーチで話をして家に戻ってきたが、カウアイもマウイのようにここ20年でものすごく変わっていると思ったけど、マウイほどには変わっていなかったし、海の前の一番高い土地でも家自体はハワイ風の(もちろんお金はかかっていそうだったが)地味な色の雰囲気のいい家ばかり、地中海風の豪邸や、仰々しい家が増えているマウイとは違う。かなり木を使って規定が多いのだろうけれど、ハナレイの街の雰囲気を壊さずに保っているのがとてもすばらしかった。その分となりにあるプリンスビルはハワイらしいところがひとつもないワイレアみたいなところだけど(私たちはそっちに泊まっているのだが)まあ、ハナレイと別にしてそっちだけで抑えていることで許されると思う。カウアイに来るのは数年ぶりだが前回来たときは船木ファミリーを尋ねてウエストサイドに滞在していたのでノースには来なかった。ノースもなかなかいい、何よりサーフスポットがいくらでもあり、思ったよりずっとすいているのにびっくり。スタンドアップパドラーが沖のほうにたくさんいるのが見えた。ここなら人ごみから離れて楽しめる場所がいくらでもある。レアードがこっちに引っ越そうとしている気持ちがよくわかるような気がした。

2009-12-05

Another fun day at Kanaha

昨日があまりに楽しかったので朝ちゃんと起きよう、と思っていたら張り切りすぎて、そろそろ夜明け前かなと思ってコーヒーを作りそれを飲みながらコンピューターを開いた。外はぼんやり明るかったけれどそれは月と後雨とともにやってくる雷の光だったことがわかり、そのうえコンピューターのスクリーンに出ていた時間は夜中の2時半、もしかして停電でもあって時間のセットが壊れたかな、とも一瞬思ったが、停電してもコンピューターにはそんなことは起こらない。結局馬鹿みたいに早起きしてコーヒー飲んだせいでもう眠りことも出来ずそのままでいたが夜明け前5時過ぎになって今度はどうにも眠くなってしまい一回ベッドに戻った。今日は朝からオンショアの予報だったので、もう眠いからオンショアでもいいや、と思ったけどそういうときに限ってチェックすると風0ノット、仕方ないので眠い体をベッドから引きずり出しカナハに向かった。
でも行ってよかった。昨日よりはちょっと混んでいたけどそれでもまだまだ十分乗れるし、波も小さくはなったけれどノーススウエルできれいに割れるしロングライドも可能、インサイドだけでも十分楽しいくらいだけどアウトからセットを乗りつないでいければもっと最高。

今日はマウイで一番波乗りしている主婦(といってもかなりいろいろ働き者ではあるが)のかなちゃんと並んで波待ちしながらおしゃべり、そしていい波が来ると上手な彼女の波乗りを拝めたりとかなり楽しかった。カイト師匠のデイランも、バレリーナみたいな波乗りをするゲイル、インサイドでノーズライドしたりセットのクローズアウトでバチコンとあてこんでる元橋君、そしてほかにもたくさんのニコニコ顔があっていい感じ!波があればみんな機嫌がよくなって世界が丸くなるなあ。

実は明日の朝からカウアイに行く予定。でも本音を言うと行きたくない。だってマウイこんなにいい波なんだもん。カウアイなんてオアフの波をさらにパワフルに掘れ掘れにさせたようなところだって聞くから私じゃ乗れない!いざとなったら貝拾いだ、と思いながらも結局カイト、サーフボード、SUPとすべてパッキングした。だってもしできるチャンスがあったときに道具がなかったらいやだもの。

2009-12-04

12月3日 Epic Kanaha!


朝もう夜が明け始めたと思っておきてコーヒーを作リ、ウエブキャムを覗くがまだ暗くてスクリーンが黒くざわざわしているだけでわからない、でも波が大きくなることは予想されていたし、風はSW4ノットとあったので迷わず準備、ルームメイトたちを起こした。夜明けで明るくなってきたのかと思ってたら満月(マイナス1日)で明るいだけだったが、そのうち少しずつ明るくなり、ウエブキャムでもぼんやりでもしっかり大きなスープが何列も並んでいるのが見えてエキサイトしてきた。カナハにつくとかなりセットは大きそうだったけれどカナハは大きくてもインサイドでスタンバっていれば十分楽しく乗れるし、風がないからグラッシー、セットでロングライドしているサーファーも見えて迷わず入水、ただまだ早い時間なのにすでに上がってきているスタンドアップの人がいたり、岸で眺めている人が多かったり、でるとき、眺めながら出るのを迷ってる様子のおじさんたちに「You go , girl, go get them!」と言われたりしたことで、これは私が思ってるよりも大きいのか知らん、とちょっと心配になった。

出て行ってみると確かにセットは大きかったけれど、今までにもカナハでもっと大きな日もあったし、それほど恐くはなかった、とはいえたまにセットから逃げられずにぼろ巻かれもしたけど。はっきり行ってセットはなかなか乗りつなげられる波がなくドロップしたあとクローズアウトしてまっすぐ走るだけになってしまうので、ミドルサイズかあるいはインサイドで乗ったほうが楽しかったと思うけど、気がつくと沖に出てしまっていて、またセットに巻かれたり、なんていうのを繰り返していた。
冬によく会うサーファーの人たちがみんな来ていて「なんだか同窓会みたい」とみんなニコニコ。サイズはあるけどあまり掘れずメローでロングライドできるし、テイクオフできるポイントがいくつもあるカナハは人と争って波に乗らなくてもいいし、マウイの中でも一番好きなポイント、普段は結構混むのだが、今日はそれほどでもなかった。
ウインドのプロ、一回ぎりぎりのレイトテイクオフでセットの波にドロップし、かっこいいライデイングを決めていた
数日前に来たゆきちゃんもこのコンデイションを当ててかなりラッキー。頭くらいのきれいな波をきれいにリッピングしていた。
疲れすぎて腰に負担がかかり始め、もうだめだ、やめよう、と思ったちょうどそのころ、コナウインドが吹き始めた。ラッキー、あのまま一日中風がなかったらまたついでたくなってしまっていただろう。

帰り道トレーシーに電話をすると、ピーター(カブリナ)とレインズにいるというので寄ってみた。ピートは今朝レインズでスタンドアップしていたらしい。ピートにしろジェイソンポラカウやロビーにしろ、ちょっとやり始めただけでビッグウエイブでも平気でどんどんリッピングできるのはほんとにすごい。やってることのレベルもスケールもまったく違う。コナウインドはかなり強くなってきていてもしかしたら乗れるんじゃないか、と言うほど白波がたっていた。もちろんグーフィーのピートはチャンスがあれば出ようと、待機していたのだが、コナウインドはかなり安定しにくく、またでるのも難しい。風が上がったりするのを見ながらどうしようか迷ってるピートを見ながら、「コナウインドにこのサイズの波では絶対レインズではでないとわかっている自分は気が楽だ」と心から思った、変な話だけどサイズのある波出ようかでないか迷ったり、風が上がるのを待ってるのほど精神的に疲れることはない。今日のコンデイションでは絶対でないとわかっている自分はまったく緊張することもない。
結局風は上がらずじまいだったけれどもうちょっと吹いていたらコナウインド好きのウインドサーファーやカイトサーファーが出てきてすばらしいセッションになったことだろう。

あさってまた新しいうねりが届き、さらに7.8日にはモンスターウエイブ(本来のジョーズサイズだろう)が来る予定。5日からカウアイに行く予定だが、かなり後ろ髪を引かれている、だってカウアイはマウイよりずっと波がパワフルで大きいから、マウイでさえ太刀打ちできない波なのに、カウアイでは見てるだけになってしまうかも。誰かカウアイでへたっぴでも入れるスポットを教えてくれないだろうか?

2009-12-03

12月2日 久しぶりのノーウインド!

今日は予報で一日中風がないということだったので早起きして波乗りだ!と楽しみにしていた。
予報どおり朝起きると完全に風がない、海もシーンとしている。
ただこれだけずっと波があったのに今日は今迄で一番小さいかもしれない。と言ってもフキパでは十分頭以上ある。ただそれくらいのサイズだとカナハであまり割れていない可能性がある。クアウやレインズでやりたいな、とも思ったけれどみんなと一緒に行動していたのでとりあえずカナハに行くことになった。カナハにつくとかなり小さそうではあったけれどスープは割れていたし、何より、駐車場に車が少なかったので、すいてるところでのんびりやろう、とパドルアウト。確かにあまり大きくはなかったけれど、それでもサウスよりは十分大きいし、風がない中でのスタンドアップはほんとにまともにやったのはバハ以来。ここの所ずっとカイトばかりだったのでとても新鮮で楽しめた。
何人か久しぶりに会う顔もあり、混雑もなく、十分楽しめた。冬の一番のコンデイションはここ、カナハでまったく風のないグラッシーでオーバーヘッドの波のロングライドを楽しめる日が多いこと、今年もそういう日がたくさんありますように!

12月1日 サーフムービーナイト

波はサイズダウン。昨日はマストサイズの波が来ていたけれど、今日はオーバーヘッドくらいに落ち着いた。まだ心持ちオンがかってはいるが、乗れないことはなさそうだし風は強くなってきたのでレインズで7mをセットアップ。オンショアっぽいためにまっすぐ乗ってるときはフルパワーなのだが、いざ波に乗ろうとするとスピードでなかったり上手く波に乗れなかったり難しい。

波も小さくなったと思ったけど、ここの所ずっと大きな波を見すぎていたから眼が慣れてしまったようで、決して小さくはなかったし十分練習になるサイズだった。
オンショア葉難しいけれど、このサイズだからあまりびびらずに思い切り突っ込めてなかなか楽しかった。オンショアだと、北よりの風になるので寒さを感じる。最後は寒くて我慢できなくなりあがってしまったほどだった。
夕方はサーフィン映画を見に行った。ロブ・マチャドのThe Drifterそれから女の子のサーフィンばかり出てくるDear and Yonder, 前者は性格がよくて上人を見下さないロブだからこそいい映画になったけどあれを誰かほかの人が同じ感じでやろうとしたらかなりかっこつけたムービーになりそうな気がする。ちょうど彼自身プライベートでいろいろ悩みを抱えてソウルサーチングな行動をしていたことと重なっていい感じの映画になっていた。ちょうど編集をしている時期に彼にインタビューをして、そのときも同じようなことをかんじたけれど、結局どんなにすばらしいサーファーでも、何でも持っているように見えてもそういうのはすべて外の世界のことであり、自分自身の内側の平和、幸せと言うのはそことはまったく違う次元のものなんだな、と思う。彼は自分としっかり向き合って考え、行動しようとている、そんな印象があった。

それにしてもチューブ巻き巻きの波がすごいのと彼がどれだけ長い間チューブの中で時間を費やしているかに圧倒された。私なんて生まれて一度もチューブのなかを経験したことがない、これだけは死ぬ前にやってみたいな。後者の映画は最初のヒストリーの部分は面白く、部分的にはすごくよかったけれど、女性的というか、ちょっとだらだら長すぎたような気がする。特に最後クレジットとかいい加減早く終わらせてくれって感じだったけど女性らしい優しさがかんじられる映像とか切り取り方はよかった。カリフォルニア北部でボデイーサーフィンでビッグウエイブを攻める、私と同年代くらい(かそれ以上?)の女性、それもつい最近筋肉が次第に衰えていって最終的にはすべての筋肉が機能しなくなっていってしまうという病気と診断されてしまったと言う女性のセクションはすばらしかった。淡々としていル口調の中に熱い情熱、そして海からどれだけ自分が与えてもらっているかを感謝し、人生をフルに生きていることを感じさせるすばらしいセグメントでぽろぽろ涙が出てきた。誰のためでもなくただ自分がしたいからし続けている、そしてそのおかげで人生がすばらしいものをかんじられるんだろうけどそういういきかたをしていることで周りの人にまで影響を与えている、そんな人なんだろうな。

久々に夜出かけたけれど、なんか疲れた。最近早い時間に寝すぎかな。

2009-12-02

11月30日 ゆきちゃん参上!

またもや波のサイズアップ!ほんとに今日で11月も終わりだけど11月中で波がなかった日はあっただろうか?(今日記をさかのぼってみたら海に入らなかった日は数日あったけれど、波がない日はなかった)ちょっとオンショア気味で風が上がりきらないので、家で仕事をしていたら、友人のゆきちゃんから電話が来た。迎えに行った帰り道、レインズでは常連のマイクとバッキーがオンショア気味のコンデイションで乗っていたが、二人とも最大サイズ(10、5mと12m)で乗っていたので私は出たい気もしたけどやめておいた。とにかくオンショアは使えない。サーフィンでもカイトでもコンデイションがジャンクになってしまう。

ゆきちゃんは8日まで、うちのにぎやか合宿所で一緒に生活することになっている。写真はゆきちゃんへの歓迎メッセージ件伝言。

2009-12-01

11月29日 オンショア気味のコンデイション

そろそろ波が落ちるからヨガだ、と思っていたけどいっこうに波は小さくならない。今日は久々に体を休めようと思ったけどどうしても気になるのでレインズに行ってみると一人だけいつもの常連マイクが乗っていた。彼は大会に出るわけでもなくスポンサーされているわけでもないが、かなり上手でいつもスムーズに乗る。もともとはカリフォルニアでバンドをやっていたらしいが、一緒に乗っていて楽しい仲間のひとりでもある。彼は誰もいないフキパで一人で乗っていて楽しそう、ただオンショア気味らしく、波に乗ったとき、いつものようにアグレッシブにリップに当てていない。そのうえ9mで乗っている。波もサイズはあるがちょっとストーミーな感じ。悩みながらみんなが出て行くのを見たけど、乗れないことはないけどかなりオンショアで、7mでは足りなそうなので疲れきった体を休ませることにして家に戻った。

明日鎌倉からやってくる友人の由紀ちゃんのために部屋掃除をしたり、借りていた日本の映画のDVDをちょっと見たりしてから(中学生が出てくるものだったのでさわやかな感じかとおもったらあまりにダークで後味悪そうだったので途中でやめた)スプレックスに家を借りて滞在しているジョンとクリステイーのところへ行った。シークレットのまん前で、沖にはアウタースプレックスが見えるすばらしいロケーション!べジラザニアをごちそうになり、もうすぐ2歳になるかわいい娘さんダコタと一緒に遊んで帰ってきた。家族、とくに孫と一緒に過ごすのがとってもうれしそうなクリステイーのご両親がとっても印象的、やっぱり家族hが一緒っていいなあ、と自分の家族のことを考えた。
満月が近いせいか夜の寝つきが悪くなり始めている。変な夢ばかり見て夜中に起きてしまうのだ。