2009-06-30

6月29日 NALUと SBC Kiteboarding

あまり考えないようにしているが、私が腰を痛めたその日からほとんどノンストップでサウスに波は入り続けている。今年の夏はやりたいこと、目標などがたくさんあったのだが、それどころではなく、とにかく夏が終わる前に何とか体力や筋力を取り戻すことが目下の目標だ。
それにしてもマウイはそこまでではないにしろ、オアフでは、史上最高の夏という評判、皆波に乗りつかれていて、午後になると4ftの波でもガラガラらしい。

エリオット(レインズでのカイト仲間)が今、カリフォルニアのトレッスルズにマウイのローカルキッドの映像を撮りに行っているのだが、彼の名前はIan Gentil。以前からトレーシーやエリオットからすごくうまいと聞いてはいたけれど、大会中20点パーフェクトスコアを出したらしい。ボーイズクラスで優勝したのかどうかはわからないけど、針金みたいに細い小さな子だけどエアリアルからリバースランデングなどを連続してやってのけちゃうし、ビッグウエイブでのトウインやチューブライデイングも攻めるガッツがある。イアン・ウオルシュ、クレイ・マーツォ、ダステイ・ペインに続くスターになるかな。
今日本で発売中のNALU最新号が届いた。マウイ特集で、ナッシュのスタンドアップの記事と、ジェリーさんがマウイに住んでいたころの話を少し書かせてもらっている。
またカナダのカイト雑誌SBCカイトボーデイングも発売されたらしい。仲良し4人で旅したカイトトリップ記事がでているらしい。改めていつもいい写真を撮ってくれるトレーシーに感謝!
トレーシーのウエブサイトはwww.tracykraft.com 今は東海岸のハトラスでスライダーの撮影中のはず

2009-06-29

6月28日 Good Quote


ほとんど一日中安静にしているので必然的に本を読む時間が多くなっている。先日お医者さんに行った帰りにUS SURFER誌をピックアップした。今回はサーフィン史における50名のGreatest surfers という特集。はっきり言って100年近いサーフィンの歴史に登場するサーファーたちを比べて誰がすごいと決めるなんてかなりばかげたテーマだといわざるを得ない。どうして私たちはいろんなことにレーベルをつけたり順位をつけたがるんだろう、それもサーフィンなんてほんとに個人的な向き合い方の違いで何が大切かがまったく違う。どうやってケリースレーターとデュークカハナモクとトムカレンを比べてどれが一番か決めるというのか?そしてどこの無神経な人が『ああ、ジェリー(ロペス)、君は4番目で、トム・カレンやケリーほどにはすごくないよ」と言えるんだろう?
もちろん私が個人的にすばらしいと思うサーファーたちのリストはある。それは私の価値観によって決められるものであって限りなく個人的なものであるし、自分の知りうる狭い範囲でのリストでもある。それにしたってそのリストにランク付けなんてとても出来ない。その人たち一人一人が違う意味で、あるいは違う形でとても大事なことを教えてくれているのあり、とても誰が一番かなんていえるものではない。 まして違う世代のサーファー同士を並べて比べるなんて意味がない。多分今のサーフィン会は大会志向になっているので順位をつけるとわかりやすいのかもしれない。

とはいえテーマはばかげているとはいえ、内容はなかなか面白かった。編集者たちはそれぞれのサーファーについて適切な人物を選び、その人について書いてもらっているのだが、有名でいろんな記事を書かれている人たちについても知られていなかったエピソードがあったり、書いた人本人がいかにそのサーファーとの親交、受けた影響などを大切に思っているかが感じられるとても心温まる文章が多かった。
私が気に入ったのはロブマチャドによるジェリーロペス、(ロブが書いたジェリーとは出会いのエピソードは私が一月にロブにインタビューしたときに聞いた話そのままだった。そのとき私もその話がとっても印象に残ったのを覚えている。)ジニーチェサーによるレラサン、ローリーラッセルの書いたジョックサザーランド(ジェリーについてもほんのすこしかかれていた)、どれも短い行数のなかで書いた本人のキャラクターも鮮やかに表れている文章であり、サーファーに対するリスペクトや愛情が心にしみこむような感覚を覚えた。

ランキングはどぅでもいいからこの人にこのサーファーについて語ってもらいたい、と言う特集は面白いような気がする。どこかの雑誌でやってくれないかな、私がぜひ担当したい!そして自分の師と仰ぐたくさんの素晴らしい先輩たちについても自分の言葉やエピソードで記録を残しておくべきだなあ、と思った。小さなエピソードは書いておかないと忘れられてしまうけど、そういうことが最も人物の個性を浮き立たせることは多いから。

ロブがジェリーについて書いていたなかで、いつも私が感じていたものを上手に言葉にしていた部分があった。
「彼は霊感ともいえるものを持っている。それはハードな状況を簡単なように見せるからだけではなく、頭のてっぺんからつま先まで、そして朝日が昇ってから落ちるまでずっと、彼の存在全体自体がそうなのだ。彼と波乗り、そして海の間には何か相乗作用を起こす関係が成り立っていて、それは目に見えるように明らかなのだ。」

I can only agree to that. ロブ、さすがだ。

6月27日 読書週間

2009-06-27

6月26日 去年のダイアリーを振り返って

そういえば去年はちょっとした手術をしてその後そこが膿んでしまいこの時期すごく痛い思い、(そして計2ヶ月家で療養)してたっけなあ、と思い出し、去年のダイアリーを読んでみた。すると6月27日でまったく同じタイトル「3歩進んで2歩下がる」と書いてある。そのうえからだの悪い部分の違いはあれどほとんど同じ内容で、自分に言い聞かせていることまで一緒、っていうことはほとんどあのことから何も学んでないってことかいな?と自分でもあきれてしまった。去年もあんなに外に出られなくてつらかったのに、もう忘れている自分が情けない。

なかなか良くならない腰にあせる気持ちもあるけれど、グチってもにこやかにしていても痛むのは一緒ならポジテイブに以降じゃないか、そして直ったときにその痛みを忘れることなく次こそは怪我や健康を害することのないよう、今度こそ真剣にいろいろ考えて予防に力を入れることにしよう、そして来年の日記には楽しく、思い切りサーフィンやカイトをしながら、ヨガや体を鍛えて怪我をしない努力をする毎日がかけるようにしよう。

ところで昨日日記に書いたレアードたちの自転車レース、驚くべきことになってしまった。彼らのチームがなんとトップに躍り出てリードしていたというのに、そのときに走っていたJasonとサポートカーの間にライバルチームのサポートカーが割り込み、その上ジェイソンにぶつかり事故になってしまったのだ。幸い大事には至らなかったが彼はあちこちをぶつけたりすりむいたりする軽傷を負い、そしてチームはレースを棄権せざるを得なくなった。

レアードはかなり怒っていて、『わざとやったんでないとしたら、やつらはものすごい偶然を物にしたもんだよ」とまでプレスに言っていたけれど、レースコミッテイーは出来る限り穏便にことを済ませようとしているようで、相手チームは失格にもならず、別にルールを破ったわけではなく、普段から起こりうる事故ガたまたまレース中に怒ってしまっただけのことだと伝えている。それにしても残念だ。こんなことが起こった後でもし相手チームも優勝してもあまりいい気分ではないだろうな。でも彼らのやっていることは多くの人にインスピレーションを与え、また健康でいることのすばらしさを実感させてくれたと思う、少なくとも私は大いに感銘を受けた。

2009-06-25

6月25日 Team Surfing USA

レアードは夏はマウイではなくカリフォルニアをベースにしているのは知っているのでいないことはわかっていたが、ここ最近何をしているのかあまり聞いていなかった。ちょっと前のサウススウエルのときのタヒチのチョープーにいて、私の弟分であるベンが水中から彼の写真撮影を出来たということは聞いていたのだが、なんと今ものすごいレースに出ているようだ。レース嫌いの彼だけどこれはレースに参加しながらもそれに自分でほかのものも追加して更なるチャレンジにしてしまっているようだ。仲の良い、そしてそれぞれがいろんな分野で大きな影響力を持つ仲間をチームを組んで、アメリカ大陸横断のバイクレースの記録を塗りかえようとがんばっているらしい。

4人で後退しながら自転車で西海岸から東海岸まで行くレースなのだが、レアードはそれだけではハードさが足りないかのごとく、レース前に自宅のあるマリブから、レースがスタートするオーシャンサイドまでの200キロ弱をスタンドアップでこいでからレースに参加し、またレースが終わった後もニューヨークで自由の女神像のまわりを漕ぐと言う。波がなくたってだらだらして不平を言う時間なんて自分に作らないのだ。今のところ4人チームクラスの2位につけているが、まだまだ1位になる可能性は十分あるようだ。
彼以外のメンバーはRage Agaist the Machineのロックスター、Tim Commerford 、スタークオーターバックでその後トライアスロンで活躍していた Jason Winn、そして一番すごいのが76歳でありながら、あのレアードといつもつるんでトレーニングしたり、サーフィンやヘリスキーにいくスポーツチェーンのオーナー、ドン・ワイルドマン(この人のすごさはいつもうわさで聞いている、名前からしてワイルドマンだし、何より若手のプロアスリートでさえレアードについていけないのに、76歳で同じレベルで遊んだりトレーニングしちゃうんだから)

これをすることで自閉症を救うための組織やそのほかいろんな組織のために寄付を集め、また知識を広めることも目的のひとつにあるようだ。

それにしても一つすごいことに気づいたんだけど、あの巨大な体のレアードが皆で並んでいると普通に見える、ってことは皆レアードと同じくらい大きいってこと?それぞれ違う分野で活躍してるけど同じようなメンタリテイーをもち、プッシュしあえる仲間として一緒にいると楽しいんだろうな。

そんなことを痛い腰をもみながら寝転んで考えてる私、かなりルーザー気分。

2009-06-24

6月23日 針とお灸

朝起きて体を伸ばそうとしたとき、またもや、グキ!以前にも直さなくちゃ、というのがプレッシャーになりすぎて、夜調子良かったのに朝前寝ている間にそのプレッシャーのせいでまた痛くなっていたりする経験もある。(ギリシャにカイトトリップ・イベントで行ったとき、4人のライダーしか招待されていないのにその一人の私がぎっくり腰になり、動けなくなって、これはまずいとそれがプレッシャーになり、なかなか直らず、さらにそのあとトルコに行ったときもおきるたびに余計痛くなっていたことがあった。)それに似た、精神的なものかもしれないと思ったり。プレッシャーとかストレスを腰にためる人は多いと聞く、私も多分そうなのだろう。

昨日より調子が悪く、もおちゃんも膝を見てもらうということで、二人で最近開業した、安くてなかなかいい感じという鍼治療にいってきた。とても感じのいいロシア系の夫婦がやっていて二人でカップリングや鍼、お灸などしてもらった。針だらけになってるもおちゃんを横で見たらちょっと怖かったけど。
それですぐに痛みが治まるわけではないが、今はちょっと藁をもつかむ、っていう気分なので。
そこにあったスピリチュアルカードのようなものを手に取っていたもおちゃんが私に『ハイ、これ、友子さん用のカード』と渡してくれた。

Know your Limit...

そう、私に必要なのはこれ、自分に限界を作って自分には出来ないできないといってたら何も出来ないけど、自分のリミットを知り、それを素直に受け入れることも大事、なんだよねー。私ももおちゃんもどちらかと言うといきり立ってがんばりすぎちゃったり、欲張りになるから「お互いもっとメローになって怪我をしないようにしないとねー」と話しながら家に帰ってきた。やはりそこが出来ている人は怪我をしない、私たちは基本的な体作りより実践的な練習につい力を入れがちだが、これから歳をとればとるほど体が大事になってくるのだもの。
そのためにも、直ったら、ヨガやって、歩いて足鍛えて、カイトで腹筋鍛えて、ダウンウインドで膝の周り強化して、バリバリやるぞーって妄想にふけっている自分に気づき、やっぱ欲張り、とまた反省。

6月22日 3歩進んで2歩下がる?


もう今日当たりはスタンドアップパドルくらいできるかな、と思っていたのにいまだになんだか本調子でナイ、その上ちょっと前より変な感じ。仕方がないので一日の大部分を寝てすごしている。
最初の1週間は毎日少しずつでも回復への進歩があったのでポジティブな気持ちをキープできたのだが、ここの所調子が良かったり悪かったりといったりきたりでそのたびに落ち込んだり期待したり。

キモをすえてしっかり直さなくてはということはわかっていてももう2週間以上動いてなくて筋肉も落ち、外に出ていないために悶々としている、でも何より精神的な部分で弱くなってるかも。

こういうときにこそ普段忙しくて出来ない、読書、締め切りのない仕事、ウエブサイトのコンテンツ作りなどやってしまおう、とは思うんだけど、気がつくと天井眺めてため息ついてたり、
世の中にはもっともっと大変なことを抱えている人、ずっと動けなくてもがんばって、明るくポジティブに生活している人もいるんだから、こんな弱いことじゃだめだよな。困難こそがその人の人間性、人生を豊かにするための財産なのだ、と頭では理解しているものの、風が吹いてうねりがごうごうなってるパドルに完璧な海が脳裏に浮かぶ。

せっかく友達が来ているのに、一緒に海でいろいろトレーニングしようと思っていたのが自分の世話ばかりさせてしまって、それも自己嫌悪。ま、落ち込んでいても仕方ないのでネガテイブなエネルギーを吸い込まないようがんばって一日一日こなしていこう。

久々に翻訳したジェリーさんの本『サーフリアライゼーション」
を引っ張り出して読んでみた、翻訳中何度も何度も読んでるから内容を暗記するほどだけれど、それでも毎回読むたびに何か自分が必要としている言葉や発見にぶつかる。
不思議だけれどほんとのこと。キリスト教の人にとって聖書はそういうものだと良く聞くけれど、海を信じている私にはこれが一種のバイブルかも。

2009-06-22

6月21日 Happy Fathers Day!

朝から家の周りでごうごう風がなっている。今日はきっとかなりガステイーでオフショアなコンデイションだよと予想したら、案の定ひどかったらしい。
でもそれだってダウンウインドパドルにはパーフェクトコンデイション、皆バリバリ漕いでいるんだろうなあ、と一人さびしくベッドで考えて一日を過ごす。

今日は父の日。いつも迷惑ばかりかけてまったく親孝行をしていない私。いまさら恥ずかしくて父の日に何か御礼をすることする気にもなれないが、今家にいる唯一の男性でありスモのお父さん、つまり秀さんに皆からありがとう、と感謝を込めてデイナーを作った。なんと言ってもここ何日かねずみ退治や腰が痛い私のために重いものを持ってもらったりいろいろやってもらっている。それにスモの世話もかなりするし、一緒になってスモと一緒に踊ったり歌ったり本当にいいお父さんなのだ。

今日は奥様から大好きなジミーヘンドリックスのTシャツ、スモと私から大きな花束、そして美奈ちゃんからはクリスピークリームのドーナッツをもらった秀サンでした。
朝、スモモに、「今日は特別秀さんの日だから、皆で秀さんにサービスしようね」って言ったら、「じゃあ、明日は?」と聞くので「明日は誰の日だろうね」というち「スモモの日」といっていて、よしじゃあスモモの日にしようね、といっていたのだけれど、そのあとハイテックで買い物をしていたら、スモモガもおちゃんに何かほしいものを見つけて「明日はスモモの日だからこれをチャッチャと買っておけばいいよ」ってアドバイスしたらしい。スモモ、しっかりしてます。

夜は山ちゃんも加わってまたにぎやか。山ちゃんはここ10年ほとんど病気したこともなく、怪我もないらしい、それ聞いて私はさらに落ち込んだ、。自己管理できてないな。

6月20日 先週のマアラエア


もう今日あたりから海に入れるかと思っていたのにまた状態が少し後退、昨日も今日もベッド中心の生活。順調に良くなっていただけにまたちょっと戻ってしまったことで気がめいり、落ち込んでくる。
痛いのも、気分が落ち込んでるからかも世ともおちゃんに言われ、そうだ、落ち込めば直るものもなかなか直らないと思うのだが、もう2週間も海にも、外にもろくに出ていないのでやっぱり落ち込む。でも痛いときに絶対仕事でウゴ金くてはならない人だったら直るものもなかなか直らないからそういう意味では安静に出来るだけ幸せなのかも。

さてトレーシーからほほえましいリンクが送られてきた。先週マアラエアがすごく良かったときにトレーシーのボーイフレンドが撮ったもの、テイクオフするまではご主人様の様子を後ろ向きでチェックしつつ波に乗ったとたんしっかり前を向いてたまにはカメラ目線までやってのけるこのワンちゃん、かわいい!
それにしても皆さんいい波スコアしたんですねえ。
先週のいい波、かわいいワンちゃんのサーフィンを見たい方はこちらをどうぞ。

2009-06-21

6月19日 ちょっと逆戻り


今日も、もおちゃんたちはいそいそと海へ。私も少し腰が良くなってきたので始めて自分で車を運転してハイクまで買い物や用事をするために行くことにした。ハイクに行ったついでにちょっと海も見てみようかな、と行ってみると思ったより波がある。夏にしてはちゃんとラインナップしていて頭くらいあった。
思わずレインズの道路際に車を止めてみていると結構小さめのカイトで何人か出て行っている、私だったら4mで出るだろうな、などと考えながら見ているとたまーに楽しそうな波も来る。もう2週間も海に入っていないし、見てもいなかったのでうずうずしてきて思わず乗っちゃおうかなと考え出した。そこに友達が着て話し込んでいるうちに、そこまでするだけの価値はないよ、とか言われ、その上15分ほど立ってしゃべっているだけで腰のあたりが変な感じになってきたので、ここは大人になってやめておこうと家に戻ってきた。

午後腰を休めるためにベッドに横になりながら軽く腹筋をしようとしたら、またグキっと以前と同じところに痛みが走った。2週間前の痛みに比べたらずっとマイナーなものだったけど、同じ感じの痛み、同じ場所、その上痛みが走った後腰が突っ張った感じがあったので、やっぱり海に出なくてよかったんだなと反省。まだ自分が思ってるほどには直っていないらしい。それにしてももうちょっとで直りそうだったのにまた4,5日前の状態に戻ってしまった気分。あー、まどろっこしい、でもこれも自分の忍耐力、判断力を養うトレーニングなのかな。

夜はみなちゃんもおちゃん家族に加えて3ヶ月ウインド修行に来ている雄馬君とお母さんが来て、皆でお好み焼きを作って食べた。雄馬君はサーフィンやウインド、お母さんも慣れないハワイで運転したりいろんな用事をしたり、雄馬君の世話をしたり、海でずっとビデオを撮っていたりと二人ともそれぞれチャレンジの多い滞在だと思うけど、とても生き生きしていてがんばってるんだろうなという感じだった。何よりなかが良くて、日本に一人で残り仕事をがんばることで二人を送り出し、応援しているお父さんも含めてとっても仲がいいのがすばらしい。素敵な家族だと思う。

来週からは海、って思ってたけどまだ無理かなあ。はやく皆と海で思い切り体を動かしたい。

2009-06-20

6月18日 美奈ちゃんマウイ入り

今日も風はぶんぶん吹いている、もおちゃんたちは今日からちょっと波が上がる予報だと、早くから海へと出かけていった。強風、風波のサマーコンデイションが続くようになった。
腰のほうはありがたいことにかなり良くなっていて、普通に生活するには苦にならなくなった、が、まだ無理は出来ないので海に行きたいけど我慢している。見にだけ行こうかな、とも思ったが、見たら余計乗りたくなるのでやめておいた。

「結局腰を痛めたおかげでパドルとか一生懸命練習しようと思っていたのに2週間も無駄になっちゃった、2週間もあったらずいぶん練習できたのになあ」ともおちゃんの前でぼやいていたら「無駄じゃないのかもよ」といわれて、そうだったことに気づく、。この2週間が無駄にならないようこの経験で学ばなくっちゃね。

今日から、美奈ちゃんがマウイ入り。148センチしかなくて体重だって40キロもないという美奈ちゃんだけど、ものすごいタフで寝不足とか連続での仕事とかをやってのけてしまう。昔からサクラキャンプとかでもいつもきめ細かい仕事振りで頼りになる存在だったけど、ウインドのがんばりぶりもすごい。来週からもおちゃんとウインドのキャンプを開催するのだ。今日から5日間うちに泊まることになるのでさらににぎやかになる。写真は時差ぼけもなんのそので早速リッピングしている美奈ちゃん。

2009-06-19

6月17日 One step at a time

体とか怪我って良くなり始めるとぐんぐん良くなるから不思議、ちょっと前までは歩くのもつらかったのに、立ち上がるのが楽になってきたらもう普通に動いてもあまり痛くなくなってきた。ただしずっと動いていなかったので体の筋肉がなくなって弱くなっている感じもあるし、まだまだ本調子ではないので無理せず出かけたりはしないようにしている。昨日は久しぶりに自分の部屋(母屋から離れた別棟にある)に戻り、はしごで登ったうえにある小さな屋根裏のようなベッドルームで寝ることが出来た。それだけのことだが、嬉しい。週末にもう一度お医者さんに見てもらった後で少しずつ運動も開始しようと思う。今は寝たままいためない程度に腹筋(というか腹式呼吸程度のこと)をしたりしてすごしている。

もおちゃん家族が来てから家がにぎやかでとても楽しい。彼らは家族に私が加わってやりにくいこともあるかもしれないが(思い切りケンカにくいとか、裸で歩き回れないとか)私は彼らだとまったく気を使わないし、何よりスモモの素直さにいろいろ学んだり、心が温まることが多く、家族ってすばらしいなあと毎日何度も感じさせてくれる。
皆で一緒にご飯を食べているときに、すももがくりっとした瞳で『皆で一緒にご飯食べるとおいしいねえ』なんていわれるとジーンと来てしまう。かわいいなあ。写真は朝の団欒風景。

今日からMaui Film Festivalが始まっている。今年はそれほど見たいと思う映画が多くないが、一つとっても見たいものがあるのだけれど残念ながら夜の10時上映、「One peace at a time」という映画で、まだくわしくはしらないけど、世界をすべて平和にすることを考えたらあまりに大きな問題でとても手に負えないけどとにかくできるところから、できる部分だけでも少しずつ自分ができることを指定校というような気持ちでいろんな場所に出かけて小さな変化を起こそうとするドキュメンタリーらしい。自分に何が出来るというわけではないけれど、何かインスピレーションをもらえるのでは、そしてまた自分自身に関してもOne peace at a time、一つ一つ小さなの壁を出来るところからクリアしようと努力することで少しずつ変化が見えるのではないかと思うので、ぜひ見たい映画ではある。夜の10時にワイレアに行くのは無理だけど、いつかはぜひ見たい映画。

2009-06-17

6月16日 Getting better!


ぎっくり腰をやってから、はや10日。もうベッドから起き上がるのも苦ではなく普通に歩いたり座ったりできる。ただ長くそうしていると腰が重くなる様な感じがあるので無理はしないようにして、今日も午後からはベッドに寝転がりながら写真の整理などをした。
腰を痛めた最初の数日は本当に数センチ体をずらすのもつらいくらいだったので、今のように動かせるようになったのが嘘みたいな気分、別に薬を塗ったわけでもなく、本当に人間の体の治癒力ってすごい、そして最近本当に思うのが本人の気持ちやエネルギーのシフトの仕方で回復が絶対早くなるということ、もうすでに何度もやってきているぎっくり腰なのでとにかく安静にして、忍耐強く休んでいればよくなると信じ、海に入れないことをグチグチ言ったり。悔やんだりしないようにしていたのが良かった気がする。

でもいざ動けるようになるともう早く海行きたくて仕方がない、その上波が入っているんだから、(そしていつまであるかわからないし)もったいないというあせりもでてくる。でもここは我慢我慢、ここでまた痛めたらもう最悪だし、同情すらしてもらえないだろう。
とりあえず毎日確実に回復に向かっているので希望が持てる。

今日はいろいろ写真の整理をしていたが、こんな懐かしい写真が(BY ダレル・ウオング)。81年のフキパ、私がはじめてマウイに行ったのが、86年(だと思う)で82年に初めて大きなウエイブの大会マウイグランプリが行われたんじゃなかったかな。私が行ったときはもう少し人も車もいたけどどれもポンコツだったなあ。で、草や木がたくさんあったのはよく覚えている。懐かしいワンショット。

2009-06-16

6月15日 チューチュー君騒動と冷蔵庫の故障


ここ数日家に招かざるお客が来ていて、困っていた、がさごそパントリーの袋をかじったりしていたねずみ君。自分で処理するのは怖いのでもおちゃんたちが来たのでこれがチャンスとばかりにかわいそうだけど毒の入ったえさを置いていたのだが、毎晩きれいに食べていくけど死んでくれない。秀さんがつかまったら処置してくれるといってくれたので最後の手段に出た。ゴキブリほいほいならぬネスミ君ほいほい、まあゴキブリほいほいの大きいバージョンのような粘着力の強いものがついている板のようなものの上にえさをおいておいた。夜私たちが寝静まったころ、がさごそ、バチン、キーキーと私の寝ているすぐよこのパントリー、いつもねずみ君が来ているあとがあるところで物騒な音がした。私は思わず悲鳴をあげ、2階のロフトで寝ている秀さんに助けを求め、布団を頭からかぶって音が聞こえないようにした。秀さんは男らしく降りてきていろいろねずみ君と戦っていたが向こうも必死、片足だけ粘着パッドにくっつけながら部屋の隅、本の裏に隠れようとし、それを捕まえようと秀さんも必死、奮闘の末第一回戦はねずみの勝ち、逃げられてしまった。もう一回同じようにパッドをおいた。『でもこれで同じようにやってきてくっついちゃったらかなりバカだよね』といっていたけどまた小1時間すると、ベタ、ばたばた、キキーというねずみが引っかかった様子の音がしたのでまた私は叫び、秀さんも今度は逃がさないようにかなり強気で対応していた。私はねずみにいなくなってほしいくせに実際にやってることを想像するとあまりの恐ろしさに身の毛もよだつ思いで、歌を歌って目をつぶったりして、気を紛らわす。最後にはもおちゃんまで上から降りてきて私たちの大騒動を笑いながら(といってももおちゃんだってねずみを処分することは出来ないのだが)からかっていた。でもこのときほど秀さんが頼もしく思えたことはない。男手があるって素敵なことだ。

もう一つ家にもち上がったトラブルは冷蔵庫、タイミングが悪いことになぜかもおちゃんたちがマウイに着いたことから調子が悪くなり、よく冷えなくなってしまった。修理のおじさんが来てくれて最初はちょっとした修理で直りそうだったのに結局全部出400ドル近くかかることになるから新品を買ったほうがいいかも、というのだ、とほほ。結局私の夏のアラスカトリップは病院代と冷蔵庫というなんとも面白くない物に変わっていきそうな予感。

ちなみにサウススウエル、久々のゴーインオフが続いているようで、今日は世界で一番早い波が立つといわれるマアラエアが3fでチューブ巻き巻き状態だったらしい。そんなところでは乗れないけどね。はあ(ため息)
なんて書いていたら友人のマリちゃんがお嬢さんと一緒に野菜の煮込みを持ってお見舞いに来てくれた、昨日もふみさんや山ちゃんがいろいろ持ってきてくれて、恵子ちゃんも顔出してくれて、そういう友達のやさしさがとっても心にしみる。Could be a lot worse,今はしっかり直さなくっちゃ。

2009-06-15

6月14日 サバニから見る海のむこう

今日もノースは波なし、サウスはバンバン波が入っているらしい。私の調子は日に日に良くなっているとはいえ当分海はお預け。
でも痛みがひどかったころはベッドに寝たまたうとうとする時間が多かったけれどそれほど痛みもないので眠くもなく、結構仕事ややろうと思ってできていなかったことなどをする時間がある。

八重山ではカーチベーが吹き始めたという便りが何人かから届いた。今が一年で一番すばらしい季節、急にすべての色が鮮やかになり、夏至南風(カーチベー)と呼ばれるさわやかでステデイーな風が南から強く吹くのだが、それがカイトには理想的なコンデイションを生む。これで沖縄の人たちは本格的な夏の訪れを知るのだ。
私もぜひこの時期にまた八重山にいたかったなあと思いながら鮮やかな色が美しい八重山の景色を思い浮かべた。
2年前沖縄本島のウインドサーファー島袋直人さんが誘ってくれたおかげでサバニレースに一緒に出るチャンスがあった。あれほどサバイバルなことをしたのも珍しいというくらい過酷(自分たちの準備や練習不足、また道具になれていないなどが理由だが)だったが、、結果的には最後の最後で座礁し、フィニッシュできなかったのだが、ハードなだけにやりがいがあったし、全力を尽くして皆で力を振り絞ったあの感覚は忘れられない。
私などはちょっと出させてもらっただけであれだけ夢中になったのだから直人さんが取り付かれたように夢中になる気持ちもよくわかる。彼は毎年出ているけれど、今年はとうとう仲間と一緒に自分たちで船を作り上げたらしい。初めて浮かべた様子をメールで送ってきてくれた。でもこれはすごいことだ、サバニを作れる船大工の人がどんどん減り、石垣でももう一人しか残っていないという今、これがきっかけで若い糸満のうみんちゅうの人なんかも刺激を受けているらしい。昔から残っているいいものは出来る限り受け継いでいければいいなあ、と思う。

この時代便利なものはいくらでもある、でもあえて昔の道具を使ってみることで昔の人たちがいかに海の知識やそういった単純な船や道具の扱いに長けていたかを身にしみて感じ、その技術を自分も身につけたいという気持ちにさせられる。それは本来持っている人間としてのポテンシャルを引き出すという大切な行為でもあると私は思うのだ。
今年はでられそうにないけど、そんな気持ちで今年も日本中から多くのサバニファンが集まるであろうサバニレース、心から皆を応援したいと思う。

そしていつかまたああいった昔から使われていた舟で自分たちの力や知識を駆使して大海原に漕ぎ出すことを夢見て。

6月13日 ぎっくり腰から早1週間

朝8時にもおちゃんに車を運転してもらってクリニックに行った。普段はぎっくり腰ならとにかく安静にしていれば1週間で直るので病院には行かないのだが、 今回の痛みは尋常でなかったので一応心配になって予約をしておいたのだ。自分で歩いていけるのかどうかも最初はわからず先生に来てもらうしかないかもと 思っていたが、ありがたいことに順調に痛みが取れてきたので自力で行くことが出来た(いや、自力じゃないか、もおちゃんに車を運転してもらったから)
すももは昨日海で遊びすぎたのか、朝熱があり、具合が悪そうだった。もおちゃんは二人の病人の世話でかわいそう。

今日見てもらった先生は昔腰がひどく悪かったときどの先生も治せなかったときに唯一助けてくれた先生と同じやり方で治す先生、カイロのような整体のようなエネルギーワークのようなもの、でもやってもらっているときはほんとに気持ちが良かった。
あと2週間くらいは安静にして休むといいといわれたけど私の予想ではあと1週間で海に入れると思う。でも今回はとにかく無理をせずしっかり直してから少しずつ動いていこうと思う、あの痛みをまたぶり返すのはかんべんだ。

今晩はもおチャンたちがいろいろ買ってきてくれた食材と私が有り合わせで作った豆のスープ、皆で食べるのはおいしいものだ。ここ二晩は座ることはできないが皆が食べてる横で立ちながら一緒に食べれるようになった。一人でベッドで食べるよりずっといい。

2009-06-14

6月12日 Slow Recovery


着実に毎日良くはなっているがその回復の具合がスローなので相変わらずベッド生活。もおちゃんに毎日ご飯を造ってもらって食べるだけの生活でほんとに申し訳ない。
本を読んだりコンピューターをいじったり、うとうとしているだけで一日が終わってしまう。でもトイレに起き上がるのが苦でなくなってきたし、立っていられるようになったので今日はシャワーを浴びた、体を曲げたりはできないので膝うえから下は洗えないんだけど髪の毛や上半身をしっかり洗えてほんとにすっきり!
相変わらずサウスは波があるらしいし、きっと皆ダウンウインだーを楽しんでいることだろうけど今はあせらず着実に直すことに集中しよう。

唯一今の生活を輝かせてくれる太陽のような存在はすもも、スモモの陰のないおおらかな笑顔とのびのびとした様子はほんとにまわりを幸せにしてくれる。You are my sunshine, my only sunshineとスモモのお父さん秀さんが口ずさんでいたけどまさに彼女は一家の太陽だ。寝たきりの私のよこでひっきりなしにいろんな話をしてくれて想像力たっぷりの遊びを生み出していく。すも、ありがとう!

2009-06-13

6月11日 ファッツ・ヒバを読んで

相変わらずベッド生活。昨日の晩は少し立ち上がって歩けたので夕食を立った状態でもおちゃんたちと一緒にリビングで食べたけどやはり10分もしないうちに腰がなんとなく変な感じになってきたのでまたベッドへユーターン、今朝早く結構痛みが出ていたのでまた元に戻らないようにとにかく安静を心がけることにした。

ここ数日間で何冊か本を読んだ。その中に、前回鎌倉の古本屋で見つけた、トール・ヘイエルダール
著の「ファッツ・ヒバ、楽園を求めて」上下刊がある。かなり古ぼけた本で文庫の古本なのに1000円もしたので迷ったけれどヘイエルダールは私の英雄の一人なので手に入れられるものは手に入れておこうと買っておいたものだった。いや、ほんとに買っておいてよかった。デルスウザーラ
、あるいは坂本直行さんの「開墾の記」
と同じくらい感銘を受けた。最後読み終わってしまうのが悲しいくらいだった。
いつも私が感じているようなことを彼は1930年代にすでに感じ、実践し、思い悩み、さらに行動を移していたのだと思うと本当に感動した。彼は理想主義のドリーマーだとばかにされたり、彼のポリネシア民族の移動説についてもくだらないと頭ごなしに言う学者が多いらしいが(いまでもそうなのかはわからない)私には彼の言い分はとっても筋が通っているように思えるし、少なくとも現地に行ってみないで書類や推測だけで研究を進めているのではなく、自然のなかで昔の人たちの同じような生活をしてみて実際に感じること、経験したことを通しての研究結果であり、説得力がある。
彼らが自然に打ち負かされ、自分たちの理想的な生活がそう甘くないことをなんどもあじわうような部分もそれが人間的でいいではないか。反対にすべてうまく言っていては新しい発見などないのだから。

彼らが理想の生活とは単純なもので少ない人間のなかで単純に食べ物を得る努力をし、自然のなかで調和して生きることだと理解したうえで、しかしながら地球の果てまでそういう場所を捜し求めてこの太平洋の島に来たにもかかわらず、そういう生活が出来る場所はもうすでにどこにもない、ということも理解する最後の部分は自分を含めた人間の傲慢さと無知で変わっていった世界に物悲しい気持ちにさせる。
彼を有名にしたコンティキ号探検記
という本にもなっている筏の冒険は、ファッツ・ヒバでの生活から生まれた学説をどうしても証明するために行われたものであり、その冒険の物語こそ、子供のころ私を魅了してやまなかった話の一つでもある。あれだけのことをやるのはよっぽどの変人か冒険かなのだろうな、と思っていたけど、実は変人(変人かもしれないけど)でもないし、とくに死ぬか生きるかの冒険が好きなわけでもないようだ、何より泳ぎが得意でなかったというところには苦笑した。しかし自然、それも圧倒的なパワーを見せ付ける自然の近くにいることに惹かれ、また情熱的でやろうとなったらどんなことでもやる方法を見つけ出し、行動に起こす行動力があるという人なのだと理解できた。結局今の時代で私が尊敬するほかの人たちとかわらないような気がする。レアードや、何人かのクライマーたち、イボン、リチャード・ブランソン、すごいなと思う人は皆情熱的であり、またその情熱を一気に注ぎ込む夢中になれる何かを持っている、そしてそれが彼らを輝かせているような気がする。

この本のなかに『進歩』について書かれているところがある、それはまさに私がいつも日ごろ感じていることだった。ここ100年ほど進歩、発展といわれていることは確かに私たちの生活を便利にし、楽にしたかもしれない、でもその分私たちは体を使わなくなり、またその便利にしてくれた機械や情報を得るために机や書類に向かって仕事をしなくてはならない、そのおかげで一番肝心の体は進歩せず退化しているのではないか。機械や薬で危険を減らしたことにより危険を感じる判断力や本能、また体の状態に耳を向けるようなこともしなくなり、体自体の筋肉も確実に衰えた。以前は何キロも毎日歩いて食べ物をとっていたのに今では、狩や農作業をしなくても車でどこへでも行き、パッケージを持ち上げ、ボタンを押す力さえあれば食べ物をとることが出来るのだ。そこまで言うと極端だけれど、たとえば海に常にいる漁師さんは今でも私たちより海との関係が深く、自然の行ってる言葉を聞き取れる、また山に常にいるようなクライマーは私たちにはまったく予知できない第6感のような判断で危機一髪を乗り切ったりするのも昔はほとんどの人間が持っていたものなのではないかと思うのだ。だけど使わないから衰えていってしまったもの、極端なことを言えばインターネットばかりで直接人間と付き合うことが急激に減っていけば人間同士の付き合う能力も衰えていってしまうことだってありえるだろう。恐ろしいことだ。発展、開発、進歩という言葉のうえに私たちの時代は築き上げられてきたけれど、今になってやっとヘイエルダールがこの本でつらい思いをして実感している進歩の影の自然のバランスの衰退、個人の肉体や精神力の退化を世界中が理解し始めたのだ。

さてヘイエルダールが文化を捨てて原始の生活をするために最初に選んだファッツ・ヒバはタヒチから数千キロ、ツアモツの近くにあるのだが、ツアモツは以前からチャンスさえあればいつでも行きたいと思っていた場所のひとつ。この本のおかげでそのモチベーションが一気に上がってしまった。
その上へイエルダールはここから始まっていろんな文化人類学の研究に走り、カナダのべラクーラと深い谷に挟まれた小さな村にいたこともあるのだ、それを私が知ったのはそのべラクーラに何年か前にヘリスノーボードで行ったときのことだった。タヒチやイースターアイランドのことで知っていた彼の名前がその村の小さな博物館にあってびっくりしたのだ。彼はポリネシアが南アメリカから渡ってきた民族だということだけでなく、このカナダの海岸線に住んでいた民族の文化と多くの類似点を持つことに注目し、ここでしばらくの間生活しながら研究をしていたらしい。子供のころ文化人類学者になりたいと思っていた私は残念ながらウインドサーフィンに出会い、その道には進まなかったが、今でも人間のルーツ、そして環境が作る人間というものについてとっても興味がある。
彼の本を読んでSeeing is believingやっぱり実際に見たり経験することほど深く感じ、学べる方法はないのだな、と実感し、自分もさらにすべての経験、旅においてそれが教えようとしてくれていることを見逃さないようにしっかり吸収しなくては、と思う。一つ一つの出来事、一人一人との出会いが大切な学校であり、自分を成長させるチャンスを与えてくれているのだということを忘れないように。

2009-06-11

6月10日 佐藤家登場!

Add Image静岡の御前崎から待ちに待ったもおちゃん家族がやってきた。今回のマウイはうちに誰もいないのでうちに泊まってもらうことになっていて、そのためにしっかり掃除して迎えようと思ってたにもかかわらず、唯一掃除が終わっていた部屋に自分がぎっくり腰のために入り込み(トイレに一番近いため)掃除も何も途中の飯の状態で何日も寝たままだったため、彼らはマウイに着いたとたん掃除したり、私の世話をする羽目に。

最初スモモも、寝たままの私を怖がって近寄らず、また今年も1からやり直しで友情を築かなくちゃならないかな、と思ったけど5分もたったらすっかり慣れて興奮気味にしゃべりっぱなしだった。半年以上あっていなかったスモモの成長振り、お父さんやお母さんのしゃべり方をまねしたりするのにはびっくり。これから2ヶ月一緒にすごすのが楽しみだ。秀サンともおちゃんも私にしてみれば家族同様の気の置けない仲間、早く良くなってみんなでいろんなことを楽しみ、もおちゃんとプッシュしあっていろいろがんばりたいなあ。

2009-06-10

6月9日 仏のスキップ、天使の恵子ちゃん

ぎっくり腰2日目の朝、すでにほんの少し回復の兆し、トイレには相変わらずはいつくばっていくが、たどり着くまでに時間が縮小された気がするし、気持ちに余裕があり、寝返りとかも昨日ほどしんどくない。
朝また恵子ちゃんが朝ごはんや新しいアイスパックなどを持ってきてくれた。彼女も日本から帰ってきたばかりで時差ぼけやらやらなくてはならないことだらけで忙しいだろうに、いやな顔一つせず着てくれて本当に申し訳ないやらありがたいやら。
結局今日は一日3回もご飯を持ってきてくれた。それもどれもとってもおいしくヘルシーなものばかり、なんだか本当にケイタリング付の食っちゃ寝状態。

ほかにも何人も心配して連絡してくれたが、なんとも自己管理が出来なくて(それも今回が初めてじゃないし)情けない。何よりサウスはすごくいいコンデイションがずっと続く予報のようでそんなときに限ってこれだもんな、とさらに落ち込む。

恵子ちゃんはうちのすぐ近くでヨガを教えていると同時にマウイラインボウリトリートに最初からかかわってくれた友人(というより彼女がきっかけでリトリートをやろうじゃないかというアイデアが生まれたともいえる)
あのアシュタンガヨガすら彼女にかかるとほんわか、やさしいオーラのなかでのクラスになってしまうほど柔らかで優しい雰囲気にあふれる人柄、そしてそのご主人スキップはそれにもまして人格者なのだ。彼はどんな人でもいつも困った人を助けていて、まったく見返りを考えずに行動する人。そして常にどんなことが起こってもすべてをポジテイブに捕らえ、いい方向へ持っていこうとする。あまりにみんなに分け与えすぎちゃうから大金持ちにはなれないかもしれないけど、誰からも信頼され、頼りにされ、ありがたがられるということはお金に返られるものではない。見かけ白人の気のいいおじちゃん(失礼)だが、とっても仏教的な考えを持ってる(かといって宗教的なわけではなく自然ににじみ出てくるような)明るい仏様のような人なのだ。かといって世間離れしてるわけでもなく。。

今回は近所だからと何かと二人できてくれる旅に、自分も周りで困っている人がいたら彼らと同じように当たり前のようにこういう行動が出来るだろうか、できるようでありたい、と心から思う。
皆からのヒーリングパワー、自分でもポジテイブに考えてるおかげか、予想以上に良くなるスピードが早い気がする。ありがたや。

2009-06-09

6月8日 寝たきり状態

昨日やったぎっくり腰、予想通り今朝かなりしんどい、というかふだんぎっくり腰をやっても当日は何とかごまかして動けるのに昨日はその直後から動けなかったから覚悟はしていた。
朝トイレに行くだけでどこかの山をクライミングするかのような気合を入れてはいつくばって少しずつ手を動かして移動、便座に座るのも一苦労、その上汚い話だが力むと腰にピキーンと痛みが走るので力がはいらない、小の方は何とかでてくるが、座っている姿勢もいつもと違うし、なかなか出てきたがらない、かといってちょくちょくトイレにこれなのでどうか出てきておくれと祈るけど、無理。座ってるだけで脂汗が出てくるほどきついのであきらめた。洗面台にはいけないので這い蹲りながらトイレのよこにあるバスタブに体を寄りかかるようにして手と顔を洗った。
お昼前にまた恵子ちゃんが様子を見に来てくれ、豪華なグルメサンドイッチやジュース、フルーツなどを持ってきてくれた。ついでにバスタブのヘリに歯磨きなどを置いてもらい、今度トイレに行った時に歯も磨けるようにしておいた。恵子ちゃんも一時期ヨガの練習で腰をいためたことがあるので腰痛のつらさは良くわかるのだろう。
ありがたいことに動けはしないけど腰痛にありがちの、もう考えることすら嫌になるようなだるさやうずくようない痛みはない。ただ動けないだけ。

これではとても病院にもいけず、紹介してもらったカイロのドクターに特別料金をはらってきてもらうしかない。実は7月にアラスカに行くかもしれないという話があってたまたま安いチケットを見つけたので昨日予約をしたところだった。でもこの調子だと医療費でその旅費くらいの出費になりそうだからいけなくなってしまうかも。

サウススウエルもやったと良くなって皆大喜びみたいだし、あと二日で親友のもおちゃん家族も来るというのに、まったくタイミングが悪い。スローダウンしろって言うことなのかもしれないが、だったらこんな状態にさせなくてもスローダウンしろって、口で言ってくれたらしたのに。とりあえず最低1週間はかかるだろうと自分では見ている。
Everything happens for a reason, right?何でこうなったのかじっくり考えてこれを繰り返さないようにしようと思う(って何度そういったことか)畑仕事も気をつけてやらないとカイトより危険だわ。

2009-06-08

6月7日 シルキーの命日とぎっくり腰

最近月が明るいせいか夜中に一度目がさめる、そのときに果物ジュースを飲んでそれから叉ベッドに戻り、日の出くらいに起床。今日は波もなさそうなのと恵子ちゃんは一ヵ月半ぶりに日本から帰ってきて最初のクラスなのでヨガをしてからダウインウインドパドルをするプランを立てた。

10時半にスタジオに行くと、10人くらい集まっていた、私と同じくらいサボっていたのは多分恵子ちゃんのご主人スキップくらいだろう。
ハーフでもしんどかったけれど本当に気持ちいい汗がかけた。足の裏側、そしてツイストすると体の側面もずっと伸ばしてなかったのを感じた。

さて、急いで自宅でご飯を食べ、さあ、トレーシーの家で携帯電話をピックしてからダウンウインドに行こう、まさにそのとき、しゃがんだ状態から立ち上がろうとしたとき、ものすごい激痛が背骨を走った。その瞬間痛みに耐えられなくてしゃがみこんで、一回立とうとしたけど立てずに叉倒れこみ、ショックと痛みで吐き気がするくらい。一瞬気絶しそうになって自分がどこにいるかわからなくなりそうだった。
少したつと落着いてきてできるだけ深い呼吸をするように努力して玄関の外の軒にねっころがったまま、蚊に刺されるがままの状態でどうやって動こうものかと考えた。たまたま今日に限って海に行くときコンピューターを持っていこうとしていたので、寝転がったまま横に落ちているかばんの中からコンピューターを引っ張り出し、何人かの友人に助けを求めるメールを出した。ラッキーなことに恵子ちゃんがすぐ見てくれてあわててレスキューにきてくれた。必死の思いでベッドに入り、恵子ちゃんにいろんなものを持ってきてもらい、ベッドの周りに置いて、筋肉を緩和させる効果のある薬を飲み。アイスパックを腰にあてた。そのうちご主人のスキップまで来てくれて二人で何から何まで世話してくれた、友人のありがたみをしみじみ感じる。ありがたや。

今日は友人夫婦へのサービスにベビーシッターをしてあげる予定だったのにそれもできなくなった。明日は大好きな友人のビッグバースデーパーテイなのにそれにも行けない、そのうえ今日あたりから来週ずっとサウススウエルが上がりそうだというのに、そういうときに限ってこんなことになる。

そのうえ今日はシルキーの命日、カイトを始めたころの一番の仲良しで、知り合って一年くらいでカイトの事故で命を落としてしまった。当時カイトはかなり危険なスポーツでクイックリリース、リーシュ等もなく、彼女も別の人のカイトが絡んで二つのカイトが暴走しているのにチキンループがはずせず背中から引きずられ、海に出ていた柱にぶつかったのだ。私は人一倍安全にうるさいけどこの事故も大きな原因の一つだと思う。私は彼女の分まで二人分海で、カイトで楽しむ使命があるのだ、と言い聞かせているけどたまにそのことを忘れて贅沢になったりだらけたりする。今一度その日その日を思い切り楽しむことを心がけなくてはね。
彼女の命日には毎年ダウンウインドやったり、海に献花したり、何か新しいトリックにトライしたり何かしら特別なことをしてきたのだが、今日は残念ながら何もできそうにない。ベッドに寝ながら天国のシルキーからヒーリングパワーが降りてくるよう祈ることにしよう。
写真はカバレテで一緒に出た大会の表彰式、左からこの大会で華々しくデビューしたマーチン・バリ、カナダのヘレン、シルキー、そして一番右がアンドレア、アンドレアとシルキーの3人でいるととにかく笑いが絶えなかったっけ。もう8年前のことなんて信じられない。

2009-06-07

6月6日 強風続く

完全にトレードウインド復活、典型的な夏のコンデイション、つまりノースに波はなく、風は強くてガステイー。今日は久々にカイトビーチに行った。友人夫婦とその赤ちゃんに会うため(ついでに久々にツインチップも乗ろうかなと、車に乗せた)だったのだが、風がガステイーだったのを知ってか現れず、その代わりジルとベン、そしてリトルリーバイがいた。彼らは去年の8月にドミニカ共和国に引っ越したのだが、ナッシュではたらしているベンは明日から始まるデイーラーズミーティングのために一ヶ月ほどマウイに来ているのだ。リーバイはドミニカでははいはいすらしてなかったのに、もう走り回っていて、水が大好き、今日もサーフボードから降りたがらずずっとこうして遊んでいた。この歳でこんな笑顔しちゃうんだから。Like father , like sonというところか。

今日は電話を昨日友人の車に置き忘れたため連絡が取れずダウンウインドパドルの集合場所には行ったものの、皆はすでに先に出発してしまっていた。残念。仕方がないので思い切り畑仕事をしたら腰が痛くなった。

2009-06-06

6月5日 Downwinder の季節

冬に雨ばかりで大きなうねりが来なかったり春になってからビッグウエイブが来たりノーウインドが続いたり、ずっと寒かったりとなんだか変な天気がずっと続いていたけれどようやくここ1週間ほどで夏らしくなってきた。つまり暑くて波がなくってガステイーで強いトレードウインドが吹いているということ。ウインドにもサーフィンにもカイトにも今ひとつなのだが、これはダウンウインドパドルにばっちりのコンデイション。昨日が誕生日だった私のダウンウインドパドルの先輩デビンとその弟スコットと一緒に夕方からパドルした。最近スタンドアップ人気がすごくて一年中ダウンパドルしている人を見かけるけど、これからはまさに一番のシーズン、すでにいくつかレースもあったようだ。相変わらずメンズではデイブ・カラマ、レデイースはアンドレアがダントツらしいけどデビンも常に上位に入ってる。小柄でごつくないし真剣に練習しているわけでもなく、楽しんでるんだけどセンスがいいのだろう、レースしようのボードで漕いでるメンズとかをすいすい抜かしていってしまう、いつも一緒にスタートしても最後は点くらいにしか見えない、いや、見えればいいほうなのだ。

マリコベイにつくと車を止める場所がないくらいのにぎわいよう。デイブがちょうど帰るところで、ほかにもマリアがスタンドアップのレッスンまでやっていた。メジャーになったもんだ。アンドレアなどできる日は一日3回もこのコースをこいだりしてトレーニングしているらしい。まあモロカイは50キロだからそれくらいしないとだめなのかもしれないけど。
風が強かったのですごく楽しかったけど久々だったからか10回くらい落っこちた。今年の夏は週3回くらいやるつもりでいたのに、まだ年明けてから10回やってないんじゃないだろうか、これからがんばって練習しよう。
波乗りのほうがやっぱりずっと楽しいけどこれはこれで楽しいし、波のナイなかいらいら波待ちするよりずっと体を動かせて気持ちいい。自分をコンデイションに合わせていかないと。

2009-06-05

6月4日 スカのサウススウエル

サウススウエルがやってくるとたくさんの人が1週間前くらいから楽しみにしていたものの、マウイは本当にサウススウエルに弱い。オアフにはしっかり4ftくらい来てるらしいけどこっちはさっぱり。風が完全にトレードが戻ってきた。ノースは波が落ちて風だけ。
もちろんツインチップでのカイト、ダウンウインドパドルなどやれることはいくらでもあるんだけど、昨日今日の二日続けて海はお預け、やれること、やりたいことじゃなく、やるべきこと、やらなくてはならないことを優先した。
おかげでいろいろはかどってすっきり。二日海に入ってないので明日は絶対何かしらやろうと思う。

ところで3日ほどまでタルキートナ(マッキンレー登山の基地となる小さくて雰囲気のある町)でマウンテンガイドのマネージャーをしているロブからスカイプで去年遭難した日本人が見つかったと連絡があった。彼らは日本でも山岳界では有名らしいのだが、私がパタゴニアでいつもお世話になってる鈴木君の仲良しで、去年も鈴木君は彼らと一緒にアラスカにいた、(先に帰国した後の事故だった)
ぶっきらぼうでめったに人のことを褒めないロブが彼らの登っているルートややろうとしていることを、ものすごいやばいことだけど画期的なことをやっててすごく実力のある凄い奴らだと絶賛してたのを覚えている。昔はアジア系のクライマーはイケイケが多く危ないって言う評判があり、オリエントエクスプレスなんて名前の場所まであるくらいだけど、それを聞いて同じ日本人としてとっても誇らしかったのを覚えている。
忙しそうで詳しいことは聞けなかったけれど、ほかの遭難者を上空から探しているときにたまたま見つかったらしい。それほど難しい場所ではなく、おそらくものすごい風で吹き飛ばされたか何かだったのだろう、二人ロープでつながったままだそうだ。

今鈴木君は親友と一緒に再びアラスカに3ヶ月ほど行ってるはず(そういう休暇が取れるパタゴニアってすごいと思う)、なんだか彼らのトレースをたどるような意味合いもあるのかもしれないな、と思ったりもするが、それにしてもちょうど彼らが来ているときに見つかるなんて、「おーい、せっかくだから俺たちも日本につれて帰ってくれよ!」って二人が出てきたような、そんな気持ちにさせる。山は怖い、でもそれでもそれだけ人をひきつけるすばらしい魅力があり、それを追い続けている人たちを私は無謀とは思わない、純粋な目的で(自分のため、名声や外的な地位でなく内的な成長のため)である限り、本当にすばらしい生き方だと思う。
昔アラスカに夢中になっていたころ母親に心配され、嫌がられていたけどそれでも止めようとしない私に。あきらめて『とにかく何があっても体だけはみつかるようにしてくれ、そうしないとみつかるまでありったけの財産を使っても探しちゃうから」といわれたのを覚えている。この言葉は忘れないだろう。どんなに望みがないとわかっていても遺体が出てこないかぎり親心にどこかで希望を抱いてしまうのだろう。そういう意味では彼らが見つかったことでしっかりお別れが出来る家族や友人たちも大いに違いない、あらためて心から冥福をお祈りいたします。
(写真はイメージ画像で本人たちではありませんが、彼らの登っていたカシスリッジ周辺)

2009-06-04

6月3日 Endless To-do-list



無事新婚さんもオアフに移動、私は相変わらずやることがたまるばかり。やることリストを書いて出来たものからチェックしていくようにしては見たものに、リストに加える項目のほうが消されるものより多い。
もう1ヶ月も伸ばし続けていたテープお越し、翻訳の仕事、インタビュー、保険会社への書類作り、雑誌社への請求書作り、パタゴニア製品レポート、いくつかのイベントの下調べ、リトリート関係、洗車、カメラの修理、車の車検とレジスト、家のベッドのセット、畑に苗を植えて古い野菜を引き抜き一掃入れ替え、ベランダの掃除、何人かと仕事の連絡、ホームページのコンテンツ作り、ビデオ返却、新しいカイトのテスト、ハーブミニガーデン、家の掃除一部屋ずつ。いらないものの整理、拾ってきた貝の数々の整理とアクセサリーやギフト作り、冷蔵庫の整理、バター餅作り、月桃のお茶作作り、家中に花を飾る、コンポーストを畑に移す。ほかにもいろいろ、その上波がよければカイトやサーフィンしたいし、風が強けれボードを手に入れたというのに全然やってないダウンウインドパドルもしたい。このうちいくつ終えることが出来るだろうか。

よし、気合入れて今日も一日がんばろう。

2009-06-03

6月2日 Maui Style Wedding

昨日の晩はうちの人気ナンバーワンベッド(ベランダにあるベッドで森の中で鳥のさえずりを聞きながら目が覚めるという最高に気持ちのいいスペース)でぐっすりと寝た二人。すっかりハイクののんびり気分に染まっている。私はというと今日は二人が来たらぜひやろうと前から考えていたことを実行すべく朝から準備。昨日古着屋で慶子ちゃんと選んだ白いスカート、そして白のビキニトップを着てもらい、祐司君には白いシャツを着てもらってレイをかけてすばらしいロケーションで思い出に残るような(べたべたで普通だったら絶対恥ずかしがるようなセッテイングで)記念写真を撮ってあげようと思っていたのだ。家の周りでいろんな花を取ってきて2種類のブーケを作ってから大好きな滝のスポットへ。その場所に行っただけでも結構感動してくれたけれど、私が有無を言わさずこうしろああしろと注文を出し、照れくさいと感じる前にやらせてしまうことで彼らも完全に乗ってきた。結果的には写真集が出来るくらいすばらしい写真が山ほど撮れたし、それを見て本気で感激してくれた。結婚式なんて一生に一度、歳とってからこんな甘ったるいポーズなんて見せられるほうだって困っちゃうけど、新婚ならほほえましい。だからめいっぱいスイートな写真を撮らせてもらった。

午後は彼らにパイアでショッピングしてもらってる間に急いでできるだけ仕事を終わらせ、サンセットサーフィンへ。オンショアでいまいちだったけど水がめちゃくちゃぬるくて、夏だなーと実感。でも肝心の二人がなかなか来ない、2時間待っても来ないので、これはまさか、事故?あるいは盗難?と心配したけど私も携帯を家においてきていたし、彼らの電話は持っていないから連絡がつかない。とりあえずお互い暗くなってもどちらかが来るまでここで待ってればいいねとジョーダン交じりで話していたのでとりあえず待つことにした。
サンセットタイムに到着した彼らの車には積まれていたはずのサーフボードがない、これは事故か、あるいはサーフボードを盗まれたのかな、ととっさに頭に浮かんだが、実は祐司君がパスポートの入ったかばんをうちに忘れて、私と連絡が取れないので片道1時間以上かけてうちまで戻っていたらしい。彼は申し訳名がって落ち込んでいたけど事故でなくて本当に良かった。
最後の最後に夕日のピンク色に染まったビーチでもう一回写真を撮ってお別れをした。多分マウイ楽しんでくれたと思う。

もう一つうれしかったのは、二人が来たことで弟夫婦が本気でマウイに来る気になってくれたこと、サラリーマンなのでなかなか休みが取れなくてかわいそうなのだが、(チケットがめちゃくちゃ高い時期しか休みが取れない)今回は9月にチケットを取るべきすでに動き始めた模様。日本に帰った祐司君とけいこちゃんがたくさん話を聞かせれば弟夫婦も来るのが待ちきれなくなることだろう。

6月1日 Eventful Day


朝新婚さんたちとサウザンピークスで待ち合わせやることがいっぱいあるし波もそんなになさそうだったので私は二人が終わりそうな時間にビーチに行ったけど、結構波は小さいながらに楽しそうだった。二人が結構ロングライドしているのを何回も見てきっと喜んでるだろうなあとうれしくなった。人数もそう多くなくとってもメローで天気も海の色も最高。

その後今度ハワイレアに移動してスタンドアップパドル&シュノーケル。水の色は限りなく透明、沖には島が見えてすばらしい景色のなか漕いで行った。大き目のボードを借りておいたので二人とも余裕のパドリング、そして少しおきにある岩場に行ってシュノーケル、ここは亀がたくさんいることで知られていて二人とも声を上げて喜んでいた。1メートル以上の大きさの亀がすぐ近くを横切ったり、小さな坂間たちが泳いでいたり。

少しのんびり日陰で昼寝したあと、まずカフルイの町で道具を返したりウエアをチェックしたりしながら
今度は島の北側、私の住んでいるほうへと移動。そのまま家に戻るつもりだったのに、途中レインズで風が吹いていて波ももうないと思っていたら結構あったので、これは乗らないわけには行かないとちょっと二人に待っていてもらって一乗り。
サウザンピークス、ワイレアとサウス側は本当に暑くて疲れるけどノースの海はそれに比べると涼しいからなんかすっきりした。

家についたころはもう夕暮れ、それから急いで自家製野菜を中心に作ったタイカレーと生春巻でデイナー。食べ終わるか終わらないかのうちに私と祐司君は気絶しかけてた。

2009-06-01

5月31日 新婚さんいらっしゃい!


昨日の波がまだ残っていると思って朝海へ、この時期だからやっぱりサイズはかなり落ちていた。けど風がないので十分楽しめる。フキパに行くと、ちょうど北海道チームもついたところ。私はクアウでスタンドアップをして、彼らはフキパでラストセッション、最後にハイテックでお別れをした。


さて北海道チームと入れ違いに今日から弟の親友がハネムーンでマウイ入り。祐二君は私の実家にも何年も通い詰めて私より家の勝手を知っているのではないかというほど家族ぐるみでの付き合い。仲間うちで最後まで結婚しなかった彼にもったいないくらいのかわいいお嫁さん。結婚式ではお嫁さんの横で号泣しっぱなしだったとか。いいじゃんいいじゃん、一生に一度のこと、思い出に残っただろうし、皆に強く印象を残せたから!というわけで空港からそのままサウスへ向かい、サーフィン。一発目のテイクオフで奥さんのけいこちゃんもロングライドをきめ、水の気持ちよさ、景色のよさ、雰囲気の和やかさ、亀との遭遇などすべてに感動してくれた。良かった良かった、これで弟夫婦もいればもっと楽しいのになあ、と心から思った、けどハネムーンに一緒にくるわけにはいかないか。
とにかくゆうじ君けいこちゃん、心から結婚おめでとう、これから3日間は合宿のようにマウイ満喫すべく、連れまわします。