2012-10-31

10月30日 Great kite session

なぜかまた波があがってる。風は昨日と同じかさらに良い感じ。昨日はあまり馴染みのない人がたくさん来て混雑していたので今日は早めに出ることにした。波はセットで4ftくらい,カイトは5.5mでパーフェクト、今日も最初はストラップレスでと思っていたのに波があがったのでちゃんと乗りたいのでストラップをつけて出て行った。ちょっとだけ罪悪感。でも良い波はちゃんと乗りたい。

昨日ほどではないがよく知らない人はレインズに慣れていないので予想のつかない動きをする。暗黙の了解とかルールがたくさんあるので知り合い同士だと混んでいても問題ないのだが。昨日は私だけでなくたくさんの人がストレスを抱えていたみたい。
今日もかなり知らない人が多かった。せめてドロップインだけはしないでほしい、レインズは一人ずつ乗れるだけの波が十分あるのだから。

今日は風もガスティーでなく、波も多分ノーススウエルなのだろう、レインズにしては何度も振れるし、それほどぼこっと掘れてこないので安心して乗ることができ本当に楽しかった。相変わらずボードのチューンが完璧でなく、今日も2本乗り比べてみたけど、うーんやっぱり5年前から使っているボードの方が良い。他の2本の法外移転もあるのだけれど、何より風が強いレインズで乗ってもばたつかない。そしてそれってスピードを出して波に乗ってるときも、いざボトムターンに入ろうとするときもとっても大事、板に安心感がないとどうしても腰が引けてしまう。
でも少しずつ3本それぞれの癖がわかってきた。小さめの波の時はクアッド、大きな波で風が弱いときは新しいボード。でもやっぱり風が強い時小去年というときはこのぼろぼろで今にも折れてしまいそうな5年前のボードが一番かなあ。困ったものだ。
(たくさん乗った日はこれ、ビフォーとアフターに採るZENのサプリで翌日疲れや筋肉痛が残らない、)
昨日も虹がかかってセッション終了だったけれど、今日も全く同じ。雨雲がやってきて虹とともに風が終わる、でも十分乗り倒したから大満足。久々に膝も腰もガクガク。
帰り道またもや虹に遭遇、今度はダブルレインボー。ダブルレインボウは私と親しい友人の間では若くして亡くなったカイトボーダーシルキーからのサインなのだ。
彼女は当時私が一番仲良しだったカイトボーダーで25歳のルーキーオブザイヤー、ほんとに優しくて明るくてみんなの期待の星だった。多分カイトでの初めての死亡事故が彼女だったのではないだろうか?突然の彼女の死に私はかなり長い間立ち直れず、未だにカイトを近づけてこられると本気でパニックしそうになるのは彼女の事故があったせいだと思う。私はシルキーの分も二人分一生懸命カイトを楽しむんだと誓ったのだが、今日はシルキーの分まで頑張って楽しんだからお礼に虹を返してくれたのかな?
(散歩途中のブーゲンビリア、夕日に当たってさらに鮮やかな赤)
その上夕方は家からとんでもない巨大な夕日が落ちていくのが見れた。


(こんなの見せられたらやはり天から見ている神様に感謝するしかない)
あちこちに心をうつ風景と地球の息ぶきが感じられる。元気になってきた証拠だな,いいぞいいぞ。

2012-10-30

10月29日 満月の夜


今日は満月。先月の満月から一ヶ月だというのに、めちゃくちゃ長く感じた。先月はまだ日本にいてちょうど台風が来ていたなあ。

昨日要領が悪くてカイトできずじまいだったので今日はカイト。お昼頃レインズにつくと波は小さいものの風は良い感じで吹いていたので迷わずストラップレスの練習。今からやっても11月にあるカイトの大会に間に合うわけではないのだが、いつかはやり始めないと一生うまくならない。思うように乗れないので嫌なのだが、やらなくてはうまくならない。
ありがたいことに波にパワーがないので何とかなるけど、ジャンプどころかちょっとした波越えも一苦労,でも普段だったらすぐ飽きてしまうようなコンディションでもあたおた、てけてけライディングでけっこうそれが面白い。どんなことでもそうだけどストラップレスもやり続けていればきっとどんどん楽になっていくのだろう、今はほんと嫌になるほど難しいけど。
どんどん風があがってきたので途中で板をチェンジ、どれくらい乗った感じが違うのかと思ったら、大違い!でもストラップレスに乗った後だと何でもできる気になっていつもよりきわどいところに当て込めた。
これは良いことかも。これからは波が大きすぎない限り、最初はストラップレスで乗ってからストラップをつけて乗ろう、そうすればもっと突っ込める気がする。
それがわかっただけでも今日は大収穫。
そんなことを考えながら道具をしまっていたらフキパの向こう側に虹がかかった。虹ってなぜこんなにも魔法みたいに私たちの心を希望と優しさでいっぱいにしてくれるのだろう。しばらくゲートにもたれかかりながら虹を眺めていた。

夜は映画『Chasing Marvericks』を観に行った。
これは実在のサーファー、ジェイ・モリアリティーの話で、とても良かった、マーベリックスのサーファー達も本人の役でたくさんで出ていたしマーベリックスのライディングの映像もとても迫力があった。
ジェイは16歳のときに初めてマーベリックスに入り、そのときにとんでもない大きな波にテイクオフしてひどいワイプアウトをしたのだが、その時の写真が雑誌の表紙を飾り、一躍有名になった。

私もその表紙を見たときの衝撃は今でも覚えているし、ビッグウエイブサーファーのメンタリティーにとても興味のある私としては彼自身にもすごく興味があっていつも記事を気にして読んでいた。

彼は大波に乗ることに取り憑かれて,パドルボードや潜り、それ以外のいろんなトレーニングを熱心に続け、又ロングでもショートでも何でも乗った。いつもとてもポジティブでカッコやどう見られるかより実際やることに一生懸命だったように見えた。決して恵まれた環境で育ったわけではないらしいが、心からやりたいと思い、努力を続ければどんなことでも達成できる、その証明みたいな人だった気がする。
彼は16歳のときにマベリックスで乗ってから6年後の22歳の時モルジブで潜っているときに亡くなった。これからだっていうときに!とっても悲しいニュースだった。わたしはつい彼を日本の佐久間洋之介君と重ねてしまう。二人ともビッグウエイブでどんなチャージを見せてくれるのかとっても楽しみだったから。


映画を見た後、自分がいかに時間と一つ一つのこの瞬間を大事にしていないか、そしてやりたいことに対して努力を仕切れていないかすごく感じてしまった。若い頃はこれ以上努力はできないというところまでやりきってる潔さを自分で感じることが多かった。だから大会で負けても、何かに失敗しても悔しさを感じなかった(これ以上やれることはなかったと思えばあきらめもつく)
でも最近何に対してもそこまで純粋に入れ込んでない気がする、勉強でも仕事でももちろん海でもやはり地道に一生懸命やれば必ずやそれだけの結果が出てくる、それが大会とか目立つ形でとは限らないけれど。
明日はもうちょっと自分をプッシュしてみよう、そしてこれが良いと思う練習をもっと地道に続けよう、だってほんとにいつ死んでしまうかわからないのだ、この一瞬一瞬を大切にそして感謝して、できる限り充実させなければもったいない。楽しい事をして過ごさなくては!
楽しむといえば、おとといの波が大きな日、ジョーズでは空気の入った巨大なホットドッグで波に乗ろうと何人かが大いに楽しんでいたようだ。これはイアン・ウオルシュ。結構風もあって面もきれいでなくてハードそう、この波でこんなもの乗ろうとするのが楽しいこと、なんていうこの人たちの余裕がうらやましい。他にもいくつも浮き袋を用意していて試していたらしい。私はとりあえずこんな波どれだけのサポートがあっても出たくないな。

10月28日 ハロウイーンパーティー#1

(パーティーのテーマはBlack and white、全く正反対の格好していっちゃった)
この時期になるとアメリカはハロウイーンパーティーでにぎわう。日本でも最近いろいろやり出したみたいだけど、なんだか見るとどのパーティーもみんなお色気路線のコスチュームばかりでちょっとノリが違う感じ。こちらでは結構みんな本気で怖いルックスを狙ったり、めちゃくちゃお笑い系(たまにはおじさんが周りの迷惑顧みず天使の格好やGストリングなどはいて町を練り歩いてるときもあるけど)だったりとほんとに明るい雰囲気でわたしは結構好き。
ただしこのハロウイーン、翌日波が大きいことが結構あるのであまり夜更かしすると波を逃すこともあるので注意しないとならない。

波はサイズダウン、本当はカイトに行きたかったのだが、すぐ終わると思っていた仕事がなかなか終わらず夕方まで引きずってしまい海にいけずじまい。もったいないことをした。

今日は毎年恒例のチウ家のハロウイーンパーティー。実際のハロウイーンは31日なので、第一弾というところか。(好きな人はいくつものパーティーをはしごしてまわる)
アットホームな雰囲気で持ち寄りのご飯がおいしい。
黒城テーマのパーティーなのに、私は蛍光色の80年代ルックで参上。このあまりにも80年代ばりばりのウエット(何たってEXTREMEなんてロゴが入っちゃうくらい、今じゃとても恥ずかしくて無理)以前Pray for Japanのガレージセールで見つけて感激し、どうしてもハロウイーンで来たかったのだ。ブラックライトの下で蛍光色が光っていた。ZINK,ブッチ風サングラス、ウエストバック,非対称ヘアでやり過ぎにしてきたつもりだったけど、けっこう違和感ないとか言われた。

ヨガの先生恵子ちゃんのご主人スキップ,意外性に大笑い
からすのはずの靖君、でもなんかエルビスみたい。
毎年怖すぎて子供を泣かすタラちゃん、今年も怖さではナンバーワンだった。
二人は最初全然わからなかった。あきこちゃんとジェイ。エステティシャンだからメイクアップが上手。
かおるちゃんはなんだか酔っぱらいの親父風
ブラジルのカーニバルのような明るい笑顔のふみさんとちょもちゃん。

 天使というか小悪魔のユウキちゃんとどこでもいじられ役のやまちゃん。
マナちゃんもちゃんとコスチューム来てるけど、あまりに変な人が多すぎてちょっとびっくり気味。
  はじけるひろさん
黒猫のナオコちゃん
ちょっとおすましのゆきえちゃん、でも後ろの二人が怖い。
Match made in Heaven じゃなくてHellかな。偶然同じメーキャップ。
ジョンとちはぎちゃん今年も楽しいパーティーありがとうございました。


2012-10-29

10月27日 シャークアタックと津波警報

ビッグウエイブですでに一日がハイテンションの一日だが、夕食をオータム達と食べているときに、カナダで大きな地震があり、ハワイに津波警報が出されたというニュースが届いた。オータムたちは東日本大震災の被災者であり、いろんなつらい経験をくぐり抜けた後、子供を安全な環境で心配することなく育てたいとマウイに引っ越してきたばかり。ニュースを聞いたとたん、心臓がどーんと落ち込むような感覚があったとオータムがいっていた。島中の海に近いエリアの住人達に避難命令が出されたので、彼らはそのまま高台にある私がいるところに泊まることになった。マナちゃんと一緒、嬉しいな。
 (ほとんど困らせることのないマナちゃん、いつもにっこにこ)
(お父さんも頑張ってます。産まれてからまだ3ヶ月半、大きくなったなあ!)
それから11時頃まではひっきりなしにサイレンが鳴り響き、道はどこも大渋滞。ガソリンスタンドはガソリンを買おうとする人たちで大混雑。
大渋滞にはまってスタックしている車の数を見て、ゆうじ君が悲しそうに、あのときもそうやって大渋滞にはまってそのまま津波に巻き込まれた人がたくさんいたんだ。と言っていた。

その上ニュースを見たら夕方マケナビーチでシャークアタックもあったらしい。50代の女性が軽く噛まれただけで(だけで、というのも変だけど)ひどい怪我はなかったそうだ。

津波もおかげで被害もなく避難命令も解除され、ビーチもクローズされていないようだ。
よかったよかった。
なんだかいろいろハプニング続きのマウイ。


2012-10-28

10月27日 BIG SURF

またもやビッグウエイブ、10月にしてジョーズが何度も割れている、今年の冬はほんとに良いスタート,このままばんばん冬中波が入ってくるといいなあ。
(カナハで気持ちいいライディング)
波は 朝ランディーに電話すると彼らとボーイズはアッパーカナハにいくという。私はいつも車を止めるところに止めてそこからでてカナハを見て混みすぎてたらそっちに行くとつたえて出発。カナハは結構なクローズアウトが来るので乗ってる人がどんどん減ってきて、あまり混んでいない。それにちゃんと選べば結構乗れる波が来る。
 (ものすごいロングライドを決めたローカルロングボーダー、この後私の前を通り過ぎて嬉しそうに声を上げていった)
カナハからアッパーカナハを見ると今まで見たことないほどの人数がいた。あそこはピークからしか乗れないので上手な人が4、5人いたらもう後の人は乗れない。あんなにいたら絶対乗れないと思ったのでカナハで乗り続けた。9時過ぎにあがり場所を移動。
(レインズ)
カイトをしようとレインズに来たけど結構なサイズ。風はまだ弱い、のでとなりのフキパに大会の様子を見に行ってみた。世界中のトップセイラーが集まっている、懐かしい顔がたくさんでまるで同窓会。大きな波だけれど、これくらいならサイズ的にはフキパの常連はでれるだろう、ただ市況はちょっとオンショア気味で弱い、どちらかというとカイトに良いコンディション。何人かウオームアップで出て行き始めたけどやはりチャンネルがクローズするので出て行くのが大変。
(フキパ11時頃、大会が始まる前のウオームアップ)
 インサイドでなんとかセールを落とさないよう踏ん張ってるのはカイレニー。沖では余裕でマストオーバーの波がチャンネルをクロースアウトさせている。

しばらく見ていたらカイトが一機でてきたので、再びレインズへ。
どう見ても風が弱そう、メンズが10mのカイトでアンダー気味。1時間くらい見ていたが,かえって来た人が思ったよりは吹いているというので7mで出て行ってみることにした。
風はオーバーではないがそんなに怖いほどアンダーでもなく、ステディーな風。ただ波のサイズはかなり大きい上にクローズアウトしているのでインサイドで何度もチキンジャイブを繰り返し、やっとアウトにでてもなかなか良い波はない、大きいだけでドカーンと割れてしまう。
1時間ちょっと乗っただろうか、また風が弱くなってきたので終了。とりあえず何人かの人はカイトを壊したり流されたりしていたので怪我も道具を壊すこともなく帰って来れたから良いとするか。

(ジョッシュ・ストーン,まだまだ健在)
その後家に帰ってフキパの大会のライブをインターネットで見ていたけど、ジョッシュストーン、パスカルハーディー、ナットギル、カイカチャドリアンなどオールドスクーラー達がかなり良いライディングを見せていた。特にジョッシュストーンはさすがとも思える
波の選び方とライディング、やはりビッグウエイブとなると経験がものをいうのだろうな。
(マウイ在住フランス人のルーディー、それほど知られてないけどナイスなビッグウエイバー、フランス人にはいつの時代にも一人、二人、こういうアンダーグラウンドで、ビッグウエイブ好きのライダーがいる,ちなみに彼の奥さんは日本の有名なファッションブティックにジュエリーを卸しているジュエリーデザイナー)   
          
(夕方のジョーズ、サイズ的には前回ほどはないが、みんなあのときのフィードバックで作った新しい板を試したり、練習したりしていたようだ)

明日はもう少し風が強くなり波が落ち着く予報、楽しみだ。

10月26日 Surf Rising

小さなサウススウエルが3日ほど続き、昨日はほとんど波がなかったマウイ。今日は風もなくノーススウエルが入る予報。朝はそれほど大きくはなかったが10時頃かなちゃんに誘われて、カナハにいってみると少しずつサイズアップしている。その上人が少ない。
ちょっとオンショア気味だったけれど、人が少ないとほんとにストレスがないのでみんなニコニコ。
ここの所ちょっとやせてしまったせいか、パワー不足ですぐ疲れてしまうのでこれくらいのサイズがちょうどいい感じ。
(かなちゃん誘ってもらってでてきてよかった)
明日はさらにサイズアップする予定。またジョーズでパドルインセッションができるくらいのサイズになりそうだ。
(水泳のオリンピック選手だったというキャシー、ほんとにいつも良いところにいて、でも乗るのは控えめでみんなの邪魔を絶対にしないであまりの波を丁寧に乗る、毎日のようにいて、何時間も乗っている。とても好感の持てる人
(かなちゃんハングファイブ、、だったかな)
またフキパではマカイクラシックも開催。私がウインドサーフィンを衣一生懸命やっていた頃は大きな大会がたくさん会ったけれど、やはり大会があると盛り上がる。トップ聖ラーがたくさん集まってるので波が大きければかなり迫力のあるライディングが見られるはずだ。
そして私もレインズでカイト、できるかな?

2012-10-26

10月25日 Words of wisdom from Liz Clark


                                    
ここのところ日記をアップすることができずにいた、いろいろなことがあったんだけれど、何を書いても心の底から書いてる気がしなかった。原稿にしてもそう、こっちはさらに深刻。仕事なのだからちゃんとしたものを書かなくてはならないのに、心をそこにもっていくのがほんとにしんどかったのだ。
こんなんじゃだめだ、頑張らなくちゃ、友達に心配させてばかりじゃいかん!と思って頑張ろうとすると今度は体の調子がおかしくなりかけたので、あまり頑張りすぎないことに決めた。
どんな状況も結局は自分の選択でそこに辿り着いてしまったわけで、自分の考え方を変えれば同じ状況でも素晴らしいことがたくさんあって、たくさん感謝すべきことが起こってる。でも自分にいっぱいいっぱいだとそれがなかなか見えてこない。
でもきっと見えてくるときが来るし、今は必死にアップアップしていれば良いのかもしれない。こういう時ジョーズアタックするサーファー達のようにすぐ浮かんで来れる浮き袋付きのスーツがあればぐるんぐるんに巻かれ足り、ボトムに押し付けられることなく浮かび上がれるのになあ。でもすぐに浮かび上がれたら、学ぶことも少ないのかもしれない。そういえばあの浮き袋スーツもだれもが買えるように商品化されることはないらしい。それを頼って誰も彼もが大きな波に入ることを避けるためで、この人なら、という人だけに渡したり譲ったりされていると聞いた。

It's been a tough week(month?) but I am still standing and I am not gonna let this knock me down. 
Life is beautiful and I know it!
しんどい時期だけど、まだ足を地につけて立ってるし、こんなちいさなことに打ちのめされてたまるかって思ってる、人生は素晴らしいんだって頭では良ーくわかってるから。

なにより、こんな私を元気づけたり、励ましたり、ただそばにいてくれたり、様子を見にきてくれたりする友人達に感謝の気持ちでいっぱい。これだけ素晴らしい友達がたくさんいることは私の一番の財産だっていつも思ってるけど、友達のありがたみをつくづく感じている。自分も人の痛みを感じ、すぐに寄り添ってあげられる人間でありたいと心から思う。

たまたまパタゴニアアンバサダーのリズ・クラークのブログに目を通した。普段見ることのないブログなのに、ほんとに今日たまたまのぞいたらなんと彼女は首の骨を折って治療中だった。なんてこと!大変だ。
読んでいたらこんな文にぶつかった。

「スウエル(彼女が一人で航海しているヨットの名前)での航海は人生でおこるすべてのことが自分の成長のためにあるということを教えてくれた。自分の受け取り方次第ですべての危機にはチャンスが潜んでいる。
”明るく楽しみにあふれた心を維持すること” は困難な時期にそこから逃げずに問題を受けとめ、その瞬間に生きようとすることで、初めて可能になる。
すべてを自然にゆだねることで、私は全く新しい穏やかさを発見するようになった。
自己憐憫や悲しみのかわりに、感謝の気持ちと研ぎすまされた直感がわきあがってきた。
自分で変えることのできない状況に抵抗するのをやめると、私たちの奥深いところに秘められた叡智の声(すでにわかっていることだけど、どこか遠くに鍵をかけてにしまわれてしまっていて自分に届いてこなかったもの)が聞こえてくるようになる。

まさにその通り、必要な言葉はちゃんとどこかから与えられる、(このリズの言葉に今日ぶつかったように)それを見つけるのも、受け入れるのも自分次第。ちゃんといろんなところからのメッセージや教えがやってくるときの受け入れ態勢だけは常につくっておかないと。
そしていつも思う、大変な状況のときにユーモアや明るいジョークがでてくる人こそ、ほんとに強い人だって事、リズは小さなやせた体の中に真の強さを持っている。私は、、、、実はすごく弱いと思っているけど、言葉に出すとほんとにそうなってしまうので、強くあろう、と思う。過去を懐かしむことなく、未来を心配することなく、今できることをひとつひとつやっていこう。

リズが早く回復しますように。

2012-10-21

映画「Further 」上映会のお知らせ

私が最もライダーとしても人間的にも好きなスノーボーダー、ジェレミー・ジョーンズ。
初めてあったのはもう下手したら20年近く前になってしまうのか、2回目に行ったバルディーズで、あるピークに落としてもらった時もう一つのグループにいたのが彼だった。当時高校を出たばかりの19歳だった彼だが、ひげ面でしゃべり方もだらだらとしゃべる感じで落ち着いてたので私より年上で経験豊かな人だと思っていたほどだ。私がジャクソンで毎年冬を過ごしていた頃、家族のように一緒に生活していたテトングラビティーリサーチの仲間の一人、そしてジョーンズブラザーズの末っ子でもある。
彼がヘリを使わずにハイクで登ったビッグマウンテンライディングの第2作「FURTHER」を公開する。

ビッグマウンテンライディングでは毎年ライダーオブザイヤーを受賞し、以前はとんでもないラインをヘリで探してはみんなを圧倒するライディングを見せていたが、ここ数年、POW(Protect our winters)という団体を組織し、地球の温暖化に対する意識を高めたり、子供たちへの教育に力を注ぐ一方で、ヘリコプターでガソリンを使ってタマの頂上まで行くやり方に疑問を感じるようになり、結局,ヘリを使わずにハイクで(とは言ってもベースまでスノーモービルを使ったり、プレーンを使いはするが)アプローチして、今までと同じくらい急で危険なラインを滑るようになった。
ライダーだけではない、ヘリがないということはカメラアングルも限られてくる。そんななか、そういったハンディを吹っ飛ばしてしまうほどのすごいライディングを見せつけ、又圧倒的な山々、それに挑戦する人間の可能性などをまざまざと見せつけてくれる映画を作るようになった。

ヘリを使っていた頃の半分も撮影は成功しないという、それでもやってる事自体への充実感、達成感は比べ物にならない。お金を稼ぐためにやってるのではなく、自分自身でも納得いく追求。だれもがそう思ってはいてもやろうとはしなかったことを彼が始めると、同じように考える骨太の実力派ライダーが自然と彼の周りに集まってきた。
自分が正しいと信じることをやり続けることで自分と同じ思いの人間が自然と集まってくる,これこそ何かが始まる理想の形だと思う。私も映画を見るのが楽しみで仕方がない。

(Jeremyと奥さんのTiffany,二人はジャクソンにいたころは毎朝一緒に山に行っていた)
親日家のジェレミー,実際に彼に会えばさらに彼のことが好きになってしまうことは確実。是非彼に会いに、そして大きなスクリーンで映画の迫力を感じるためにも上映会に足を運んでほしいと思う。
私の意見ではスノーボードでジェリーロペスの存在に一番近いのが彼、(ジェリーさんとも会ったとたんに意気投合、板までプレゼントされたくらい)彼がもし海の近くで育ったなら間違いなくソウルサーファー、ビッグウエイブサーファーとして名を馳せていたはずだ。



彼について書き始めると1冊の本になってしまいそうなのでこの辺にしておくとして、本題の上映会のお知らせ。


日本では今のところジェレミーの来日に会わせて3カ所。そして12月に2回ニセコで行われる予定。

<白馬>
11月11日(日)
場所:白馬村Wing21
住所:長野県北安曇郡白馬村大字北城2066番地
Tel: 0261-72-8770
開場:6:00pm 開演:6:30pm

<逗子>
11月12日(月)
場所:Cinema Amigo
住所:249-0007 神奈川県逗子市新宿1-5-14
Tel: 046-873-5643
開場:5:30pm 開演:7:30pm

<東京>
11月13日(火)
場所:
ヒューマントラストシネマ渋谷
住所:東京都渋谷区渋谷1-23-16 ココチビル7・8F
Tel: 03-5468-5551
開場:9:10pm 開演:9:30pm


詳しいことは又わかり次第アップしますが、是非お近くの人は見に行ってください。
スノーボーダーでなくとも山の迫力、人の限界をプッシュする情熱にうたれること間違いなしです。

そしてこの映画撮影のために日本滞在中にジェレミーが白馬で親交を深めた3人のフリーライダーたち、去年の3月11日に雪崩でなくなってしまった3人もきっと天国で一緒にこの映画を見てくれるだろうと思ってます。R.I.P. Let your spirit soar in the big pow field.




2012-10-20

10月19日 Strong gusty wind

(ダウンウインドをしていたジェレミーがレインズを通り過ぎたときに近寄って行ったら写真を撮ってくれた)
波はサイズダウン、風は朝から吹いている。こういう日はカイトかダウンウインダーしかない。今日はカイトをすることにした、11月にマウイで大会があるのに今年はほとんど前々カイトをしていないし、フトラップレスのライディングも全然できない。波がないときこそストラップレス練習しないと。

ところがレインズに行ってみると見るからにガスティーでオフショア。昨日あれだけ混んでいたので今日も混んでるかなと心配したが、この風では全然そんなことにはならなさそう。いつもメンバーが二人出るというので、私も出ることにした。コンディションの悪いときに出てこそ、いい風のときにいいライディングがしやすいではないか。

ただレインズはほんとに風が悪い時怪我をしやすいので悪いときにやった法外以下は本当に難しい判断なのだが。
一番小さなカイトで出ようと思ったらうっかり車に乗せるのを忘れていたようで5.5mしかない。オーバーサイズにストラップレスはかなり危険だと思い、結局ストラップをつけ直して5、5mのカイトで出た。

後半は風が強すぎて少しはあった波も全部つぶされて行く始末。でもそれでも乗ったことを後悔するわけではない、ほんとに出た後で、出なければ良かった、と思うことは絶対ないのだから、怪我をしなかっただけでもオーケーとしよう。

日本はすごくいい波が来ているようなので気になってしまう。マウイも又先週のように,みんながしゃきっとするくらいの緊張感のある波が来ないかなあ。

フキパは今来週開催される大会のために選手が大勢来ているらしく、ものすごい混雑と盛り上がり。きっと知らない若手ばかりになっているだろうけれど、最近のムーブを見るためにも大会に行ってみようと思う。

2012-10-19

10月18日 またもやサメ騒動

朝風がなさそう、波はちょっとサイズアップしたようなのでノリエガに行こうとしたらすでに行ってるランディーからの電話で風が入ってきてしまったとのこと、カナハへむかうことにした。
こちらはまだ風も入っていないので波は小さいけどちょっとだけでも出るか、と用意し始めたら、なぜかみんな海から帰ってくる。話を聞くとサメが出たらしく、ライフガードが全員に岸に上がるように指示しているらしい。
(サメがボードを噛んだ後、あごの幅は約10インチ?)
正しい情報はわからないが、ボーンヤーズ(カイトビーチのすぐ前にあるブレイク)にサメが出て、誰かのボードに噛み付いたとか。そしてスタンドアップのパドルで叩いて追いやったらしい。

以前にもカナハでウインドサーファーがサメに襲われたことはあったけど、やっぱり実際に見たら怖い。私だって先週足がガクガクする感じが一日なおらなかったもの。

後で新聞記事を見たら、教われたのはシェイパーのデイブ・ピーターソン、彼はサウザンピークスやカナハで朝早くいつも乗っている。スタンドアップをしていてボードの下から何かがぶつかってきて水に落ちたところ、サメの背中に落ち、ボードにサメが噛みつき、離さないので、パドルでサメを叩いてはなれさせたところ自分の方に泳いできたので、手であっちに行け、と押しのけたらそのままどこかに行ってしまったとか。ヒヤー怖い!
カナハの沖にはいつもサメがたくさん泳いでいるとヘリコプターのパイロットたちは言ってるし、わかっているけど、もしサメが自分の板に噛み付いてもパドルで戦えるだろうかと思うと全く自信ない。先週私もすぐ近くをぐるぐると泳がれたから、噛み付かれてもおかしくはなかったのだ。というわけでカナハはビーチクローズ。

風も出てきたので少し町で買い物など用事をすませ、タバルスで波チェックしているオータムに(というかマナちゃんに)会うために立ち寄り、マナちゃんをだっこしてたくさんのマナ(ハワイ語でパワーとか生命力などの意味)をもらってからレインズへ。
(Mana, you melt my heart. マナちゃんいつもありがとう!)

ちょっとオフショア、波はサイズアップしたとはいえそれほど大きくはない。最初はレインズ常連のクルーザー、スティーブ、ジムボーンズだけだったのだが、カナハがビーチクローズのため12時を過ぎた頃からなんだか知らない顔ぶれが大勢やってきた。今日は波もなくて特に乗りづらい日ではなかったので良かったけど、でも正直言うとこれを機会に、何だこっちでも乗れる、なんてレインズに来る人が増えたらやだなあ、と自分勝手なことを考えていた。カナハはほんとに混んでいて、ルールをわかっていない人が大勢なので波よりも人を心配しなくてはならない。レインズはみんなある程度わかっている人ばかりなので波に集中できる。だからその感じを壊されたくないのだ。
ちなみに作り直してもらったフィンの調子は絶好調、フットストラップの位置もほぼ把握できてきてニューボードの調子が良くなってきた。次の大きなスウエルにはこの板で出ることができそうだ。
というわけでごちゃごちゃ混む前に早めに終了
(稲村アウトサイドのラインナップ?小さな点にしか見えないサーファー、わかるかな?尊敬する抱井さんのFacebookより拝借)
日本はとんでもない波があちこちでブレイクしているようで、湘南でも私が見たこともないくらいのサイズの写真がアップされている。稲村とか大崎は何年もこの日を待ちながら生きているような人たちが目を輝かせながらパドルアウトを繰り返しているに違いない。そういう空気ってほんとに素敵、自分が乗れる乗れないは別にしてもその場にいて、その空気にふれたかったな。
こういう特別な日の緊張感、高揚感ってその先何日も何ヶ月も、下手したら何年も思い出してはよみがえるものだから。
These are the days that we feel so alive and connected to everything else in the world.