2009-11-29

11月28日 散々なバースデイカイトセッション?

実は今日は私のバースデイ、もう歳も歳なので、まったくありがたくないのだが、それでもおめでとうと言われればうれしいものだ。とはいえ誕生日だから、何か特別なことをしたいというわけでもなく、まだまだ続きそうな風と波が優先される。
まずは小さな空気漏れのあった5.5mカイトを直すためにニールプライドに行き、レインズへ。11時前につくと昨日と同じように風はあまり安定していない。波はサイズダウンしたものの十分楽しめるくらいはあり、みんなが言うところによると午後からまた新しいうねりが来ると言う予報らしいので少しのんびり待つことにした。

最初に出て行った面々はみんなアンダー気味で帰ってきて、私もだんだん待ちくたびれてきた。あまり長い間待っていると、我慢し切れなくてコンデイションがよく見えてくることが多いのは私だけなのだろうか?今日もそんな感じで自分を納得させるように、「風が安定してきたかも」と7mを張って出て行こうとした。
インサイドのまったく風がないところさえ何とかクリアすれば出られるだろう、と思ってたが、まずあるいてわたらなくてはならないリーフで滑ってそのまま穴にはまってボードを放してしまった、その上カイトを落とし絶対リーフでやってはいけない、(やりたくもない!)リランチ、ラッキーにもそれほど引っ張られずリーフに体ごと突っ込むことはなくぎりぎりセーフ。その後何とか不安定なカイトをあやしながら出て行こうとするとぎりぎり海に入れるところでカイトがまた落ちてしまった。でもここまで来たらもう沖までカイトと一緒に泳いで風があるところまで流されればカイトをあげられるだろうと思ったのに、いくら立っても風が入ってこない!流れは強いのでどんどん下に流されるがいくらラインを引っ張ってもホットラウンチをさせようにもとにかくまったく風がゼロといってもいいほどかんじられなかった。前にも同じ場所で同じ経験をしたが、流れの強さと風がブロックされることでそこはデッドスポットなのかもしれない。結局見る間に流され、このまま風が吹いてくるのを待って流されながら、カイトが上がってくれるのを祈るか、今すぐ切り替えてセルフレスキューして何とかママスフィッシュのリーフに入り込むよう必死で泳ぐかの選択をしなくてはならなかった。ママスのリーフを逃すと次はタバルスまで泳ぐことになるので、それだけは避けたいと言う気持ちから、大急ぎでラインを手繰り、何とかママスの端っこに上陸。ここもビーチではないのでリーフのウエを波と一緒に乗り上げるようにして入るのだが、出っ張った岩などもたくさんあり、また引き潮が強くかなり大変、でも何とかインサイドまで入り込み、そこにいたおばあさんとお孫さんが助けてくれようとでてきてくれた。とりあえずラインがリーフにスタックしたのでラインをブライダルから離してカイトだけビーチに置き、引き潮にまた沖で流されかけているボードを追いかけて岩場を走り、何とか捕まえた。かなり岩にぼこぼこにぶつかったはずだけどそれほど大きなダメージはなく、カイトも無事。バーとラインが見えなくなってしまいなくしたが、とりあえず無事かえって来れたことでよしとしよう。

それにしても誕生日に限って、これ、今年も一年謙虚さを忘れずにしっかり着実にいきなさい、と言う教訓かしら?流されたのを見ていたデイランが「バースデープレゼント」として車で迎えに来てくれた。
その後風はちょっと安定したように見え、二人ほど出て行ったが、私はまたもし泳ぐ羽目にあったら、と思うと出る気になれなかった。流されて岩場から上がるのは久々かな?

11月27日 ガステイーな風にへこたれる

波はサイズダウンすると思っていたが、まだまだ十分大きい。レインズにつくと昨日より波のサイズが小さくなったせいか何人かのライダーが出る用意を始めていた。ガ、私は今日は昨日より手ごわいのでは、と思った。風は強そうに見えるがかなりガステイーでインサイドはないからでるのも一苦労だし、波に乗り終わったときに風がなかったり、あるいはセットの波に乗ったとたんオーバーになってしまいコントロールが聞かなくなる。セットの合間があるので出易いが甘く見ると、沖で風がふとなくなり、そのときにセットが来る可能性もある。十分注意しなくてはいけないな、この風はいやだなあと思いながらも5.5mを張ってでた。
真っ先に出て行ったクルーザーは8mできつそうでは合ったがフキパでしっかり乗っていた。彼はまだ20代前半だが地道に一生懸命練習するし、とっても性格がいい子。190センチくらいののっぽでかなりやせていて、どっちかと言うとボーっとした感じでかっこつけないタイプ。最近波があるときたまにレインズニやってきてカッコいいバックサイドを見せてくれる。

今日は久々に私の尊敬するエリオットとでイランの両方が出てきた。エリオットは最近フィルミングが忙しくて波がいいとサーフィンの撮影でこなくなってしまっていた。デイランもよっぽど言いこんでイションじゃないとでてこない。だから二人がフキパでリッピングしているのを見れてとてもうれしかった。さすがに二人だけはダントツに上手く、何の苦もなく楽しそうにフキパで乗っていた。
私もフキパまで行ったが2本くらいセットの波に乗っただけでレインズに戻ってきてしまった。インサイドがガステイーデ風がないのがわかっていたので、そこでスタックしてトラぶったらいやだということと、風があまりにガステイーでシフテイーなので予想のつかない飛ばされ方をしそうになったりめちゃくちゃオーバーになったりして、自分のコントロールに自信がなかったのだ。その上、厚い雲が来るたびに風が弱くなったりオンショアになったり。波が小さくなった分いい波を見つければライデイングは楽しいのだが、風に翻弄されていた気がする。で、1時間ちょっとで終了。今日はウインドサーファーも二人しか出てきてなかったからホーンをならされることもなく自由にフキパで乗れただろうけど、自分の技量が足りないために断念。終わってからエリオットとデイランガフキパで乗ってるのを見ながらかっこいいなあ、とうっとりすると同時に、自分ももっと上手くなって自信を持って乗れるようになりたいと強く思った。もっとがんばって上手くパワフルに乗れるようになりたい!

感謝祭の翌日はなんだか、ブラックフライデーと言って、いろんなところで大きなセールがあるらしい。まさに日本の商業ベースのバレンタインやクリスマスと一緒で都合のいい消費者をあおる盛り上げ作戦だと思うが、こんなに波や風がよかったらとても買い物どころではない。そのウエこれからもずっとうねりが着続けるみたいで、12月に入ってからは巨大な波と風のないコンデイションが予報にでている。となると今度はサーフィンはスタンドアップで大忙しになるだろう。必死に腰のハビリを欠かさずやって入るが、これではリハビリくらいではオッつかない、腰と相談しながら少しペースをコントロールしないと。
うれしい悲鳴かな?

2009-11-27

11月26日 これぞほんとのThanksgiving Day!

(写真は昨日、本領発揮のホノルアベイ、by ZeroGravity のHiroさん)
朝目覚めると家の周りの木がざわざわ、こういうときは少しオフ気味の日が多い、と言うことは昨日より風の向きが可能性が強い。昨日はオンショアでだめだったけど波はサイズダウンしたものの、反対に昨日の大きさじゃ太刀打ちできないからありがたい。と言うわけで11時前にレインズに行って7mをセッテイング、ところが一度大きな雲がやってきて風が落ちてしまった。今日もこれの繰り返しなのだろうか、と心配になったけれど、風は昨日より強いし十分乗れそうなので、また風が上がってくるのを待って出ることにした。何人かレインズを見に来ていたけど波がまだ大きいことと風が心配なのとでみんなカナハをチェックに行ってしまい、一人キリで2時間近く乗った。ウインドサーファーは二人くらいよく見るプロのセールが一瞬出ていたがすぐいなくなってしまった。こういう日こそホキパに自由にいけるチャンスなのだが残念ながら今日のフキパノ波は良くない。チャンネルがぼこぼこだし、きれいに割れてないし、レインズのほうがいいくらいだった。
レインズもセットの波は巨大でクローズアウトい気味なのだが、セットの後のスムーズな海面で中くらいのサイズを選ぶとかなり何度も振ることが出来る波でかなりよかった、私のレベル内での話なのでリップに当て込んだりとかそういうことではなく、とにかく安全第一ででも楽しく乗れた。
途中風が上がってきてセットの波に乗るとフェースのぼこぼこに吹っ飛ばされそうなくらいオーバーで、いかに普段からスピードが出せることが大事でフェースのスムーズな面でボトムターンできることが大切かが、身にしみた。後半スリングの見たことないカイトの人が一人出てきた。後で話をしたらイタリアのウエイブチャンピオンでハネムーンで来たらしく、新婦のきれいな奥さんはビーチで「もうハネムーンなのに心配しすぎで心臓が壊れちゃうかと思った!」と苦笑いしていた。とっても幸せそうなグッドルッキンなカップルで、彼のほうも「こんな波はイタリアにはない!」と感動していたでので、「マウイだって毎日こうなわけではなくこれはスペシャルですよ」と言っておいた。
上がったころ、朝いたメンバーがカナハを見てからもう一度レインズに戻ってきた。どこもあまり良くなかったらしく、風がすごくよくて波も見ためよりずっといいと伝えるとみんな出て行った。最近よくレインズに乗りに来ている女の子サラもかなり悩んでいたけど「大丈夫、あなたなら安全第一に行けば問題ないし、大きなのを選ばずに小さめのきれいなのを選んで乗れば十分乗れるよ、ただ出て安全に帰ってくるだけでも自信がつくし、今度小さくなった日が楽になるから!」と励ました。彼女は30分ほど出て行ったけどちゃんとアウトまで何度もでて、小さめの波をとってリッピングして、上がってきたときは「恐かったけど出れてうれしい!」とものすごく感動していて、私も彼女の気持ちが痛いほどわかるので一緒に感動していた。自分が乗った波のことより彼女が自分をプッシュして出て、いいライデイングできたことが今日の感謝祭の一番の感謝かな。

たまに自分がどれだけ恵まれているかを忘れて小さなことでいらついたり、落ち込んだりしてしまう、でもできる限り、自分がどれだけ恵まれているかをまめに心に刻み、感謝の気持ちを常に持ち続けたいと思う。なんと夕食は同居人の二人がターキーをはじめ、感謝祭のデイナーをフルコーズで作ってくれた。(普段は私がほとんどの食当番)あまりのおいしさに二人よりもたくさん食べ、おなかが痛くなるまで食べ続けてしまい、そのままポーチのベッドにダウン。
すばらしいライデイング、そのうえ御馳走、これ以上の幸せなんてあるかしら?

11月25日 Huge Day but Onshore ruined it all.

(Hookipa photos by Yamachan)今のところ今シーズン最大のうねりが届いた。ジョーズもブレイクし、ホキパはセットが来ると水平線ガ見えなくなるほど沖で海全体がいっぺんに割れるように見える波が来たりする。9時過ぎに出発し、ホキパで様子を見ていたが、風さえよければセットの感覚が長いのでカイトならでられないことはない。セットの波には私の技量では乗り切れないので(万が一スピードが間に合わずにあんな沖で巻かれたら泳いで帰ってくる自信がない)セットでない小さめのクローズアウトしない波なら乗れる。でもできることなら混雑が始まる前11時きっかりにカナハかピア1ででるのが一番理想的だと思った。しかし、昨日以上にオンショアが強い。昨日はレインズでぴったりの風だったが、そういう日、カナハはちょっとオンショアがきつい、それ以上にオンショアがきついとカナハで風が上がらないこともあるし、上がってもオンショアすぎて大きな波に乗ったときに危ない。とにかくオンショアと大きな波はいいコンビネーションではない。と言うことでカナハに行ったアンドリューたちに何度も連絡をして様子を聞くけど案の定風は弱くオンショアらしいので、向こうに行ってもだめらしい。仕方がないのでレインズの風が強くなって方向がシフトしてよりサイドになることを願って待機した。レインズ常連の何人かはアウタースプレックスを狙ってシュガーコーブで待機しているようだけれどよりカナハに近いため、風はレインズ以上にオンショアで弱いらしい。
一人さびしく待っていたがずっと待ってる間に我慢が出来なくなり、乗れないとは思いつつ、とりあえずインサイドで出てみて、セットしておいた7mでどの程度オンショアを見てみることにした。波が大きいためセットが来るとビーチ全体に水が押し寄せてくるため、ラインを丘ぎりぎりのところで伸ばし、出る直前にカイトをラインにつけ、ちょうど見に来たカイトボーダーの人にあげてもらうと、やっぱりどう考えてもアンダーだったので、すぐに9mに変えた。結局9mででたが、これでもアンダー、そのうえオンショアがきつくてインサイドに戻ってくるときスープを真横に走っているような感覚で、これでは大きな波に乗ったとき食われてしまうことが確実だったので、すっきりあきらめることが出来、沖にも出ないまましばらく乗ってから上がってきた。
9mでアンダー、その上オンショア、乗れなかったのは残念だが、試したことで気分がすっきりし、こういうときの最後の砦ウエストサイドをチェックしに行った。普段ドライブが嫌いな私はラハイナの先なんてめったに行かないのだが、今日は朝から興奮気味でこの状態を落とすためにはちょっとでも乗りたかったのだ。結局向こうに着いたのは3時前、風は吹いていてウインドサーファーが二人浮いていたがあまり走っていなかった、また雲がかかっていてチョコチョコ雨が降ってくるのでそのたびに風が落ちる、波は頭くらいあってすごくよさそうだった。ちょうどアンドリューたちを見かけたので3人でSターンでサーフィンしてよるご飯もラハイナで食べて帰ってきた。

今日はウエストサイドの連中も結局どこでも乗れなかったらしいし、ノースもすべてアウト、ウインドサーファーの多くがジョーズで乗ろうとやる気満々でいたはずだけどそれも多分だめだっただろう、オンショアガ強くなるとトウインサーフィンにもよくないし、朝一番のトウインだけだったみたい。せっかく波が大きくてもオンショアじゃあ何も出来ずに終わってしまいもったいなかったなあ。明日は感謝祭の日、この日は通常毎年波が上がることで知られている。明日も十分波は残るはず、風はどうだろうか?

2009-11-26

11月24日 Epic Lanes

朝ウエブカムでカナハの様子を見ると波はサイズダウン、そして風はあまり入ってなかった。これだったら朝一番にカナハでサーフィンがよかったかもしれない、とは思ったが、すぐ風が入りそうだったのでやめてあわてていくのはやめておいた、何しろカイトだけでも体力精一杯。
11時前にレインズに行くと、風は相変わらず強そう。5.5mででると予想以上にステデイーな風で昨日のがステイーでパンチーな風とは違ってとても乗りやすい。こういうかぜだと波に乗っていても気分的に少しアグレッシブになれる(といっても私はアグレッシブじゃないけど、気持ちだけ)
波もセットは十分大きいがサイズダウンした分気楽に楽しめたし、乗りやすかったので、疲れてきてもなかなか上がれず3時間強乗って、もう足がガクガクしてボトムターンが出来なくなるまで乗り続けた。
ただ乗りやすかったからか、ドロップする人が多かった。いつも上からドロップしてくるけど本人は私がいやだと思ってることをまったくわかっていないアルゼンチンかどっかからの人は今日もバンバンドロップしてきて最後は向こうが行きたがってるのを無視して自分のラインをキープしてたらあまりに近づいてきてカイトがぶつかりそうになった。あれでカイトが絡まっていたらと思うと恐ろしいけど、これで少しはドロップしないでくれるだろうか、ほかにもいつも見かけないおじさんたちが何人かドロップ、私はどんなことがあっても(よっぽどチキンジャイブをしなくてはならずほかに行く場所がない場合以外は別、でも普通そうなる前にインサイドで様子を見て避けるようにはしているが)人の波にドロップインはしないと決めている、それはウインドのころからそう、その分はるか沖まで伸ばしてがんばって波をとってくるのだから、それをインサイドでひょいと取られて平気な顔をされるのはほんとにいやな気分になる。普段一緒に乗ってる人たちは絶対そういうことしない。だからみんなが気分特シェアできて楽しく乗れるのに、一人二人そういう人がいるだけで雰囲気が変わってしまう。で、結局みんながやるから、とほかに人までドロップするようになったら最悪。ああ、レインズもそのうちどんどん変わってきてしまうのだろうなあ、とちょっとさびしくなった。

夕方カイロの先生に見てもらいに行ったが、待合室で、スピリチュアルカードみたいなものがあったので暇つぶしに一枚選んで読んでみたら、
「あなた自身がハッピーならあなたの人生もハッピーなものになる。もしも根がテイブな考えを盛っていたら人生にもネガテイブなものが生まれてくる」
とか何とかかいてあって、あーそうか、いくら自分が悪くないといっても昨日からドロップしてくる人たちや安全をあまり気にしないライダーのことを見てイライラしてたことはネガテイブで、だから、今日はそのネガテイブさがドロップインされたりするような状況を引き寄せちゃったのかなあ、とちょっと反省。いいほうを考えればこんなに言いこんでイションで毎日乗れているのだからもっとハッピーでいるべきなのだ。でも私にとってレインズのグッドデイはとても大事なもので、だからとっても大切にしたいのだ。どうしたらイライラせず、また注意することなく、わかってもらえるように出来るかなあ。難しい問題。

今日はホキパもすごいセッションになっていた。風がいいし、波もちょうど迫力のある大きさでありながら突っ込んでいける程度のもの、だからかなりすごい技が炸裂、そして多くをメイクしていた。ブラウジーニョのスーパーハイバックループ、ボジュマーのスタイリッシュなジャンプ、ジェイソン、リーバイのクラシックライデイング。マークのあのシグニチャームーブ、(なんと呼ぶのだろうか、ベンが今日撮りたてのウオーターショットのシークエンスを見せてくれた)レインズから見ていてもすぐ彼らだとわかるくらいインパクトのあるライデイングをするってすごいことだと思う。何と言っても一番印象に残っているのはカイ・レニー、レインズのレフトの波を使ってアウトにでながらそのままセール360のような動きで波に乗り、バックトウーセールでレフトの波をリッピングしながらそのままそこから360か何かフリースタイル形の技に持っていくマニューバーを練習し続けていた。レインズのレフトを乗り続けるとチャンネルにつながるが、それでもセットが来るとかなり大きな波がそこでクローズアウトするし、でっかいサイズの波でもそれをやってるので、巻かれた後ものすごい距離泳いだりしているのも見たけどこのサイズで全然平気で楽しみながらあんな新しい技を練習できるってすごいなあ、と見ているだけで楽しくなって、泳いでいるときに何度も近づいて声を掛け合ったりした。上手い人を近くで見ながら乗ることはほんとに楽しい。それにしてもウインドってすごい、ものすごいハードだし、テクニックもパワーも必要とされる。今の私のぼろぼろの体ではウインドは前のように続けることは無理だっただろう。カイトが登場してくれたおかげで今でもこうして波に乗って私なりにチャージできることはとってもラッキーだと思う。楽させてもらってるな、と思う。

夜は私の弟のような存在のベンジャミンが遊びに来てくれた。彼はフランス人のカメラマンで今はタヒチの海の前(そして家の前の海にジェットスキーがあり、そこから3分でチョープーまでいけるらしい)のかわいらしいコテージにガールフレンドと住んでいる。最初にマウイに来たとき、私の友人に頼まれてすむことが見つかるまでうちに居候していたのだが、手作りのハウジングを持ってきて毎日毎日一日中海に入って写真を撮っていた。でも当時は一日に一枚か2枚ひいき目に見て使えそうなものがあるかな、と言うレベルだったが、それ以来ウインドのカメラマンなんて生活できないと言う周りの言葉を無視してずっと熱心にがんばってきた。今では本当にすばらしい写真をたくさん撮り、性格のよさと熱心さからトップライダーやトップブランドからいつもお呼びがかかるようになった。まだまだ若いから体力的にも何時間も泳ぎ続けていられるし、昨日取ったという写真だけでもカバーショットになりそうな写真が何十枚もあって、彼の成長振りに私は親みたいな気分になってとても誇らしかった。どんなことでも好きな気持ちを大切に本気でがんばれば形になる、ある程度成功してる人はどんな分野でもある時期変な人、って言うくらい情熱をかけてがんばっているものだ。それに周りはちゃんと見てるから自然とみんなが応援、援助してくれるようになる。
いつかは彼の招待を受けてタヒチにも行きたいけど、タヒチの波は私には太刀打ちできないものばかりなあ。行っても見てるだけになってしまったらいやだからなあ。とりあえずマウイの掘れていない波で今の私には十分だ。

2009-11-25

11月23日 BIG DAY Downwinder

朝から波が大きいのがわかっていたので気持ちが高揚と緊張で落ち着かない。いつもは10時過ぎに海に出かけるのに、家にいても何も手につかないので、マットがフキパの近くの岸壁で小さなパラを使って撮影するのを見についていった。ものすごくガスステイーで手に負えないような風なのに何とかいろんなラインをひっぱたり後ろ向きになったら前に向けたり私にはよくわからないが、カメラマンのアンドリューにいわせると普段普通の人が使わないようなテクニックを駆使していて、あんなこと出来る人は見たことがない、と感心していた。それも切り立った岸壁のふちでそれをやっていてその向こうは巨大な波が岩に向かって並んで進みぶつかって割れているのだ。見ているほうは恐かったけどマット自身は落ち着いたものでいろいろ工夫してやってくれていたが、思ったほどは飛べずに終わった。でも朝の光とビッグウエイブの靄の中虹がかかったり、波をバックにとかいい写真になったんじゃないかな。

その後フキパで波チェック,セットは大きいけれどウエストなのでセットの間隔は大きいからでるのはそれほどきつくはなさそうだ、ただウエスト過ぎてレインズはいまいちの波、ただ大きいだけでクローズアウトしている、沖をひっきりなしにジェットスキーがジョーズ方面に向かっている。ここにずっといてもまだ11時までに2時間近くあるから疲れてしまうので一緒に朝食に行ったが、会話についていけないほど波のことばかり考えていて、食欲も出ないほど。アンドリューたちも11時きっかり、すいてるときに海に出るために急ぐようにカイトビーチに向かい、私はレインズへ、早く着きすぎた上に風はガステイー、おそらくアウタースプレーっクスのほうがいいのだろうが、レインズのほうが個人的には慣れてるから不安感がない。どうしよう、と考えながら5.5をセットするとタホから来た友人ジョンがやってきた、彼はヤーマンをアラスカでいちばん急斜面のすごいピーク、ポントウーンに連れて行ったスキーヤーでもあり、前回マウイに来たときものすごいガステイーなマストサイズのレインズで一緒に乗ったことがあるので二人でダウンウインドをしようかという話になった。レインズの波がよくなくても下っていく途中ですべてのポイントの波をチェックできるし、彼はダウンウインドをしたことがないらしくやりたそうだったのだ。奥さんもカイトビーチまで車を持っていってそこで乗れるし。
そんなときにゴージからきているという昨日声をかけてきた人が来て、一緒にダウンウインドに連れて行ってほしいと言う。乗ってるところを見たこともない人の上に今日は波が大きいだけで泣くがステイーで難しいコンデイション。自分でさえこういう日にアウタースプレックスに行くのはほかの人に迷惑をかけたら、と思って遠慮するくらイで、自分のことで精一杯なのに、人のことまで責任持ちたくないという気持ちが強かったけれので、ダウンウインドするのやめようか、とか躊躇している振りして逃げてしまおうかと思ったけど彼は一向に気づかない様子で、よし、やろうぜ!Are yo in? I'm in!とか勝手に決めて一緒に来る気になっちゃってる。困ったなあ、と気が進まないながらも準備していると、「実はもう一人来たいというのでちょっと待っててくれ」と言う。結局私とジョンは沖でしばらく待って、なかなか出られずにいる二人のおじさんたちを待っていたが、その後もレインズでチキンジャイブするタイミングを失ってセットの波のいちばんピークから巻かれてるところや、人の波に上から乗ってきてしまったりしているのを見かけて、さらに一緒に行くのがいやになった。もしも万が一沖の沖でトラぶったら私は絶対に助けられない。
それでも結局ははっきりいやと言えないまま海にでたので、一緒にかたまりながらダウンウインドをしていった。結果的には何事もなく良かったけれど、恐くないからと言って出ていいとは限らない、とくに普段乗っていない場所ではもう少し気をつけて方がいいんじゃないかなと思う、けど彼らは思い出に残るセッションになっただろうな。私は気になって疲れたけど。

レインズからちょっと下ったノリエガズがいちばんいい波だったような気がする。アウタースプレックスもよかったが、そのころには私は完全に5.5Mでもオーバーだった。あんな風の中見るからにビギナーのトウインチームが二組いた。カナハに近づけば近づくほど波は小さくなり、カナハではセット以外の波はあまり割れないくらいで風が強くぼこぼこだった。、何より人が多く、ロウア-ズの隅で上がる前に一本だけ乗ろうかなと思ったけどあまりの人数とみんながむっとしている表情(人が多すぎる上にお互いが譲らないからじゃないかな)で恐くなって一本も乗らずに下ってカイトビーチの沖で少し乗った。

今日は最終日のマットは9Mでオーバーの中4回目のカイトにしてオーバーヘッドの波に突っ込んでいたらしい。巻かれたり吹っ飛ばされてボードを探してボデイードラッグしているところをよく見たけど出たところに戻ってくるガッツはすごい。明日も波は残るだろう、そしてあさってにはさらに大きな波が来る予報、いったい今年はいくつのうねりが来たのだろう、もう数えることすらやめてしまった。

2009-11-23

11月22日 Lanes ゴーインオフ!

昨日はとにかくいろんな悪夢にうなされ、その上腰が痛くて眠りが浅く、さらには波が上がるという予報もあって朝も早く起きてしまいなんだかぐったり気分。ウエブキャムでチェックするとサイズは確かにあるけど、まだそれほど馬鹿でかくはなっていない。ブイでは昨日の晩から18秒のピリオドで8-10フィートくらいを読んでいたらしいので来る事は確かだろうし、風がよさそうだったので、人がいないうちにと10時過ぎに家を出た。ここのとこ度ずっと風が強かったのに今日に限ってそれほど上がっていないが、その分不幸がいい感じでガステイーでない。雨雲が通り過ぎてから出艇すると7mでちょっと弱いくらいだったが、波のフェイスはスムーズでとてもきれいだった。今日は大きくなると言う予報があるためかそれほど大きくならなかったのに、混まなかった。いつも一緒に乗ってよく知っている人がほとんどだったのでドロップインもなく、危ないシチュエーションも少なく、みんなで楽しく乗れて最高だった。
楽しくて楽しくてやめられなかったけど、最終的にボトムターンしても足ががくがくして力が入らなくなってきて、指も梅干みたいにしわしわになってきたので、これ以上続けて怪我したら明日できない、Ride for Tomorrow!だと思ってビーチに帰ってきた。
それでもみんなのを見ているともったいなくて片付ける気になれず、もう一回で八日と何度も思ったのだが、結局体が言うこときかないのでやめておいた。それにしてもエリオット師匠は私より15分くらい先に出たというのに、私があがってからも1時間以上乗っていた、すでにそこで4時間以上は乗っていて、私が帰るときにまだ乗っていたから、計何時間乗っていたことになるのだろう?彼の使ってる電池、私もほしい。
セットが大きいものもあったけれどウエストだからかサイズはそれほど大きくならず、しかしピリオドが長いだけあってスープに力があって小さなスープでも越えようとするとき、何度も吹っ飛ばされそうになった。
今日みたいな日があるからこそ生きてる甲斐があるというものだ。あー幸せ!

11月21日 Session at Kitebeach

今日もレインズは頭くらいの波に強風、特別悪いわけではないが、今日は仲間と一緒に乗るためにカイトビーチへ向かった。クレイジースタントマンマットは、カイト2回目にしてすでに普通にライデイングは出来ていて一人で行ったりきたりしていたらしいが、帰ってきたとき誰も取ってくれる人がいないのでセルフランデイングを試みて失敗、借りていた9mを破いてしまった。が、カイトの持ち主アンドリューがまだ海に出ていたので、ばれる前に違うカイトで出ちゃおう、と考えアンドリューの7.5mのカイトを膨らましていたところにアンドリューが戻ってきて「あれ、お前なんでこのカイト膨らましてんの?」と言うことになったらしい。
結局その後も彼は私の6mのカイトを借りて3回ほど出て、最後にはエアーターンもやっていた。はっきり言って自分のギアを手に入れてやってほしいと言うのが私とアンドリューの意見だけど。少なくとも私は新しい今年のモデルは絶対人には貸さない、一応商売道具だし、本当に必要なときに敗れて使えなかったりしたらどうにもならないから。カイトのレンタルがマウイにないことにはそれなりの理由があるというものだ。

アンドリューもかなり上達していた。スピードも出ているし,長い間トウサイドで乗れる。あまりの混雑にアッパーカナハに行こうと言うので、オーケーとがんばって上っていったものの、途中でアンドリューが遅れを取り、それでも私がいればそれを目標にやってくるだろうと思ったけど、いつまでたっても来ない、それどころか、見えなくなってしまい、仕方ないので20分位してから下って、もどってみると平気な顔してもといたところで普通に乗っていた。自分から行こうって言ったくせに!というと、「僕を見捨ててどっか言っちゃったかとおもったから」と言い訳をするので、見捨てるときはちゃんと一言言って見捨てるから自分から出だしたときはなかなか風上にのぼれなくてもあきらめずにがんばってついてくるべきじゃない?」と言い返した。たくさん上ったおかげでこちらは腰が痛くなってしまったのだから。

友人が連れてきた居候、その居候が断りもなく、友達を呼んでその子まで泊まらせてくれと当日になってから言ったりと、家に人がいっぱいいすぎて、みんなの食事作ったり、掃除や選択が大変で、ちょっとストレスがたまっていて八つ当たりしてしまったのかもしれない。さて明日から花見が上がる予定気分を変えてがんばろう。
帰り道虹をバックにスケートするマット。今日も彼は夜明けのフライト(ハレアカラの頂上から!)カイト、スケート、と3ラウンド、さすがに「体痛くないの?」と聞くと、「今日は痛くないところがないくらいしんどい」といっていた。ちなみにこれが彼の本職↓
http://broadbandsports.com/node/797

2009-11-22

11月20日 Kite, Skate, and Fly down the volcano!

波はセットで頭ちょい位。まあまあ楽しい波なんだけど、風は見るからにガステイー、でもカイトビーチまで行くのは面倒なのでレインズで乗ることにした。5.5で出たけど風がまったくなくなってカイトが落ちそうになるときもあれば、ブローがきつくて耐えられないくらいのときもある。でも波もセットが来ると結構いい感じで思ったよりは楽しめた、が、体には余りよくない風だ。ブローが急に来て腰から引っ張られたり、パンピーでひざに直接響いてくる。5.5で出た私、7mで出た人も9mで出た人もいるけど結局「今日は何を使っても一緒じゃない」とみんな行っていてドノサイズでもオーバーだったりアンダーだったりがあったようだ。
1時間半ほど乗って終了。

その後家にいったん戻り、午後からボーイズたちと合流、彼らはカイトビーチでカイトしてからハレアカラに上り、ハレアカラハイウエイをスケートで下った。写真撮影もしたので登場から下まで一気に下ったわけではないけど、それでも何マイルもの距離を何度もロングボードのスケートで下ってる光景はめちゃくちゃ迫力もあり、かっこよかった。それにしてもパッドもなしで(マットなんて靴もなくてサンダルにボードショーツ!)よく恐くないものだ。
その後サンセットタイムぎりぎりに頂上に着き、マットの眼がなんか不思議な光を帯びてきた。巨大なピークからいざ、ドロップしようという時のスキーヤー、ビッグウエイブに挑む前のサーファーたち、大きな試合直前のコンペテイターなどによく見る眼だ。
ハレアカラの頂上から下までは10250フィート富士山よりちょっと低いくらい。今日は一番下までは風の状況でいけないだろうけど、それにしてもものすごくバーチカルを降りることが出来る、それに普段は頂上で風が穏やかな日は少ないのに、今日は5ノットくらいの風しかないのだ。頂上から降りることは最近禁止されているのかもしれないが、罰金を払ってでもやりたいというマットはすばらしい斜面を前にしてもういてもたってもいられない様子。時間をかけていると注意されてストップかけられる恐れがあるから大急ぎでセッテイング。小心者の私は捕まって起こられたらどうしようと、ちょっとはなれたところで知らない人のフリしながら見ていた。かなりきわどいテイクオフで、カイトを置く場所もないくらいの狭いテイクオフゾーンからサンセットと同時にテイクオフ、周りにいた人は突然のことにびっくり、紅色に染まる雲海に向かって最初はフリーフォールくらいのスピードで落ちて行き、このままクラシュするんじゃないかと心配したが急に旋回しそのまま電線をぎりぎりのところでクリアしながら夕日と一緒に降りて行った。
友人のブラッドは結局その場で躊躇していて降りなかったことを後で後悔していたけど、ああいうときは直感でやるっていうときにやらないとだめなような気がするし、マットだから出来たのではないか、と思う。
結局私たちが真っ暗になるなか車で降りていくとかなり下のほうで寒さで震えながら道路わきで立ってるマットがいた。ウインドやカイトも風を読むのはとても大切でかなりエキスパートだと思うけど、彼らの風の読みは方角だけでなく上下も関係し、3Dで観察し、動きを読む、また雲の形や動きでもどこで風が汚くなっているかなどを知ったり、雲の切れ目から下に下りたりとものすごく詳しいのにびっくりする、まあ間違えると死につながるスポーツだから当たり前か。

カイト思い切りして世界で一番くらい長いスケートランをやった後パラでもおそらく最も高い場所のひとつから飛び降りることを一日で全部できるなんて、これこそ僕のドリームライフだ、と大喜びしていた。ほんと、この世界には物好きがいくらでもいる。
写真はまた後でアップする予定。

2009-11-20

11月19日 レインズセッション

今日もまだ雨が降ったりやんだりのハイク、カイトビーチもレインズも朝のうちはあまり風が上がらず。どうしても終わらせなくてはならない仕事をしていたら1時前までかかってしまい、あわててレインズまでいくと、まだまあまあの波が残っていた。コンデイションは上がったり落ちたり、7mで出たのが正解だった。たまにレインズに来て乗る唯一のサラという女の子が今日も来て見ていたので、一緒に出ようと誘ったら出てきた。普段はほんとに男性ばっかりで、それもおじさんばかりなのでなんだか仲間が出来たみたいでうれしかった。

ニューボードはいろいろ試したけど結論は私の身長には長すぎると言うことらしい。とっても残念だけどものすごく足腰に負担がかかる割には乗ったかんじもただ大きいって感じがするだけ。たぶん男の人とかには細めでいい感じなんだろうけど、身の程知らずのサイズをオーダーしたのかなあ。結局は今まで乗り続けているボードにかなうものがなかなか出来ない。

メンズはカイトビーチへ。昨日初めてカイトに挑戦したばかりというのに、マットはすでにすいすい沖まで出て行き、アンドリューのすぐそばで波の中で乗っていたらしい。一回ボトムターンをしていいスラッシュまで決めたとか。カナハでも結構波があったので二人はどきどきしながらキャーきゃーさわいでたのしんでいたらしい。マットも板を離れたり、カイトに吹っ飛ばされたりしながらもすばらしいカイト操作とまったくパニックしない(そりゃそうだ、普段は何千メートルという空中でくるくる大きなパラを操作して回転したまにそれがぐしゃっと折りたたんじゃったり、するんだから海の上でなんかパニックするはずはない)強い精神で楽しんでいたが、なんとビーチに上がってから元のところに戻る間に会とに挟んでおいたはずのバーを落としてしまったらしく、なくしてしまった。もう一回出ようと張り切っていたのに、そのあとはずっとビーチを探して歩いたりいろんな人に聞きまわったりしてみたが、見つからず。
結局バー代がレッスン代だよーと嘆いていた。それにしても恐るべき、2回目でジャンプやら波乗りやら、信じられない。

11月18日 雨交じりの一日




(photos by Andrew Mcgarry)
ここ何日かハイクの自宅は雨が降ったりやんだりの繰り返しが続いている。おかげで野菜たちは元気に育ってはいるが、家のなかがなんとなくじめじめしていてすっきりしない。
波が上がったのでレインズでカイトをするつもりで準備。ボーイズたちはカイトビーチへと向かった。きれいな虹が出て、波もあったらしく大喜びだったようだ。お昼前にチェックしてみるとフキパも雨が降ったりやんだりが続いていて、風は吹いているものの、風のアップダウンが激しく、雨が振ると風がやんだりしそうで恐いかんじがあった。ちょっと見てなんとなく気乗りがせず家に戻って本を読み、その後またジムに行く前にレインズに寄ってみた。
波は結構あってなかなかよさそうだが雨が降った後だったからか、二人のウインドサーファーがカレントあたりでウオーターが上がらずに必死になっているのが見えた。カイトサーファーはいなかったけれど、風が吹いていた様子、いいコンデイション逃しちゃったかな?結局乗らなかった自分にちょっと自己嫌悪だが、こういう天気で風が安定しない日に沖で風がなくなり波にまかれて流されるとかなり危険なので、まあいいとしよう。Ride for tomorrowってことで無茶をせず明日にまわすことにした。

結局ジムでもろくにリハビリせず買い物だけして帰り、夕食の支度。今日はジャクソンクルーがみんな集まって夕食を楽しみ、マットがグランドテイートンをスピードフライングしている映像やパラグライダーでぐるぐる垂直に回転し続けているような映像を見せてもらった。まったく世の中にはこんなことを楽しいと思う変態がけっこういるらしい。

2009-11-19

11月17日 Surf and Kite

(Conner Baxter at Jaws)
早起きをしてサウスサイドへ。サウザンピークスはもうすでに猛烈な風が吹き抜けていたのでラウニポコへ。ほかにできるところがあまりないせいかサイズは小さいのにかなりの混みあい。海に向かって右手のピークのほうが波質はいいのだが上手いスタンドアプパドラーが4人くらいいて、セッションみたいになってたので遠慮してビギナーばかりの真ん中のポイントへ。
私はインサイドで誰も乗らない残り物を狙っていたが、そのほうが数はたくさん乗れた。ハイクは雨ばかりだったのではれていて水が温かいだけでも気分がよかった。その上、昨日来たマットとブラッド、それからアンドリューとショーンに加えてジャクソンレジェンド、デイブミラー夫妻も登場、みんな山でも凄腕だが、小さな波の中同じ波に乗ってキャーキャー喜んだりしていて見ているだけで楽しかった。
その後午後からはカイトビーチでカイト、マットはパラグラダーのプロだけあって、見ただけですぐカイトの操作を理解し、一回やったことがあるかないかくらいなのにしっかリボデイードラッグでアップをし、最初のトライでボードで走り出すことができてもう少しで出たところに戻ってきそうだった。とてもがステイーなコンデイションだったので何回かひっくり返りそうになったが、そういう時もすばやいリカバリーができるのはカイトのコントロールがすばらしいから、さすがとしか言いようがなかった。1週間みっちりやったらたぶんジャンプまでできるようになるだろう。久々に見たアンドリューのライデイングも数ヶ月前に比べたら見違えるほど力強く、ジャンプも高く安定していたし、スピードがあった。

夜は先日ジョーズに挑戦したコナーのインタビュー。15歳でジョーズでウインドしてモロカイチャネルをソロでパドルで横断してたら20歳になったときには何をすることになるのやら。
ある意味才能や環境にそこまで恵まれていなくて亀のようにこの20年ヨチヨチと何とか上達を続けてきた自分は実は何事にもあまり飽きないし、危険なほど大きな波に出なくてもどきどきできて、幸せなのかもしれない。

11月16日 Wingsuit Speed flyer Matt Combs

ここのところ雨が多い天気が続いている。
波も小さめ、家で仕事をしているとトレーシーから久々の電話、私たちは二人ともマウイに住んでいるし、やってることも似ているのに(私はカイトしたりサーフィンしたりヨガしたり雑誌の原稿を書いたり、彼女はカイとの写真を撮ったり、サーフィンしたりヨガしたり雑誌に写真を投稿したり)イツでも会えると思ってるからか、なかなか会わないのだ。
2年ほど前に長年付き合ってきたボーイフレンド、エリオットと婚約したが晴れて結婚式の日取りが決まったと連絡をくれた。エリオットはレインズで、私が最も尊敬するカイトサーファーであり、ビデオグラファーでもあり、私たちはお互い波や風に取り付かれているような部分があり共鳴できるところがかなりあるのだが、トレーシーはいつもそんな私たちを見て、似たもの同士だと肩をすくめている。
そんなわけで二人の結婚式はぜひとも出席したいのだが、来年の夏の旅のプランと重なっていて、つい口ごもってしまったら、トレーシーは「そりゃあ、きてほしいけど友子に無理にマウイにいてくれとはいわないし、理解するから大丈夫」と言ってくれた。さすが私の友達。そういえばもう15年位前のことだけど小学校一年のときからの親友の結婚式にも秋は波が来る時期だからとても日本には帰れない」と行かなかったんだっけ。その代わりに私の母が友人の挨拶代わりに友人の母として挨拶したらしいけど。今考えるとほんとにあのころは融通の聞かないウインド気違いだった。

さて夕方ジャクソンからの友人が到着。マットはずいぶん昔マウイでパラグライダーのインストラクターをしながらすんだこともある生まれも育ちも生粋のジャクソンっ子。パラグライデイングのなかでもまぬーバーを意識した、スタントマン的なライデイングで有名で一回転したり、人のパラの上に立ってみたり、写真で見るとシンクロナイズドスイミングのパラグライデイング版のようなことをしている。
そして会わないうちにスピードフライング、ウイングスーツなどの世界的第一人者になっていた。これはほんとにやばいスポーツ(といえるのか?)たとえばスキーで急斜面を滑りながらその先の巨大な崖からジャンプしそのままパラグライダーで下まで降りたり、途中にある斜面に降りて滑ったり、またウイングスーツと言うムササビのような格好でそれを文字通り滑降、浮遊したりするのだ。
知らない私たちにとっては無謀でしかないように見えるが、マットはイケイケではなくかなり計算して飛んでいる、というのは一緒に何度もパラグライダーで飛んで撮影をしているアンドリューの意見ではあるが、オアフでもかなりいろんなことをして飛んでいたようだ。
1週間の滞在予定の間に、あくまで安全な範囲で何か面白いこと見せてくれるといいなあ。

2009-11-16

11月15日 Work Day

今日も朝からガステイーウインドが吹いている。島の北側も南側も波がサイズダウンして久々にジャンクコンデイション(と言っても乗れないわけではないが)
なので今日はとりあえずひとしきり仕事をやってしまおうと決めた。朝から家に引きこもって仕事していたら夢中になって10時半に行こうと思っていたヨガも忘れてしまい、気がついたらお昼前。仕方がないので気分転換に畑仕事をし、また仕事再開。畑はほそぼぞとではあるがいろんな種類の野菜が毎日一日分くらいは取れるのでかなり助かっている。バハから帰ってきてから植えた豆関係が育ってきてうれしい。

2009-11-15

11月14日 引き続きガステイーな風

波は少しサイズダウン、とはいえまったくないわけではなく十分楽しめるサイズ、ただ今日もガステイーな風だったのでレインズで出るのはやめて久々にナッシュビーチへ。
こちらも見るからにガステイー、ビーチの砂が横に飛んでいたかと思うと、その後すぐぴったり風が止み、カイトが落ちそうになっていたり。
でもここまで来たので新しいボードのスタンスやフットストラップの位置を決めるために出ることにした。
5.5のノマドで出たが、インサイドはかなり弱く、カイトを落とさないように必死にこいで、アウトまで出る。マウイでは普段から風がガステイーでインサイドに風がないことが多いので地元のライダーたちはカイトを上げたとたん走って海まで突進していくのだが、観光客やあまりマウイのガステイーな風に慣れていない人はそれを知らず、真上に上げてのんびりしたりして、そのせいでカイトが落ちたり、途中で吹っ飛びそうになったり、ビーチ近くではいろんな騒動がたくさん起こっていた。

カナハの波は小さすぎたし、沖はとんでもなく吹いていたので予想通りあまり面白くはなく、1時間もしないうちに終了、まあひどいコンデイションでも出ないよりはいいし、ちょっとでも濡れるとなぜだか気分は爽快だから、よしとしよう。帰り道レインズには結構人がいたけど、この風だったらほんとに波がよくない限り、リーフで怪我するリスクを考えるとあまり出る気がしない。
明日こそは少しいい風になってくれるかな。

ところで日本に帰ると好きでぜひ遊びに行きたいと思っている場所はたくさんあるが、伊豆の白浜もそのひとつ、なんといっても家から車でいけるし、少し暖かい、波もいい。そのうえ地元の人がみんないい人ばかり、昔は彼らのぶっきらぼうさにびびっていたけどそれが実は優しさ、歓迎の裏返し(?)だとわかってからはさらに彼らが好きになったのを覚えている。もう20年前のことだけど、いまだに下田の人たちはいつ行っても同じスタンスで海を楽しみ、歓迎してくれる、そしてゆったりとした気持ちにさせてくれるのだ。最近行くとお世話になっているのが相馬さんというウインドサーファーで何でも作れるご主人とヨガインストラクターで何でも近くで取れるものなどでいろいろおいしいものを作り、手作りが大得意の奥様のともこさんがやっている貸し別荘、ヴィラ白浜、行くたびにいろんなアイデアをもらったり、素敵な人と出会ったりすることができる素敵な場所で宿からは白浜が見下ろせ、緑に囲まれていて、なんだかハイクの自宅みたいな雰囲気なのだ。そこで今度12月6日にクラフトマーケットを開催するらしい。いろんな手作りのものや音楽が集まるお祭りのようなものを開催するらしい。ブログで見て知ったのだけれど、あのあたりには面白そうな人たちがたくさんいるのでとても素敵なものがたくさん集まるような気がするのでいけないのが残念。

サーフィン、ウインドしに行きがてら、ちょっとよっておいしい野菜やら心のこもった手作り品などチェックしてはいかが?くわしくはこちら
http://blog.goo.ne.jp/villa-shirahama/e/6fd1fb5ab87a50a59e720a3a884e73e0#comment-list

2009-11-14

11月13日 Big waves with Super gusty offshore

昨日の夜は稲光が光ったり雷がごろごりいっぱなし、その後粉ウインドが強く吹いて雨が降っていた。やっと天気予報が言っていたストームが来たらしい、と思ってたら朝起きたらもう晴れていた。
朝のうちはコナウインドだったり弱いオンショアになったりして風が安定せず、波も甘く見て出られるサイズではないので、様子を見ることにしたが、こういう日は大体にして風が安定しなかったり吹いたと思うとやんだりすることが多いので気をつけないと危ない。思ったとおり、風は強まってきたけれど、レインズはとんでもないくらいガステイーで吹いたり落ちたり。いつもの常連マイクとバッキーはまず出て行ったけど、二人ともとても上手なライダーでレインズにも慣れているはずなのに、どちらも出て行くときにカイトを落としたりカイトがばさばさと変な形に動いたりしてやばそうな風。出て行った後もいつものようにリッピングしていないし、すぐに戻ってきてしまった(ものすごいオーバーだったらしい、そのうえガステイー)
二人で一往復で帰ってきたり、なんでもないところで飛ばされてこけたりしているのを見て、今日は絶対出るのやーめた!と決めた。すっきりそう決断できるくらいひどそうな風だった。
後で聞いたらフキパのそのときの風は6ノットからブローは27ノットという極端な差がある風だったようだ。

朝8時からジムのクラス(メンバーはどのクラスもただで受けることができ、一日中ヨガやらマシーンやらスピンクラス、ストレッチ、太極拳、呼吸法、そのほかキッズプログラムなどあらゆるクラスが受けられてものすごくお得)でフォームの柱を使ったストレッチのクラスを受けたが、これが痛いのなんの。かなり効いた。その後栄養士の人にカウンセリングを受け、食生活の改善から体調やパフォーマンスの向上ができるようにいろいろ相談に乗ってもらった。
私の最も悪いのは朝ほとんど食べず、早めのランチを軽く食べるだけで夜たくさん食べてすぐ寝るというスタイル、これではエネルギーがないときに思い切り運動すると筋肉が壊れてしまったりするという。できるだけ朝、昼と細かく食べること、食べられなくてもせめてゆで卵とかアーモンドとかをつまんでから海に出るといいといわれた。明日から少しずついろいろもらったアドバイスをトライしてみるつもり。

その後1時間ほど腰のリハビリエクササイズ、その後いい食生活をしようとインスピレーションを受けたのでマナフーズでいろいろ食料を買い物してしまった。明日からもずっと強風、ビッグウエイブの予報だけどガステイーな風は勘弁してほしいな

2009-11-13

11月12日 ビッグノースイーストスウエル!

朝起きると今日もまた風がない、雨も降っていないのでスタンドアップパドルをするために急いで海へ、吹きぱを通ると昨日よりずっとサイズアップ。クローズアウトしていたので誰も出ていないと思ったけどたくさんの人が丘で立ち上がってみていたので誰か挑戦しているのかな、と思ってとまってみると、ちょうどカラマともう一人(赤いショーツ、レアードかな)がスタンドアップで出ようとチャンネルのインサイドにいるとことだった、あのすごいカラマでもスープを越えられず、またイーストなのでどんどん押し寄せてくる感じでなかなかあうとに出られない。結局から間はそこから出るのをあきらめてレインズを横切ってママスのほうに向かっていった。あの後どうしたのだろうか?
私はカラマ先生でも出られないほどの波か!時を引き締めてカナハに向かった。
今日も人は少ない。カフルイハーバーがいいらしいのでみんなそこに集中しているのだろうだろうけど、きっと混んでるだろうし、カナハなら大きなのに巻かれてもインサイドまでくれば大丈夫だしインサイドでちまちまやればいいや、と出て行った。

出るとき、ヨガ仲間のあっこちゃんも一緒で、同じくヨガ仲間(私だけサボってばかりだけど)の美和子ちゃんと山ちゃんも出ていると聞いてわくわく、出て行ってみたけど彼らのほかにサーファーが10人くらい、そしてスタンドアップが一人か二人しかいなかった。カナハはピークが大きく広い範囲に人が散らばるのでそれくらいの人数だったらまったく問題なし。
あっこちゃんと美和子ちゃんは「これちょっと大きいんじゃない、これどれくらいのサイズって言うのかな?頭くらい?」と聞いてくるので、「いやいやセットは軽くオーバーヘッドあるよ、さっきセット乗ってたサーファー見たら完全に頭よりうえで割れていたもん」と返事すると、びっくりした顔をしていた。二人は十分上手いので心配ではなかったけど。でも彼女たちもちょっとどきどきしていたみたい。
ちょっと難しい波で掘れないようでたまに急に割れたり、大きなサイズのセットがドカンときたり、いろいろあったけど、久々にぼろ巻かれしたりもして、結構楽しかった。何より2本目に乗った波はピークから延々と乗り続け、もう終わりかと思うとまたリフォームすることが3回くらい起こってやっとプルアウトしたときはナッシュビーチの一番風下あたりまで来ていた。多分私の波乗りの中で一番のロングライド(ライデイング自体はダサかったと思うけど)だとおもう、とにかくびっくりするくらい長く乗れてハッピー。

結局1時間半くらいで無理しないうちにと終了、小さな波に乗るためにカイトビーチの沖にいたアンドリューたちを見ながら少しビーチで本を読み、町でいろいろ用事を済ませてジムでリハビリをしてから帰宅。天気予報がずっと出していた大雨の予報、やっとマウイに到着したようで、夕方から雨が降り出した。この雨が終わるとものすごい強風とビッグウエイブが続く予報になっている。まったくいつになったら休めるのかい!

2009-11-12

11月11日 波またアップ!?

昨日、波のサイズが少し落ち着いてきたかな、少し次が来るまでのんびりかな、と思っていたのに、朝見るとカナハで昨日より波が大きい。そのうえ大雨が降る予報だったのに、晴れていて、風がない。
その上風の予報も変わって今日一日風がなさそうだ。サウスにはまったく波がないとのことだったのでカナハに行くことにした。

フキパデサーファーがいたけれどそれほど混んでいないし、レインズには5人くらいスタンドアップをしている人がいた。カナハに着くと駐車場はガラガラ、ちょっとオンショアがかったストーミーな波には見えるがサイズは十分あるし、何しろ人がいないのでよく見もしないで沖に出て行った。私がおきに行ったころにはカップルが一組いたけどちょうど帰るところで、ほかには誰もいなかった。あまりに人がいないのでもしかしたらサメでも出てみんな上がっちゃったのかしら、などと考えるほど、風がなくて波があってこんなに人のいないカナハは初めて。1時間ほどは私と一緒に出てきたアンドリュー、ショーンの3人だけ。結局少しオンショアがはいってきて帰ろうかと思い始めたころ、5人くらいスタンドアップパドラーが出てきただけだった。波質はベストではなかったけど周りを気にする必要なし、乗りたい波に乗れたからめちゃくちゃ楽しかった。

その後、3人でクリスピークリームでのんびりしてから私はハイクに戻り、ジムでトレーナーの人に体のコチコチになった筋肉をほぐしてもらった。トレーニングするにも筋肉がカチカチだと効果が出ないらしい。痛かったけど以下に自分の筋肉がストレッチされてなかったかが良くわかった。

結局雨は降らずじまい、波はさらに上がって帰り道フキパは湾全体を横断するようなスープが割れていたのでかなり大きかったと思う。明日はどんな天気かな。

2009-11-11

11月10日 山男たち

サウスには波がないというレポートをもらい、それなら、カイト、と思っていたがなかなか風が上がらず、結局カイトもやらずじまいの一日。私は畑回りの草取りをしたり、今日からやってくるショーンのためにシーツを洗ったり部屋を掃除したり。

波は結構ちょうどいいくらいのサイズだったのでフキパでちょっと乗ればよかったかな、とあとで後悔。
でもフキパはどうしても精神的に緊張するので出る気がしなくなってしまう。

夜はソールトレイクのスキーヤーであり、山火事の消防士をしているショーンを空港に迎えに行き、その後ジャクソンホールやアラスカで長年親しくしているデイブ・ミラーとその奥さんサリーも合流してジャックスで夕食。
デイブ・ミラーはジャクソンホールのレジェンドの一人。多分もう50歳を過ぎていると思うけど、スーパーフィットで体力はそこらの若者の3倍くらいあり、いつでも元気いっぱい。今回は自転車でハレアカラの山頂まで走ることを楽しみにしている。
アラスカのバルデイーズでもダグ・クームズの右腕として一緒にガイドをしていた人なのでアンドリューも一緒にダグやほかのジャクソンの人たちとの思い出話、そしてデイブ自身の若いころの超一流スキーバムぶりの話などを聞いてほんとに楽しかった。

2009-11-10

11月9日 曇り空 but great waves still!

昨日一日休んで体も少しリフレッシュ。11時きっかりにレインズに着くと今日もまたもやなかなかいいコンデイション。いつも見る顔ぶれのうちの何人かが来ていて、みんな毎日いい波が続いて疲れがたまるねーと言い合っていた。
サイズ自体は大きくはないがレインズには珍しく何回も振れる波でみんなかなり楽しんでいた。1時ごろまでのた後ちょっと風が弱まってきそうだったので岸に戻って終了、その後少し小さな貝殻を拾ったりしてから、ジムに向かい、リハビリ、そしてひざや腰の強化のためのプログラムを組んでくれるトレーナーのサマンサとのセッション。今までのルーテイーんをもう少しハードにしたプログラムにグレードアップしてくれた。これが簡単そうで結構きつい。

一日中、曇り空だったけれど、曇りだと海のコンデイションがあまり良く見えない(風も吹いてないように見えたりする)が、結構良くてすいてることもあるんだけど、今日はまさにそんな日、なかなか楽しい一日だった。

ところで、先週の波があった日にジョーズにキッズたちが初挑戦。出て行ったのはグラハムイジー、コナーバクスター、カイレニーの3人で3人で相談したわけではないのにたまたまみんな狙っていたのだろう、ジョーズのスタンダードからいえばかなり小さめの波で、彼らにとっては今日こどは、という日だったようだ。
そのときの経験やそれまでどういう思いでジョーズのことを夢見ていたかなどを書いたカイレニーの原稿や、コナーのライデイングショットなどが送られてきて、かなり感動した。とくにカイの文章はとってもリアルで素直ですばらしい、近々ハイウインドで紹介したいと思っているのでお楽しみに。

2009-11-09

11月8日 とうとう休息日!

サウスも昨日と変わらないサイズ、レインズも同じくらいらしいので、今日は休息日にすることにした。風も吹いてそうだし、サウスも乗れないわけではない、ノースなんて夏にこんなコンデイションだったらエキサイトしてばんばん乗るくらいのサイズがあるけど、あまりに疲れているし、これからまた波が上がりそうなのでいったん仕切りなおし、という感じ。
今日はのんびり朝を過ごし、毎日できる限り続けているリハビリ運動、そして自主練ヨガを少し、それから畑の周りを大々的にきれいにしたリ、新しい種をまいたりした。
朝早く起きる癖がついてしまっていて、ここまで終わった時点で夕方くらいかなと思ったら、まだお昼過ぎだった。
シャワーを浴びて少し原稿を書いた後、夕方はやめの時間の映画を見に行くことにした。お目当ては日本でも評判らしい「This is it!」マイケルジャクソンの映画。勝手にバイオグラフィー的なものだと勘違いしていたが、ぜんぜん違った、けどすばらしかった、彼こそフリーク中のフリーク(ここでのフリークは変な人という意味)だけどking of Popとしても彼のすごさ半端ない、そのすごさが再認識できた。周りのダンサーたミュージシャンが彼の才能とオーラに圧倒され、インスピレーションをもらって輝いていくのがすごく印象的だった。それにしてもあんなにすごい人なのに、悪いことばかり指摘されたり、あることないこと噂されてあれだけバッシングされれば、誰だって捻じ曲がった人になってしまうわ、と心から同情、きっと根本の部分は繊細で心やさしい人なんだろうと思う。
普段あまり週末とかいう感覚はないのだが、今日はかなり日曜日らしい一日を過ごしたような気がする。休んでしまったけど、今日もかなりレインズはいいコンデイションだったと後で聞いてちょっと損した気分、でも体を休めないと怪我につながるから休むことも大切だ。さあ、明日からまたリフレッシュして海に向かうぞ。

2009-11-08

11月7日 SUP, KITE, そして雨

昨日あまりに良かったので今日はさらに早起きしてサウザンピークスヘ。昨日おいしい思いをしたからだろう、私のほかにもデイブカラマ、そして昨日大喜びしていたおじさんたちが二人朝早くから入っていた。しかし今日はサイズもパワーもちょっとダウン。そしてオンショアになってきた。それでも楽しいことは楽しかったけど、今日はノースもまたさらに波が上がったので、そっちにエネルギーを残すために早めに終了。途中スターバックスでコーヒーを飲んで休憩し、11時すぎにレインズに向かった。

波はサイズアップしたけれど少しストーミーな感じで風もちょっとだけオンがかっているのか、クリーンなコンデイションではないが、波を選べばかなり楽しく乗れた。
みんなかなり疲れがたまってきている様子で、「こんなにいい日が続くことめったにないけど、疲れたよー」とうれしい悲鳴を上げている。
今日は波のサイズ的にものすごく大きいわけではないが、きれいにラインナップしていないのとオンショアがかっているため、カイトを落としたり変なワイプアウトしている人が多かった。エリオットですらカイトを落としていたのでそれを見て気を抜かないようにしようと心に決めて乗ったが、結構難しかった。

1時間半ほど乗ったころ、真っ黒な雨雲が東のほうから近づいてきた。これはやばいぞと思いつつ風は結構良かったので、雨が降り始めて風が落ち始めたらすぐにビーチに戻れるようにちょっと帰し近くの風上側にいるようにしながら乗り、実際に雨が降り始めたら風があるうちにビーチに戻った。私だけでなくこういうコンデイションを何度も経験しているレギュラーたちはみんな先を争うように戻ってきた。
今日ちょっと出遅れた二人はしつこく乗っていたせいで最後戻って来れなくなり風下のビーチをめざし、また普段見かけない人が独りいたけれど彼はは完全にノリエガのスープにカイトやられ、長い距離を泳いで岸に戻るコースにはまっていた。

「I'd rather be on the beach wishing I were out there than be out there wishing I were on the beach」とはブラッドの言葉、確かに。

その後雨が続き、私も十分疲れていたので心残りなく家に戻ってきた。たまには早めに帰って仕事に励まないと。

2009-11-07

11月6日 久々のスタンドアップat Thousand Peaks!

昨日あたりから少しサウスに波が入っているらしい、今回はバハでもそれほど思い切りスタンドアップできなかったし(風が吹く日が多かったので)マウイに戻ってからは7日連続して波ありカイトでちょっとお疲れ気味。波は昨日よりややサイズダウン、風は十分吹いているのだが、体がかなり疲れているうえ、また明日からドカンと大きい波が来るという予報なので、リフレッシュのためにも朝南側にサーフィンに行くことにした。着いてみると思った以上に結構いい。残念ながらオンショアが入ってはいたがそれでも何とか我慢できる程度の風だし、人も少なく楽しそう。
出てみると、デイブカラマが息子のオーステインを連れてきていた。うれしい、デイブが海にいるといつでもほんとに楽しくなる、彼はルールを守るどころか、周りのみんながちゃんと波を取れるようにすごく気を使っているし、オーステインにもものすごくルールをしっかり守らせている。ちょっとでも誰かが乗りそうになるとオーステインはあわててその波から降りようとする、かわいそうなのは自分に優先権がある波でも、あまり良くわかってないスタンドアップのおじさんが沖から漕いでこようとすると譲ろうとして結局自分も乗れず、その人も乗れず、そのうえ次の波でやられたりと貸していた。でも海の上でどこにいる人が優先なのかなどお父さんに質問したり、お父さんはパドルのフォームなど注意したりして、いろいろアドバイス、なんだかとってもうらやましい、「私も教えてほしいな」というと、「僕に何が教えられるっていうんだ」と謙遜していったけど、周りにいたみんなが「よく言うわ」って顔をしていた。だってほんとにめちゃくちゃ上手いのだ。そのうえ彼が入ってくるだけでみんなが彼のように譲り合いの精神で動くようになり、スタンドアップやっていてもカラマはサーファーのおじちゃんたちでさえ、「おっカラマ来たぞ」と喜ぶくらいの人気者なのだ。
彼一人のおかげで海のラインナップの雰囲気が一気に和やかでいいものになる。これこそ本物のグレイトサーファーというものだ。

「教えるなんて」と言っておきながらも、私が乗ってるところを結構見ていてくれたようで、終わりのほうで「ボトムターンに入るときパドルをもう少し前のほうに入れるといい」と教えてくれた。板をまわしこむときやパワーカットバックするときは後ろに入れてやるのだが、ドライブの聞いたボトムターンのときは後ろより気持ち前に入れるとスムーズになるよ」といってくれたので早速そこに注意して乗ってきたら、さらに自分の欠点がわかった。というのは今まで別にパドルを後ろにいれていたつもりはなかったのだが、少し前のほうに入れようとすると、自分がいかに後傾して乗っていたかが良くわかったのだ。だから後ろにパドルを入れていてというよりコウケイしていたからパドルも後ろにあったのだ、前に入れようとするとどうしても体をもっと前に持っていかなくてはならないし、そうすればもっと前に体が向いてドライブターンがしやすくなる、と同時に自然とパドルももう少し前のほうに入れるようになる。なるほど。これからは注意して乗ってみようと思った。

それにしてもレインズでのドキドキはらはらするライデイングも楽しいけれどサウザンピークスのメローでクリーンなライデイングも最高。ここ1週間くらいのスピードメタルがんがんのサウンドが急にレゲエチャンネルに変わったような、そんな気分でリラックスサーフィンが楽しめた。

朝ワンセッションを終えてノースに戻ってくるとまだ10時半。このまますぐ11時からレインズでもカイトできちゃうなあ、と考えたが(それにコンデイションも決して悪くはなかった)体を休めるため、そして仕事のほうも少し溜め込んでいたので家に帰って今日は休養、仕事をすることにした。

2009-11-06

11月5日 みんなお疲れモード突入

今日も波は十分なサイズがあり、風も吹いている。30日からぶっ通し毎日波ありコンデイションで乗り続けているのでかなり体が疲れてきている、けどそれは私一人だけではないようで、みんなお疲れモードなのか、日に日に出てくる人数が減ってきた。
カナハも少しすいてると聞く。

今日入ってくるはずの大きなスウエルは結局姿を見せず、予報は変わって明日の夜かあさってに来るということになったらしい。サウスにもちょっと波が入ってきていて結構楽しい波が入っているらしい。

私は今日もフキパ狙いで朝一から7mをはって出て行ったが、たどり着く前にすでにぷぷーと警報をならされてしまったのであえなく退散。サーファーが数人いたからだろうか?まあ今日はレインズもフキパもそう変わらないコンデイションなのでよしとした。

結局今日も2時間くらい乗ったところでもう足が踏ん張れなくなってきて変なところでこけるようになったので終了。ほんとに脚力つけないとなあ。

11月4日 このいい波いつまで続くのか?

(photo by www.tracykraft.com)
今日も変わらず波がある。私もまたウインドサーファーが出てくる前の一瞬だけフキパデ乗るために早めに海に行った。11時ちょっと前に海に出るとちょうど11時ごろにフキパにいける。それから30分、ラッキーだと1時間くらいウインドサーファーが出てくるまで乗れるのだ。(5人以上になってきたリ、カイトサーファーが大勢きて目障りになってくると、すぐライフガードが警報を鳴らしたらいメガホンで出て行けと怒鳴り始める)
自分ではものすごく気を使ってウインドサーファーが乗っている波の前後ははずし、できる限りスペースを譲るようにしているのだが、それでも部外者気分はぬぐいきれない、もしカイトを落としたリ、ボードを放したら、それだけで「それみたことか」といわれそうなのでとにかくワイプアウトしないように、と乗るから思い切り突っ込むこともできない。それでもレインズの波よりフキパの波のほうがずっといいのでどうしても乗りたいのだ。
今日最初に出てきていたのはカイカチャドリアンやリーバイ、挨拶はしてくれるけどビーチで会うときほど思い切りフレンドリーではないような気がするのは被害妄想だろうか。
でも楽しいから乗っているとインサイドで警報が鳴り、小心者の私はそそくさとレインズに戻っていた。ちょうどそのころ、出遅れてカイトサーファーが大勢フキパにやってきて、ウインドサーファーと同じ波に乗って邪魔したりしているのを目撃、その人はいつもレインズで私の波に乗ってきたりする人で私が苦手な人、あーまたああいうことしてみんなが迷惑かかるんだよなーとあまりいい気分じゃなかったんだけど、その後彼がレインズに戻ってきて、またもや私やブラッドの波にドロップしているのを見て、我慢できなくなった。これだけ波がたくさんあって有り余ってるのに何でわざわざ人の乗ってる波に乗らないとならないのだろう?彼に向かって手を上げて「??」とジェスチャーをしたらむこうも、「何だよ?」って顔でジェスチャーを返してきた。普段いらいらすることはあまりないし、怒ったりしないほうだけど、海の上で人のことを考えない行動する人に対しては、つい厳しくなってしまう、だってそれだけで海全体の雰囲気が変わってしまうし、レインズはそういう人がいないだけにすごく目立つし、一人そういうことするだけで私はいやな気分になってしまうのだ。みんなが譲り合ってこそ、楽しいのに、一人がやり始めると、みんなも、じゃあってやり始める(カナハのロウアーズがいい例、あんなに楽しい波だけどあまりにみんなルール守らないのでまったく行かなくなってしまった)から。

このままうやむやにしてビーチで無視しあうのもさらに良くないと思ったのでにこやかにアプローチしてレインズはこんなに波があるんだからいくらルームがあるといっても人の乗ってる波にドロップしないで次の波に乗ってくださいといったら「え?いつドロップした?」とまったくわかってない様子、いろいろ説明して、私の波だけじゃなく、だれそれやだれそれの波にも乗ってるのを見ましたよ」と指摘すると、いろいろ言い訳した挙句に、「たぶんロウアーズではみんながそうやってルカら自分もやるようになった」とかいうから「そのとおり、だから私はロウアーズに行かないんです、レインズでは誰もやりません、やるんならロウアーズでやってください」とついちょっと強く言ってしまった。ロウアーズでだって、別にやっていいわけじゃない。誰かがドロップするからってやっていいというのなら、誰かが盗んだから自分も盗む、見たいなものじゃないのだろうか?
私はウインドしているころから絶対ドロップインはしなかった、その分誰かが波を逃したのを即座に見逃さなかったり、自分が乗った波をできるかぎり逃さないように努力する癖がついて波取りが上達したと思う。ドロップしない代わりに人にも自分の波を横取りされたくない。それってすごく基本的なルール、というかモラルじゃないだろうか?

いちいち文句言うほどのことでもないだろう、というような顔をされたけど、言うほうだって気分のいいものではないし、彼のことはみんながそう思っているのに言わないだけなのだから、私が言ったことで気をつけてくれればみんなからだってよりリスペクトされるようになるだろう。でも文句言う役は楽しいものではない。やらないでくれれば誰も言わなくてすむのにな。
ま、それはおいといて、そんなことがあっても十分それをカバーするくらい楽しいライデイングだった。昨日よりはちょっとだけストーミーだったけど風は5.5mでぴったり。ちょっとノースイースト気味の波はレインズでも結構乗れる波になるので私たちにとってはありがたい。
ボトムターンで足が疲れてふらふらになってきたので上がると、なんとまだ1時過ぎだった。まだまだもう2セッションくらいできるけど体力が持たない。もっと脚力、体力つけないとなー。

午後何ヶ月かぶりにヘアカットに行き、夜はクリステイン、スカイ、ブラッドが夕食に来てくれた。
バハ帰りということでメキシカンビュッフェデイナーにバハフォッグ(コロナビールにテキーラショットを加え、ライムを入れるとキリのように永代がもやもやしてきてそれを一気にのどに流し込む)でお迎えした。
クリステインはベストのライダーで元ワールドチャンピオン、スカイはノースカイトのライダー、今回はすばらしいコンデイションで撮影もできたりして大当たりの滞在。7日にマイホームを建てた西オーストラリアに帰るまでずっと波は続きそうだ。
スカイとブラッドはギターセッションをしてくれた。でも明日に備えて早めのお開きとなった。
明日はどんなコンデイションがまっているのかな。

2009-11-04

11月3日 Great condition continues!

(なごじゅん、photo from www.junkonagoshi.com)

今日は少し波が小さくなっているかな、と思ったら、うねりの向きが少し変わってよりノースからのものになり、サイズアップ、その上割れ方が良くなっていた。
オアフのサンセットやパイプラインとはちがい、マウイ、フキパにはウエストからの波よりちょっとノース気味、ノースイーストが入った波のほうがいい割れ方をする。ただし今日の波の向きとサイズ、そして風がちょっとだけオン気味だったこともあって、ウインドサーファーにはアウトに出にくいコンデイションだったのかもしれない。たくさんのウインドサーファーがロックしているのを目撃、何人かはマストやセールをブレイクしてレインズに流されていた。

今日も朝早くウインドサーファーが出ていないうちからフキパヘと乗り込んだ。ただしサイズの選択で悩み、ちょっと強気で7mをはって出て行ったらすぐにオーバー、波に乗るとコントロールしにくく四苦八苦。
2番目くらいに出てきたウインドサーファーは髪が長かったので、もしや、と思ったらやっぱり日本人で唯一ワールドカップで活躍しているなごじゅんだった。彼女は本当にウインド好きで、努力家で、いつもいろいろ考えて日々上達している。彼女のウインドに対する姿勢に触れると本当にすごいなと思うし、同じ日本人として誇りに思える。相変わらずかっこいいライデイングを見せていた。

彼女が出てきてから過ごしたつと、カイトサーファーが5機くらいどーっとフキパに押し寄せ、同時に風も上がってきてウインドサーファーが増えたので、レインズに戻る潮時かな、と思ったら、案の定ライフガードタワーからぷーと警報が鳴ったので、顰蹙を浴びないうちにとっとと退散。
今日はレインズも結構きれいに割れている波が多かったので十分楽しめた。ちょうどレインズに降りてきたころエリオットが出てきて、「もうフキパでホーンなった?」と聞いてきた。間に合わなくて残念そうだったけれど、それからずっと私が上がった後も長い間リッピングし続けていた。最近撮影の仕事が多くて朝一番に出てくることが少なくなったけれど、出てくれば完全にレインズは彼の独占ステージとなる。

2009-11-03

11月2日 よくがんばりました!

昨日は自分のライデイングに納得がいかないまま、あまり疲れも感じずに(だって思い切りボトムターンとかできなかったから)寝てしまった。今朝は朝早く起きてメールのチェックをしたり写真の整理をしたり。
デイランからの電話で、波はサイズダウンしたもののまだソリッド6フィートくらいはあるというので、11時に家をでた。

レインズレギュラーのテイムがまず出て行った。そして普段はカイトビーチデフリースタイルをしているのっぽのクルーザーと私がそれに続く。5,5でちょうどいいくらい吹いているというのにウインドサーファーは一人もフキパにでていない。迷わず一直線にフキパヘ向かう。
昨日とはぜんぜん違う乗りやすくてステデイーな風、それにびびるようなサイズのセットが来ないこともあるからか、乗っていても気持ちが楽だし、自信を持って板を踏み込める。
クルーザーもかなり攻めてがんばっていた。私は相変わらず攻めることはできずにいたけど昨日よりは何倍もまし、少なくともセットの波を取ってダウンザラインしていける。その上風がいいので吹きパノインサイドにいてもまったくカイトのことを気にせずにいられるし、インサイドでチキンじゃいぶしたりもできる。なんだか昔いつもミドルズのチャネルが開くのを待ちながらウインドでチキンじゃいぶしながら乗っていたころのことを思い出した。

1時間ほどすると大勢のカイトボーダーが上ってき始め、それと同時に5人くらいのウインドサーファーが出てきたので、そろそろ潮時かな、と思ったころ、ライフガードのブブーというう警報が聞こえた。十分楽しませてもらったので気持ちよく風下にくだりそれからはレインズで乗った。

昨日思ったようにまったく乗れなかったためにちょっと落ち込んでいたけれど、出ただけでも価値があったのだと実感できた。自分の実力ではリッピングできない波の中でも自分のリミット内で安全な位置にいること、間違いをおかさないことにフォーカスをおいて出るだけでも意味があるのかもしれない。そのおかげで今日はものすごく楽に乗れたし、昨日の悪い風でも乗っていたので今日の風は思い切り乗ることができた、今日は何度も思い切りボトムターンで踏み込んだり、ぎりぎりまで待ってからダウンザラインしたりすることができたから波はサイズダウンしたものの、ずっと体がつかれきっていた。昨日できないなりにがんばったご褒美をもらった、そんな気分だった。

大満足で家に戻り、アラスカからの友人たちと一緒にご飯を食べて8時過ぎにはもううとうと。毎日夜寝るのがどんどん早くなっていく。

2009-11-02

11月1日 Humbled but totally inspired

(レインズから見えるフキパ、右端の点があうとに出ようとしているウインドサーファー、これで波がいかに大きいかがわかる)
アメリカではこの日には波が大きかったりあまり人がいなくてコンデイションがいいことが多いという日が何日かある。たとえば感謝祭の日、クリスマスの朝、新年、そしてスーパーボールサンデイ(フットボールのもっとも大きな試合が行われる日曜日、2月ごろだったと思う)そしてハロウイーンの翌日、つまり今日だ。

今日は大きな波が来る予報にもなっていたので昨晩はハロウイーンのイベントもすっぽかし、早くに就寝、今日は勢い余って4時に目が覚めてしまった。6時までコンピューターに向かい、それからカナハまでいったけれど、残念ながらついたと同時に風も上がってきてしまい朝の7時過ぎだというのにもう白波が立っていた。そして波もかなり大きくあまりきれいではない。風がなければ十分楽しいだろうけどこれでは大変なだけかなと、あきらめ、アンドリューと朝ごはんを食べて時間をつぶし、9時半ごろそれぞれカナハ、レインズに向かった。

レインズにはかなり大きな波が入っていた。台風20号のうねりが5000kmも旅してきた威力を感じたとカウアイに住んでる友人フナ君のブログにも書いてあったけれど、昨日とはまったく違う海の表情になっていた。セットが来ると完全に水平線全体が爆発するような感じに見える。ウエストスウエルのためあまりきれいに割れずダンパー気味、フキパはまだ何とかなるが、レインズは一発当てられるか当てられないかといったところ。その上風がオフ気味でガステイーっぽい。
でもカナハは混みすぎでストレスたまることはわかっていたので、ここでできる範囲のことをやることに決めた。
ブラッドとデイランはアウタースプレックスに行ってしまったので、レインズで出たのはノースカイトのプロ、スカイだけ。まず彼が7mで出て行ったが、ちょっとアンダー気味、悩んだ末私も7mでカイトをあげてもらったがデパワーをいっぱいに引いてもちょうどいいくらいで、これではセットの大きな波に乗ったときとてつもなくオーバーになってしまいそうなので、勇気を出して5.5のノマドに変えた。
5.5だとやはりアンダーではあり、出て行くときもカイトを落としたり、アウトで急に風がなくなったりするとかなり不安だったが、ブローが来てセットに乗るとオフショアなため、ものすごいスピードが出る。ガステイーなので5.5mでも7mでもどっちでも苦労はしただろう。とにかくウインドサーファーもサーファーもいないのでまっすぐフキパに向かった。
セット自体は巨大だがセットの合間が長いのであうとに出るのはそう大変ではなかった。ただ沖でセットに乗ろうとしても波がパンピーだったり大きすぎてスピードが追いつかなかったりでなかなか乗れない、そのウエかなり風上のピークにいないとオフショアなので上手く乗れないのだが、それだけおくにいく勇気がなく、またインサイドで風がなくなることがあるのでそれでカイトを落とすのが怖くて、ついついショルダーで乗ってしまい結局カレント近くに行ってしまい、そこはものすごく潮の流れがあるのでめちゃくちゃぼこぼこに荒れててまっすぐ走るだけでも精一杯。ウインドサーファーはフランス人のルーデイーともう一人若手っぽい選手が一人。かなり風が弱かったけれどウインド二人カイト二人だけだったのでまったく邪魔にはならなかった。というか4人なのでみんなニコニコだ。

結局何度も何度もいったりきたりして波を選びに選んだが、まともに乗れたものは一本もなかった。3本くらいセットに乗りはしたけどメイクしたというより沈せずに逃げ切った、という感じかな。
完全に自分の力不足、波の大きさだけでなく風などがコンデイションをテクニカルにしていた。緊張はしたけどあまり波で思い切りボトムターンしたわけではないので体はそれほど疲れてない。あるいはアドレナリンのおかげで疲れを感じなかっただけかな。2時間弱乗ってから上がり、反省のためにフキパの丘に行って上手いウインドサーファーたちがどうやって乗っているのか、自分の何がいけなかったのか考えた。見ているうちに波もサイズも少し小さくなっていき、風も上がりウインドサーファーもどんどん出てきた。さすがと思う人はみんなベテランばかりだった。ジョッシュ・ストーン。マーク・アングロ、キース、リーバイは一番目立っていた。特にマークはすごかった。隣で撮影していたエリオットが「マークは昔も今もまったくやってることが一緒だ、あのライデイングはマークしかできない」と感心していた。
マークはちょうど私が選手として一生懸命やっていた同じころダントツのライダーとして一世風靡したがその後10年近くアンコール中毒などで苦しい時代をすごした。自らリハビリセンターに入り2年間出てこなかった後、完全に復帰し、今は毎日海に入り、シェイプの仕事をし、誰よりも親切で絶対にドロップインしないし、いつもみんなをサポートしていると聞いていた。そしてものすごい技を練習している、と。
今日も巨大なオーバーマストのセットにその技をかけ続けていた。昔のエアリアル360mみたいなものだけど、私は良く知らないがもうすでに名前があるらしい。彼独特の首をひねるようにまわしながら回転させるのがめちゃくちゃかっこいい。
決めるまで何度でもやり続け、最後にものすごく大きなセットのリップで高いエアーつきで完全にメイクしフェイスの真ん中辺りに着水してそのまま波に乗り続けた。
89年ごろ彼が始めてグースクリューをアロハクラシックのセミファイナルで決めたとき、見ていた全員が立ち上がったくらいすごかったけどそのときのことを思い出したほどだった。あれはもう20年も前のことなのに、彼のライデイングはまったく衰えるどことかさらに若さを増している!
マークってなんてかっこいいんだろう!
やっぱり年なんて関係ない、やる気とウインドできることに対する感謝の気持ち、そしてビジュアライゼーション、それさえあればきっとなんでもやれるのだ、マークはそんな気持ちにさせてくれた。こういう日は上手い人のライデイングを一日中見ていても飽きない、マウイってやっぱりすごいところだな、と思う。今日の自分はチキンだったけど、とりあえず出て乗ろうとしたこと、そしてトラブルを起こすことなく帰ってきたことに対して自分をほめてあげることにして、明日はもうちょっとプッシュして、よくがんばった、と満足できるライデイングになるようがんばろうっと。

2009-11-01

10月31日 Happy Happy Haloween!

(Hookipa photo by Fumiさん)
波は昨日と同じくらいのサイズをキープ。しかし今日落ち着いた後また夜くらいからさらに大きなうねりが届くといううわさ。
家で掃除したりリハビリ運動をしてから11時過ぎにレインズにいくと、海にはすでに10人近くの人が出ていてびっくり。聞くところによると10時ごろにはもう6機もカイトがセットされていたとか。

7mではきつそうだが、4mではでたくなかったので強気で7mを張ったが、クリステインとスカイ(クリステインはワールドチャンピオンでかなりがっしりしていて私よりいつも1サイズ大きなカイトを使うし、スカイは慎重が90センチ以上あるプロカイトボーダー)が二人とも7mでばっちりというのを聞いて、ちょっと心配になった。なんていったってSkyは身長多分190センチ以上なんだから。↑スカイ
しかし、4mでは小さそうなので無理やり7mででる、かなりオーバーではあったけれどガステイーでもオフショアでもなかったので我慢できた。デパワーを目いっぱい引いてライデイング。波はちょっとぼこぼこしていたけどサイズはちょうど良くかなり楽しかった。一番大きなセットはマストはあっただろう(カイトにはマストなんてついてないのに、今でもマストを基準に波のサイズを測っているところがおかしいが)

サイズも風も手ごろなせいか、かなり混んでいて普段見かけない顔ぶれがたくさんいた、何人かドロップインしてくる人がいたが、確かに間にスペースがあるのでいいのだが、それでもあまりいい気分ではない。頼むからレインズでやるのなら十分波はあるのだから根気よく自分の波をつかんで人の波にはドロップしないでほしい、それからどんどん乗った波を逃して後ろの波に乗ってくる人も困りもの、その人が乗ってるからと次の波に乗るのに、ずるずると私の波に乗ってくる、一緒に乗るのはいやなのでまた譲る、それを何度も繰り返されると、だんだんいやになってくる。
そうは言ってもロウアーカナハの混乱よりはいい。ロウアーカナハの波は最高に楽しいのに、混雑と無法地帯のような状態がストレスになるからいかなくなってしまった。今晩はハロウイーンナイト、しかし明日はさらに波が上がる予報なので出かけるのはキャンセル。暗くなる前からもう寝たいくらいくたびれきっていた。8時前に就寝。What a great day!

10月30日 New swell, new wind, new board!

朝おきると風がない、今日から風が上がるという予報だったらしいけど、波はあるけどまだ風が上がってないようで9時過ぎにナってもカナハはグラッシー、これなら朝早くおきてスタンドアップに行けばよかったと後悔したけど、まあ選択やら長旅の片付けなどもあったのでとりあえずできるところまでやって10時ごろジミールイスの工場に向かう。

新しいボードがぴかぴかに輝いて私を待ってくれていた。ついでにジミーさんのところの果物もたくさんもらって(アボガド、みかん、オレンジ、グレープフルーツ、ライチーそして巨大なマンゴー!)そのままレインズへ。

すでにレインズは風が入っていて何人かの人が用意をしていた。波は巨大ではないがたまにマストサイズのセットが来る。7mをはって出て行った。
今日はここからカイトビーチにいるアンドリューや一日ガールズクリニックをやってるクリステインに会うためにダウンウインドすることにしていたが、結構楽しいために、もう一本もう一本となかなかダウンができずにいた。最終的に混んできたので下り始めたが、ニューボードは長さもあるウエに大き目のフィンがつけてあり、それが引っかかる感じがある、またストラップを大きくしすぎていたので荒れた海面で板が押さえつけられない。その上だんだんオーバーになってきてかなり腰とひざが痛くなった。
レインズも混んでいると思ったけどカナハはもっとすごい状態だった、アッパーカナハはウインドの人が多くて危ないし、ロウアーズはさらにみんな目が殺気立っていた。その風下もカイトボーダーが大勢して秩序も何もない中みんながごちゃごちゃになってフルスピードで走っている。かなり怖かった。

夕方たくさんお食材を買い込み、帰宅。あまりに疲れていたのか、シャワーを浴びた後の記憶があまりなく、夕食も食べず、歯も磨かずに気絶してしまった。
初っ端からこんないい日で、うれしい。

10月29日 サンデイエゴ→LA→MAUI

朝早く目が覚めて、なぜか原稿が書きたくなり(そんなことめったにないのに)コンピューターをもってホテルの部屋を出て、カフェに向かった。ところがコンピューターの電源が見つからない。これロブのスクールバスに忘れてきたな、とがっくり。仕方がないのでコーヒーを飲みながらノートにいろいろ書いたりしながら後でわかったんのだが、パットが自分の電源と間違えて持っていってしまっていたらしい。

ドライバーのクリフもおきてきたので朝の渋滞が終わりそうな時間までのんびりしてからLAにむかった。途中メインランドにしかないめちゃくちゃ安くておいしいものがたくさんあるヘルスフードスーパーマーケットのTrader Joe’sによってもらっていろいろ買い込んだり、バードウオッチャーのクリフに付き合って鳥保護地の沼地で鳥の観察をしたりしながらのんびり向かった。
飛行場では荷物のチェックインで何度も何度も重量オーバーや大きさの問題でもめ、荷物のパッキングをばらしたり手荷物に入れ替えたり、チェックポイントごとにいろいろ文句を言われ、そのたびにいろいろ直し、最後飛行機に乗るゲートでももう一回荷物をパッキングのしなおしをさせられ、うんざり。道具を持って旅することがどんどん難しくなってきている気がする。

飛行機の出発時刻がずれ込んでマウイに到着したのは夜の10時前だったが、フキパの前を通るとくっきり白いラインが見えていた。波がすでに上がっているようだ。それで一気に気分が高揚し眠気も吹き飛んだ。やっぱり帰ってきた良かった。明日からはがんばるぞー!
それにしても今回のバハは仲間に恵まれてたし、最高に楽しかった、みなさんありがとう!