2014-01-31

1月31日 ビジネスミーティングのお手伝い

(リーバイ、フランシスコ、ジェイソン、みんな家族のように仲良しの仕事仲間)
今朝は御前崎から一ヶ月ほどマウイに来ているこうちゃんのお手伝いでいろんなところでビジネスミーティング。毎年恒例になっているけどこうちゃんに会うのも、ミーティングで会うメンバーもみんな好きな人たちばかりなのでそうやって皆の様子を知る事ができて嬉しい。
 (こうちゃん、ピオ、パスカル)
 お昼ご飯を食べながら前にあるミッキー・エスキモーのお店をチェック。いつも行きたいと思いながらなかなか行けずにいたけどやっと彼の作っているGMO反対のロゴが入ったキャップを手に入れた。
 彼は30年ほど前、キムジーと言うヨーロッパンブランドのデザイナーとして活躍し、そのブランドはものすごい人気があった。相変わらずのエキセントリックなアートセンスだが、ここ数年目立つロゴが入ったキャップがブレイク中。
クアトロのビジネスマネージャーラロと近況、最新モデルの話
みんな相変わらず海に入る時間を削る事なく、しっかり仕事しているようで、すばらしい。
 最後はジミーさん。新しく出るボードのデザインやグラフィックなどを見せてもらったり、近況を伝えあったり。また今年も夏当たりに面白そうなボードがでてきそうだ。去年出たロングボードスタイルのブラックアンドブルーも面白そう、最近こういうスタンドアップが実は減ってきてるけど、絶対楽しいはず。
(ジミーさんの机に飾ってあった息子の写真、今やトッププロサーファーになったビリーケンパ、ハンクガスケル?マットマオラと一緒に写ってるけどみんな可愛いー!)

その後カナハによって風がちょっとだけ入っている海をパドリング。波は小さいけど十分楽しめる、腰が健康ならばの話だが。だから早く直さなくちゃ!




2014-01-30

1月30日 New chapter?

3日間じっとりした雨が続いた後の快晴の朝はなんだかもう出かけたくてむずむずしてくる。波も少し残っているし風もないのだが、腰がまた心配。スタンドアップパドルはできないけどサーフノードでのパドリングならそんなに悪くないかもしれないとサーフボードだけ持って海へ。まずはウオーキング、一時間ほど歩いて腰回りの筋肉をほぐしつつ足腰を強化。でもついつい会が気になってしまって下を見たりゆっくり歩いてしまう。
その後ちょっとオンショアになってしまったけれど、パドルアウト。
たいした波には乗れないしアウトまでは出ずにインサイドで一人邪魔にならないように乗るのだが、サーフィンだったらヘタクソなのでサイズが小さくても十分楽しい。
何より海に出て水に浸かれるだけでもここ数日海に入ってなかったので気分が上がる。

ああ、やっぱり海が好き!
その後、オータムから電話で近くにいるというので散歩に合流.マナチャンは会うたびに言葉も仕草も増えていく。もうちょっとで"TOMOKO"と言ってくれそうな雰囲気。"ト、コ”と片言で言ったりするし,私が教えた足を踏み出すダンス(あるいはおばさん風体操?)も覚えてくれてわたしが1、2、3、4とかけ声を上げると、嬉しそうに片足出すのだ。何でも私達みんな子供のときの純粋さ、無垢な心を持ち続けられないのかな?


2014-01-29

1月29日 雨3日目 


今日は天気がよくなるかなと思ったら今日もまだ雨模様、その上ほんとに寒い!マウイの人たちはみんな寒さに弱いからこれくらいだと暖房つけたり暖炉に火を入れたり.そういう私も昨日はお布団一枚増やし、靴下をはき、ヨットパーカにロングパンツ、何よりお風呂に入りたかった。今自分ようのバスルームがあるのだがお風呂にもなるような作りなのに、水がためられないのだ。

でもこの雨は恵みの雨.波がいい日が続いたので皆体を休め、たまっていた仕事をやっつける事ができると、結構ほっとしている。私も少しずつたまった仕事に取りかかってひとつひとつやっつけているが、仕事ってあっという間にたまってしまう。

そういえば1ヶ月ほど前に収穫したコーヒーを焙煎してみた。まだ飲んでないけどあまりに手をかけて丁寧に作ったのでもったいなくてなかなか飲めない。何か特別な日に飲もうと思ってるのだけれど。

ずっと曇っていたのに夕方少し晴れ間が見えとてつもなくきれいな夕焼けになった、空気まで紅色に染まるような感じで思わず外に出て見入ってしまった。

2014-01-28

1月28日 Crazy 2 week wrap up

2011年の冬 数名のサーファーによるパドルでのリアルサイズのピアヒでのパドルインサーフィンを見た時の衝撃は忘れられない。そのとき一緒にいた石垣島のビッグウエイブサーファー カラさんはそれを見たとたん、お腹が痛くなり、誰かが巻かれているのを見てとっさに何秒で海面に上がってきたかちゃんと測っていた。私達とは違い、その波の前にいる姿をリアルに自分に重ねていたから見ているだけでものすごく緊張したんじゃないかな。
それまでにも何年も前から数名のサーファー(特にブラジリアンのグループ、今では彼らはジョーズパドルインの中心的存在でベテランビッグウエイブサーファーだ)がチャレンジはしていたがあのとき、本当にジョーズもパドルで乗れるのだと世界が目を開かされたビッグウエイブパドルサーフィンの夜明けだったように思う。
(シェインの2012年のライド、このライドを越えるライドはまだなかったような気がする、とはいえどのライドも鳥肌が立つほどすごかったけど)
それ以来大きなうねりがくるたびに歴史にページが加えられ、歴史に残るライディングが更新されていった。ボードもセイフティーギアも、サポート体制もどんどん発展していき新しい物が生み出されていった。新しい物が生まれる時はいつもものすごいエネルギーがある。その強烈なエネルギーをこのビッグウエイブパドルサーフィンムーブメントからわたしは押しつぶされるほど感じている。トウインが始まった時も、アラスカでヘリスキーが始まった事も同じ感じだった。集まってくるメンバーの共有する思い、結束、そして自然への畏敬、生と死がまじかにあり、自分の持ちうる限りの集中力と体力をその瞬間に発揮させなくてはならないインテンスな経験。人間の可能性とどんなに頑張っても太刀打ちできない自然の力の前で持つ謙虚な気持ち.いろんな事を学ばされ、いろんな事が試される。
サーフィンは、自分さえその用意ができていれば人生に必要なすべての事を教えてくれる。ジョーズでの波乗りはその究極にあり、すべての事が100倍強烈になって向かってくるから学ぶこちら側もその準備がなければ、いっぺんにわからされ、下手したら取り返しのつかない失敗をすることになる。
この2週間のうちに本当にいろんな事があった、わたしはジョーズの波に乗る準備も技術も気力も持ち合わせていない。でも見る事でも多くを学んだし、今までずっとそうやって向かってきた仲間達を30年近く見ている中で多くを学ばさせてもらった。世代が少し変わって来たなかで若手がパイオニアたちがやってきた事を受け継ぎ、さらにより高いところへと持っていき、チャージしているのを見るのは本当に感動的だった。究極の集中力、究極のストークを感じている時の彼らの表情ほど美しい物はない。いろんな瞬間があり、すべての輝きをこのままフェイドアウトさせたくないし、多くの人に伝えたい、そんな気持ちになった。
この動画はフランシスコとニコロのポルチェラブラザーズを中心に編集された物、二人が最高の表情でジェットスキーに乗ってる時の気持ちが想像できる、兄弟でこんな経験を共有できるってどんなに素晴らしい事だろう?
ここのところ雨が続いているが、皆ちょっと息をつき、リチャージできるとほっとしているのではないだろうか、何しろ普通のサーフィンとは消耗度が違うはずだから。

簡単にこの2週間のハイライトを振り返ってみたいと思う。

まず1月半ばからオンショアが落ち着いてきて風がなくなり、波も上がる。
ウエストスウエルが届いて数日はホキパはピアワンなどで楽しい波に乗れていたが、17日からジョーズが割れ、17、19日の週末は今まで見た事もないくらいの人数がラインナップに陣取り、カメラマンも観客もものすごい数でジョーズ祭りといった感じだった。
 (50人以上を数えた時間帯もあったこの混雑したラインナップ、考えられない!実際普段いるグレッグロング、シェイン、マウイのローカル達は混みすぎてるから、と入っていなかった)
 (ビリー・ケンパーのチューブライド)
  初日に印象的だったのはハナ出身のデイジ、それからビリー・ケンパー。多くのすごいライディングがあったが大勢いすぎて誰が誰だかよくわからず混乱した。タカさんが出ようと下におりていった後、20人くらいドドッとおりてい気、ボートからもパドルアウトする人が続々と出てきて、あっという間に50人以上ラインナップに並んでしまった。あんな中あの巨大な波の取り合いをするなんて想像もつかない。
そしてレディースのチャージも感動的だった。
(ひろなり君のチャージ)
日本から来たチャージャーひろなり君のチャージとワイプアウト、その後彼がどこかにいなくなってしまって大騒ぎにもなったが、結果ジェットスキーにすぐ助けられビーチには戻っていて折れた板のかけらを探しにいっていただけだったのだが、何がおこるかわからないこの場所、その上他にも行方不明になっていたサーファーが二つ先の湾で見つかったという話を聞いたところだったのでボードのノーズ部分だけ打上って姿が見えなかった3時間ほどはほんとにわたしやタカさんも最悪の状況が誰にでも起こりうる場所なのだという事を改めて思い知らされた。

実は18日もサイズは小さい物のジョーズは割れていたそうでたった4人しかはいっていなかったらしい。その日に入ったサムさんは、最高だったと喜んでいた。
日曜日以降も波はあり、月曜、火曜は小さめでもジョーズが割れ続けた。

(パドルインでもトウインでも代表格のユーリ)
その後10年に一度くらいしか来ないサイズのビッグウエンズデーと言われる巨大なうねりが来て、レアードが来たり、トウインセッション、ポイントブレイク2の撮影など大騒ぎ、ジョーズを見に来る人が止めた車がハイウエイにたくさん止まって何かのコンサート会場のようだった。
その次の日もまだ大きく、数人がパドルでチャージ、これも感動した。
これはその木曜日に一番最初にアーロン・ゴールドが乗ったところ、左にいるのはシェイン、アルビー、グランドベイカーだったかな.この日の朝はかなりのサーファーが緊張した面持ちで張りつめた空気が漂っていた。

その次の日24日もサイズダウンしたものの、波は残り、タカさんはピアヒへ。わたしは見に行けなかったけれどタカさん、タカさんの友達、そしてひろなり君が出ていたらしい。その二日間は風が強すぎて無理だったものの、ホキパが最高のコンディションだった。
(カイ・レニー)
その間に記憶に残るライドはたくさんあったけれど、わたしの印象に残っているのはカイがガンとスタンドアップパドルのボードをとっかえひっかえ出てきてはライトの波に乗りレフトの波に乗り、とあちこち動き回ってとても自由に乗っていた事、去年の彼と比べてばいくらい上達している気がした。
ローカルではデイジ、タイラー、そしてアルビーが目立ち、17日の初日にはアルビーがしょっぱなからカッコいいバレルを決め、19日にはショーン・ウオルシュとビリー・ケンパーが素晴らしいチューブライドを見せた。
(一番大きな波の日の一番大きなセットに乗り、その後その一番大きな波に押しつぶされたレアード、彼自身は人のせいには決してしなかったが、トウインをするパートナーがデイブカラマ何ど信用できる人ほど上手でなかったためにワイプアウトが結構あったのだと言う噂を聞いた)
ワイプアウトではレアードが自分がピットブルに食いちぎられる古ぼけた熊のぬいぐるみのようだった、と表現した波がすごかった。というかどのワイプアウトも見てるだけで恐ろしかった。
宮崎のひろなり君は4日間の間に2本板をおり、2回リーシュが取れ、一回行方不明騒動になり、一躍有名に。それでもいいショットが残り、怪我もしていないのだからほんとに彼はラッキーボーイとしかいいようがない。サーフィンがうまいのはもちろんだけれど、あの中にすぐに入っていける根性のすわりようは普通ではない。サーフラインのウエブサイトでもシークエンスでデビュー。でも死んだら終わり、というだけでなく、絶対に死んではいけないので気をつけてね。
(韓国人でオーストラリアに住むサムさん)
(右がサムさん)
サムさんも誰も乗っていないようなシングルフィンのボードを持ち込み、それでかっこ良く乗って、注目を浴びた。が、ドロップインされてその後巻かれた時に足を切ってしまった。

 (タカさん、混雑していたので皆のライディングを見ていろいろ勉強しようと思ったらしい。一本乗ってかえろうと思ったらすっかりドロップインされた)
 タカさんは多分自分が思ってるようには乗れなかったし、混雑は避けたい方だろうから今回のお祭り騒ぎはちょっと残念だったと思うけどでも絶対助けられたり、人に迷惑をかけないと言う事を大事にしている彼らしく、小さめの波をきちんと乗って帰って来た。ショアブレイクを出たり入ったりするだけでもどんなに恐ろしいところかは、実際にやった人だけしかわからない事だろうと思う。私なんてスープがかぶさってくる岩場を横切るだけでトイレに行きたくなるほど怖かった。

私は一生ジョーズに入る事はカイトでさえもないだろう。実際はいりたいと思った事さえない、ホキパのクローズアウトで充分、スタンドアップだったらピアワンが割れるか割れないかのスモールサイズでも怖いくらいだ。
でもインテンスな状況で波に乗り自然の驚異的なパワーに身を置く様子を見るのはほんとに心が震える思いだ。彼らに自分の気持ちを託し、彼らが感じたり学んだり経験する事を少しでも分けてもらえたらと思う。それくらい魅力、いや魔力の強い場所だと思う。

そんなわけで宗豊君がオアフに戻り、雨がザーザー降ってる今日は何となく一つの区切りがついて、どっと疲れが出て眠くなってきた、自分は波に乗ってもいないのに!そういえばこの2週間毎朝のように3時半頃起きてたから寝不足もあったかもしれないな。
皆がこの雨をほっとする気持ちで迎えているような気がする。私もたまっている仕事をやっつけていかなくちゃ。

2014-01-27

1月27日 リセットの雨

昨日の夕方遅くから雨が降ってきた。そして雨雲と一緒にオンショア。
昨日の夕方家から見たピアワンはわたしが最近見た中で一番きれいだった。もっと大きな日は何度も見た事があるけれど、あれだけクリーンで完璧にブレイクしているのはめずらしい。いつかはあんな波にびびらずに乗れるようになりたいなあ。せめて写真だけでもとっておきたかった.家から見える波が撮れる望遠レンズが欲しくなる。

今日もしピアヒができそうだったら乗る気でいた宗豊君はまだ寝ているようだった。きっとくたくたに疲れているはずなので明るくなるまでそっとしておいた。海から遠いここまで波の音が聞こえるので波があるのは確実だが、なんせ雨が降り続いている.これではわたしの車ではピアヒまで辿り着けるかどうかも怪しい、それにやはり雨が多いと水も濁り、サメも怖い。ちょっと心配だなと思いながらも雨合羽何ど用意してスタンバイいたら、起きてきた宗豊君も、この天気では無理だなと思っていたようだ。
海が見えないほどの雨、風は弱いけれどオンショアなので波もあまりきれいではない。何となくではあるが、ここ数週間のクレージなほどの波とセッションのジョーズ祭りが人の幕が閉じ、雨のカーテンがおりてきた、そんな感じだった。

宗豊君は昨日イワオに言った事などでいろいろ考えたり感じた事もあったらしく、どうしようか悩んでいた事などもすっきり決まったようで、とりあえず行ったんオアフに戻る事にした。今日は一日友人達にあったりサーフィンと関係ない日を過ごし、用事をすませる事になった。。
わたしはたまりにたまった仕事に手を付け、彼はいろんな人に挨拶へ出かけたが、お昼過ぎに、手打ちそばをチカさんちで打ってるから食べに来ないか、とお誘いがあり、仕事を放り出していそいそと出かけた。
だってマウイで手打ちそばなんて食べるチャンスはないもの!

その後チカさん宅で雨の中バナナを切ったり、野菜や果物をいただいたり、ああやっぱりハイクって何でも育って自然がいっぱいでいいなあとハイクに戻りたい気持ちになった。

チカさんちの4匹の犬達はバナナが大好物出ばな南紀を着ると、おこぼれに預かれる事を知っていてすぐ近くで待っている。たくさんバナナが落ちてそれぞれ10本以上は食べたのでは.後でどの犬もお腹が膨らんでいた。



今思うとこの雨がわたしも宗豊君も必要だったのかもしれない。波が目の前にあると忘れてしまいがちだけど、自然の中で波以外の息ぶきを感じたり、友人達と過ごす時間も同じくらい貴重で価値があるんだとしみじみ感じられる雨の一日だった。

(書き初めが張ってあった。小学生のあきらが書いたのは『大王いか」??よっぽど海の生き物が好きなので、将来が楽しみである)
結局その後タカさんの家に寄り、ずるずる居座って夜ご飯までごちそうになった。でも多分タカさんは宗豊君とたくさんボードの話や波の話ができて嬉しかっただろうな。『あれから結局僕がジョーズに乗れない、不安要素があるのは、板の生じゃなく、自分の技量のなさなんだって良くわかりました』と言ってたけど、その横で奥さんのアヤちゃんが『だからわたしが前からそういってたじゃん』言ってるのに笑えた。この二人のやり取りはいつも辛辣だけど微笑ましいのだ。
今日はひなのちゃんのバースデーでもあり、お母さん特製のケーキまでごちそうに。
仕事中や運転中にも巻かれた時のために呼吸の練習をしているタカさん、波のない夏でも波に乗る時間がなくてもどんなときでもビッグウエイブの事を念頭に置き、準備、トレーニングをしている、恵まれた環境でなくてもできる事を着実にやる、そこが彼のすごいところだが、そういう意味ではかなりのオタクでもある。宗豊君に呼吸、息を止める練習するためのアプリを見せているタカさんの嬉しそうな顔!(こんな事興味持ってくれる人はなかなかいないので同志を得た喜びだろう)
突然お邪魔したのににこやかにむかえてくれてありがとう。いい時間でした。

雨がいろんな物を洗い流し、また新しい始まりに向けて準備する時間を与えてくれている。そんな一日だった。こういう日もとっても意味がある。すべての事が必然なんだなって実感。

2014-01-26

 忙しい毎日、素敵な仲間達

ここのところビッグスウエルがどかんどかんと休みなくやってきて、大忙し。その間にも友人が来たり、誕生日があったり。波の事ばかりかいていたが仲間との素敵な時間もたくさんあった。まとめてアップ。
オータムの誕生日は居酒屋斉田にて内輪でお祝い、皆イベント都築で疲れていたし、こういう家族的な雰囲気はのんびりできる。去年はサプライズパーティーをしたけどソの時の写真を見るとマナの成長ぶりがよくわかる。
おめでとうオータム。暴れん坊で正義感を強くて、情熱的で優しくてほっとけない魅力的なオータム、そしてゆうじ君とマナは完全にマウイオハナの一員。
そして日本を代表する宗豊君登場。何日か前からオアフには着いていたらしく、ふと見たインターネットにすごいワイメアの波に乗ってるのを見つけ、早速やってるなーと思ったら電話が来て、オアフに残ろうか,それともマウイに来てジョーズを狙うか迷っていた。続けざまに来ていた波はまだあったけれど風が変わりそうだったので確実ではなかったが、結局いても立ってもいられなかったのか,その夜に到着。
ブレットはわたしがマウイに行き始めた頃からの友人で、一時期は彼の家で暮らしていた。ちょうどジョーズに皆が挑戦するようになり始めた頃で彼の家はバッドボーイクラブハウス(Badboy, Life's the Beachという当時のサーフブランドのライダーだったので)と呼ばれ、皆のたまり場だった。そこで毎晩波やギアについてみんな熱く語り合っていた。実はトウインが始まる前一番最初にジョーズで波に乗ったのはブレットやカラマ達がウインドサーフィンでホキパから一時間以上かけて登っていったのが最初なのだ。
レアード、マーク・アングロ、マイク・ウオルツ、デイブ・カラマ、デレク・ドーナー、ラッシュ・ランドル、ピーター・カブリナ、バジー・カーボックスとともにブレットもジョーズでのトウインサーフィンのパイオニアであり、今まで最も大きかったと言われる波の日にレアードと出かけ、大けがをした事もある。彼についても話せばきりがないけど、わたしが彼に受けた影響は本当に大きい.昔からギアの開発や発明が得意でいろんな物を作っていたが、この日はカイトのラインがいつもこんがらかってしまうのをどうやって防ぐか、(特にボートトリップの時などはラインを広げるスペースがないから大変)の方法を教えてもらった。
同じくホキパで日本人女性が二人いる、と思ったらかなちゃんとジュリちゃん。これ以上いいのは見た事がないほどいいコンディションだったのでジョーズボードでパドルアウトした宗豊君や他のリッパー達を見学、(素晴らしいコンディションではあるが私達にはとても怖いコンディション)
こんな感じでリラックス。
宗豊君のすごいところは初めて出るところでもちゃんと良く見て、人の邪魔にならないところを選び、一番奥で大きなセットのいい波を一本しっかり乗り、そしてがつがつ乗らずに上がってくるところ。
そして去年知り合って意気投合した偶然再会
タカさんとも一緒にパドルアウトしたピアヒで再会。
そしてマウイのパワースポット、イワオ渓谷にも行き、マウイの精霊からエネルギーをいただいたみたい。
他にもオーストラリアから来たトニーは4日間の間にマウイとマーベリックスを2往復しながら波の撮影をしたり(撮影する方も乗る方もほとんど寝ずに動いてあの巨大な波に乗り、そのタフネスは想像を絶する)アラスカからも友達が来ていたりと急にいそがしくなった。
腰の痛みが戻ってきてしまい落ち込む気持ちもあるが前向きにやれる事をやり、とにかく焦らず辛抱強くなる事が大事。今のわたしに必要な学びは焦らず辛抱する事、なのだと思うのに、それがなかなか学べてないから、教えてくれようと何度も何度も同じ試練が与えられるのだ。いい加減学ばないと。

1月26日 Day to remember, 最高のホキパ

 朝起きるとかなりコナウインドが強い、これではスタンドアップは厳しそう。まだ暗かったのでコーヒーを飲みながら海が見えるようになるまで待機。
とてつもなく美しい朝。この深い藍色の空と夜明け前の地平線のオレンジ色との境界線の何ともいえない色合いは私が一番好きな色。
(月とハレアカラとサンライズ)
今日は素晴らしい一日になりそうだ。(風も吹いてるし、腰も痛いけど笑)
明るくなるのを待って家からピアワンチェック。風は強いけどすごく良さそう。わたしやルームメイトのランディーはスタンドアップでは無理ーと思ったが、宗豊君はこんな風何ともないようだ。その後風が吹いているのが平気になったきっかけを教えてくれたがそれはまた今度いつか紹介しようと思う。彼の話を聞くとほんとに学ぶところが多い。
ピアワンがあれだけちゃんと割れていればジョーズも割れているかもしれない、多分風も強すぎて波も割れるかわれないかだが、やはり彼としては気になるところ、まずはピアヒチェックに行く事にした。
途中ホキパはオフショアのコナウインドで昨日よりはちょっとサイズダウンでクローズアウトセットの来ない、でも十分サイズのあるコンディション、波がキラキラしていてものすごくきれい。コナウインドが作り上げるマジックが全開でホキパにしたら最高のコンディションに見えた。オフショアが強いかもしれないけどそのおかげでポイントやレインズはチューブになる。ホキパの波なんてオアフのノースショアだったらポイントの名前さえつかないさ、という程度のクオリティーなのだが、コナウインドはホキパをかえてしまう。普段は皆に見向きもされずカイトサーファーだけが仕方なく乗るレインズの波も今日はとってもクリーンなレフトが割れていた。Another epic day at Hookipa! しかしとりあえずはダメ元でピアヒチェック、宗豊君も見ないと落ち着かないだろう。
ハイウエイからパイナップルロードに入ったところで後ろから来るトラックを先に行かせようとしたら、なんとタカさんだった!?
あれー、今日はお嬢さんの誕生日パーティーだから動けないって言ってたはずなのに。「もうどうしても気になってしもうて我慢できなくて、まだみんな寝とるし来てしまった』と笑っていた。その気持ちがよくわかる下かさんらしくて笑ってしまった.そんなわけで結局一緒に波に乗った思いで深いピアヒで一年ぶりの再会、素敵だな。
結局ピアヒは波のサイズが足りず、ジェットスキーの練習をしているふうのグループが付託見入るだけ、そして風もかなり強いのであんな中でのテイクオフはえぐいだろうなあ、とイメージだけ浮かべてホキパへ戻ってきた。
(マウイが誇るビッグウエイブチャージャー、PaigeAlms、おとといまでジョーズでチャージしていたペイジにとってはこの波は私にとってのラウニポコみたいに気楽なんだろうな)
これ以上はないと思うくらいきれいなホキパ、普段はほんとにマウイはいい波がないのだがコナウインドはマウイの波に魔法をかける。
ポイントのインサイドではものすごいエアーセッションが繰り広げられ、アルビーやマット、ビリーケンパーなどがものすごい高いエアーを決めていた。特にアルビーは波の後ろに着水だったが720をまわっていたし高い540で波のフェイスにランンディングしてメイクしたのもあった.ジョーズでも一番ハードなチャージをしている上にエアリアルもすごい。
こちらもペイジ。
一方レインズではウインドサーフィンとカイトが出てリッピング、ジェイソンポラ港が昨日も今日も真っ先に出て男らしいライディングを見せつけていた。
コナウインドの時、グーフィーのカイトサーファーが待ってましたとばかりでていく。でも実はこの風がリスクが大きく、ものすごくガスティーな上にもしトラブルを起こしたらオフショアだしなかなか岸に戻って来られない。ホキパを越えてマリコベイまで泳いでかえってくる事も多々あるので、左からの風、グーフィーウエイブに慣れていないわたしはコナになると出ない。
今日も数人風が弱すぎてカイトを落とし、波に巻かれたりかえって来れずに苦労していた。
(丘から左を見るとレインズ)
(前を見るとポイント、どちらもすごいセッションが繰り広げられていた)
かなちゃん、オアフから来たヨガインストラクターでサーファーのジュリちゃんと一緒に観戦)
 宗豊君が上がってきたのでいったん家に戻ってランチ。さあ、仕事をしようと思ったらそれまで強く吹いていた風が止んできた。家から見えるアウターリーフの波もリップがものすごいいきいで後ろに飛んでいたのにどんどんグラッシーになっている。
そうこうしているうちに望遠鏡で見るとピアワンが今まで見た事ないくらいきれいに割れ、風もなく、グラッシーな状態になっていた。大きいし,乗れるかどうかはわからないけどパドルアウトはできそうだし、とにかくきれいな波。さっきまで腰痛い腰痛いと言ってたくせに急にこの波を逃したくない!!という気持ちになって焦り始めた。ラインディーはカナハにいってしまい、宗豊君は行くなら一緒にいってくれると言う、本橋君に電話をしても連絡が取れない。でも腰に不安があるからもし巻かれたら怖いしまた風が上がってきた時にパドルするのもきつい.どうしようどうしようとうろうろしているうちになんだか黒いくもが海の向こうからやってきた。とあっという間にきれいだった波のシェイプが変になってきて、すぐオンショアが吹いていた。
30分ほどの幻のようなきれいな波だった。逃した気もするが、神様がやめとけと言ったのだ、と納得できた気持ちの方が強く、実はちょっとほっとした。
横で一部始終を見ていた宗豊君は
「今、スイッチ入ってましたね、急に目が変わった、取り憑かれたようにうろうろしてた」と笑っていた。お恥ずかしい。これは病気だ、でも多分宗豊君も多かれ少なかれその病気を持っている。だからよくわかるんだと思う。

しばらくすると完全にオンショアになり、雨が降ってきた。
来た時から何か気がかりがあるような表情をたまに見せる宗豊君も気になっていたし、自分も心を落ち着けたいと思っていた事もあり、イワオ渓谷に行こうと誘い、夕方暗くなる前に向かった。
ここに来るといつもなんだか神社をお参りした時のような清々しい気持ちになれる。マウイのパワースポットと言われ、渓谷を流れる川の上流には全く家屋もないのでとてもきれいな聖なる水が流れ、ここでスピリチュアルな儀式も良く執り行われる。足を流れにつけていたら、なんだか足の裏からここ数日の忙しい気持ちや雑念、毒がでてきてみずと一緒に流れていくような感覚があった。ハワイのしきたりで石をティーリーフで包み祈りを捧げるのだが、これから波が大きくなっても皆が無事でありますようにと祈り、石を捧げてきた。

宗豊君は宗豊君でちょっと離れたところで森のなかに立っていた。彼は普段から森と川戸海が合流するところにすんでいるからこういうパワーも感じやすい人じゃないかなと思う。
お互いなんかすっきりして、わたしは浮き足立ってしまった自分を反省しつつ帰宅。明日は波が上がる予定、風は弱いオンショアという予報だが、どうなる事やら、暗いうちからチェックだけは行くつもりで早めに就寝。
それにしても今日はすごい日だったなー。