2012-12-31

12月31日 締めくくりにふさわしいGreat Day

 昨日の朝があまりに混んでいたので今日は日の出前から出るようなことはせずのんびり8時頃ビーチへ。昨日よりサイズアップ.クローズアウトのセットが昨日よりかなり多い。別のところに行こうと思っていたのだが、そのスポットは上手な人が4人もいたらショルダーからでは波に乗れず私にあまり波がまわって来ない、なのにそこに10人以上もいるのが見えたのでこれはカナハでクローズアウトに巻かれながらいい波を探すのが一番だと予定変更
 久々に山ちゃんが山ちゃんポイントにぽつんとひとり、嬉しかった。最近スタンドアップパドラーが多くて山ちゃんが山ちゃんポイント(一人でメインピークからはなれたところにぽつんといるのでそう名付けたのだが、実はここがショートでもテイクオフできるピンポイントのスポットなのだ)にいても周りを立ってる人に囲まれていることが多いのだ。
 今日は自分も波に乗ったし、インサイドまで来るとセットの波が結構来るので写真もたくさん撮れた。
 全部で500枚くらい撮ったのだが、自分のライディングショットを持っていない人も結構多いので、声をかけてメールとかで送るととても喜んでくれる.だからこっちもちょっとその気になって混んでるときはこうやってみんなのショットを取り集めるのが楽しくなって来た。。
 スーパーアンダーグラウンドのトッド.自分でシェイプしたボードでリッピング。
 このサイズまではきれいに乗り繋げるのだが、もう一枚大きなセットが来るとどかんとクローズになってしまう。
 ちょっと鎌倉の沖にあるポイントにも似ている気がする。
 この人はテイクオフした時、点のように小さく見えるだけ
 乗ってる間撮り続けていたらシークエンスは46枚になっていた。
こんなに近くなってそのまま通り過ぎてさらにインサイドまで乗っていた。カナハはいい時はほんとに長く乗れるのだ。
 11時近くになるとスタンドアップパドラーはほとんどいなくなり、かわりにサーファーがものすごく増えていた。でも波がたくさん会ったのでみんなニコニコ、クローズアウトのセットは面倒くさかったけどそのおかげで出て来ない人も多かったからいつもよりずっと空いていて良かった。
さて一方すごい人たちはというと、、、こちらジョーズ、別名PEAHIでのものすごいセッション。なんとある時点では50名のサーファーがラインアップにいたとか。50名と感嘆にいってもカナハじゃないんだから、ジョーズで50名の精鋭サーファーたちとせめぎあうなんて考えられない。

そのためこんなことになる。


ちょっと前まで折れちゃいそうに細かったコナー・バクスターもこんなチャージを見せていたらしい。若いとステップアップの段階が早いというかステップが大きいというか。みんな本当にすごいことになっている。


心から敬意を表するけど、これから先ジョーズどうなっちゃうんだろうか?まだ大きなうねりが来ていないからいいけど(十分大きいけど、まだまだこの灰くらいの波が来ることもあるのだ)そのときにほんとに誰か大けがしたり死んでしまったりしないかちょっと心配になる、特に大会とか雑誌とかのHYPEがあると普段やらないことまでやろうとしたりする人もいる。そしてただただ楽しみたい、自分のうちなる挑戦として静かに、熱い思いを抱いてジョーズと向かい合うソウルサーファーたちは本当に困ったことになったと思ってることだろう。

さてお昼時、弱いオンショアが吹いていた間に念願のニューボードのオーダーとマッサージをすませ、3時過ぎに再びカナハへ。ちょっとオンショアが入って波が荒れてしまっていたけど、昨日も風が落ちて最高のセッションができたので今日も同じようになることを期待してパドルアウト。



オータムたちも日本から来ているお客様と一緒にやってきていた。
 サウスで良く見かけるあゆみちゃんと優しそうなご主人。にこやかに笑いあう二人、
 インサイドのいいポジションからスタイリッシュにライディング

一年を振り返ろうと思っていたけど朝はやくから暗くなるまで今年のトップ3に入るほどずっと波が良かったので 結局大掃除も一年を振り返ることもできないまま暗くなってしまったけど、それもいいかなと思う、なんせとてつもなくハッピーだから!これが私にぴったりの一年の締めくくり!
振り返ってくよくよしたり反省するより、振り返らずに前にそのまま進めっていうことなんだと理解して、次のページをめくります。


今年一年ホントにたくさんの笑いと涙と心の通じ合いをし、たくさん助けてもらったオータムとも最後の日にもう一度会えて良かったな。マナちゃんも片足あげてポーズ。



Thank you 2012. たくさんのお世話になった人たちに心から感謝、2013年にはその分周りの人に今度は私が親切やハッピーをお返しできるよう頑張ります。
波乗りおさめと初乗りまでの間が限りなく短かくなりそうな幸せな夜です。

Aloooーha 2013!

2012-12-30

12月30日 大きな西うねり

 巨大なうねりのはずだけど朝起きるとそこまで大きくない。カナハは暗いうちから人が入っている。キャンプしていたみんなも混んでいるのと二日酔いでいまい地モチベーションが上がらないが、とりあえず入る。私はというととっくに終わらせなくては行けない原稿がまだ終わっていないのでこの波だったら家帰ってやった方がいい内意な、とそればかり考えてしまう。結局あまりに混んでてなんだかいいセットの波がなかなか来ない上にみんなパーティーウエイブみたいになりだしたので見切りを付けて早めに上がっていえで仕事。夕方にかけることにした。
(バハのサンカルロスでサーフキャンプのスタッフをしているジョーイーがラインナップにいてびっくり、久々の嬉しい再会)
2時半過ぎにもう一回ビーチにいってみるとちょっと風が入っていて曇っていたけど人は少ない。肩の痛みを気にしながらも出てみると朝よりずっといいしサイズもどんどんアップして来た。
(日系人のまさこサンも「仕事のあと急いで来たのー」とニコニコ)


しばらく立つと雲も途切れ、きれいなオレンジ色に染まるゴールデンアワーになり、ただその場にいるだけで幸せな気分になれる美しさだった。


(最近見かける熱心な日本人の女の子、逆光がきれいでもっといい感じで取りたかったのだが、波もいいのでそれどころではなくアウトに向かってしまった)

帰って来て日本時間で年が明ける前に原稿をどうしても送らなくちゃと仕事に取りかかるもコンピューターの前で打とうとしてばかりで、気がつくとスクリーンがNNNNNNNNNと同じ文字でいっぱいになっていたり、なかなかすすまない。1時間くらいで終わるはずの仕事が夜中の1時までかかってしまった。編集担当の方、すみませんでした。

(Kai Lenny charging)
一方カナハに波が入らなくてもウエストスウエルの場合ジョーズ方面は大きくなる。ジョーズのスタンダードにしては大きい方ではないが、充分なサイズが割れて何人かがパドルでチャージしていたようだが、とにかく今日はとんでもないサーカスだったというのが言った人みんなの意見。


16歳のチャズ木下(マット木下の息子)が削ったガンに乗る16歳のタイラーラロンド、恐るべしキッズパワー)
というのはハイク方面はずっと雨でジョーズにいく道が泥でぐちゃぐちゃにもかかわらず、たくさんの人が見に行こうとして30台くらいの車がスタックしていたために、とんでもない交通渋滞になり、波に乗るために行きたいという人までそのとばっちりを受け、クリフまで行き着けずあきらめて帰って来たというサーファが結構いたみたいだった。海の方も15台のジェットスキーが出ていたらしい。なんだかワイメアみたいに一つの波に4人も乗っている写真もあった。やっぱりパブリシティー屋台会があるとこういう弊害が出てくるというのは確か。素晴らしいことをしているサーファーたちの気持ちは純粋だし、ほんとに感動するし、多くの人に知ってもらいたいと思うけど、でもこういった混乱は20年前に誰もジョーズなんてどこにあるか知らなくて、話になすことすらタブーだった時代をなつかしく感じさせてしまう。

ちなみにせっかくの日曜日のビッグウエイブ、気合い入れてジョーズに向かったタカさんだが、この混乱に巻き込まれ、近くにも行けなかったそうで、マリコからジェットスキーで向かう何人かのサーファーたちを恨めしそうに見て、スプレックスのアウターリーフもチェックしたけど波が大きくなく、結局不完全燃焼で帰って来たらしい。
またお金が有り余ってるらしいレッドブルは今回のためにジョーズまでのがたがた道をきれいにならして誰でも気軽に入って来れるようにしてしまったらしい.タカさんは一年前ジョーズに行き着く前に車がぬかるみにスタックした経験から、ジョーズのために車まで4駆のトラックに買い替えたそうなのに『どうしてくれるんや800ドル損した』なんて言ってたけれどそういう風に派手ではないけど純粋に楽しみたい人が嫌な思いをするのを見るのは私も好きじゃない。

波がいいおかげで大掃除も終わらないし(言い訳?)、クリスマスにプレゼントでもらったドリルも試せていない。でもやっぱり一年の締めくくりをグッドウエイブで終わらせることができるのは最高の幸せだ。
2012年もあと一日頑張って波をみんなとシェアしてたくさんの笑顔に囲まれて過ごせますように。

2012-12-29

12月29日 バースデーパーティーat Kanaha Beach

波はサイズダウン、風がないのでフキパ方面なら十分乗れるがなんだかここのところ忙しかったので午前中は海にいかずに仕事に励んだ。明日からジョーズが割れそうなのでフキパでは新しいガンを試しに場違いに長いボードで入っているビッグウエイバー達がたくさんいたみたい。

友達で女の子で唯一ジョーズをパドルでチャージするペイジもショッキングピンクのガンボードにワックスを塗込んで準備万全。ペイジはほんとにすごい女の子,セルフプロモートとかが得意でないのでスポンサーなどがあまりついてないし,ワールドツアーなどのスモールウエイブはがたいもいいのであまり得意でないし上手でないから勝てないが,ビッグウエイブ,パワフルチューブになると俄然光ってくる,とにかくジョーズにパドルで出れるというだけでメンズからも大いにリスペクトされている若手のホープだ。頑張ってほしいな。

2時頃海にいってみると風は上がって来たとは言うもののすごく弱く,メンズが12mでアンダーと言った感じ,でもまあすいてるし、9mの練習にもなるし,とりあえず見ずにつかろうとカナハのオールドマンズビーチから出艇。ほんの40分くらい乗ったけどカイトが大きいために肩がすぐ痛くなって来たのでこんなコンディションのときに痛めたらもったいないとすぐに上がった。  
今日はこのビーチでいつもお世話になってる仲良しの斉田hiroさんのバースデーBBQおよびキャンプが開かれる.ビーチから上がって来たらそろそろメンバーが集まって準備をしていた。暗くなり始める頃にはマウイ中の日本人が集まったのではと思えるほど(というのは大げさだが)大勢の人,子供達は子供達で遊び,久々の再会に奥様方がおしゃべりがとまらない。いつもそうだけどご主人方はどちらかというと隅っこでおとなしく椅子に座りながらビールを飲んで語る,という感じ。みんなの持ち寄った美味しいごちそうでお腹がいっぱいになった頃音楽が始まった。
みんないい感じに酔っぱらってるのでノリノリ、この日のためにコソ練していた山ちゃん,ゆうじ君達のギターもびっくりするほど上手,この間知ったのだが,ゆうじ君は一時プロを目指していたほどだそうで,歌の上手なかなちゃんは以前ロックバンドでぼーかるをしてて、チューブやラウドネスのバックコーラスもやっていたというからセミプロだ。人生ってほんとどう変わるかわからない

知らない日本の曲が多かったけどみんな楽しそうに歌ってて,斉藤和義という人の歌の替え歌(原発反対ソング)はわざわざみんなのために歌詞カードをコピーして来てくれてたのでみんなで歌った。マウイにいてもみんな日本のこと思ってるし,みんな心配してる。
それにしてもこれだけ集まるのはhiroさんとかなちゃんの人柄と普段みんながどれだけお世話になっているかがわかるというもの,私も二人にどれだけ助けられてるか。そして二人の仲の良さはたくさんの夫婦の目標なんじゃないかな。マウイのたくさんの子供達のアンクルであり、いつでも頼りになるhiroさん,いつもありがとう,とても56歳には見えない!でも体のがたは来る頃なので(私なんてそれよりも10年若いのに来てる!)くれぐれも体を大事にこれからも何十年と海を楽しみましょう。



満月に近いまんまるのお月様が東の空からのぼって来たので記念撮影。
夜が更けて行ってもまだまだ宴は続く感じ,多分朝方まで盛り上がってるのでは(そのためのキャンプですから)
そして明日は巨大な波が来る予定なのでそのままそこでサーフができる予定。







28日追加分 フルムーンナイトサーフィン


 昨晩はフルムーンSUP。8時過ぎに出て10時前くらいまでカフルイハーバーを3人だけで楽しんだ。風も全くなく,波も小さかったので大いに楽しめた。
一緒にいった二人は以前にやったもここでやったことがあるそうだが,その時は肩くらいあってかなり早い波だったのでぐるぐる巻かれて大変だったそうだ。

暗い中での波乗りはちょっとホワイトアウトのスノーボードにも似ている。波の動きがよく見えず自分が波に乗ってるんだか乗ってないんだかわからないときもある。

遠くから来るセットは見えないのでテイクオフギリギリに波の形が見えてくるからちょっとドキドキもする,それにしてもグラッシーで月の明かりで海のボトムが見えるほどだった。




2012-12-28

12月28日 Glassy All Day

(セールリペアをするアネット、もの静かだけれどスポーツ万能のビッグウエイブチャージャー)
 昨日の夜すでにオアフはパイプラインで10ft以上のビッグウエイブが立っていたというので今日は確実にサイズアップするのがわかっていた。ベッドの横野窓のカーテンを開けるとまん丸の月が明るくイワオ渓谷を照らし出していた。
暗いうちに出発。常夏のマウイも冬の朝は結構寒い,迷わずロンスプを来てパドルアウト。最初の20分はそれほど人がいなかったけれど,今日はさすがに一気に人が出て来て大混雑だった。その上自分のことを棚に上げて言うのも何だけど,あまり上手でない人がとても目立った。友人曰く、クリスマスにボードをもらった人が出て来てるんじゃないか,とのこと.なんだかわからないけどビギナーだったらもうちょっとはじっこかインサイドから始めてほしいなと思う。ベテランの年配サーファーたちがいい位置からテイクオフしようとしてるのに周りで周りを見ずに必死で漕いだり,ばったばった落ちてる人がたくさんいてやりにくそうだった
いつもニコニコのリコ,今日もかなりたくさんいい波に乗っていた。
アネットはボードの選択ミスで眺めのボードを持って来てしまったらしいが,その分波取り合戦でかなり優位に立っていたようだ。
ウエスは波がいい時カナハで良く見かけるロングボーダー、一件怖そうだけれど,スタンドアップに対しても絶対ドロップインしないで本当に忍耐強く自分の波を待っている人,話しかけたらめちゃくちゃ優しい笑顔、ハワイアンて笑うと一気に顔が優しくなる。
 最近360の練習にはまってる大柄な人
レスは 何十年カナハで乗り続けて来たのだろうか?一番いいセットをきちんと乗る彼,だからこそ,敬意を払ってスタンドアップをやってる人たちはこの人たちがパドルしかけていたらできるだけ譲るようにしたい。
 波自体はかなりメローでサイズもちょうど良く楽しいのだがかなり混んでい低位波を掴むのに苦労した.インサイドにいる方がいい波に乗れたかも。
 美和子ちゃんはインサイド派。女の子らしいスムーズなフォーム。
 込んでるときのセットの一本目はこんな感じ、ノーサンキューという感じでセットの一本目は最初からパスしていた。ちなみに一番左の人はオーウエン・ウイルソン,最近毎日出てくる。
 デヴリとスージーもインサイドで楽しんでいた。
 9時過ぎ位からみんな疲れたのか、すいて来た。でも私の方も限界。午後になってもまだ風は上がらないままだったので11時頃からが人も少なく一番良かったんじゃないかな。
 今日の午後はキヘイでUnderstanding Fukushimaというお話会があった。

オータムの友人で仙台でシュタイナー式の幼稚園を経営しているミキコサンが,現場での話をいろいろ聞かせてくれた.彼女は小さな旅というプロジェクトをやっていて,福島の子供達とお母さんが週末だけでも福島から脱出し、リラックスしてもらうという活動に力を入れている。嬉しかったのはそれほど大きく告知していないにもかかわらずたくさんの人が集まってくれたこと,Prayfor Japan from Mauiの活動のときも感じたけど、マウイの人達は今でも日本のことを心配し,思いを寄せ続けている.少しずつでもできることを考えてみんなで続けて行かなくちゃな,と改めて思った。

 (オータムとマナちゃん、マウイの住人としてなじんでいる)
帰り道あまりに夕日がきれいなので車を止めて眺めていた。島の南側には冬来ることはほとんどないけれど,夕日のきれいさは素晴らしい。
 夕日を見てたら右の方の水平線からパドルしてる人が現れた.波のないこの海の遠くから近づいてくるので,なにやってるのかなあと見ていたら,なんとビッグウエイバーのタカさんだった。
岸まで来たらそこで夕日を見てから上がって来た。仕事帰りに毎日このビーチからマアラエアまでパドルしてトレーニングしているのだそうだ。朝はプールで泳ぐらしいし、ほんとにそういうストイックなところがすごい。
やりたいこと,目標に向かうために地道な努力を続けるタカさん。日曜からまた波が上がるので今からドキドキしているらしいけれど,またいい波に乗れることを祈っている。ちゃんと地道な努力をしている人には必ず神様は遅かれ早かれご褒美をくれる。