2010-07-31

7月29日 1000ピークスセッション

今日は確実に波が上がるとみんなが話していたので混み合うことは確実だったが、私たちも早めに出動。サウザンピークスには人がたくさんすでにいたけれど、ラウニポコはさらにものすごい人で、サウザンピークスの方が大きく見えるというレポートをもらっていたので迷わずサウザンピークスではいることにした。わたしは波を見てエキサイトしてしまい、一緒に乗るはずだった友人に電話することすら忘れる始末(たまたまその子もそこにいて私がスタンドアップボードもちながら駆け足で海に入るところを見ていたらしい)いつになっても乗りたい波を前にすると頭のなかがそれだけになってしまう。

最初のうちは混んでいても波がたくさんあったのでお余りの波をもらえ、インサイドのお余り波でも十分肩くらいあったので楽しかった。ただ自分がそこにいることで他のスタンドアップパドラーが勘違いしてたくさんきてしまうと悪いと思ったのである程度混んできたら隣に移動。こちらは波はそれほど良くはなかったが友人のサーファーガールズ二人とこれまた友人のスタンドアップパドラー、他にローカルのお兄ちゃんがいるだけだった。

昨日よりオンショアが吹いていてコンデイション的には良くなかったけれど9時ごろになるとそのせいなのかみんないなくなってしまい、メインのピークもガラガラ。サイズは落ち始めていたけれどそれでも今年の夏のなかでは一番くらいサイズがあったので楽しかった。
帰ってきて大量にもらったパッションフルーツでシロップ作り、そして昨日お世話になったスキップにあげるためのミートローフをつくった。夕食を食べ終わったころにはつかれきっていて仕事にならずに一日終了、明日はちょっと余力を残しておかないと仕事がたまってきた。

2010-07-29

7月28日 Clean waves shared with only a few friends

今日から波が上がると聞いていたのでちょっと早めに朝出発。サウザンピークスはきたいほど大きくはなかったが、クリーンな波が割れていてほとんど誰もいない状態。

メインピークにサーファーがいないことは余りないので私は混まないうちに!とあわてて出艇。数日前モロカイレースで優勝したデイブも出てきた。お祝いを言うと、「まだ疲れが取れないし、体が痛いよ」といっていた。あれだけトレーニングをしていた彼でもそうなんだからほんとに大変なレースだ。
ひろかな夫妻も登場、相変わらずスタイリッシュで波に乗ってるときはめちゃくちゃ女らしいライデイングスタイルのかなチャン、スタンドアップしていることが多いひろさんも今日は波がきれいだから、とロングボード、仲良すぎてこんなにすいているというのに同じ波に一緒に何度も乗っていた。
ロングボードならマウイでもトップに入るパッド福田も登場。「これだったらロングボード持ってくればよかったかなあ」といいながら最近はじめたスタンドアップで出てきた。彼はあんなにうまいライダーなのにとっても控えめ、(何しろ最も性格のいいライダーとしても知られているくらいだから)確かにパドルしている様子はプロ級とはいえないが、それでも危ない感じはないし、波に乗っちゃえば誰も文句は言えないほどうまい。波とるまではちょっとよちよちパドルだが、乗ってしまえばノースライドからヘリコプターをきめ、バックサイドにびしばし当て込んでみたりとかすごいのだ。なのにみんなに迷惑かけるからとメインのピークに来ないでとなりのピークに直行、途中でカラマが「人もいないからこっちに来なよ」と一生懸命誘ったらやってきて、それでもとっても控えめにはじっこのほうで余りの波に乗っている。
そうかと思えば多分全くの初めてであろうスタンドアップのお兄ちゃんが出てきてピークからすってんころりん、波が来るたびにひっくり返ったり、ボード飛ばしたりであぶなっかしい。パットみたいな人もいれば、こういう人もいるんだよなーと自分も周りに気を使って嫌がられない乗り方をしようと改めて思った。
靖君とかおるちゃん、ヨガのゆうきちゃんも登場。結構いい波なのにサイズが余りないからか、誰もいなくて知り合いばかりで常時3人から5人くらいしかラインナップにいない。こんなのめったにないことなのでとっても得した気分だった。
明日はさらにサイズアップの予報。朝一から行かなくっちゃ!

7月27日 アップウインドパドル

朝親切なボードを拾ってくれた人の家に50ドルのハイテックギフトカードを持ってご挨拶。とっても感じのいい人たち、アロハスピリットを実践しているTrue Hawaiian、心から感謝。。
今日は風が弱い予報だったので、朝風が上がらないうちにカナハでフィッシング。とはいえついたころには結構風が吹いていて、しらなみがちらほら。それでもカイトするには弱いし、まだ時間も早い。風が上がって乗れなくなるまでアップウインドで漕いでフィッシングしてみようとパドルアウトしていった。

以前にカラマがどこかで30ノットまでならアップウインドでも漕ぐ、といっていたけど、今日は多分10ノットくらい。それでもなかなか進まない。ナッシュビーチから出てカナハのライフガードタワーに行き着くまでにもう結構疲れてきた、それでもこんなことでヒーヒー言ってたらモロカイレースなんてとても無理、せめて決めたところ(アッパーカナハ)まで言ってからストップしてくだらなくちゃ、と自分を励ましながら漕ぎ続けた。ナッシュビーチからアッパーカナハまではたぶん300mもないだろう、それに30分くらいかかってしまった。
もちろんそのあいだにあたりすらなく、元のところに戻るまでのくだりは10分もかからないで到着。リールを巻き戻してみたらルアーに藻が引っかかっていて、これでも魚はひっからないわ、と無駄な労力使ってがっくりだった。
岸まで戻ると巨大な銛を持ったおじいさんがフードをついたウエットを着てよたよたと歩いていた。ブイやら網やらいろんなものを手に抱えてるのだけれど、かなりお年寄りみたいでずるずる引きずっていて、ゆっくりゆっくり歩いていた、声をかけるとこれ以上はないというようなニコニコ顔に真っ白な眉毛のおじいさんだった。耳が悪いようで何度も聞き返してくるのだが、今日は一匹もたこが連れなかったといいながらもにっこにこ、As long as you enjoy it!とうれしそうだった。
多分80歳はこえてると思う日系人のおじいさん、好きなことを続けていればこんなに年取ってもこんなにかわいらしい笑顔でいられるんだなあ、と私までいい気分にさせられた。

結局風は上がらず、用事や買い物を済ませて家に戻る。今日はトモが最終日なのでみんなでメキシカンフードを食べに行った。いつもいい食べっぷりのトモでさえ食べきれないボリューム、それにチーズいっぱいで、胃にもたれる感じもあり、3人ともお腹が痛くなる寸前。

2010-07-27

7月25日 My Blond Move

トモがオアフから帰ってきた、さすがに体のあちこちが痛くて手は普通に動かせないやーといっていたけど、素晴らしい表情だった。よくがんばった!

お昼ごろカイトに行こうと思って車の中を見ると、新しいスタンドアップのボードがない、どこかにしまったかなと周りを見たけどどこにもない、そこではっと気がついて、二日前にラウニポコに行った時他のボードをすべて屋根の上に載せてから釣り道具を車にしまったところまではおぼえているけど車の前においておいたボードとパドルをしまった覚えがないことに気がついた。
一気に血が体から抜けるような感覚に陥り、パニックになりそうになったが、、あの板はカスタムだしすぐ見つかるだろうと自分に言い聞かせ、まずはビーチにいた友人達に電話をしてみた。誰も気がついていなかったようだが、さらに他の友人にも電話をしてくれると励ましてくれ、私は早速地元のクレイグリスト(売り確かいたし、仕事、賃貸情報など何でも活用できるサイト)に告知を載せようとコンピューターに向かった。すると同じサイトのLost and Found セクション(落としもの拾いもの)にSUPを見つけた、もしなくした人がいたらどこで、どんないたかを描写してくださいという書き込みがあるのを見つけた。これかもしれない!とメールを出したけれど返事が来るまでどうにも不安で海に行く気になれず、落ち込みながらごろごろ本を読んでいた。自分の抜けていることに嫌気が差し、(ここの所あまり忘れ物もなく、いい調子だったのに)やる気がなくなった。

夕方になって電話が鳴り、見慣れない番号だった。私のボードを拾ってくれた人でとっても親切な人だった。わざわざすぐにオンラインに告知してくれ足り面倒なことをやってくれる人もいるんだ。私もココで受けた恩をどこかでしっかり返せるようみんなに親切にしなくっちゃ。
とりあえず明日の朝ボードを引き取りに行くことになって一件落着。
アメリカではちょっとおばかさんな行動や、頭の悪そうなコメントなどをすることをブロンドのやること、という。つまりブロンド娘は余りおつむが良くないというジョークなのだが、私はれっきとした日本人で黒髪(潮焼けしてはいるが)だが、以前ブロンデイーとからかわれていたくらいおおぼけなことをしたり、なくし物や忘れ物が多い、今回もまさにブロンドムーブ、気をつけなくちゃ。

7月25日 モロカイレース速報!

今朝朝の7時半からモロカイからオアフに渡るパドルレースが行われた。日本からはトモが参加。何が起こるかわからない、もっとも過酷な、荒海でのレースといわれるこのレース、トモががんばっているかどうか情報が得たくて午後じゅういろんなサイトでチェックしていたが、有名な人や注目を浴びている人たちのことはちょこちょこ出るがトモのことは何もわからず、結局夜になって非公式のリザルトが出るまでわからなかった。
(トモは律儀なので電話してくれるところだが、私の電話が壊れていたのだ)

全体で39位(スタンドアップ、パドルボード、チームすべてあわせて)そして年齢別種目別ではなんと6位!30代のアンリミテッドはかなりレベルが高いグループで、そのなかで6位になればたいしたものだ。完走しただけでも十分だと思うけど彼もこれだけがんばればすごくうれしかったと思う。マリコでは全くかなわなかったパドルクイーンのアンドレアよりの先にフィニッシュしているほど。やはり御前崎でこつこつチャー漕ぎをし続けたことに意味はあったのだ。

同じ日本人、海で一生懸命やってるものとして心から拍手したいと思う。

さて同じくらいうれしいのはデイブカラマの優勝。彼の努力は誰もが知っているところ、そして実力も誰もが認めるところで、彼ほど優勝するのにふさわしい人はいない。早いけれどなかなか勝てなかったデイブ、やっと努力が実り、今年は見ていた人によると、一人だけ違うクラスにいるような走りだったらしい。

フィニッシュした人もできなかった人も一人一人がいろんなドラマを繰り広げたこのレース。9回続けて優勝しているレイダウンパドルのジェイミー(スタンドアップの世界でもウエイブ、レースともにトップの選手)、義手でレースをフィニッシュした、最年少12歳、ソロで海峡を渡りきったリグズ・ナポレオン、上位に食い込んだテーンエイジャー、ゼインとコナー、そしてなんと言っても最後の最後まであきらめなかった胸から下が麻痺している50代のマークは9時間近く漕ぎ続けて最後のフィニッシャーとなった。彼の精神力は想像もつかない。わたしだったら陸でうつぶせになっているだけでも9時間は無理かもしれない。
このレースは他の選手ではなくまさに自分相手のレース、そして大いなる自然相手のレース。そのなかで年々タイムもギアもグレードアップしていく人間の可能性も素晴らしい。これからも毎年やり続けて欲しいと思う。
Congrates to all the racers! you are my heros!

2010-07-26

7月25日 逃した魚はでかかった!?

夜明け前から起きだし夜明けととこにサウスに出発。波はなさそうだったがなければフィシングをしようと思っていた。
サウザンピークスはすでに風が入っていたのでラウニポコ、こちらは完全にグラッシー、でも波もダウン、足首サイズ。さすがに混んではいなかったけどフィッシュングは早朝と夕方が狙い目のはずなのでフィッシングを選んだ。
ラウニポコから出て、まずは左方面に漕ぎ続け、キャンプしながらビーチで釣りしている人がたくさんいるエリアまで行ってみたは、今日はグラッシーで改定まで全部見えるのに全然魚の影がない。これではすれないなあ、と沖にいたカヤックに乗りながらつりしている人たちのところまでチェック。彼らはボトムフィッシングをしていテ、何匹かパピオがつれたといっていたが私はフローターのルアーを使っていたので、同じエリアでは釣れなさそう。なんか今日はだめかなあとあきらめてビーチに戻ろうとしていたところで、ビクビクっとあたりがあった。来たー!とリールを巻こうとするとちょっとしてから手ごたえがなくなってしまった。フックは外れて逃げられたようだ。でも一回あたりがあると一気にやる気がましてくる、今逃げた魚を絶対釣りたいともう一回おきに向かって漕ぎ出した。

するとすぐまた当たり、今度はかなり力強く引っ張ってくる。同じエリアであたりがあったので予想ではさっき引っかかったものがまたくわえたのではないかと思うが、今度こそ外れないように、と一回グイッと引っ張りちゃんと針を食い込ませてから少しずつ糸を巻いていった。途中ものすごい暴れたりするのでちょっと恐かったりも下が銀色の魚が見えてきた。結構大きいし良く動く。近くまで引き寄せてきたらものすごく動くのでちょっとびびって、すぐにボードの上に乗せずにまず魚をつかむ物や手袋を出そうとした。そのときするっと針は外れたらしく、魚が逃げていってしまった。アーしまった!悔しさにあまりに大声で叫んだので近くにいた友人のランデイーが何があったのかと漕いで来たほど。
ボードのすぐ横まで引っ張ってきてどんなさかなかまで見たのに逃げられた。その後も詳しいのでずいぶん長いあいだその辺りをうろうろこいで見たけどさすがに魚も馬鹿ではなくその後はひっからなかった。後で調べたらその魚はバラクーダだったようだ。これはすごくおいしい魚らしい、結構暴れる魚らしく、確かに引っかかったときのびくびくがすごかった。ああ、逃した魚は大きかった!

7月24日 Nagisa magazine

朝6時またもや電話インタビューのタイミングを逃し、がっくり。
プロフェッショナルでない自分に自己嫌悪。その落ち込みをキープしたまま今日はなんだかやることをやってるうちに一日が終わってしまった。無理すれば海にもいけたはずだし、カイトにもいけただろうに、そして海に入れば少しはすっきりしただろうに、一日なんとなくずるずると落ち込んだ気分が抜けずにいた。

朝日本でも人気があるマウイマリオーシャンジュエリーを作っているマリちゃんのところへ。もおちゃん家族も今年は彼女のところのレンタルに滞在。スモモはマリちゃんのところの二人のお姉ちゃんに遊んでもらいかなり成長したし、女の子っぽいしぐさが増えた。
トレーシーの結婚祝いに注文していたネックレス、それから使いすぎて紐が切れてしまったお気に入りのネックレスをもう一度作ってもらったり、そのウエいろんな新製品見てたら又物欲がむくむくとわいてきた。もおちゃんがココに住んでいるあいだについついちょこちょこ衝動買いしてしまう気持ちがよくわかる。

数日前日本から新しい雑誌NAGISAが届いた。これは海が好きな人たちのためのそして海が生活の一部である人たちのための雑誌であり、海を通して私たちが感じること、学ぶことなどにフォーカスした記事が多かった。環境についてのテーマが多いけれど説教くさいものではなく、海で遊ばせてもらってるうちに自然と身につくエコロジーセンス、みたいなものをすすめているかんじ。私も海の師匠たちについて、彼らからどんな風にどんなことを学ばせてもらったかについて書かせてもらった。もちろんここに書いたジェリー、レアード、デレクだけでなく本当に多くの海の達人から本当に多くのことを学ばせてもらっている。ありがたいことだ。雑誌はフリーランの別冊。

2010-07-24

7月23日 ヨガでリラックス

やることがあまりに多くて、頭の中がパンパンしてきた。朝からコンピューターに向かっているのにいくらやっても他にやることが出てきて全然終わらない。このままでは良くない、と時間がないにもかかわらず、ココで区切りをつけてヨガに行こうと決めた。
金曜日はマイソールクラス、まじめな生徒さんたちがセカンドまでしっかり汗だくだくになりながらやってる中、私はハーフでさっさと終わり。このままフルまでやっちゃおうかなって思ったけど(思えるくらいなら余裕があるということだからやればいいのに)そうするとその後の一日日からが残らなくて結局他の仕事が終わらないまま昼寝に入ってしまいそうだったのでハーフでやめておいた。それだけでも気分はずいぶんリフレッシュされ、アーやってよかった!という満足感とともに帰宅。

ここの所運動しているのにリハビリ運動はちょっと手抜きだったので又ぎっくり腰が再発しないうちにケアしないと。
私がいつもマッサージをお願いするビルはサーフィンカイではちょっとした有名人、なんと言ってもサーフキャンプというコンセプトが生まれたインドネシアのGランドを70年代に見つけた人なのだ。ジェリーさんたちとも親交が深くヨガも毎日やっていて、サーフィンはもちろん、ウインドサーフィンも教えるし、スタンドアップパドルもレースに出ていてかなり早い。クローズアウトのビッグフキパで誰もサーフィンで着ないような海で一人ボデイーサーフィンしていたりするすごいおじさん(おじいさん?)なのだ。もちろんとても60過ぎには見えない。
私だけでなく、たくさんのサーファーやウインドサーファーが彼をお抱えマッサージにしている。彼自身がアスリートであり、又力も強くてデイープでつぼにはまるマッサージだから。この間まで来ていたスノーボーダーの玉井太朗さんも彼のマッサージを受け、意気投合していた。(ビルは熱狂的なスノーボーダーでもあり、毎年カナダのボールドフェイスに行っている)
そろそろ又お願いしようかな。
夜は又恵子ちゃん宅で持ち寄りパーテイー。ご飯を一緒になんて話しているうちにどんどん人数が増えてパーテイーになってしまったような感じ。恵子ちゃんとスキップ、靖君、かおるちゃんの周りにはいつもフレンドリーでハッピーな仲間が集まりとってもいい雰囲気。おいしい料理をお腹がはちきれそうなほど食べ、喉が痛くなるほどしゃべり笑いまくりかえってきた。彼らが場所と素晴らしいホスピタリテイーを提供してくれることでみんなが親睦を深めることができることに感謝。明日モロカイに出発するとものためにみんなで応援の寄せ書きを書いて送った。みんなからの言葉をジーと見ながらうれしそうに「こうなったら何が何でも完走しないとマウイに帰ってこれないや」と改めて意を決したようにつぶやいていたトモ、「きっと完走したら又泣いちゃうんじゃないの」とからかったら、「スタート地点に立つだけで感動で泣きそうですよー」と言っていた。まあ泣くのもいいじゃないか、何はともあれ、どんな結果になってもここまでがんばったことだけは大きな財産になるはず。日曜日はとにかく楽しんで全力を尽くして欲しい、みんなの気持ちも一緒に背負って。

7月22日 モロカイに向けてがんばるトモ

原稿やら、掃除、畑、それにリトリートの準備を本格的にやりだしたことも加わってなんだかやることが多すぎて頭がパンパン状態。
今日はできる限り仕事をして、途中で一本トモのダウンウインドトレーニングに付き合ってリフレッシュしようとプランを立てた。

1時過ぎにマリコで待ち合わせをして、カイトビーチでカイトをしているアンドリューに乗っけてもらって帰ってくることにしてトモと出発。彼は週末のモロカイに向けて今日は一回3本ダウンをやるつもりになっていた。ボードの部品が壊れたりと彼もいろいろばたばたしていて、結局靖君とかおるちゃんにすっかりお世話になり、2回もマリコベイまで往復してもらった。日本とハワイのスターボードからのケア、周りの応援あってこそのトモの活躍、こういうときにやはりみんなの親切、応援はありがたく感じるはずだ。もうすでに一本やってきたトモにたいして私が五分先にスタートしどこら辺で追い抜けるか、という目標を立てて、私も結構必死で漕いだ。前回はスプレックスくらいでみんなに追いつかれたので、来るかな、来るかな泊まっていたけどなかなか来ない。カナハの手前あたりで沖にいるのが見えて、もしかしたらこのままがんばって持ちこたえられるかも、という希望が生まれ、必死にがんばったが、最後疲れてきたのか何回もボチャボチャ沈し、カイトビーチのすぐ前で抜かれてしまった。
でもある意味あきらめないくらいの距離感だったのでいい練習になった、何しろ普段はみんなすぐどっかにいってしまうので自分との戦いのみなのだ。これからも先にスタートするようにしようっと。

トモは疲れてちょっとやりたくなさそうだったが、「今日やらなかったらもう出来ないから力を入れないでもいいから一回海に出て3本やっておいたほうがいい、ハーバーまではなくカイトビーチだから一番つらいセクションもないし、3本やってもまだ24マイル,本来なら4本やってこそモロカイの距離にちかくなるんだから3本やりなよ」とハッパをかけた。
私が思うに、トモは体力的にも技術的にも世界のレベルに引けを取っていない。だから後は精神力、自信と経験をつむだけ。3本やって、たくさん漕いだことがある、という経験を一回でもしておけば、モロカイという果てしない距離でもちょっと手ごたえが出てくるだろうし、どうにもつらくなったときに、あの時もやれたじゃないか、と自分に言い聞かせることができるだろう。モロカイに出るために他の選手もみんな毎日のようにダブル、あるいはトリプルでマリコを漕いでいるのだから。
結果的に又カイトビーチまで降りてきたとき、薄暗くなりかけたビーチに降りたトモは満足したいい表情をしていて、「やっぱやってよかった」と言っていた。
それでこそ、トモ、泣き虫で弱虫で、ビビリやのトモは昔はみんなにからかわれていたけどそれでもがんばって一つ一つのハードルを克服し、きびしい先輩達の言うことを(時にはいじめに近いようなものでも)嫌がらずに素直に聞いてついてきたおかげで世界のトップレベルと同じ目線でたつことができるところにいるのだと思う。今週末は私たちみんながいろんなところからトモを応援することになるだろう。

さて、アンドリューの車に乗っけてさっさと帰って仕事に戻るはずだった私だが、カイトビーチに彼がいない、どこかで用事でも済ませてるのかなあ、と辛抱強く待っていたけど来ない、電話してみても(結果的に間違って違う番号にかけていたのだが)でない。「これは待ちくたびれて家に帰っちゃったかな」と思い始め、結局ともが帰ってくるまでビーチで3時間以上待っていたのだが、後で彼もそれだけの時間、隣のナッシュビーチでずっと待っていたことがわかった。そして全然私が現れないので海で何かあったのではないか、と何時間も心配していたらしい。
暗くなるころ私が友の車に乗って道を走っているところをハーバーまで探しに来ていたアンドリューが見つけて一件落着だったが、ずいぶん長いあいだ待たせてしまって(そして、迎えに来てないとばかり思い込んでしまい)悪いことをした。

2010-07-22

7月21日 カイトビーチの浦島太郎

ずっとカイトをしていなかったし、せっかく靖君とかおるちゃんも来たことだし、長期滞在している耳鼻科のお医者さんKING(という名誉(?)なあだながついた)もいるので、今日は朝からカイトをする気満々だった。11時ごろ到着、昨日まではちょっとオンショア気味で弱かったらしいが、今日も弱そうに見えるけどオフショア気味でこれから上がってきそうな予感。7mにサーフボードで出て行った。が、すぐオーバー、サーフボードは6ftと結構大きめのものなのですぐ暴れるし、ワックスをちゃんと塗らなかったのでつるつる滑って足が股裂きのようになったりした。
ナッシュビーチにはたまに行ってはいたがカイトビーチは本当に久々、たぶんココ2年くらいほとんど言っていないので、知らない人ばかり、昔から来ている人も何人かいて、私の顔見て、びっくりしていた。なんか浦島太郎になった気分。昔は朝の10時から日が暮れるまでこのビーチにい続けて練習していたのに。最近はレインズばっかりだ。

ツインチップに乗り換えたら楽にはなったけど、ツインチップに最後に乗ったのいつだったろうと考えたらもしかしたら、去年かおるちゃんたちがマウイにいたころ、つまり一年位前だったかもしれない。すぐノーズはくうわ、ちゅるちゅる滑るわ、それでいてポップのきっかけもうまくつかめず、散々な状態、アンフックもママならない。バックロール系の技だけはいまだにいつでもどこでもできていたはずなのに、それすらタイミングを図っている自分がいた。やっぱりやってないとどんどん退化してしまうのだ。
完全に打ちのめされながらも新鮮な気分になれて、ツインチップも夏のあいだ少し練習しよう、という気持ちになれた。毎年かおるちゃんたちとはカイト強化週間をいうのを実行するのだが(というか私が勝手に決めてその週はできるだけカイトをするように自分自身にハッパをかけるのだが、一緒に彼らを巻き込んでいるだけ、実際サウスで波が良くなると私は勝手にすっぽかし、まじめな彼らはちゃんと練習したりしていた)今年も強化合宿やらなくちゃ!
それにしても久々のカイト、やはりカイトの運動量はスタンドアップやサーフィンとは比べ物にならない、ちょっとしかやってないのに体全体がぎしぎしいう感じ。もっとまじめに練習せねば!

2010-07-21

7月20日 Work Day

今日はカイトをしようと思っていて11時までさっさと仕事をやってしまおうと思ってがんばっていたが、結局なかなか終わらず、12時過ぎてもまだ机に向かったまま。
レインズは昨日ほど波がないと聞いてちょっとほっとしながらも早く終わらせようとあせるのだが、細かいメールや用事やこの日記やらを済ませているうちに2時近くになってしまった。靖君たちから風がオンショアニなり落ちたとの連絡。まあ、今日はカイトはあきらめて家で仕事に専念する日にするか、と踏ん切りがついた。

あまりに机に向かってばかりだと煮詰まってくるので途中で畑仕事をしてリフレッシュしたり果物の木を見回って熟れたものがないかチェックしたり、結構そんな感じで一日が終わってしまうものだ。明日こそはカイトしたいなあ。

今インタビューしたり原稿に取り掛かってるスノーボーダーのジェレミー・ジョーンズ、彼とはもう10年以上の付き合い、ジャクソンでいつも一緒に滑ってもらっていたし、バハでキャンプ生活をしたりタホで世話になったり。私は世界一のフリーライデイングスノーボーダーだと思っている。そのうえone of the nicest guyでもある。どの道においても本物のマスターは技術だけでなく、人間的にも謙虚で素晴らしく尊敬できる人だといつも思っているが、彼もまさにその域に入る。アラスカのエキストリームラインを滑らせれば誰もかなわない彼だが、ヘリコプターをがんがん使ってピークにいッたりしながらすべることにだんだん疑問を持つようになり、POW(Protect Our Winter)というグループをとおして、できる限り温暖化を防ぐように努力をする意識を高めたりするための活動を行い始め、又動力を一切使わず自分の足で登って滑ることに徹底したムービーDEEPERの撮影にここ2年ほどがんばってきた。それが大評判でフリーライデイングシーンで大活躍と大忙しだ。(この斜面を見て自分の足何日かかけてでも登って、滑りたいと思う人が世界に何人いるだろうか?)
彼の考えていること、映画についてなど詳しく聞き、アラスカや南極、そのほか各地でおこなった想像を絶するハイクとライデイングの素晴らしい写真とともに雑誌で近々紹介できると思うのでとっても楽しみ。

7月19日 Southside Bound

昨日サウスサイドの波が良かったそうなのにレースのためにいけなかったので今日は早起きをしていくことを決めていた。決めていたはいいけど、待ちきれなくて最初に起きたのは朝の1時半、さすがにまだ夜中なのでもう一度ベッドに戻り、次に起きたのは4時。これならいいだろうとコーヒーを飲んでみんなを起こし、5時過ぎに出発。サウザンピークスは風が入りかけていたが一人しかサーファーがいなかった。きっとすぐ風は上がってくるだろうが、今だけでも乗ろうとまずは1ラウンドサウザンピークス、でも結構すぐ風が入ってきてしまった。その後ラウニポコに移動。こちらは風は吹いていないのだが、波がいまいちパワーがない。でも見た目セットのサイズはありそうだったのでみんなで出た。セットは肩くらいあるのだが、セットの感覚は長く、結構混んでいたのでセットの波は乗れずかといって小さな波はまっすぐ乗るくらいしかできないのでだんだん飽きてきた。

せっかくここまで来たのでじゃあ久しぶりに釣りをしようといったんビーチに戻り3度目の正直でもう一回海に出る。今度は出たはいいけど、沖まで漕ぎ出してから、昨日いやっていうほど漕いだことを思い出した。Ipod5,6曲分だけがんばって漕いでつれなかったもで帰ってきた。

昨日はもうだめだって言うまで漕いだつもりだったのに、まだ今朝元気が残ってるって事は頑張りが足りなかったのかなあ、なんて考えながら飽きもせず海に出て漕いでる自分になんだか笑えた。

帰り道レインズが結構楽しそうだった。が、残念ながら道具を車に積んでいなかったので断念。
先週のブートキャンプ三昧のおかげでやることがたまっているのでそっちもやらなくては!
夜は今日もダウンウインドを練習してきたトモを乗せて帰ってきてくれた靖君とかおるちゃんとともに夕食。
二人にはほんとにいつもいろいろお世話になりっぱなしだ。

2010-07-20

7月18日 Naish Maliko Paddle Race

(photo by andrew mcgarry さてわたしはどれでしょう?)

今日はマリコレース。久しぶりにトモも私も朝のんびり過ごした。(今頃カラマはウオームアップで2回くらいハーバーまでダウンウインドしてるんじゃない、など冗談を言いながら、以前に彼はレース前に朝ダウンしてチェックしていた事実があるのだ)

でも時間をもてあまし、早めに出てハイクでここ数年飲んでいなかったレッドブルを買い会場に向かった。カイトやウインドの大会に良く出ていたころはヒート前にこ れを飲むとカフェインのせいでなのか、一気にアドレナリンが出る感じでがんばれる気になったが、体には悪そうなのでやめたのだ。今回も結局半分くらいしか 口にしなかったけどそれでもなんだかギンギンの気分になってきた。

(da boyz)
マウイの住人達はみんなとにかく風が吹いて欲しいのだが、典型的コンテストウエザーというか、いつもより雨が多く、風がない。反対に風がないところで普段 練習している人、パドル力に自信があるひとはうれしそう。私は板も小さいし、風がないときなんてやらないし、この間一回だけやったら本気で途中でやめよう かと思ったほどつらかったので、とにかく神様に風よ吹かせてくださいと祈りたい気持ちだった。

新しいスポーツの素晴らしいところは、コンペテイテイブではありながらもみんながとってもフレンドリーで、大会で新しい仲間と知り合ったり情報を交換し合 うことをとっても楽しんでいること。私もそれが一番の目的、いろんなところから来たスタンドアップ好きの人たちと話をしてとっても楽しい待ち時間だった。驚くべきことはボード。去年は14ftのボードを持っていれば、スゴーイ、いいなあといわれるほどでF-16やほかのアンリミテッドボードをもってるのは ごく少数のシリアスレーサー、モロカイクロッシングをやる人だけだった。プロのトモでさえ、12ftのプロダクションボード、ナッシュから14ftを貸し てもらった永松君はラッキーだねーなんて言ってたのに、今年は14ftは、誰もが持ってるボード、そしてビーチにはf16がずらりと並んでいて一般ライダーでも普通に持っている。12ftな んて、「ふーん、大変だね、がんばって」同情されるほど。なかにはあえて12ftのプロトタイプで出ようというトップレーサー達や小柄のキッズ達で早い連中もいたが。とにかくウエイブボードの変わり方もすごいけどレースボードも日々進化しているというかんじ。

今回のスタートは全員一斉スタートではなく、湾内からクラスごとにスタート。まずレイダウンパドルボードクラス、そしてアンリミテッド、14ft、そして 私のでる12ftクラスと3分ごとにずらしてスタート。これは私にとってはありがたい、上手な人たちの邪魔することもないし、大勢のなか混乱に巻き込れずにすむと思ったから。ただ一番遅いスタートで、さらに遅い私はフィニッシュもかなり上位の人たちから送れてビリのびりになってしまうからみ んながフィニッシュラインで待っててくれるのだろうか、あまりに遅いと恥ずかしいなあ、とそんなことを考えていた。

それぞれのクラスがスタート、私たちのバンになったがもうすでにラインはいっぱい、私は3列目くらいにいたが、みんなに押されて端っこにいた私たちは岩の 方にごつんごつんと当たりそうになるわ、大変。スタート同時に前にいた女性が沈、、巻き込まれないように何とかやり過ごし、カラマに教わった早いストロー クで自分の狙っていたコースに抜け出そうと必死でパドル。何人も抜かしたが目の前にひとりの男性がいて、私が右に行こうとすると彼も右にいき、私が左に行 こうとすると彼も左に行ってブロックしているようにさえ見える、こんなところでブロックなんて下ってこれから先いくらでも広い海が続いているのだからまっ たく意味がないのだが、彼もブロックする気はなくただふらついていただけなのかもしれない。
先週のモロカイまでのレースで優勝したコナーやいまやレースボードメーカーのKING、DINGKINGのマークたちも新しいチャレンジなのか、アンリミテッドではなくこのクラスで出ていたが、私が湾の外にでることにはもう見えないくらい下まで行っていた。
それでもめげずに私は自分が信じるコース、沖へ沖へとレグを延ばし、ほかのみんながどんどんインサイドを下っているので差が開いているように見えたが、それでも がんばって沖に漕いだ。同じコースを取っていたのはミッキーエスキモー、彼は結構早いライダーなので近くにいたのが励みになった、が、沖まで出てグライドさせるよ うになったらテクニックに長けている彼は一気に距離を伸ばし先に行ってしまった。
(photo by Andrew Mcgarry トップレーサーたちとくれベルと確実にフォームが違うのがよくわかる、反省)
風がないのでなかなかグライドしなかったが、それでもできそうなものを決して逃すまいと海面のシェイプに神経を集中させて乗れそうなときに一気にショートパドル。疲れていやになったときにはとにかく、この3倍以上長いモロカイクロッシングに出る人たち、中でも義手ででる人胸から下が麻痺しているにもかかわらず出場する人のことを思い出して、自分にハッパをかけた。もともと私は大会などで緊張したりすることがないし、結構本番に強い方で、実力以上の成果を上げることが多いのだが、今日もいつもよりいい感じで乗れている気がした。何人かのパドラーを追い越し、後ろから追い越されることはなかった(といっても一番後ろからスタートしたからだけど)3分前にでた14ftクラスの人たちも何人も抜かした。いつもは一緒にやってる面々が早いこともあり、抜かすどころか先にスタートさせてもらっても、半分も行かないうちにみんな点のように消えていってしまうくらい先に行ってしまう。私はおみそ、半人前の存在でいつも一人だけ遅れているので人を抜かす経験は初めてだったかも。

カフルイハーバーに入る入り口あたりになって気合を入れなおしたが、それでもやっぱりハーバー内はつらかった。絶対ペースを落とさずに漕ぎ続けようと決めていたけどどんどん流されて何とかフィニッシュラインのブイに引っかかる形で到着、そのころにはビーチからのものすごい歓声が聞こえてきた。応援してくれているといううれしさもあったけれど、鼻水だらけでつかれきった顔でフィニッシュするところをみんなに見られるのは恥ずかしいなあ、鼻水が乾いてほっぺたにこびりついてるんじゃないか、なんてことを考えながらフィニッシュ。おもわず「OH my god!」と叫んですわりこんでしまった。だってほんとにこんなにつらい思いをしたの久々だったんだもの。
とりあえずタイムなどうであれ、これ以上はがんばれないというだけがんばったという達成感があったからそれだけで十分だった、最高の気分でフィニッシュできた。

メンズはカラマが優勝。弱い風は彼の得意分野ではないのでそれでも勝てたことは彼もうれしかっただろう。誰よりも練習し、努力していたのはみんなの認めるところ、だからこそ彼が勝ったことを周りがみんな喜んでいた。
トモと永松君も大健闘、トップ3には入っていないけど去年とはレベルや道具も変わってきていて競争が激しいし、その中であれだけがんばればまんぞくなんじゃないだろうか。トモは今年も私の友人デビンと結構競っていたらしく(彼女はレデイースクラス2位をジェニーと競り合ってスタートからフィニッシュまでバトルしどうしだったらしい)最後にはレデイース二人に勝てて「よかったー」と笑っていた。道具でハンデがあったものの、よくがんばっていた。彼の場合来週のモロカイクロッシングが本番、こっちもがんばってもらわないと。
驚いたことに私は12ftクラスで優勝だった。2位のアナマリーとは7分という差をつけて、メンズをあわせてもこのクラスでは10位、みんなも驚いてたと思うけど本人が一番驚いた。レデイース全体でもアンリミテッドクラスの8人、そして14ftクラスでは一人私より早いタイムがいるだけで、10番目だった。いつも半人前扱いの私にしては十分だ。よく一緒に練習してくれる(遅い私を辛抱強くビーチで待っていてくれ足り差がつき過ぎないようにボードを取り替えて私の遅い板に乗ってくれる)デビンやランデイー、そのほかの仲間が心から喜んでくれていたのがうれしかった。そしてわざわざ見に来てくれたチームジャパン応援団もありがとう。

ボードが遅いことは言い訳にならない、何しろ上位の女の子達が私の板に乗っても簡単に私なんて追い抜かしていくことは明らかだから。何しろレデイーストップのアンドレアなんてビッグボーイズの中でも総合で10位に入ってしまっている!(フィニッシュ前のアンドレア、後ろからごついおにいちゃんが必死にあって追いかけている)とんでもない早さだ。まだまだ上のレベルの人たちは雲の上の存在だけれど、今回の目標だった自分の精神との戦いに勝てた、そんな気持ちで大会を終えることができた。けっきょくはけっかでなくぷろせすがだいじ

カラマが表彰式のコメントで言っていた。「4年前第一回のこのレースのとき僕達はみんなで、この大会は記念すべき大会だよね、何しろきっとこの先どんどんこのスポーツが大きくなっていき、大きな大会になるだろうから、と話していた。今振り返ってまさにそれが起こっているのを感じる、世界中から多くのレーサーが集まりとてもいい雰囲気でレースを楽しむ、風が願っていたほどには吹いてくれなかったとはいえみんなが心から楽しめるこのコンデイションがマウイにあり、このレースがあることを本当に心から感謝している。」
スタンドアップを始めたおかげで知り合えて多くの人たち、ものすごいビッグウエイブサーファーは60代のレジェンドパドラーたち、そしてこの先どこまでいけるのか可能性無限大のスーパーキッズ達、みんなが一緒に競り合い、そして親しくなれるってなんて素敵なんだろう。スタンドアップやってよかった、そしてマウイのたくさんの素晴らしい先輩達がいてラッキーだな、としみじみ思った。What a great day !

2010-07-18

7月17日 マリコレースはいよいよ明日

サウスの波もあまりないというので今日は少し体を休めつつ一本ダウンウインドをすることにした。
マリコレースが明日なのでさすがにいろんなところから選手が集まってきている。
冬のサンセットで巨大なオンショアウエイブの中ビッグボーイズを負かしてトライアルを勝ち抜き本線に出場した12歳のスーパーキッド、リグズ・ナポレオンにもあい、握手してもらった。彼は身長1mくらい、体重は私の半分くらいではないかと思うのだが、それでめちゃくちゃ小さな細いレースボードででても、トモとかと同じくらい早いのだから、私も何も言い訳できない。
途中波のあるところでみんな乗ったりまかれたりしながらすぐ横でリグズがキャーキャー言いながら楽しそうに波に乗ってるところをあわてて撮影、お父さんと一緒に乗ってるところが撮れた。結局、いろんな人と一緒で楽しくて、軽く休みながらこごうなんてトモと言ってたけど二人とも結構力んで漕いでいた気がする。風は結構弱く、カナハまでにしといて本当によかった。今日がんばりすぎて明日方が上がらない、なんてことになったら困るので。
車をかおるちゃんたちがカイトビーチまで運んでおいてくれたおかげでらくらく。荷物を載せてパイアのレジストレーションに向かい、パイアのまちを海から上がったままの格好にビーサンもはかずに(マリコベイにおいてきてしまったので)歩いていたら、足の裏になんだがガラスの破片がいくつか入り込んでしまったようだ。

夜はパスタでカーボデイナー、板が最新のものでなくて人より短くても、風がなくても、とにかくいろんな人と知り合いになって又仲間が増えそうだし、みんなとっても楽しみにしている。何しろ世界一楽しいサウンウインドランといわれているマリコのレースなんだから!(参加者の人数もものすごいはず)

私も風が弱くてしんどくても半身不随や義手でモロカイに出る人たちのことを思い出して弱音を吐かずにがんばろうと思う。戦う相手は自分の精神力。とにかく途中でめげずに漕ぎ続けることが目標。

7月16日 Andrew is back on Maui

(tomo at Launipoko)
7月の末までアラスカで漁をするはずだったアンドリューが急遽戻ってくることになった。乗っていた船の船長さんがストレスなどで精神がおかしくなってしまい、危険な操作間違いをしたり、むやみに怒鳴ったり、するようになり、最後は身の危険を感じ、ほかのクルーとボートを降りたらしい。
まあアラスカらしい話といえばそうだが、19歳のころから何年も漁をしていて、船が沈んだこともあればいろんなやばい状況にもあってきたけれど今回ほど身の危険を感じたことはなかったといっていた。この仕事で約一年分の収入を得ていた彼なのでかなり精神的には落ち込んでいるようだが、それでも自分にはこの選択しかなかったという。どんな状況でもタフなやつなのにちょっと沈んでいるのでかわいそうだが、差倍バーなのできっと数日で何とか復活するだろう。

ここ数日トモと一緒にブートキャンプ的毎日だったのでやることがたまってしまい、サウスの波もダウンしたようなので今日は一日用事や仕事をすませた。家の掃除、選択。畑の草取り、そしてジミーさんのところに行ったり、買い物したり、アンドリューを迎えに行ったり。気がついたら一日が終わっていた。時間がたつのは早い早い。

トモは今日もスターボードのチームライダーたちとプロトタイプのボードをテストしたり、ダウンウインドしたりと充実したブートキャンプだったようだ。朝は筋肉痛でつらそうだったけれど帰ってきたときにはそうでもなく、やっぱり筋肉痛は運動で治すという理論は正しい!?

2010-07-16

7月15日 期待しすぎ、早起きしすぎ

(主婦サーファーあやちゃん、今日一番たくさん写真があった。)

昨日の朝があまりにも良かったので今日も早起き、のつもりが早起きしすぎて2時半に起きてコーヒーを作ってしまった。いまさらベッドに戻ると今度は4時半に起きるのがつらいのでそのままコンピューターに向かい、5時には出発。

なのにサウザンピークスの様子は昨日とは違い、風が入っている。波はまだセットなら十分いいのだが風が強すぎるのでラウニポコをチェック、こちらは風もなく良さそう。
個人的にはラウニポコよりサウザンピークスの方がサイズがなくてもちょっとプッシュしてくれる波だし好きなのでラウニポコにはあまり来ない、それもこちらの方が混んでいるし上手な人も完全なビギナーもごっちゃなので結構混乱している。(mauiで一番サーフィンしている主婦サーファーかなチャン、サーフガイド人気です)
案の定入っているサーファーの人数とセットの風のバランスが悪い、サーファーが乗った後に乗ろうとしても波が残っていないし、余ったジャンクな波だとほとんど割れない。期待なんてしちゃいけないとわかりながらも思いっきり期待していたせいでがっかり。カラマやジェイミーミッチェルも入ってきたし、たくさんの知り合いがいたけどそれだけ混んでいるということで、みんななんとなくフラストレーションがたまっている感じ。そろそろサウザンピークスの風がおさまっているかもしれない、と軽く乗ってから又サウザンピークズまでユーターン、まだなんとなく風はあるけど朝よりはずっといい、かなり混んでいるのでメインピークにはいかずにはじっこのほうであまり物をもらったり、後はみんなの写真などを撮っていた。あまりものとはいえちょっと前までフラットだったころよりはずっと形になってる波なので十分。ロングボーダージャパニーズ奥様グループが集合、みんないい波をたくさん乗ってニコニコしていた。(あやちゃん)
いいなあ、わたしもセットの波一本くらい乗りたかったナー、次はロングボードで出ようっかなあ。(ロングででたらもっと乗れないか)
でもこの新しいボードにも少しずつ慣れてきた気がする。(photo by Kanaちゃん)
カイトとスタンドアップの師匠デイランは最近毎日ロングボードでサーフィンに来るけれど、奥さんは今すぐに赤ちゃんが生まれてもおかしくない状態が何日も続いている。「今日か、明日か、って待ちくたびれて、サーフィンしてても電話でもう生まれるーってメッセージが入ってるんじゃないか、ときがきじゃなくてつかれるよ」といっていたけどほんとにサーフィンしててお父さんが出産に立ち会えなかったなんてことになったら一生奥さんに恨まれちゃうだろう。
今日もノースは風が弱く私はダウンウインドは棄権。トモと永松君は今週末に向けて練習中。週末は吹いてくれー!

2010-07-15

7月14日 Surprisingly Good southshore!

昨日よりも朝早く行って風が上がらないうちに2時間くらい乗りたいと今日は朝4時半おき、なかなか明るくならないねーちょっと待ってから出発。ところがノースはもう風で海面が荒れていて波もなくなっていた。せっかく早起きしたのでもったいないからだめもとでサウスまで行こう、と車を走らせている途中で友人からサウザンピークス胸くらいのいい波が入ってるというレポートが来た。彼からのレポートで胸サイズという場合はもっと大きい場合かもしれないと急にわくわくしてきた。
ついてみるとほんとにグラッシーできれいな波が割れている、そのうえ全然人がいない、メインピークが最初はスタンドアップ二人そしてサーファーが5人くらい。夜明け前には虹まで出てなんだかとってもピースフルで得した気分。セットはしょっちゅう来るわけではなかったが最初のうちは一回来ると4,5本きれいなのがばっちり入ってきて、いい波は男の人の頭以上あってめちゃくちゃクリーン、そのときはいっていた人たちはみんな「信じられない!夢みたい」とうっとりしていた。マウイのレジェンドシェィパー、ボブオーレさんと奥さんも入っていて、(ボブさんはもうすぐ80歳?)二人とものんびりいい波を待ちながら楽しそうに乗っていた。周りにいたサーファーもスタンドアップの人もみんな彼らをよく知っているのでできるだけ彼らが乗りやすいように譲っていたりして、ボブさんたちもほんとに童話から出てきたようにかわいくて仲のいい夫婦で見ているだけで。ああこんな風に年を取れたらいいなあ、と思わせてくれるカップルだった。二人ともセットを取ってインサイドまでロングライ度を決めた後二人でイエーィと手を上げて喜び合ってたらしい。素敵だなあ。サンセットでピーターコールが乗ろうとしている波を次から次へとうまい若手がとって言ってしまう、と誰かが起こっていたのを記事で呼んだことがある。そりゃ若手のうまい人のほうがパドル力もあるだろうし、乗れるだろう、でもやはりサーフィンはうまさだけではなくリスペクトが大事、
You give respect to earn respectと教えてくれたのは大先輩のデレク・ドーナー、彼もそうやってノースで最も尊敬されるビッグウエイバーになって言ったのだろう。
去年の冬、全然うまくないスタンドアップの人が乗ろうとする波どれも逃し、(そのたびに周りの人に迷惑かけたりドロップインしそうになったり)、一番沖でずっと長いあいだイイ波を待っていたジョン・セバーソン(彼のもう76歳で1960年代にサーファーマガジンを始めた人でもあり、サーフィンヒストリーに多大な貢献をしてきた人)その人がやっと来たいい波をしっかりパドルしてピークから乗ってきた波に途中からドロップイン、あまりにひどいドロップインでそのうえまったくわかっていないためジョンの方も飽きれば途中でプルアウト、体力だってそれほどな意思カナハの沖までパドルしてくるだけでかなりのものなのに、せっかく狙って撮った波をあんなやり方で撮られてしまい、ドロップした方はもちろん彼が誰かさえ(別に彼じゃなくてもしちゃいけない行為だが)わかっていないんだろうな、と思わず顔を被いたくなる思いだった。ローカルが威張るのではなく、乗らせてもらっている私たちが遠慮しながら順番を待つ、それが理想。そうやってじっと待っていると少しずつ向こうもちゃんと見ていて譲ってくれるようになる、反対に、どんな波でもとろうとしてたり、見かけない顔なのに最初からピークに行くような人たちには常連の人もたまににドロップしたり、波を譲ろうとしない、ドロップインなんてもちろんもってのほかだ。それは一般的なルールプラスアルファーであり、ローカルルールというより(ローカルだから威張っていいというのはおかしいと思うし、そういうものとは又別のものだと思う)はリスペクトの常識みたいなものだと思う。今朝乗っていたジェレミーはものすごくうまいスタンドアップパドラーだが、ラインナップまで来ても、底でサーファーと同じところで座って、彼らと話をしながら、セットが来てもまずサーファー達が乗るまで立ち上がろうともしなかった。もちろんそれでもギリギリ逃したような波をクイッと取ってリッピングしたり、大きなセットではなくても喜んで小さなものに乗ってばんばんリッピングする。そういう態度を見ていると本とさすがだし、デイブカラマもそうだが、彼らはラインナップに入ってきてもサーファー達が喜んで迎えている。サーファー達だって単にスタンドアップ嫌いというわけではなく、やはりいやな思いをしているからそうなていくのだから、少しでもそういう思いをさせないように自分が思っている以上に気をつけないとなあ、と思った。

そういうことはいい波に乗ること、うまいこと以前に学ぶべきことで昔はペッキングオーダーといって下手だったり知らない顔だったらラインナップに座れる位置に順番があったらしい。ジェリーさんもアラモアナボールでインサイドのインサイドから少しずつ少しずつ沖のピークに地位を勧めて言ったという話が彼の本の中にあるほどだ。そういう意味でもサーフィンは地道に長いあいだ付き合って着実にやっていくことの大切さを学ばさせてくれるのだろう。

朝ほどの波は8時ごろには立たなくなってしまったが、それでも十分楽しく、この夏一番のコンデイション。結局2ラウンドフルに楽しんで12時ごろ終了。
その後私は風がなければダウンウインドするのはしんどいなあ、と思っていたのに、なぜか最後の最後でやる気になり、出発、でもでてから後悔した、こんなに風がないときにダウンしたことがなかったのだ。普段はカイトで出るのもいやなくらいの強風を選んで乗るからかなりスピードが出るのだが、今日は全然グライドしない、最後まで点でもいいからトモの姿を見失わないのが目標だったが、もうボールドウインあたりでまったく見えないくらい離れてしまった。スプレックスのあたりからは完全に風もなくなり弱いオンショア、それでなくても朝思い切りパドルしていたから肩も腕も疲れていて、とにかく早く終わってくれーというかんじ。20分以上あとに出てきた上手なパドラーたちにハーバー前で抜かされていった。普段はハーバーが一番きついのに、もうハーバー手前で力を出し尽くした気分だったので、泣きそうだったけれど、唯一ハーバーないだけはオンショアでまったく苦じゃなかったのが救い、いつものきついサイドオフの風でやられたら、たって漕げなかったかもしれない。今週末のレース、そしてモロカイに出るためにバリバリのレースボードで漕いでいる人がたくさんいる。でもよそから来ている人が多く、マウイの住人はこの風では漕ぎたがらないのだなあ、とトモと一緒に苦笑。だってデイブカラマも、ジェレミーも優勝候補だけどみんなサウザンピークスで波乗りしていたんだから。
私も自分は漕ぐことが好き、なのではなく、グライドがすきなんだと確信。フラットウオーターや風のない中漕ぐことには景色を楽しむため以外はまったく興味がない。やっぱり悩んだけどF16を高いお金出して買わなかったのは正解だったかも。買ったらやっぱりそれだけの元は取るくらい漕がないと、だし、ちゃんと勝てるようにどんなコンデイションでも練習しなくてはならないから。

へとへとだったけど終わってみれば、あーやってよかったと気分爽快。トモのおかげで今週は私がブートキャンプに参加している気分だ。

2010-07-14

7月13日 島じゅうグッドコンデイション

今日はトモと早起きしてノースショアへ。昨日よりは小さくなっていると思っていた波はなんとサイズアップ、頭くらいの波がコンスタントに入っていてそのうえグラッシー。すでにフキパは大勢のサーファーが入っていた。私たちはタバルスからパドルアウトしてノリエガへ。ナッシュチームの面々がいたけれどみんな季節外れの波の到来に、にっこにこ。ノリエガは割れそうでなかなか割れない波なので難しかったけれど、久々にパンチのある波に乗れてうれしかった。昨日よりはニューボードにもちょっとなれた気がするが相変わらずなんでもないところで沈したり、波のうえでターンしようとするときに思いがけないスピードが出たり、あるいは思ったようなターンにならずにひっくり返ったりあたおたしている。
1時間もすると風が上がってきたのでみんな終了。その後サウスに移動、なんとこちらも昨日よりサイズアップ、そのうえグラッシー。さすがにメインのピークはサーファーが多かったけれど、となりのグーフィーはほとんど貸しきり状態。グーフィーのトモは大喜びでロングライドをびしびし決めていた。

用事があってか古いにもどらなくてはならない時間丁度に風がオンショアになり、コンデイションもいまいちに。なんだかパーフェクトタイミング。この何ヶ月かサウスもノースもいまいちだったのにマウイに着いたとたんにどちらもいっぺんにいいコンデイションに変わったともはものすごくラッキー。「でもこんなところで運使い果たしちゃったりしないかなあ」と相変わらずの心配性。

トモのレースボードを借りれるはずがなかなか連絡がつかなかったりで今日は手に入りそうになかったので午後はトモだけ私のボードでダウンウインド。正直言って今日くらいの風の弱さでは私はまったくやる気がしない。選手だったらそんなことは行ってられないが、マウイの住人はみんな強風じゃないとダウンウインドしないし、強風なほど喜び、ノリノリになる。一応サイドオンで20ノットは吹いていたのでトモは「これだけあれば十分ですよ、御前崎では下手したらアップウインドで濃い出たりするんですから」と嬉しそうに漕ぎ出していったが、後で聞いたら途中でまったく風がなくなり、ダウンウインドでなくただのぱどりんぐになったらしい。「友子さんこなくてよかったですよーハーバーまで2時間かかったー」と聞いたときはほんとに付き合わなくてよかったーと思った。それまで一緒にやっていたら明日は何もできないくらい体がバキバキの筋肉痛になっていただろう。

明日もトモのトレーニングは続く。カラマが去年、ハーバーからマリコまでアップウインドでパドリングしていき、そして又ハーバーまでダウンしてくるのを2往復するトレーニングをしていたという話から(風が強いマウイのコンデイションを知っている人ならそれがどれだけ大変なことが、想像を絶することがよくわかるはず)、一度くらいやってみればとあおってみたが、風が弱かったらやってみようかな、とトモもちょっと興味を示した。明日は風が弱いのでチャンス。トモのタフさを見せてくれるかな?

何はともあれ、今日はノースもサウスもサーフィンが良く、そのうえ午後はカイトも波つきで良さそうだった。何もいっぺんにすべて良くならなくてもいいから小出しに毎日ひとつずついいコンディションを与えてくれればいいのにな。

2010-07-13

7月12日 カイト&SUPプロ トモ登場!

(強面、体中タトウーがいっぱいのサウザンピークスレギュラーパトリックも孫と一緒だとただのご機嫌なおじいちゃん、まったく恐がらずにオーバーヘッドの波に自分から立ち上がってる孫を見て「He is natural」とご自慢)
朝早く風がなさそうなのでレインズでのスタンドアップを狙って出発、ついたときはまだグラッシーだったのに丁度海に出たころからどんどん風が上がっていき、タバールスの沖に着いたときには乗っていた人もみんな上がってしまった。
ニューボードを下ろしたとはいいが8インチも短いし、クアッドフィンなのでなんだか乗った感じが全然違いターンの要領がよくわからない、変なときに加速したり、普通に回そうとすると回りにくかったり。そのうえ風が上がってきて海面がばたばたでかなり四苦八苦、ちょっとくじけながらビーチに戻り、今度はサウスでリベンジ。ありがたいことにこちらは風がなく、波は小さいけれど十分乗れるくらいはあった。

なんと削ってくれたジミーさんも珍しく来ていて、余計プレッシャーがかかったが、なかなか難しくて変な感じ。ジミーさんもこの板はある程度ジュース(波のパワー)がないと乗りにくいと思うよ、と慰めてくれていたが、確か日本のちょっとスピードが出る波に乗ったら加速して、ターンがとてもしやすかった。なれたら今までとはまったく違う感じで乗れるような気がする。
広範は風もまったくなくなって海面下の魚がたくさん見え、おいしそうなパピオが群れになって泳いでいた。釣りもまたそろそろしたいなあ。

いいタイミングというか、SUP fishingマスターのトモが今日からマウイイり。といっても釣り目的ではなく
スタンドアップのレースに参加するため。今週末にまずマリコからカフルイハーバーのレース、そしてよく週末にモロカイチャネルのレース。そのために御前崎で一人で何時間も漕ぎ続けたりしてがんばってきたのだ。
明日から彼の練習にもちょっと参加させてもらっていろいろ教えてもらうつもり。夜はまたもや靖君たちの家へ。もおちゃんの耳の調子を見てもらうこともろもろの目的で耳鼻科の先生カイトボーダーかわのさん、そしてもおちゃん家族、トモ、私と大勢をもてなしてくれて、いろんなおかずでお腹いっぱいになって帰ってきた。マウイに来るカイトボーダーは少ないのでひょんなきっかけで知り合いになれ、カイト仲間が増えて楽しくなった。耳は痛くなっても基本的に何も入れたりしないほうがいいし、麺棒などを入れたりほじくったりもしないほうがいいらしい。耳を治そうとオリーブオイルを入れたり、グレープフルーツエキスなどのハーブを入れたり、アロエをすって入れたりといろんなものをどんどん入れて板もおちゃん、どれもいまいちだったようだ。でも専門の先生にいろいろ話が聞けて気分的に安心できたはず。体の具合が悪いと本当に人間健康が第一、と実感させられる・

2010-07-12

7月11日 Strapless kiting in Lanes

今日も何をし様か悩んだ末サウスに行かずじまい。11時にレインズに行ったけれど昨日同様風がピターと落ちたのでいったんパイアで用事を済ませてもう一回戻ってみると今度はいい感じに吹いていた。
5,5mのカイトに6ftのサーフボード。ストラップレスでやるにはちょっと大きすぎるのだが、これしかないのでしょうがない。波は昨日よりほんのちょっとサイズアップ、たまにセットで頭くらいのサイズも来たりするが、普通のギアででていたらちょっと飽きるかもしれないし、ストラップレスででればあたおたと小さな波でも転んだり板が離れたりとチャレンジングになる。それにストラップレスを練習したいのなら波が小さい夏のうちにやっておかないと。
というわけで出て行ったはいいけど、どたばた、爆笑コメデイーというかんじ。思い切りボトムターンはできないし、腰は引けてでっちりになるし、とにかく自分がいかに普段ストラップに頼っているか、基本的なボードの上に体重を置くことをやってないかを実感させられた。すごくいい練習だったのでこれからも出来る限りどんどんやるつもり。波はなくても自分でこうやってチャレンジを課せば充実した練習になるし、楽しいんだな。

7月10日 広い空間

最近波があまりよくないとわかりつつもサウスにいくのに罪悪感を感じるようになり(ガス代がかかるし、時間もかかるから)あまり行っていないが、よく考えると、いかない分能率よく仕事をしたりほかの事を楽しんでいるのかといえばそうでもなく、だったら少しお金がかかっても気分すっきり海に入って、それから気持ちを切り替えてしゃきしゃき働けばいいのではないか、とも思う。
今日もそんな日。結局朝一番を逃してノースにちょっと波があるのでじゃあ、カイトにしよう、とレインズで出るつもりでセッテイングを始めたが、そのとたん雲が出てきて風がピターとやんでしまった。少し待てば上がってきたのだろうが、なんだか寒くなってきたしやる気がうせて、結局家に戻ってきてしまった。海で体を動かさなかったぶんせめて畑仕事だけでも進行させようと、途中で畑の土や砂利を買って帰った。

夕方から靖君たちが留守番をしているおうちにもおちゃんファミリーと一緒にお邪魔した。私のうちからすぐ近くのところだが、敷地の広さにびっくり。そして気も少ないので広々と周りが見渡せる。手作り(とはいってもものすごく立派で天井も2階建て分くらい高く豪華なつくり。10分の一くらいの広さでも私なら十分暮らせる)で、ほとんど前面窓みたいな設計で見晴らしは最高、前に広がる芝部の向こうにはノースの海が見下ろせる。ちょっとお散歩させてもらったけど、谷に下りていけばいろんな果物の木があったり、アボカドの木、オレンジ、ライムの木などがたくさん生えていた。貧乏性の私は地面に転がっていたライムなどを拾ってもらってきてしまった。
そのうえ鶏が放し飼いになっていて、毎日おいしい卵を産んでくれる。これはうちでもぜひやりたいとずいぶん前から思っているのだが(野生の鶏は私の家の敷地内にうろうろしているので)とても参考になった、毎朝見に行って卵がおいてあったらすごく得した気分になれるだろうな。
家の作りもオープン、家の周りもオープンで、なんだかとっても広々とした感じ、もおちゃんたちも私も圧倒されると同時に、広々とした空間が以下に自分をリラックスさせ、又思わず深呼吸したりしたくなることについて話した。狭いところばかりにいるとそれが当たり前になってしまうけどこういった広い空間に実を送ってなんだが大事な気がする。心が広くなったり周りを見渡したりする余裕ができるというか。
別にこんな立派な家をみんな持たなくてはならないというのではなく、たまには広い牧場とか山のてっぺん、草原とかに行くのは大事なんじゃないかな。私の持ち込んだカレーと杏仁豆腐、もおちゃんのチキンサラダとパイン。それにかおるちゃんたちのナン、サラダとご飯、で久しぶりにいろんな話をゆっくりできて楽しかった。もおちゃんと秀さんもあんなにくだらないけんかをし続けながらももうこの秋で結婚10周年になるらしい。かおるちゃんたちも付き合い始めてから数えたらもう15年とか。わたしなんて「まだまだひよっこ」といわれてしまった。でもこうやって気がついたらみんなとずいぶん長いあいだ友達として付き合ってもらってること、ほんとにありがたいなと思う。

2010-07-10

7月9日 Good excercise always makes you feel good.

朝起きていつもどおりコーヒーを持って、机に向かう。10時には切り上げてヨガへ。昨日反省したからといってヨガに行くのもなんだか変だが、金曜日はマイソールの日なのでマイペースでできるかな、と思い行ってみた。
どうしてもヨガをするとまだ腰が痛くなるの心配なのだが、やり終わったときの気持ちよさはなんともいえない。そして今日も隣では山ちゃんが川のような汗を流しながらうんうんとがんばって難しいポーズに挑戦していた。いつもは穏やかで優しい恵子先生だけれど、こういう熱意があり本人にやる気のある生徒には結構きついことも言うし、プッシュも強い。愛情がこもってるからこそのきびしさだけれど。その二人のやり取りも素敵だと思う。(keiko先生が見本を見せてるところ)
ヨガの後食事をしてボーっとしてしまうといつかれてほかの事がやれなくなるので、その前に出発。今日はダウンウインドをしてカイトビーチにいるかおるちゃんと靖君のところまで行くことにした。彼らがマウイにいるときはいつも快く乗っけて帰ってくれるのでダウンウインドがしやすく、すごく助かる。今日は一人で漕いでいたので回りを気にせず、そしてスピードよりもグライドをつかむこと、それから正しい漕ぎ方を頭に常に置くようにして漕いだ。
マリコレースは来週、今頃から練習しても付け焼刃で何にもならないけれど、来年までにはがんばって上達してある程度納得のいく結果が出せるようにがんばろうと思う。

久々に腕が筋肉痛。でも筋肉痛、実は自分ががんばったというしるしのような気がして嫌いではない。

7月8日 向上心

(maui surfing map by Mayumi Tsuduki)

今年の夏は例年以上に波がない。去年は6月とか毎日ある程度あったらしいし、その前の年も夜明け前(夏の夜明け前は4時ごろ)に目が覚めて生みに行くのが待ちきれないくらいだったのに、今年は目が覚めてもどうしようかなあ、と思ってコンピューターに無化テいるうちに朝一を逃してしまったりすることがしばしば、波もないしガソリン代がもったいないと思ってしまうからモチベーションが低くなるのだろう。

ヨガクラスでは隣でヤマちゃんが一生懸命やっていた。プライマリーレッドをやっている私たちとは違い、自分の意思でセカンドを最後まで続けていて、私がシャバスナでリラックスしていると横からほんとに苦しそうな息遣い(どんなに大変なポーズをトライしているのか、気になってちらりと見たくなるのを押さえるのに必死だった)が聞こえ、がんばってるのが空気を通してこっちまでずんずん感じられ、なんだか感動して涙が出るほどだった。人のプラくてイスを通して涙が出るのもおかしいかもしれないが、たぶんマラソンとか、トライアスロン、そんな競技でがんばっている人を見ると涙が出てくる、あるいはきつい練習をがんばってる人を見ると感動する、そんなものだろうと思うけど、なんだか彼の練習が本当に美しいものに思えて感動したのだ。

ヤマちゃんは7月中ほとんど仕事がないらしく、仕事があるときはあまりクラスに来れないためこの機会を利用して一気にジャンプアップし、よりヨガを深く学ぼうと決意したらしい。つまり個人的なリトリート、合宿を実践しているというわけ。

彼を見ていて、最近自分が其処まで無我夢中で何かに取り組んでいないことに気がついた。
昔は何も考えていなかったし、疑問も持たずに無我夢中にウインドサーフィンだけに取り組んでいた。仕事も友人との付き合いもすべてウインドが優先、基本にあって、その妨げになるようなことはしなかったし、とにかく一日中海にいて一日の終わりにはふらふらになるまで練習していた。今はさすがに其処までやる前にふらふらになってしまうだろうが。仕事とかやらなくてはならないこと、と自分で言い訳をしながらそこまでとことん取り組んでないことに気がついたのだ。それではうまくなるはずがない、本気でうまくなりたいと思えば、そしてそれだけのことをしていれば、そんなに年をとってもどんな環境であっても上達する、そして何より、自分の心の中にもやもやしたものがなく、気分がいいはずだ。

車を運転して帰れるということはまだ余力が残っていると言うこと、本当に体のあるすべての力を振り絞って練習することを自分に課していた山ちゃんを見て、感動すると同時に自分がちょっと恥ずかしくなった。腰が痛いからとつい何事も思い切りで傷にいたけれど、だったら無我夢中になって腰をしっかり治せばいい。いろいろやりたい気持ちもあるが、どれもが中途半端になってしまっては意味がない。やるからには一生懸命、そしてあまりこんでイションが良くないときもちゃんと練習することが大事なことはよくわかっているはずなのに、気がついたら贅沢になっている自分がいた。
コンデイションや道具ではなくまずは向上心とそれに見合った努力、そこが大切、そんなことを再確認させてもらえた。わたしもしっかりしなくっちゃ。
それにしてもヤマちゃん、ものすごいポーズの連続だった。一年ちょっと前に始めたのに!ヨガほど地道な練習を続けることが結果に出るものはないと思う。

さて、6月ごろ発売されたサーファーガールズが届いた。
今回は古市陽子プロのマウイガイドの記事、そしてガールサーフムービー「Dear and Yonder」の記事を書いた。

マウイ特集では10年以上前一緒にバハを旅した友人、フーミンがマウイマップのイラストを書いてくれた。バハにいったときもバハの地図を描いてくれてそれがとってもかわいかったのを思い出してお願いしたのだが、ほんとに素敵なものに仕上がりとてもうれしい。バハにいったときは一緒に行ったフーミンももおちゃんも独身、ウインドに賭けている時期だった。3人でいろんなトラブルた笑いにあふれた1ヶ月(もっとだったかな)のおんぼろモーターホームでの旅は数多くのたびの中でも思い出に残っているひとつ。今ではもうできないからこそ、あの時勇気を出して実行してよかったなあ、としみじみ感じる。

2010-07-08

7月7日 七夕カイトビーチ

(友人ランデイーのボードがガレージから盗まれた、これが盗まれた2本のうちの一本)

今日は年に一度織姫と彦星が会える七夕の日。私ももう一年くらいいってなかったのではないかと思うカイトビーチにいってみた。
今日はしっかりダウンウインドパドルの練習をしようと思っていたのに昨日がんばりすぎて上腕筋がかなり痛いのだ。筋肉痛は運動して治す、のが、私のモットーなのに、ちょっとくじけてカイトに走った。
カイトでも今年の夏こそストラップレスライデイングに慣れてお着たいのでフラットなあいだに練習しておこうと思っているのだ。

5,5mで出てぴったりの風、ただボードが大きめなのでばたばたする、前回カリフォルニアで借りたボードは子供用のサーフボードだったのですごく調子が良かったのだが。

昨日大阪からかおるちゃんと靖君もマウィ入り。親切心で車を貸したはいいけれど初日から車がスタートせず、車のことをある程度わかる靖君はいろんなものを分解してまでどこか悪いか調べてくれた。せっかくの休み第一日なのになんだか反対に悪いことをしてしまった。帰りによって見るとまだ直らないようで、かなり重大な問題でメカニックに電話しようとしているときに、「スターターをたたくと直るときもあるっていってたけどそれではない気がする」といいながらも靖君がたたいてみたら一発でエンジンがかかってしまった。なんだか変な感じ。

友人の家に泥棒が入り、ガレージの中のボード2本とパドル4本が盗まれた。カスタムボードですごく目立つ色とグラフィックなのでマウイで誰かが乗っていたらすぐばれてしまう。それに4本のパドルのうちの一本は彼の車に入れっぱなしにしておいたマイパドルなのだ!大体マウイで盗難というとドラッグマ二ーのためなのでスタンドアップボードを盗む人は少ないが、それにしてもよりによってとっても親切で誰でも助けたりするランデイーにおこるなんて。早くボードたちがもどってきますように。
マウイもなんだか場所によってはかなり物騒になってきている気がする。さびしいことだ。