2010-03-12

3月11日 Departure!

今日シアトルからバハで知り合った金田さんがやってくる。私は留守中ちょうどあわせたようにマウイ滞在。うちの留守番をしてくれることになっている。風もバンバン吹いているのできっと楽しめるだろう。
さて今日からマーシャル諸島に出発だ。

13日から船での生活になるので少なくとも10日間は連絡(電話メールすべて)が取れなくなります。ご迷惑をかけて申し訳ないですが、そのぶん普段出来ない経験をたくさんしたいと燃えてます。
強風注意報、高波注意報とマーシャルもかなり風が強そうだし、日本の来た寒波のおかげでウエストすウエルもヒットしそう。南極、パタゴニア、アラスカなどを何度も航海しているカップルと一緒なので危険だとはまったく思わないが、自分の軟弱さが心配、とくに10日間船酔いで苦しむのだけは勘弁してもらいたいが、それも覚悟で行くことを決めたのだ。こういう旅以外ではいけないような島々をじっくり見ていろいろ吸収してこようと思う、そして2年前に訪れたときにお世話になった人たちとの再会もとっても楽しみだ。もう10年位前になるがレデイースウインドサーファーの特集記事を書いたことがある、そのときに使ったマークトウエインの言葉はそれ以降も何度も振り返っては励まされている。"Twenty years from now you will be more disappointed by the things you didn't do than those you did. So throw off those bowlines, sail away from safe harbor, catch the wind in your sails. Explore, Dream. Discover."
-Mark Twain今回もこの言葉を胸に(そして酔い止め薬を手に握り締めて)ヨットに乗り込もうと思う。

2010-03-11

3月10日 春のきざし


冬に雨が少なかったぶん最近雨が多い、というのもトレードウインドが強く、そうなるとその風が山にぶつかってシマのこっち側に雨を降らすのだ。
まだまだ寒いけれど風が吹き、天気が変わりやすく、ちょっと前のどカーンと来るような巨大な波もそう来なくなり、春が近いという実感がある。(とはいえまた日本で冷え込んだらしいので大きな波が来週あたり来るかも)

カイトの友人であり、何年か連続してワールドチャンピオンだったクリステインからスカイプが来て、4月にやるガールカイトクリニックを手伝ってほしいという。彼女が世界中でやってるものでノンプロフィットでやってるものらしく参加費用もたったの30ドル(Surfriders foundationに寄付されます)、それで3日間ワールドチャンプからカイトのクリニックを受けられるというのだからかなりお得だと思う。彼女の目的は出来る限り多くの女性にカイトを楽しんでもらい多くな仲間を作ってもらうこと、まあ私たちが日本でやってるサクラキャンプも同じような趣旨でやっているのでぜひとも応援しなくては、と協力することにした。もうカイトを教えるという立場になる気はあまりしないのだけれど、皆が夢中でがんばっている様子を見たり、何かトラブルがあったときすぐに助けてあげられるようしっかりバックアップしてあげられれば、と思う。もしもこの時期にマウイに来る人があれば絶対参加すべき!風がないとき、午前中などはスタンドアップなどにもトライできます。
詳しくは下記のウエブサイトにて。
http://www.kb4girls.com

2010-03-10

3月9日 プラナセラピー

今日も風強し、強風注意報が出され、風波が結構あった。

あさってから出発だというのになんとなく体調がいまいちの毎日、旅の間もこんな状態では困るし、何をどうしたらいいのかもわからず、前から行きたいと思っていたけどいろいろ理由をつけては伸ばしていたマジックハンドの持ち主のところに行くことにした。彼女の名前は恵美さん、キヘイに住むかなちゃんが昔から腰が痛かったり具合が悪かったりするときに行くといいといってくれていたので興味はあったのだが、なんとなく面倒くさがっていたりでいけずにいたのだが、今回は騎兵に用事がなくても出発前に行っておきたいという気持ちになり、電話をすると早速見てくださることに。

彼女の治療はプラナセラピーと呼ばれるものらしいが、私は以前に霊気も受けたことがあり、それもかなりきいたのだが、それにいたようなエネルギーを送り込んで自分の治癒力を高めたり、チャクラを開いて体のなかの流れをよくしたりするようなことなのだと思う。
こういうことは言葉で話してもなんだか宗教じみてるとか思われそうで困るのだが、経験したことがある人にしかわからないだろう。今回も私は1時間の治療のはずが途中で終わらせるわけにはいかないほどだったから、と1時間半治療してくださった。その間中、私の腰はずきずきし、そこからエネルギーが頭に上っていくような感じで頭がかっかとしてきて、そこから悪いものが出たがってるような感覚があった、毒素を出そうとしてるのか、たまに自分が大きくはあはあと息を吐いているのにも気がついた。

治療が終わった後もまだ体はジンジンして熱い感じ、ここ1週間ほど毎日いつでも寒くて仕方がなく、へんだなあと思っていたのだが、流れがよくなったのか治療の作用なのか急に暑くなった。頭はボーっとして視力もぼやけたまま夢の中の気分。
とても一回だけじゃ治りませんが、といわれたけれど、自分でもそう実感したし、通って体のメインテナンスをしっかりしようと実感しただけでも価値はあったと思う。急にすべてがよくなったわけではないが、すっきりしたのは確か。心と体の両方の健康とバランス、ほんとに大事なんだな。

3月8日 Jenny Kalmbach, little big woman.

早起きして飛行場へ、つい最近ナッシュと契約したスタンドアップパドラー、ジェニーをピックアップ、カフェに言って朝ごはんを食べながら彼女のインタビューをした。
彼女は26歳、そしてパドリングが上手な女性というとどうしてもがっちりしていて(ウインドやカイト以上に!)ツよそうというイメージがあったのだが、彼女はどちらかというとアメリカ人としては小柄で、160くらいしかないだろうし、とてもやせていてかわいらしい感じ。見た目はとても華奢でとてもすごいパドラーには見えないのだが、おととしのバトルオブザパドルで優勝、そして去年はあのモロカイクロッシングで優勝している女の子。細い体のなかにものすごいパワーを秘めているのだ。パドルレースのなかでも耐久レース、アップウインドやハードなコンデイションになればなるほど彼女は力を発揮するようで、マウイの強豪たちもとても強いけれど風の強いなかダウンウインドンばかりしているから、それ以外のハードなコンデイションになると精神的に弱いのかもしれない。話を聞いていても、ハワイ島はマウイほど環境に恵まれていないながら、それをアドバンテージに使い、いろんなコンデイションに対応できるようトレーニングし、またパドルだけでなく、そういった耐久レースに必要なスタミナ、筋力、精神力を鍛えるためフィジカルトレーナーについて週2回トレーニングをしたり、自転車に乗ったりしているらしい。
話を聞いていて、やはり耐久レースとかは体力やテクニックはもちろんだけど、それを基盤とした精神力が一番大切なんだろうなあ、と実感した。

それにしてもメンズがビビルモロカイをソロでやって優勝はすごい、そして今年の4月にはもう一人のパドラーの女の子と一緒にハワイ諸島をパドルですべて横断するプロジェクトを実行する予定、ハワイ島、マウイ、カホオラヴェ、ラナイ、モロカイ、オアフ、カウアイ、ニイハオとこぐそうだ。それだけやれば、次のモロカイまでの32マイルなんてショートデイスタンスくらいにしか感じられないだろうな。(あるいはもう漕ぐのはいやだ、となるかどちらかだろう)ぜひがんばってほしい。
やり続けていればどんなことも慣れていく、だからやりたければそれに向かって努力を続けていくしかない、それを可能にするのは確かに精神力なのかも。
まずは自分がやりたいことをはっきり理解して、そのビジョンを常にしっかり持つこと、だろうな。いろいろインスピレーションをもらえるインタビューだった。その後家に戻って旅の準備や仕事をやってるうちに夕方。アンドリューのクライミング時代の友人がマウイに引っ越してきて、カイトをはじめたということで遊びに来た。マリーはジャクソンにも住んでいたことがあり、共通の友人もたくさん。マウイに引っ越し、学校に通いながらカイトやサーフィンをやりたいと意欲満々。いろんな場所を旅してきたクライマーらしい素敵な女の子だった。
アンドリューもピートも久々のかわいい女性のお客さんで喜んでたのはいいが、浮かれてワイン飲みすぎていたような気がしないでもない。

2010-03-08

3月7日 ヨガは体調のベストバロメーター

風が吹き始め、なんとなく季節が冬から春へ移りつつあるのを感じる。

体がなんとなく100%でない日が続いているが、ヨガに行けばすっきりするかな、と久々にクラスに向かった。ところがやっぱり全然だめ、体の節々が痛いし、普段以上に柔軟性がなく前屈でさえいつもの半分くらいしか曲がらない。膝や腰など普段からの弱点はもうフォローしようがないほど思うように動いてくれず、まいった。途中からはそのことが気になりすぎて気持ちまでヨガに入り込めなかった。それでも終われば気持ちがいいものではあり、来てよかった!と思えたのが救いといえば救い。でもヨガほど自分の体調や精神状態がはっきり映し出されるものもないだろう。今日は完全にぼろぼろだった。

スタジオの反対側では模範的生徒のやまちゃんや美和子ちゃんがセカンドまでプラクテイス、見ているだけでエネルギーが高まってくるのを感じ取ることが出来、また先生との言葉以上のコミュニケーションと彼らの上達振りに感動がじわじわと心の中からあふれ出すような感じだった。とてもスペシャルな空気が写真にとって起きたいのに自分のカメラを持ってきていない、と横を見たら恵子先生のカメラがあったので勝手に使わせてもらったけど、どんなことでも真剣でまじめに取り組む姿勢って美しいものだ。それが自分だったら最高だけど、自分じゃなくてもこうやって見ているだけで感動を分けてもらえて嬉しかった。(サーフィンと一緒でまじめにやってなかったら絶対うまくならないだろうし、まじめにやりさえすればそれだけ大きな喜びが与えられるのだろうな、ということはよくわかる)

その後ヨガがだめならカイトでどうだ!とレインズに行ってカイトに挑戦、波は小さくなったとはいえ、オーバーヘッドのセットが来るし、風もガステイーではない(ちょっとオン気味だったけど)でもこれもだめ、乗っていて楽しいのだが、なんか、いつもの開放感とか海との一体感が感じられない。やはり体が本調子じゃないのかなあ。休んでばかりいても治らない気がするし。天気のせいだろうか、それとも気のせい?しゃきっとしなくちゃ。

3月6日 トレードウインド続く

津波傾向の出た日はグラッシーなきれいな波だった(ように見えた)が、それからずっと毎日風が吹いている。雨も降ったりして天気が不安定だが、これも春が近づいたしるしなのかもしれない。今年は休みなく波が押し寄せ続けて結局そのまま波がないときがなかった、という感じで終わりそうだ。

さすがに昨日今日は結構波が小さいが、それでもフキパではオーバーヘッドのセットが来る。
そして明日からまた波が上がる予報になっている。でももうこの間のようなジョーズサイズの波はこないのかもしれない。(でも去年は5月にも来たんだっけ)

体の節々が痛くてなんとなく体調が完璧でない、熱があるわけでもないのでただダレているだけのような気がして罪悪感を覚えるが、やはり海に出るモチベーションが低いときはたいていからだのどこかが悪いことが多い。海に入ってもいまいちだし、仕事への集中力もない。
気分を買えてリフレッシュしたいのだが何かいい方法ないかな?
やらなくてはならないことが山ほどあるのに、どれもいまいちできてないから余計ストレスがたまりそうだ。しっかりしなくちゃ。

2010-03-07

3月5日 Big Birthday Party


今日も寒々とした天気、風はガステイーで強く波は風波。
ここに入って冬らしい天気が続いている。ハワイの人たちはみんな軟弱だから、フルスーツ着て入っている人がいたり、ダウンジャケット着たる人がいたり(私?)

今日はハイクのジョンとちはぎちゃん宅でパーテイー。ヨガ仲間の山ちゃんとみわこちゃん、そしてジョン、それからほかにもバースデーの人がいて一緒にお祝い。ヨガ仲間、マウイ在住日本人仲間、サーフィン仲間、ウインド仲間、いろんな人がたくさん集まり、多分40人くらいはいたんじゃないかな?
雨が降る中どんどん人が集まり、もちよりのお皿もテーブルに載せられないほど、それにどれもとてもおいしい料理ばかり、おなかいっぱい食べてからもどんどん新しい人がやってきて新しい料理が加わり、おなかが破裂しそうだった。そのうえおいしいデザートに巨大なバースデーケーキ。

久々に会えた人もいてとてもすばらしい時間でした。皆さんおめでとう、そして自分がバースデーボーイなのに動きっぱなしでホストしてくれたジョン、そしてちはぎちゃんご苦労様でした、ありがとう。

2010-03-06

3月4日 強風続く

ここ何日か波風両方もあるコンデイションが続いている。フキパ、レインズはガステイーだったりでハードコンデイションだけれど、カナハでなかなかのコンデイション。少しオンショア気味のため寒い。

もう一日大事をとって海に入らなかったけれど、反対にはいらない日が続くと余計体(心?)の調子が悪くなる気もするので明日こそは海に入ろうと思う。

たまっている仕事を来週までにすべて終わらせなくてはならないので少しあせりが出てきた。何しろ気がついたらもう3月に入っているのだから。本当に今年の冬はまったく休みなしに波があった。ここ数日トレードウインドが戻ってきて春も近いのかなと思わせるが、それでも波はまだまだ来そうだ。
突然来週からマーシャル諸島に行くことが決まった。今回のメインは60ftのヨットでの航海。それ以外の方法では行くことが出来ないような離島をたずねながら未知のサーフスポットと巡り合うための旅、そして前回行ったときに、「今度着たときは、、」と思っていたことなどをぜひやりたいと思っている。マーシャルはミクロネシアのほかの島々に比べて風が強いのでカイトにはもってこいだけれど、航海で荒れた海を旅することの不安は無きにしも非ず、特に船酔い。誰か良く効く船酔いの薬をくれないだろうか?

2010-03-05

3月3日 春夏のイベント、予定

ここ数日風が完全に戻ってきた感じでトレードウインド(にしてはちょっとオンショアがかってはいるが)が強く吹いている。

春から夏にかけてのスケジュールがだんだん決まり始めてきた。
まずは3月20日21日のひな祭りカップ、毎年恒例のレデイースウインドサーファーが御前崎に集まり親睦を深め、お互いをプッシュする集い、今年は2年前に台湾でひな祭りカップを行ったときにお世話になった台湾のレデイースウインドサーファー、ヤーリーも来ル。又たくさんの友達を作りたいと楽しみにしているので皆さんぜひ参加してください。こちらの詳細はサクラキャンプのホームページから。http://sakuracamp.girly.jp/

5月には日本に帰るのだが、そのときの詳しい予定は又未定、ひとつだけ決まっているのが伊豆白浜でのマウイレインボウリトリート。普段マウイで行われているものより短く、親睦を深めたり、マウイでのリトリートの雰囲気を体験してもらうためのお試しバージョンのようなもの、でももちろん恵子先生のアシュタンガのクラスでしっかり教えてもらえるはずです。個人的には伊豆、特に利用させていただく宿の周りはマウイで私たちが住んでいるハイクにとっても似ていると思う。ヨガだけでなく、日ごろのストレスや忙しさを忘れてリラックスできる3日間になるはず。食事も目の前の白浜のビーチ、温泉、そして新しい出会い、懐かしい再会と楽しみな週末になりそう。
こちらの詳細、申し込みはwww.mauirainbowretreat.comから。


7月10-17日(日本出発は9日帰国が19日)にはバハツアー。これは去年の10月に行って行った仲間同士とっても親しくなり、そのうえ波も風も当たってすばらしい旅になりました。波自体ハワイのように大きくもパワフルでもないけれど、とにかく人がいない波に乗りたい、上手い人の邪魔することを気にせずに練習したいなどという人には最適、又午前中はグラッシー、午後は風が吹いてウインドやカイトにばっちりのコンデイション。3食おいしい食事が出て、自分のテントが与えられ、サーフキャンプといってもバハのスタンダードにおいてはヒルトン級の豪華さと快適さ。寝て、サーフして食べてウインドして又食べてサーフして、夕日を見て又食べて(ちなみに飲み放題でもあるがこれはちょっと危険?)とこれ以上の贅沢はない。詳しい内容は去年のダイアリーをご覧ください。
http://windmaildiary.blogspot.com/2009_10_01_archive.html
お問い合わせは私まで。mauitomo?hotmail.com(?を@に変えて送ってください)で料金、質問などにお答えします。秋にもバハツアーは予定中なので秋に行きたいという人も(多分10月後半から11月はじめ)連絡ください。
そして9月の18日から23日まではマウイで、マウイレインボウリトリート開催。恵子先生のアシュタンガヨガリトリートです。朝と午後2回のテイーチングの他にマウイならではのいろんなアクテイビテイーを用意して心も体もヨガに浸りきる4泊6日は毎回参加者に大きな変化を与えてくれます。ぜひ経験して欲しいと思います。


又初版がすべて売り切れてから一年近く販売されていなかったジェリーさんの本「サーフリアライゼーション」がそろそろ再発売されます。ああ。よかった。ジェリーさんの文章はとてもすばらしくて、多くの人に読んでもらいたいと思っていたので又購入できるようになることを心からうれしく思います、詳細はわかりしだい又ダイアリーにアップする予定。
ほかにも個人的なプランでどんどんスケジュールが詰まり始めている。Live Simplyがここ数年の私の目標、なかなか近づけないけれど忙しくなっても心のなかがごちゃごちゃにならないよう、一つ一つの行為が薄っぺらにならないよう気をつけて感謝の気持ちを常に持ちながらあらゆることに目、耳、心を向けて毎日を過ごしたいと思う。

2010-03-03

3月2日 ダウン?

今日も朝から風がごうごういっている。トレードが戻ってきて夏みたい。だが夏よりずっと寒く、毎日フリースパンツに靴下、長袖が必需品になっている。
今日こそはカイトに行きたいところだが、体調不良、そういえばここ数日なんとなく気分が落ちていて、変な感じだったのはそのせいだったのか。今日しっかり仕事を終わらせて明日に向けて体も心も100%にしてしまおう。

ルームメイトのピートがピザ生地でCalzone(ピザを丸めてポケットを作って中身を入れるようなもの)をつくるというので、採りたてのルッコラとヘイゼルナッツ、ニュートリシャスイーストを使ってフレッシュペストを作り、ソースにした。

2010-03-02

3月1日 キンさんチーム at HONOLUA


昨日も早くから寝てしまい、今日も風が強いだろうとちょっと寝坊、のんびりメールを開けてみると、オアフで冬じゅうハードなパイプやワイメア、サンセットに水中で入りサーフフォトを撮っているエネルギッシュなKINさんから「何人かサーファー連れて朝一番の飛行機でホノルア行くよー」と言うメールが入っていた。あわてて電話してみると、もうホノルアに着いて撮影するところだという、なんという行動力。今日はノースは完全にクローズアウト、風もオンがかった風が強く吹く予報だったので反対に西側のエスターンなどの方が期待できるということもあり、私もいそいでホノルアに向かった。自分がホノルアでは乗れないのでここにくることはめったにないし、ほんとにいいホノルアの波も実際に見たことはなかったかも。今日は風が強くグラッシーというわけではなかったがそれでもマウイのほかの場所に比べたらかなりいいコンデイションだった。(ノースショアは30ノットくらいのオン気味の風、サウスは波なし、ウエストも強風だった)
海の中を見るとチャンネルにカメラを持っているような人がいたのであれがそうだろうと眺めていたが、風があるせいか、最初はそんなに混んでなかったし、日本人サーファーっぽく見える人が何度も波に乗ってかっこよくきめていた。
ボデイーボーダーもたくさん入っていてかなり派手なアクションをきめていた。エリオットとエプスも着ていて、お気に入りの岸壁の下にあるポジションから撮影していた。挨拶がてら彼らのいるところに降りてみたら、すごいアングルで波の迫力が感じられた。丁度そのときサーファーがセットの波にテイクオフ。ものすごくほれてボコンとチューブに入る見えなくなり、そのままずーット見えないまま、岩で見えなくなる瞬間にでてくるのが見えた。チューブに15秒くらい入っていたんじゃないだろうか?(おおげさ?)案の定ジェイミーオブライエンだった。す、すごい。(下の写真はジェイミーが上がってきて波を見ながら休んでいるところ、ホノルアほど普通にサーフィンが良く見えるところもないだろう)われらがローカルガールペイジも紅一点がんばって乗っていた。

結局風はどんどん強くなり、お昼ごろからどんどん混みだして、波とり合戦が大変になってきた。一人グリーンのラッシュを着た人がそんなに上手くはなさそうだけど(と入ってもピークから乗って掘れた大きなチューブとかに入るのだからうまいんだけどスタイリッシュではなかった)ものすごい大声で叫んだりするし、平気で人の波にドロップインしてもよけずに乗り続けたりする。そのうえ一回大きなチューブに入ったあと両手を挙げて叫び、岸壁で見ているギャラリーに向かって、もっと盛り上がれ!とでも言うように手を振り回して歓声をリクエストする始末、あの人は誰なのだろう?なんかいまいち感じが悪かったな。それ以外はみんなとってもルールを守って、上手い人ばかりだし。見ていて感動した。それよりもすごいのはキンサンたちのタフさ。朝一番の飛行機に乗るにはオアフノースショアを夜中の2時半ごろ出たに違いない、そしてそのまま日の出とともにホノルアでシューテイング。5時間くらい海に入りっぱなしで上がった後もすぐ今度は陸からのシューテイング。そして今晩は泊まらずに最終便で帰る予定だという。なぜなら明日からは又風が東に戻るからノースショアのサンセットが良くなるだろうから。そこを朝一でシューテイングするつもりらしい。
自分はまだまだ甘い。プロじゃないし、お金をもらっているわけではないとはいえ、自分なりに自分のレベルで真剣に海にとり組んでいるつもりだし、プロとかアマとかは関係ない、自分がほかのいろんな事を犠牲にしている分くらいは努力しないとだめだと思う。けど、こんなにハングリーな動きは真似できない。

相手にしている波も常にヘビーだし、撮るだけでなく、撮った後もそれを編集する作業もある。それが今年みたいに波がずっと大きいと毎日続き、休みがない。緊張も抜けない。たぶんキンさんは今年の冬が終わったら腑抜けみたいに気が抜けちゃうんじゃないかな。今は波があるから気を張ってがんがんいけてるけど。ものすごいエネルギーだ。こんなにハングリーに毎日撮ってくれるカメラマンがいることを日本人サーファーは幸運に思うべきだと思う。心から尊敬、刺激になった。
ホノルアはいい波になるとセットの波に乗る顔ぶれが決まり、それ以外のよそ者はなかなか取らせてもらえないと聞いている、そんな中でも何本もいい波をとっていた日本人プロサーファー達にも拍手!かっこよかったし、写真が楽しみ。でも今度来るときはせめて2,3日いてマウイの雰囲気も楽しんでほしいな。

朝一の便できて最終便で帰る彼ら、ノースに戻るのは夜中の1時ごろになるだろう。タフだ。皆さんお疲れ様でした。ちなみにKINこと木本直哉カメラマンのブログはこちら
http://www.go-naminori.com/kin/index.php?day=20100303
ホノルアの収穫ショットも一部見れます。