2014-01-26

1月26日 Day to remember, 最高のホキパ

 朝起きるとかなりコナウインドが強い、これではスタンドアップは厳しそう。まだ暗かったのでコーヒーを飲みながら海が見えるようになるまで待機。
とてつもなく美しい朝。この深い藍色の空と夜明け前の地平線のオレンジ色との境界線の何ともいえない色合いは私が一番好きな色。
(月とハレアカラとサンライズ)
今日は素晴らしい一日になりそうだ。(風も吹いてるし、腰も痛いけど笑)
明るくなるのを待って家からピアワンチェック。風は強いけどすごく良さそう。わたしやルームメイトのランディーはスタンドアップでは無理ーと思ったが、宗豊君はこんな風何ともないようだ。その後風が吹いているのが平気になったきっかけを教えてくれたがそれはまた今度いつか紹介しようと思う。彼の話を聞くとほんとに学ぶところが多い。
ピアワンがあれだけちゃんと割れていればジョーズも割れているかもしれない、多分風も強すぎて波も割れるかわれないかだが、やはり彼としては気になるところ、まずはピアヒチェックに行く事にした。
途中ホキパはオフショアのコナウインドで昨日よりはちょっとサイズダウンでクローズアウトセットの来ない、でも十分サイズのあるコンディション、波がキラキラしていてものすごくきれい。コナウインドが作り上げるマジックが全開でホキパにしたら最高のコンディションに見えた。オフショアが強いかもしれないけどそのおかげでポイントやレインズはチューブになる。ホキパの波なんてオアフのノースショアだったらポイントの名前さえつかないさ、という程度のクオリティーなのだが、コナウインドはホキパをかえてしまう。普段は皆に見向きもされずカイトサーファーだけが仕方なく乗るレインズの波も今日はとってもクリーンなレフトが割れていた。Another epic day at Hookipa! しかしとりあえずはダメ元でピアヒチェック、宗豊君も見ないと落ち着かないだろう。
ハイウエイからパイナップルロードに入ったところで後ろから来るトラックを先に行かせようとしたら、なんとタカさんだった!?
あれー、今日はお嬢さんの誕生日パーティーだから動けないって言ってたはずなのに。「もうどうしても気になってしもうて我慢できなくて、まだみんな寝とるし来てしまった』と笑っていた。その気持ちがよくわかる下かさんらしくて笑ってしまった.そんなわけで結局一緒に波に乗った思いで深いピアヒで一年ぶりの再会、素敵だな。
結局ピアヒは波のサイズが足りず、ジェットスキーの練習をしているふうのグループが付託見入るだけ、そして風もかなり強いのであんな中でのテイクオフはえぐいだろうなあ、とイメージだけ浮かべてホキパへ戻ってきた。
(マウイが誇るビッグウエイブチャージャー、PaigeAlms、おとといまでジョーズでチャージしていたペイジにとってはこの波は私にとってのラウニポコみたいに気楽なんだろうな)
これ以上はないと思うくらいきれいなホキパ、普段はほんとにマウイはいい波がないのだがコナウインドはマウイの波に魔法をかける。
ポイントのインサイドではものすごいエアーセッションが繰り広げられ、アルビーやマット、ビリーケンパーなどがものすごい高いエアーを決めていた。特にアルビーは波の後ろに着水だったが720をまわっていたし高い540で波のフェイスにランンディングしてメイクしたのもあった.ジョーズでも一番ハードなチャージをしている上にエアリアルもすごい。
こちらもペイジ。
一方レインズではウインドサーフィンとカイトが出てリッピング、ジェイソンポラ港が昨日も今日も真っ先に出て男らしいライディングを見せつけていた。
コナウインドの時、グーフィーのカイトサーファーが待ってましたとばかりでていく。でも実はこの風がリスクが大きく、ものすごくガスティーな上にもしトラブルを起こしたらオフショアだしなかなか岸に戻って来られない。ホキパを越えてマリコベイまで泳いでかえってくる事も多々あるので、左からの風、グーフィーウエイブに慣れていないわたしはコナになると出ない。
今日も数人風が弱すぎてカイトを落とし、波に巻かれたりかえって来れずに苦労していた。
(丘から左を見るとレインズ)
(前を見るとポイント、どちらもすごいセッションが繰り広げられていた)
かなちゃん、オアフから来たヨガインストラクターでサーファーのジュリちゃんと一緒に観戦)
 宗豊君が上がってきたのでいったん家に戻ってランチ。さあ、仕事をしようと思ったらそれまで強く吹いていた風が止んできた。家から見えるアウターリーフの波もリップがものすごいいきいで後ろに飛んでいたのにどんどんグラッシーになっている。
そうこうしているうちに望遠鏡で見るとピアワンが今まで見た事ないくらいきれいに割れ、風もなく、グラッシーな状態になっていた。大きいし,乗れるかどうかはわからないけどパドルアウトはできそうだし、とにかくきれいな波。さっきまで腰痛い腰痛いと言ってたくせに急にこの波を逃したくない!!という気持ちになって焦り始めた。ラインディーはカナハにいってしまい、宗豊君は行くなら一緒にいってくれると言う、本橋君に電話をしても連絡が取れない。でも腰に不安があるからもし巻かれたら怖いしまた風が上がってきた時にパドルするのもきつい.どうしようどうしようとうろうろしているうちになんだか黒いくもが海の向こうからやってきた。とあっという間にきれいだった波のシェイプが変になってきて、すぐオンショアが吹いていた。
30分ほどの幻のようなきれいな波だった。逃した気もするが、神様がやめとけと言ったのだ、と納得できた気持ちの方が強く、実はちょっとほっとした。
横で一部始終を見ていた宗豊君は
「今、スイッチ入ってましたね、急に目が変わった、取り憑かれたようにうろうろしてた」と笑っていた。お恥ずかしい。これは病気だ、でも多分宗豊君も多かれ少なかれその病気を持っている。だからよくわかるんだと思う。

しばらくすると完全にオンショアになり、雨が降ってきた。
来た時から何か気がかりがあるような表情をたまに見せる宗豊君も気になっていたし、自分も心を落ち着けたいと思っていた事もあり、イワオ渓谷に行こうと誘い、夕方暗くなる前に向かった。
ここに来るといつもなんだか神社をお参りした時のような清々しい気持ちになれる。マウイのパワースポットと言われ、渓谷を流れる川の上流には全く家屋もないのでとてもきれいな聖なる水が流れ、ここでスピリチュアルな儀式も良く執り行われる。足を流れにつけていたら、なんだか足の裏からここ数日の忙しい気持ちや雑念、毒がでてきてみずと一緒に流れていくような感覚があった。ハワイのしきたりで石をティーリーフで包み祈りを捧げるのだが、これから波が大きくなっても皆が無事でありますようにと祈り、石を捧げてきた。

宗豊君は宗豊君でちょっと離れたところで森のなかに立っていた。彼は普段から森と川戸海が合流するところにすんでいるからこういうパワーも感じやすい人じゃないかなと思う。
お互いなんかすっきりして、わたしは浮き足立ってしまった自分を反省しつつ帰宅。明日は波が上がる予定、風は弱いオンショアという予報だが、どうなる事やら、暗いうちからチェックだけは行くつもりで早めに就寝。
それにしても今日はすごい日だったなー。

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