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日本に帰ってきてまずさいしょにすべてを放り出してキャンプに行ってよかった。何もしなかったあの一日がなかったら今頃私は破裂していただろう。やることがたくさんあるのになんだか睡眠不足で脳が機能していないのか、コンピューターに向かってもぜんぜん進まないで、うたたねばかり。その上たくさんのことが頭の中をぐるぐる回ってる感じで集中できない。このままではだめだー。
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体に染みとおるようなおいしいご飯を食べ、尽きない話に後ろ髪引かれながら仕事に戻る。今日中に原稿を書き上げ、写真の整理をしなくてはと思うのに、写真を入れたハードドライブがどこかに迷子になってしまったり、途中でいろんな電話やメールが入ったりでなかなか進まないうちにもう夜
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グリーンルームのかまやちさんにも紹介していただいた。あんなにすばらしいそして巨大なイベントをやり、オアフにも素敵なギャラリーまでオープンさせたやり手なのに、あの物腰の柔らかさや空気にスーと溶けていくような自然な感じは一瞬しかお会いしてないけどその分野のマスターだな、と感じさせた。あまりに家から近いところにあるので、ちょくちょく行くことになりそう。
そして念願のラビラビライブ@梵蔵「打ち響く夜」と題して縄文トランス VS 古式蕎麦打ち Session
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家に戻ってからマウイのヒロさんのブログを読んだ、あまりにぐっときて涙が止まらなくなった。私が日本に帰ってくるのを入れ違いにマウイの受け入れできた被災地からの人の話。マウイのみんなは被災地から来た人、特にサーファーたちとは本当に親しく付き合っていて、もうすでにみんな昔からの仲間のよう。こんなきっかけなのはさびしいが採ってもすばらしい仲間が増えた。
ヒロさンもぐっときたから書いたののだろうと思うのだけれどこう書いてあった。
「ダイスケ君は私のおちゃらけブログに書くのは失礼なくらい壮絶な体験をしていて今日酒を酌み交わしながら聞いたリアルな話は僕の心の中にこれからもずっと 残ると思う。彼はここにきて(ハワイ)いろんなものが少しずつ吐き出せるようになってきて気持ち的にもだんだん楽になってきているという。ダイスケ君が 言った「僕たちは弱者だけど敗者じゃないので憐みの目で見ないでほしい」という一言だけはみんなに伝えておきたいと思う。」
哀れみどころか私は彼らの強さと勇気と極限状態のなかでのやさしさにこの数ヶ月ふれ続け、自分を哀れみそうになる思いだ。今まで出来ることもやろうとせず、いやだなと思う気持ちはあっても変えようとしなかったり、無関心だったりしていたことを本当に声を出してあやまりたい気持ちにさせられること(誰に対してというわけではないけどあえて言えば自然の摂理に対してとでもいえばいいのかな)が何度あったことか。
でも今はわかる、無関心は良くない、かといってただ、いやだいやだ、もよくない。被災者の人だけじゃなく、私たちだってある意味弱者かもしれない、たいした力もお金も権力もない、何か行動を起こそうたって何も変わらない気がする、でもそういう弱者が集まって強い気持ちを持つことで何かが動いたり力になったりすることが今回の震災後、良くわかった。なんとなくわかったのではなく、くっきりはっきり感じ理解できたから出来ることはしようと思う。それは自分に対しても、そして親しい友人たちに対しても、それからすべてつながっているすべての物事に関してできる限り無関心にならずできることはする、そして出来ることを考えることを怠らないようにしようと思う。
そんなことと梵蔵でのラビラビライブが打ち響きあった新月の夜。
新月の夜厚い雲と雨に星空は隠されていたけれど、自分の心のなかの不純物は外に出て行こうとしていた気がする。まだまだ不純物だらけだけど。
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