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朝、秀さんともおちゃんに静岡まで車で送ってもらってバスで東京まで。二人だって忙しいのに3日間本当にいろいろたのしませてくれた、ありがとう。今度会うのは2週間後のマウイだ。
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かといってコンピューターがなければ何も始まらないくらい仕事でも何でもコンピューターに依存しきっているので買い換えるしかない。今はブレブレで色なんてわからないようなスクリーンを見ながらこれを書いている。
その後西麻布で打ち合わせ。コヨーテという雑誌は大好きな雑誌のひとつだが、その編集長の新井さんにははっきり言って頭がまったく上がらない。彼が励ましたりしかったり、インスピレーションを与え続けてくれなかったら今の私はないだろう、今だって彼にしたらもっともっとしっかり書け!もっともっとたくさん書くべきだ!と思っていることだろう。
私が書きたいと思うことやインタビューしたい人たちのことを興味深く聞いてくれ、仕事として取材するチャンスを与えてくれることに心から感謝している。
彼と知り合ったのももう20年近く前のことになるということに気づいてお互いに愕然としたけど。だってあのころ生まれた新井さんの赤ちゃんがもう高校を卒業する年齢になっているのだ。年をとったものだ。でも新井さんも私もあまりあのころと変わっていないような気がするんだけど。
編集部の下はブックストア兼カフェのとっても素敵な空間になっていて、私は底で本を見るのが大好き、なんといってもコヨーテが選んだ本が並んでいるわけで一般書店のように膨大な量の本の中から自分の読みたい本を見つける労力を使うことなく素敵な本にたくさん出合えるのだ。
今日は3冊お買い上げ、そして新井さんから一冊柴田元幸さんのたびのエッセイ集をいただいた。読みたい本が手元にたくさんあるとなんだかとっても豊かな気分になれる。いくら読んでもまだ次に面白そうな本があるからけちけち読まなくていいのだ。お金持ちになると、けちけちせず、いちいち考えずに好きなものを買える、そんな感じと似ているのだろうか。
そして本は一生もの。私は子供のころに大好きだった本もたくさん実家にとってある。実は子供のころおばあさんになったら近くの子供達が集まるようないい本ばかりそろっている小さな図書館をやりたいから、これらのいい本はすべてとっておいて!と、親に言っていたのだ。
その本たちは母親が教えるバイオリンの生徒さんたちにも読まれ、姪っ子たちにも読まれているが、いつかほんとに図書館を開くことができるのだろうか?多分無理だけど子供達に囲まれて本の話をしているおばあちゃんの自分という図はとっても魅力的ではある。
コンピューターは予想もしないときに機能しなくなったり死んじゃったりするけど本は死なない。本のほうが信頼できる、とそんなことを鎌倉に帰る電車の中で考えていた。
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