2010-04-07

3月15日 ストーミーな中到着


昨晩は一晩中航海を続け、デイデイエはほとんど寝ずに舵を取っていた。そんな中私は私は外洋に出て1時間くらいでだんだん具合が悪くなり、暗くなったころ、とうとう吐き気を催し、あわてて船のヘリに掛けていってゲーとやる。それを見ていたデイデイエとアンドリューがかけつけて、このくらい中、それもヨットでの公開中にヘリから乗り出して万が一船から落ちたら見つけられないし、助かりにくいのだからと、お叱りを受けた、そして船室に入ってベッドで休み、リラックスして眠るように努力しろという。そんなこといわれてもゆれる船室に入るなんて考えるだけでさらに気持ち悪くなりそうだったが、仕方ないので覚悟をきめて船室へ。バケツを持ってきてもらい、ここでも何度がゲー。普段吐くことはめったになく悪いものを食べてもどちらかというとしたから出るタイプなので吐くのはほんとにつらい、そのうち胃の中身がなくなり喉の辺りでゲーゲー言うだけで何もでてこなくなった。宵止めの薬はいろいろもって来ていて、手につけるバンドまでしていたが、最後の手段としてお医者さんから処方箋の耳の裏に張るパッチがあり、それはまだ張っていなかったので、はいずるようにしてそれをとりにいき、必死の思い出耳の裏に張った。1時間もすると吐き気がなくなり、楽になった。風の通らない(航海中は船全体が荒れた海を進むので塩水がばしゃばしゃかかり窓は空けられない)部屋で汗だくになりながら気がつくと寝ていたようで、その後は吐くこともなかった。

つらい夜が終わり、アンドリューが起こしに来た。朦朧とした状態で外にでると、丁度ミリ環礁に着いたところで外洋から干渉の中にはいるためにパッセージを探しているところだった。風は相変わらず強く雨交じり。それでも島と島の間にはいい波が立つ場所が多いのでチェック。風が強すぎてよくわからなかったが波はかなり大きそうだった。ラグーンに入るとかなり船のゆれは収まり、曇り空と強風の中でも青い海がミステリアスに輝いていた。

しばらくの間いろいろチェックした後、はいってきたのとは別のパッセージのすぐわき、ラグーンの中の小さなかわいらしい小島があるところを発見、そこにまずは碇を下ろした。私はまだ酔い止めのパッチの薬が強力なせいでボーっとしていたが、やっとあの荒れた航海が終わったことに感謝しながらとりあえずその小島の探検へ。風は十分に強かったが雨交じりの天気。雨の日は風が安定しないことが多いので心配ではあったがとりあえず道具だけ砂州まで持っていってみることにした。
わざわざゴムボートを出す距離でもないので、アンドリューは泳いでボードを運び、私はスタンドアップでカイトやギアを運んだ。結構向かい風が吹いているので思ったよりハード、それでも無事にさすまでたどり着いた。まずアンドリューがセッテイング、9mで出て行ったが、出ようとしたとたん島影のブランケットでカイトが落ち、あわてて泳いで帰ってきた。次に今度は島の反対側(砂のたまった浅い部分を走りながら沖まで行き島を回り込むようにして風上に出る)へいこうとしたが、なぜかハーネスループが外れたらしくカイトを落としてしまう。
そうこうしているうちに雨が強くなり、何も見えなくくらいになってきた。その潮が満ちてきて砂州が隠れ始めたのでこの日は終了。その間デイデイエとソフィーは島の中を探検、彼らいわく、ここはほかの離島より植物が多いので、きっと雨もおおいのではない、とのこと。
船に戻ると風はさらに強くなり、ラグーンのなかにいるにもかかわらず船はかなり揺れていた。
無線で聞くとここは25ノットほどだが来た方面の島々はさらに荒れていて35ノットほどの風が吹いているらしい、こちらに来たのは正解だったようだ。雨は降っていても海のきれいさはよくわかる。これで太陽が顔を出したらものすごい色になるだろう。楽しみ!

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