2018-01-13

1月13日 Glorious morning.

(もっくんチャージング)
今日は朝5時前に起床。高揚感のせいか、昨日も普段より早く寝たわけではないし、今朝も早いけど疲れは感じていない。波にいいとわかってる時はいつもこんな感じ、でも疲れていないはずはないのでこういう時にぎくっと腰をやってしまわないよう気をつけないと。
朝一番の便でオアフ島からカメラマンの友人ペドロがマウイ入り、もちろん今回のジョーズビッグウエイブの撮影のため。
ぎりぎりになってチケットも高く、車もドコモソールドアウトだーと慌てていたが、なんとか探せて、今日はボートで朝ピアヒに向かった。

昨日よりは確実にサイズダウン、でもブイを見ればまたお昼頃から上がってくる感じ。とにかく上がってくる前に1セッション乗っておきたい。
サイズダウンしたのでカナハでサップか、カイトビーチでフォイルかなともっくんと相談していたのだが、昨日行ったところをチェックしてみたら掘れない波が割れて少しダラダラっとした感じ。テキストで「もっくん今日はあそこでフォイルじゃない?」と送ったら彼もきっと同じことを考えていたのだろう。そうですね行きます、と返事が来た。私のスキルではフォイルで乗るのは絶対に危険だし、このサイズでも課題はたくさん。昨日おとといと感じていた、精神的なビビリを克服するために今日は巻かれながらでも奥で波を待つことをテーマにサップで行くことにした。
 サップならビッグウエイブもお手の物のもっくんだが、フォイルでこのサイズ、このパワーの波は初めて。ちょっと緊張気味。
 とはいえさすが世界で通用する日本のトッププロ、しっかりコミットしてテイクオフ。
「アッヒョー!」というような雄叫びで普段以上のスピードでカッ飛んで言った。
フォイルをしたことがある人ならわかるのだが、フォイルで割れる変われないかくらいのパワーのない波で十分楽しめるし、反対に速い波や惚れた波はフォイルと一緒に巻かれたら危ないので怖い。
 スープも分厚いのでこれに後ろからやられないように必死。
 テイクオフももっくんくらい漕ぎ力があるからできるものの、こんな感じ。

私はといえば情けない話だが、普段はいつもみんなよりずっとショルダーが定位置。今日はもっくんよりも奥にいること(もっくんもフォイルなので普段ほど奥には陣取っていなかったし)を心がけた。でもセットが来た時の逃げ足の速いことあっという間にいつもの安全エリアに立っていて、もっくんの写真を撮ってる自分。
でも今日は何回かテイクオフで後ろから巻かれたり、アウトから来たセットに巻かれたりした。そしてどれも大したことはなかった。
以前なかなか海面に出られなかったことがありそれがトラウマになって恐怖心につながっているのだと思うのだが、少しずつでも慣らしていければなあと思う。そしてレベルは全く違うけど、違う道具を使ってるために同じコンディションでも同じくらい緊張しているもっくんを見ることで勇気付けられたのも事実。
彼がワイド気味のセットの波をやり過ごしたり、テイクオフしたけどやばいと思ってプルアウトしたりしてるのも見た。(私は普通のサップでもそれ以上にチキンな動きをしていたが)それでも一本、二本とメイクしていくうちに、戻ってくるときの顔がどんどん輝いていき、
最後にはものすごい波をメイク。
私も巻かれそうな位置にいたけどこれは写真撮ってあげないとと構えたが、電源が入ってなかったり、ズームになってなかったり、また小さなボードに乗っててバランスが悪かったりでお実際の凄さは撮れなかったけど、見ている私も、乗ってるもっくんも絶叫を上げていた。通り過ぎていくと同時に私も巻かれたけど、かっこよかったなー。本当に鳥肌が立った。
 シークエンスの最後は水の中。
戻ってきた彼に「今日で一皮も二皮もむけたね」といったら「もうズルムケです」と笑っていたけど、ズルムケにしてはそのあともまたすごい波に乗ろうとする。
「もう止まりませーん」という声だけ残してまた波に乗って行った。

今日のお昼くらいから巨大な波が届く予報になっていたし、だんだん大きな波は入るようになってきたのでそろそろいい気にならないで上がろうと決めたら、もっくんはテイクオフからそのまま岸まで一直線。私はヨッタヨッタと疲れてプルプルになってる足でバランス取りながら漕いで戻った。
波がベストというわけではなかったけれどどんなコンディションでも自分次第で自分をプッシュする方法はあり、そうすることで緊張もするし、達成感も倍増する。
昨日も最高の日だったけど、今日は気分的にはさらにそれを上回る日だった。

陸に上がったらハワイ中が弾道ミサイル発射警報の事件で大騒ぎになっていた。
「ミサイルがハワイに向かって打ち上げられました。即時にシェルターを探しなさい。これは予行訓練ではありません。」というアラートがほとんどの人の携帯に送られていたのだ。

私ももっくんも全く知らずに二人だけで最高のセッションを楽しんでいたのだが、もし知っていたらどうしていただろう?、、、わからない。
マウイに放射能から身を守るシェルターなんてない、日本でも北朝鮮からのミサイルが飛ばされると軽いパニックになるが、今の時代本気で戦争になったら地球なんて簡単に破滅するだろう。今日の出来事は多くの人に何が大事なのか、いざ危機が来たらどうすべきなのか考えさせるいい機会になったかもしれない。

もし私が本当に死ぬことになったら、家族と一緒に別に何をするでもなく過ごしていたい。でもそれが無理なら危機を知らないまま大好きな海で波に翻弄され、へこたれたり笑っている時にこの世から離れられればそれは幸せかもしれないな。

mahalo ke akua 

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