2016-11-11

11月11日 What a day! ピアヒチャレンジ

(ペイジ、おめでとう!!言葉にならない、マウイじゅうが祝福しています)

ピアヒチャレンジ当日。朝ブイをチェックするとそれほどまでには大きくなっていない、とはいえもちろん巨大なのだが。無理やりプレスとして丘に行ってみることもできたけれど、去年の経験から言って、一番しっかり全てを逃さずに見れるのは、、、大きなスクリーンの前のソファー、ということで笑朝7時にライブが始まってから3時過ぎに終わるまで汗かいたり息が止まる思いをしながら見ていた。
もちろん現場の空気には絶対的な凄さも迫力もあるし、行きたい気持ちもあったけど、丘からでは見れないことも多いし、選手のほとんどは今日はボートアクセスで彼らの表情や話を見聞きすることもできないのならテレビで全てをフォローするのが一番。
朝の7時からスタートなのでみんな選手やボートは暗いうちからピアヒに出発。
もおちゃんもこれだけ大きくなって風がなければウインドの大会はないのでリラックスして観れと朝からやってきた、けどあまりリラックスできずにドキドキしながら見ていたかも。
(朝日の中のピアヒ)
メンズの1ラウンド目は少しスローでセットが少なく、デカ目のジョーズ本来の波を狙っていた優勝候補たちが何人か早々と敗退。
チューブマスター、ピアヒのチューブでは彼の右に出る人はいないというアルビーもチューブに入りたくてたまらないという様子で一人だけ違うラインナップに陣取っていたけどどの波も残念ながら巻いてこない。無理やりスープに頭突っ込んだりくぐろうとするジェスチャーをしながらバレルを探し回ったけど今回は彼に勝利の女神は微笑んでくれなかった。のちのコメントで次回はチューブのある波で大会やってくれと残念がっていた。ローカルキッドのタイラーラロンドもそうチューブ狙いすぎてあがれなかった。
ピアヒで最も尊敬されているシェインドリアンも波を選びすぎて乗りたい波がなかなか来ないままヒートが終わってしまった感じ。ショーンウオルシュ、シェイン、イアンなど普段もっと大きい波にも慣れているサーファーたちは選びすぎて波数を取れずに終わった感じだった。
それにしてもみんなすごい。カルロスブーレなど多分53歳くらいじゃないかな。トウインパイオニア時代から通い続けている経験を生かし、派手ではないがたくさん波に乗っていたし、ジョッシュカー、ダミアンホグバッドなどツアーサーファーはさすがの波乗りスキルだなあとため息つくライディング。
若手ニックラム、ペドロカラドらも勢いで巻かれながらもチャージしてヒートアップ。
すごいサーフィンに刺激受けすぎてついついおもわず体が動かしたくなり腹筋ローラーやフォームローラーなど持ち出して合間にストレッチや筋トレしながらテレビに釘付け、わたしって単純。
レディースのチャージ。見ていてドキドキさせられすぎて、胃がねじれるかと思った。でもあの場所にいるだけでも本当にすごい人たちだと思う。
朝日に照らされるリップとのご対面。
マンガの世界にしか思えないこの光景。
想像を絶する光景。選手もすごいけど暗いうちから夕方までずっと海で撮影し続けているカメラマンやフィルマー、ボートキャプテンたち、そしてジェットのレスキューなど、みんなそれぞれ本当にコミットメントしている。生半可な気持ちで流行っていられないし、みんな一緒に進化している。ここでこれだけのサーフィンがこの5年間で出来上がってきたのはサーファー以外のこういうバックアップがあってこそのこと。HUge respect to everyone involved.
 これはグレッグロングかな、最初のヒートの一本目からグレッグロングがチューブに入り、一気に盛り上がる。
こんなテイクオフの連続!
ペイジアルムズ。ダメとわかっていながらも仲間のビリーがイケート叫んだので行くしかないと思ってテイクオフしたという、ワイプアウト。この波で巻かれても壊れない体は毎日のハードなトレーニングで作られる。2本すごいワイプアウトして3本すごい波をメイク。堂々全く文句なしの優勝。
レディースヒート、ものすごいチャージ、でも怪我も多かった。ものすごいワイプアウトもたくさんあって、もおちゃんも目を覆い、「もうレディースのヒートはやめて」なんて言っていた。ホキパの大波に巻かれたから自分に重ねる部分もあるんだろう。
怪我をした子たちが早く復帰できますように。正直言ってペイジ、アンドレア、ケアラ以外はまだ経験不足に見えた(わたしが言うのもおこがましいが)初めて大会で来て乗れる波ではない、気がする。でもこれをきっかけに通うレディースも増えるだろう。
ビリーケンパー
両手を波に突っ込んでストールさせている!とんでもないターボのスピードのボトムターンからチューブに入り込んでいるあの速さで腕なんて突っ込んだら方が抜けるんじゃないかと思ってしまう。

ペイジ、堂々としたテイクオフ。
違うアングルからのペイジ
ノースショアのエミリーエリクソン、このワイプアウトで膝をやってしまった。

ケアラケネリー、完璧なバックサイドライドだけどこの後後ろのリップが背中にぶつかって巻かれ、膝をやってしまい病院へ。早く治りますように。
ペイジのワイプアウト
巻かれている人が滝の中にいるのわかるだろうか?

ビリーのウイニンググライド。神がかった光景に見える。
 ペイジもビリーも子供の頃から一緒にサーフィンしてきた仲間、そしてジョーズのパドルサーフィンも一緒にプッシュしあってきた。この二人が優勝を決めた時はテレビの前でもラインナップでも、丘の上もみんなものすごい歓声と拍手が沸き起こり、その後のSNSなどでも本当にたくさんの人が自分のことのように喜び誇りに思っていた。勝つことももちろんだけどそうやって自分の勝利を心から喜んでもらえるような生き方をしてきた、頑張ってきた二人、それが素晴らしいと思う。

そしてピアヒの王冠はハイク(二人ともハイク在住)にキープされた。おめでとう!Maui no kaoi!

余談になるけれど、カイ・レニーもものすごかった。
この動画を見たら誰でも反論できないはず。
アロハの合間にピアヒチャレンジでて唯一トップターンのようなマヌーバーを描き,終わったあとも一人残ってトウインでものすごいライディングやエアリアルリエントリー、慌ててフィジーの世界選手権に向かうのかと思ったらギリギリまでマウイにいてこのいい波を有効に使い,毎日ホキパのノーススウエルでホットなサーフィンをしている、多分今日アロハのリパチャージでさらに順位を上げて優勝を狙い,それからフィジーのレースだけ間に合うように飛行機に乗るはず、あ、その前に明日もう一回ピアヒ割れるからそこで今度はカイトとウインドか!
カイのエネルギーと体力と気力にマッチできる人は誰もいない。でも彼を見て育ってきてるキッズたちはそれがスタンダードになってる。3〜5年後のマウイはさらに凄いことになってるだろうなあ。

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