大荷物をかかえてカウンターに行き、チェックインをすませようとするとかかりの人がセルフチェックインをしている私のところへ。コンピュータースクリーンを英語に直し、あなたのパスポートでは飛行機に乗れないと出ているので乗れません。と言う。入国の際に6ヶ月以上パスポートの有効期間がないと行けないと言う、そして私のは3ヶ月弱で着れてしまう。(ギリギリなのもわかっていたが、調べて、3月に日本に帰るからぎりぎり大丈夫だ、とホット胸をなで下ろしていたのだ)
今回はちょっとした事でボートトリップに乗れないと大変なのでいろんなサイトを調べ、ビザの必要性などを調べたりしていたので私はかなり自信満々に『いや、そんなはずはない。』と主張するのだが、ユナイテッド側は『そうはいってもコンピューターでこう出ている限り乗せるわけにはいかない』と譲らない。
私はマーシャルの入国に必要な条件が書いてあるサイトを見せて、『ほら何もそんな事書いてない、書いてなかったらわからないじゃないですか!?』とかなり強硬姿勢で対抗。
(ああ、私だけ置いてけぼり、皆さんいってらっしゃい、私も頑張って後を追います)
それでも結局6ヶ月以上パスポートの有効期間がないとどこにも行けないと言われ飛行機にのせてもらえず。あまりにまさかのまさかだったので頭の中がぼーっとしたまま、他のメンバーの同情のこもった目でこっちを見ながらゲートに向かうメンバーを見送り、そこからこれからの作戦を練り始めた。お金がないからどう動くのが一番効率よくそして迅速にやらなくてはならない事をこなせるか。全く今日はマウイでもオアフでも最高の波乗りコンディションでもあるのに、マーシャルにも行けずマウイでも乗れず、ホノルルの渋滞の中車であちこち回るとは思いもしなかった!
とはいえ、とても親切な対応の日本領事館でパスポートを書き換えを一日でしてもらえ、その後20年ほど行ってなくて前から行きたかったビショップミュジアムに行ったり,迷子になってあちこち車で走り回ったりしてるうちに友人のヒロピーから電話があり、会いにいく事に。彼女とも最近ゆっくり会う時間がなかったのでとても嬉しかった。結局夜は彼女のリビングルームにとまらせてもらう事になり。その上マウイでは決して食べる事の出来ない沖縄料理にまで連れて行ってもらった。
(ワイキキから歩いていける(と思う)場所にある沖縄料理『サンライズ』新婚さんいらっしゃいにも出たご夫婦が切り盛りしているめちゃくちゃローカル色強い素敵な食堂)
以前はいろんな大会に一緒に出たり、マウイで一緒だった同期のウインドサーファー、飯島夏樹の奥さんでもあり、彼がガンで若くしてなくなってから4人の子供を育て、今ではマラソンに夢中になりラジオのパーソナリティーやエッセイの執筆など本当に大活躍のヒロピー,そしてそのお母様のなみさん。なんだか家族といるみたいな気持ちにさせてもらいながら久しぶりにいろんな話が出来た。「もしかしたらなっちゃんがうえからそうさしてるのかもね、よくやるのよ。彼」とお母様がおっしゃってた。
『ともちゃん、波や海に夢中になるのもいいけど,他にも大事な事はいっぱいあるんだって事忘れちゃダメだよ』とあのホワーンとした声で私に言ってるような、そんな気もした。
ショックと悔しさでいっぱいのスタートだった一日だけど、良ーく考えてみたら、そんな事実はほんとにちっぽけな事、世界や自分の一生においてはたいしたことではないのだな、と思えた。
とはいえ何が何でも次のマーシャル便に乗って皆の乗ってる船までなんとか辿り着きたい。たどりつけますように!
No comments:
Post a Comment