2014-01-23

1月23日 Paddling into Monster Jaws

(アーロンゴールドが乗った最初の一本.エリオットがドローンカメラを使ってる間、奥さんのトレーシーは、「何かあったらカメラで撮っておいて」と頼まれ、おかしいくらい緊張していた、その短い間にこの波が来て彼女がレッドカメラで撮影したものがビラボンのXXLに早速エントリーされた)
最近何となく眠れず朝3時半頃起きてしまう、波の音に起こされるのだ。
朝くらいうちにハイクに行く用事があったがパイアを通り過ぎる頃には全く風がない、ホキパは暗くてもわかるくらいには波がある.まだ昨日のストーミーな感じが残っている感じだしもちろんクローズアウトもくるようなコンディションだろう。
実はここの所ちょっと腰の調子が良かったので気が緩んでいたのか、昨日の朝起きたら久しぶりに腰が変な感じ。何かがずれている感じになっていた。3日間漕いだからなのか、座っている時間が長過ぎたのか、それとも数日前にジョーズの岩場で滑って転んだ時のダメージが今頃来たのか、理由はわからないがなんだか変な感じなのでアルビン先生のところに言ってズレを直してもらおうとしたら普段はなおるのに今回はよけいひどくなって帰って来た。今日はかずこさんのところで早朝見てもらった。せっかく少しずつトレーニングして、良くなってきたところだったのに一生懸命なおそうとしてくれてるかずこさんにも申し訳ない。かずこさんの考えでは青黒く痣になってるこの間のすってんころりんが原因なのではとの事、転んだ時は人を探してアドレナリンで頭がぱんぱんだったので全く痛みを感じなかった。でもぶつけたところが腫れたり硬直した結果腰の回りの筋肉が引っ張られてずれてしまう。まだまだこれからいいコンディションが続くはずなのに、少なくとも数日はあまり動けそうにない。何でやったかわからないくらい調子良かったのにな。

治療が終わった後そのままかえって休もうと思ったのに余りに風もなく、天気も良く波が大きいのでトレーシーに電話してみるとやはりジョーズは結構いい感じらしい。その上渋滞もひどくないと言う。だったらせっかくだから、と少し見に行くことにした。

ちょうど何人かがパドルアウトしたところだった。ローカル達もまだほとんど陸で見ていたが、この間とは表情が違う、もっと真剣で緊張した趣だった.その空気がわたしにも伝わってきて、もしかしたら今ここでまた歴史が作られていくのかもしれない、と思ったらジワーと胸が熱くなってきた。
わたしがついたとたんにまず最初の一人が一本大きな波に乗った。オアフのアンダーグラウンドサーファーで、今年のエディー招待選手に唯一新しく加えられたアーロン・ゴールドだった。
もしかしたら今まで見たパドルでのジョーズライドで一番ヘビーでだったのではという気がする、でも以前シェインが乗ったのもすごかったからなあ。動画はこちら


そしてアルビー・レイヤー、タイラー・ラロン、ジェフ・ローリーなど何人かが乗った。
(アルビーレイヤー常にウエストボール狙い)
背後でふーっと大きく息を吐く音が聞こえて振り向いたら恐怖心なんて持ってないかのようなマッドアタックを見せるフランシスコが緊張した顔で深呼吸してからガンボードを持っておりていった。どんな思いであの波に、そしてまずはあの世にも恐ろしいショアブレイクと向き合うのだろう?週末リッピングしていたマットメオラやデイジも丘で真剣な表情で見ていた、もちろんそれを弱虫と思う人なんていない、それだけシリアスナコンディションなのだ。
今日も何人かが映画の撮影のスタントをやっていた.これにはラッシュ乱取りがかなり関わってるようで、スタントマンとしてなのか、本人として出ているのかはまだ聞いてないが、ラッシュも久々にジョーズに帰って来たというのも嬉しい。それ以外にわたしがわかる範囲で今日出ていたのは、イアン、タイラー・ラロン、シェイン・ドリアン、マーク・マシューズ、コア・ロスマンとビリー・ケンパーもいたのかな.最終的にわたしがかえる時には16人ラインナップに出ていた。
急激に上がるうねりは下がるのも早いような気がする。なんだかあれよあれよという間になかなかセットが来なくなった。結局サイズ的には去年の11月頃シェイン達がチャージしノーススウエルの時と同じくらいだろうか、ウエストスウエルなので波の質は全然違うけど。今日の一本はアーロングールドじゃないかな。

それにしても大波に乗るという事だけでもものすごいエネルギーと精神力を使い一日夜ったらもうくったくたのはズなのにここのところもう1週間近くそんな状況が続いている、タフじゃなくちゃ、どこかで気が緩んで怪我をしたりしてしまいそうだ。その上ジェイミーミッチェルやカメラマンの友人トニーなどおとといの午後波が落ちた日にサンフランシスコまで飛行機で飛び、夜中に向こうについて翌朝の夜明け前からマーベリックスに出てビッグウエイブに乗り、午後また飛行機に乗ってマウイに戻ってきて、翌朝今度は荒れ狂い巨大な波でトウインセッション、そしてまた今日の午後マーベリックスにUターンでビッグウエイブコンテストに出るのだ。ここ二日ほとんど寝ていないと言ってたけどそんななかで集中力、体力をしっかりだせる事がプロフェッショナルアスリートなんだな、と思う。ジェイミーもだてに10年間誰もがヘトヘトになるモロカイクロッシングレースで優勝し続けた人じゃないわとつくづく感心する。見てるだけでも毎日あそこにいたら疲れるのに。
(トレーシーとエリオットも毎日夜明け前からここにいる、少なくとも誰よりもピアヒに近いところに引っ越してきたからその分ちょっと楽?)
少しずつサイズダウンする予報だが、また明日の夕方ちょっと上がるとか、これから1週間ほどジョーズは割れないかもしれないけど波は十分ありそうだ。

明日のマーベリックスでのビッグウエイブコンテスト、選手の人たちがみんな楽しんで怪我や事故がありませんように。

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