2013-08-01

8月1日 モロカイ海峡レース M2Oで健闘した日本男児達

いろいろな出来事が多すぎて先週末ハワイで開催されたパドル競技最高峰のレースM2O(モロカイ海峡レース)のことを書く余裕がなかった。今回出場した日本人選手はメンズ4名。それぞれが立派な漕ぎっぷりを見せ,その場に入ることができなかったけど,レポートや写真から感動をシェアさせてもらった。
トモこと村林とも安,彼のことはずいぶん前から知っているウインドサーフィン、カイトサーフィン,そしてスタンドアップといろんなところで一緒に過ごしてきたが,ウインドをのんびりやっていた頃とは今は違う。かなり真剣にトレーニングプログラムを組み,アスリートとしての自覚を持ち,日本でだんとつトップでも『自分の前にもっと速い世界のトップの幻影が見える』とまで言っていた。一回10位をとることなら他の人にも出来るかもしれないが,彼はどのレースでもコンスタントにそのくらいの位置に入っている,それは考えるよりずっと大変なことだと思う,8位くらいから20位くらいまでに入れる選手がたくさんいるから。今回はクラス別でもハードのディビジョンで3位。トモも立派になったものだなあ,と心から誇らしく思う。
そんなトモがスタンドアップパドルのテクニックDVDを出した。実はまだ見てないけどでも彼からパドリングをいろいろ教えてもらってとてもためになったからきっとこれは役に立つ(特に地方でいいスクールがないところの人たちは)と思う。

トモの他にも今回のモロカイレースには日本人選手が3名でていた。
一人は唯一日本でトモをまかしたことのある、荒木タクジサン。自分でインフレータブルのボードを開発しているのだが,そのインフレータブルで参戦。14ftクラすででる人出もすごいと思うけどモロカイをインフレータブルででてそれでちゃんとした順位をとるってものすごい。今回のレースはあまり風が吹いてなかったのでそれが彼に味方したとはいえ、良くやったものだ。彼自身は自分の成績に満足していないらしく,来年はラダー付きのででると言っていたのをどこかで読んだきがする。彼はモロカイチャネルをアウトリガーカヌーの6人や一人などで何度も何度もやってきているベテラン。これからどんどん活躍してくるだろう。
彼は14クラスをインフレータブルで年齢別1位

そして永松君,何年かまえに膝の手術をして以来,今年はやっと本調子のようだが,彼も細い14ftの板で出場。総合では35位,クラス別で7位,年齢別ではタクジサンに続き2位。たいしたものだ。

だれもが今までで最もハードなコンディションといい,ほとんどグライドしない上にバックウオッシュや流れがあり,とにかくハードだったようだ。

そしてもう一人,私の尊敬する(もちろん戦術の3人もとっても尊敬しているが)石垣島の津村サン。2月にマウイに来た時初めてマリコのダウンウインドランをやり,モロカイレースにでたいと言ったときは『マジですか!?』徒歩んとに大丈夫なのかな,なんて僭越にも思ってしまったが,でも彼はやる時はやるし,そのための準備も常に怠らない人ではあることを知っていた。

彼は今年60歳,自分で還暦を意識しているようには思えないし,今なお毎年レベルアップしているすごい人。
モロカイレースやサバにレースに人一倍興味を持つのは,今ではサーフィンやカイトなどをしているけど昔ヨットや大きな船で世界の海を航海していたからかもしれない,外洋が好きで外洋を良く知り,外洋が得意だから。
そんなわけで2月にマウイに来てレースにでることを決め,サポート船、詩用ボードなどに関してもリサーチしてそれからは一人で石垣でダウンウインドやパドル練習をしていた。マウイに来る前にはフェリーにボードを積んでカーチバイで船が結構になりそうな日,波照間から石垣まで一人っきりで漕いで渡った。というのはそれが大体モロカイクロッシングと同じくらいの距離だからだ。ちゃんとそうやって着々と準備をし,マウイでも毎日練習して、しっかり完走した。本当にすごい人だ。私は多分腰が本格的に強くならない限りもロ貝はでられないだろう,途中でぐきっとやりかねないからだ。でもどんなに大変なことかはよくわかるし,レースにでる人はうらやましいし,ほんとに尊敬している。今回日本から参戦した4人は4人ともそれぞれスタイルも目標も違った。でもみんなしっかりしたビジョンを持ち努力を重ねる素晴らしい人たちで,大いに影響を与えてくれた。来年も頑張ってほしい,そして来年はもっともっとでる人が増えるんだろうなあ。

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