ラハイナレポート#16 — Sea of Red
みなさん、こんにちは。昨日がちょうどマウイでは火事から一ヶ月という区切りでした。ラハイナに近い場所で海に入ることができるウクメハメビーチでは12時に、そしてキヘイでは8時にパドルアウトが行われ、キヘイの方はその後も終日いろんなイベントが開催されました。
まだまだ家があったところに入れない方もいらっしゃるし、復興作業に追われてパドルアウトどころではない方も少なくないと思いますが、それでも島中からそして違う島からも集まった人たちが海にパドルアウトし、一つになって祈りを捧げました。かなりの人が集まるだろうとは思っていましたが、その予想以上に大勢の人がパドルアウトしてくる様子に、早目に海に出ていた私は岸から押し寄せてくる赤いうねり(ラハイナへの想いを込めて多くの人が赤いものを身につけていました)に圧倒される想いでした。そしてそれだけたくさんの人がいるにも関わらず、クムの人が祈りを捧げる声も歌も聞こえるほど静まり、皆で祈りを捧げ、水をすくい上げ花を捧げてもなお、多くの人がビーチに戻る気になれずその場にい続けていました。
パドルアウトは、ハワイの、特にサーフカルチャーにおいて伝統的な儀式で、亡くなった方の人生、命を讃えるもので、悲しみを乗り越えて一つになるとても前向きな気持ちになれるものだと思います。海には何千人もいたのに、クムの祈りや歌が始まると彼の声が聞こえるほど静まり返り、その後声を上げ水をたたき、ボードをドラムのようにして鳴り響かせる音は、地球の奥底から響いてくるかのようなパワフルなものでした。
さて、皆さんからいただいた寄付も次々と役立てさせていただいています。わたしたちPray for Maui from Japanが皆さんからの寄付金を一番最初に使わせていただいたのは、家が全焼してしまったマウイ在住の日本人の方々へお見舞金を送ることでした。あまりに急なことだったのでほとんど荷物をパッキングすることもなく家を出た方ばかりで、本当に住む家も着替えもない状態の皆さんにはいくら物資や食事が支給されても何かと現金が必要なことが多いと思ったからです。本当にちょっとした時でも必要な時に現金がないのは、金銭的にだけでなく精神的にもものすごく負担になると思います。焼け石に水かもしれませんが、それでも自分たちが考えていた当初の金額よりも少し多めに送ることができました。アメリカ政府が送った金額よりも多いです笑。みなさんのおかげです。
大変な思いをしてらっしゃる方々なので写真を撮ったり、名前を出すことは控えさせていただきますが、お礼をいただき、掲載をご了承いただいた方々のメッセージの一部をここに載せさせていただきます。もちろんメッセージの載せていない方々からも本当に助かる、実はやはり現金が一番ありがたいとおっしゃっる声がほとんどでした。保険会社、不動産会社などからの支援金はこれから色々支給されるとは思いますが、いろんな制約があったりもするので、どんなことにでも自由に使えるお金は早くに役立つと思います。
「日本の支援していただいた皆様に本当に感謝いたします。封筒を開けてPray for Maui from Japanを目にした時、感情が溢れ出てきて涙が止まりませんでした。 みなさまの気持ちが大きな支えになります。本当にありがとうございました。 この思いは決して忘れません。」(Cさん)
「本当にたくさんの心に響く温かい応援を有り難う御座います。 皆さんのご支援のおかげで、今週の9/16の土曜日から、upcountry farmers market に復帰できるようになりました。心から感謝致します。 ビーガンラーメンをマウイの方々にも食べて頂き、皆様からの応援のお気持ちを分かち合えたらと思います。 本当に有り難うございました。」(Alohana Vegan ramen 浅川さん)
これからも被災者のニーズを常にリサーチしながら素晴らしい仕事、活動をしてる地元の小さな支援団体や、一番大事だと思える部分に寄付や支援をしていきます。それも一つ一つレポートと会計報告でお知らせいたします。続いていくつかの取り組みをご紹介します。
一ヶ月経った今でも毎日被災者の方々に食事を提供しているChef Hui。シェフたちの中には自分のお店や仕事場がなくなった方もたくさんいます。そんな中、被災者の方々に高級ホテルさながらの美味しい料理を何百食も提供し、その食材もローカル農家や漁師たちがたくさん寄付しています。
ウエストサイドの若きリーダーのゼイン・シュワイツアーやその仲間たちは、キッズたちのために、そしてみんなが助け合い、協力し合うコミュニティーづくりのために、日曜日に子どもたちが海のスポーツを楽しみながら安全について学ぶオーシャンアカデミーをスタートさせました。
日本でも各地でチャリティーの支援やイベントが開催されています。まさかこんなにもいろんな仲間が動いてくれるとは思ってもいなかったし、ハワイの中でもこれだけの仲間がいろんな形で活動をしているのを見ると、世の中悪いことばかりじゃないと本当に安心できる想いです。
仲間で、二人のお子さんを持つ日本人の友人がFacebookに投稿していた文章が、まさに私の今感じていることそのままだったのでシェアさせてもらいます。
『今週ボランティア先で出会ったみんな』
70代であろうとっても華奢なご婦人は、
驚くべきパワーで動き回る。
80歳のご主人がそろそろ引き上げようかと、
疲れた様子で声をかけてくると
「私はまだ終わりじゃないわよ〜」
と豪快に言って笑ってる。
オアフから救援物資を運んできてくれて、
時間が許す限りボランティアも参加して下さった日本人の男性。
日本から旅行ついでで、
オアフからマウイに足を伸ばして来てくれた日本からの女性。
そんな同郷の心意気が嬉しくジーン
英語のやりとりも、iPadでのチェックインも、
たどたどしてしまう私に「大丈夫、問題ない!」と
声をかけてくれるロコの兄ちゃん。
手渡す食料品を袋に詰めながら、受け取る人の気持ちになって
これとこれって関連付けて詰めてあげられたら、
もっといいよねーと繊細な優しさを教えてくれたお友達。
フロリダから仕事として参加で動き回ってくれる若い子たち。
女の子はアロハが好きと話してくれて、
男の子はおばさんにはぎっくり腰級な
重い荷物をさっと持ってくれたり
彼らの加入してるオーガナゼーションの
ことを楽しそうに教えてくれて
持ち場が違って少ししか話せなかった
日本人のお友達も
美味しい差し入れあるよと
教えてくれたり
何回も会っているアンクルは
調子はどうだい?
ちゃんと水飲みながらやれよーと
声をかけてくれて
ちょっと話しただけの人も
そろそろ子供のお迎えに行かないとだろ
後は任せて、さあ行きな、
と声をかけてくれたり
本当にみんな物凄い温かでナイスで
どんなに元気をもらったことか
きっとマウイもそんなみんなの力で
少しづつ元気を取り戻せる
そう信じれる
元気の元を振りまいていてくれる
み〜んな、ありがとう
おそらく、被災した方々もボランティアに走り回ってる人も、悲惨な出来事ではあるけれど、そのシルバーライニングとして彼女が感じているのと同じことを感じていると思います。そしてそれは日本からのたくさんの寄付が集まってることからも感じています。なかなかレポートを書けていませんが、書く内容はたくさんあるので時間を見つけて頑張ってお伝えしたいと思います。
画像1-4: パドルアウトの赤いうねり。
画像5,6,7: 毎日被災者の方々に食事を提供しているChef Hui。
画像8,9: ゼイン・シュワイツアーと仲間たちのオーシャンアカデミー
2024-01-13
ラハイナレポート#15 9月8日 復興へのビジョン
ラハイナレポート#15 ー 復興へのビジョン
みなさん、おはようございます。
このレポートをアップして皆さんに読んでいただく頃にはマウイ時間の8日になっていて、つまりラハイナの火災から一ヶ月が経ったことになります。あれから一ヶ月しか経ってないとは思えないほどいろんなことが起こって、いろんな変化を通ってきました。
たくさんの大きな問題も見えてきたけれど、「あんなに大変な時期をマウイの住民が一丸となって乗り越え、助け合ってきたのだ」という自信が、「これからさらにさまざまな問題が起こっても、一つになって立ち上がれば全て乗り越えていける」という気持ちにさせてくれます。
避難所はほぼ全て閉鎖され、今のところほとんどの被災者の方がホテルやAirbnbなどを提供され、三週間の期限付きで宿泊できています。一方で三週間はあっという間。期限の切れる10月になった時点で一体どうすればいいのか、まだ1,000世帯ほどが大きな不安を持ちながら過ごしています。
そんな中、いろんな噂(一部はデマ) も飛び交っています。
マウイには米国緊急事態管理庁(FEMA)から4,000人のスタッフが派遣されていますが、議論になったのはその宿泊先です。トップの人たちはマウイで一番いいホテルに(ここはクラ市から一番離れているホテルでもあります)、一般のスタッフも通常一泊1,000ドルのマリオットに宿泊していることが報道されると、疑問の声が多く起こりました。被災者の方は最初のお見舞金として700ドルを受け取っているだけの中、災害時の政府に対するレートがあるとしても一泊1,000ドルも、と不満が多いようです。政府が被災者のためにAirbnbやホテルと提携して、三週間泊まれるようにしたプログラムについても、宿泊先として部屋を提供しているホテルやバケーションレンタルが政府からハイシーズンレート(本来9月は一番観光客が少ないローシーズンの時期)を支払われていることがわかると、これも不満の元となっています。というのも、こうして提供されているバケーションレンタルを少しでも低いレートで住民が住む場所として今後も提供し続けてくれれば、三週間の期限後住む家のない1,000世帯が住む場所ができ、一番重要な住宅問題がクリアできるからです。現時点では、三週間がたった後、被災者に適切な低いレートでこういった部屋を貸し続ける、ということはあまり考えられていないようです。
一方で、タイニーホーム、コンテナやシンプルな作りの仮設住宅の準備も進んでいます。こういった住宅を建設する人材を被災者の中から雇用し、仕事を提供することで支援するような活動もあります。これらは個人の寄付や同じビジョンを持つ会社や団体が進めていてい、支援が多く必要となっています。残念ながら政府が関わっているものではありませんが、すでにいくつかスタートしているので、希望が持てます。それでもまだまだ足りません。
さて、復興の進行状況ですが8月26日に開始されたフェーズ1では、環境保護庁は火災被害物件からの家庭用危険物の撤去と収集に焦点を当てていました。9月5日の時点で、環境保護庁はクラとラハイナの300の施設で危険物の除去を完了しています。陸軍工兵隊が瓦礫を収集して撤去するフェーズ2に移行する前に、マウイ郡の最優先事項は「ラハイナへの帰還」を促進することです。被災地域への帰還についての情報をまとめたマウイ緊急事態管理庁の新しいサイトMaui Recovers で担当のトップは次のように述べています。
「私たちの意図と目標は、住民やビジネスが火災被害にあってしまった自宅や店舗のある地域に一時帰宅し、身の回りの物を持ち帰ったり、保険会社などを同行して保険金請求手続きを行えるようにしたり、自身で被害や損害の評価を行えるように支援することです。また大切な部分で、closure (気持ちの整理や何らかの区切り)を求める人たちにその機会を提供することです。」
ほんの小さな地域ですが今まで入ることのできなかった場所が一部オープンになりました。このサイトでは今後、Return (帰還) 関する最新情報を週1回提供しています。下記のような情報を整理して出してくれるそうです。
■再入域情報: 安全に被災地域に立ち入るための、施設に戻る人のための基本的な安全対策。
■上下水道の状況: 影響を受けた地域の上下水道サービスの状況や復旧に関する定期的な更新。
■マップとデータ: 復旧プロセス中の被災地域での移動やナビゲーションを容易にする対話型のマップとデータ。
■火災の瓦礫撤去: 被災地域から瓦礫や危険物を撤去することに関する最新情報。
■財政および住宅支援: 復興を支援するために利用可能な財政および住宅支援プログラムに関する詳細情報。
■よく寄せられる質問 (FAQ)
MauiRecovers.org は包括的なリソースハブとして機能し、幅広い情報とサポートサービスを提供するためにできたそうなので、今溢れているいろんな情報を被災者の方が整理しやすくなることを願っています。
私たちも情報の整理については考え続けてきました。日本人の被災者の方々にさまざまな情報がいろんなところから来ても大変なのではと思い、大切な情報を集約して一人の人がまとめ、メーリングリストとして希望した方々に送るということを始めました。元新聞記者だったマウイ在住の方が、その経験とスキルを駆使して毎日メーリングリストで日本語の説明付きで情報を送ってくださってます。
街にいると本当にたくさんの被災者の方々が疲れ切った様子で保険会社と打ち合わせ、ID (身分証) の発行、運転免許を取り直す、支援金の申込、などと手続きに追われている光景を毎日見かけます。中には車がないので今日だけレンタカーを借りて街に出て、一気に手続きなどをやってしまおうと思う、とおっしゃる方も。
その間にも復興計画に関するミーティング、証言の場はいろんなところで行われています。政府の見ている復興のビジョンと昔からの住民が描く復興のビジョンが全く違うことがミーティングを重ねているたびに明らかになっていき、それが今の一番の不安となっています。詳しく書くと長くなりますが、
政府側: スマートシティーのモデルプランにのっとったエコロジカルで効率の良い街を作り、気候変動に対応する。(聞こえはいいけれど今まで住んできて住民についてほとんど言及されておらず新しく建てられた家は低価格と謳われていても高価すぎて彼らが住めない可能性が高い)
住民側: 水を取り戻すこと、昔ながらの住民が住みやすい街を取り戻す。焼けてしまった歴史、史跡や文化を残す町に。ハワイのむかしながらの教え、古代の当時システムAhupua'aに従えばエコロジカルでサステイナブルな社会がおのづから出来上がる、というもの。
おそらくどちらの側も、「マウイ島にとって良いだろう」と考えているのだと思います。一方で、島には島なりのやり方があり、アメリカ本土とは違うというのはいつも感じることでもあります。お金やゴリ押しでは動かないハワイアンもたくさんいます。お金で動くような人たちが、自分のことは全く顧みず、困ってる被災者に対して政府でもできないような支援をするでしょうか?ハワイの底力はそこです。アロハ、土地と家族(ハワイという大きな家族という意味でも)への愛のために動く人たちなのです。そして愛があればどんなに素晴らしいことができるのか、この悲惨な状況の中で私は日々目撃、経験させてもらってます。小さな親切が、お金をかけなくても傷ついた人の心を癒すこともたくさん。そして逆にお金があってもそこに気持ちがこもっていなければ、その場で役立つことはあっても本当の癒し、助けにはあまりならないと感じます。
皆さんが寄付してくださったたくさんの支援金をその金額を超えた大きな癒しに変えられるようにするのは現地にいる私たちの責任だと思っています。これからもどう活用していくか活動レポートをみていただき、ご意見、アドバイスなどをいただければ幸いです。
画像1: 水を大切にしたハワイの昔の教えに基づいた古代のエコシステムの絵
画像2-6: 火災の前のラハイナの様子
出典元:
https://www.mauirecovers.org
https://mauinow.com/2023/09/02/epa-workers-finding-many-batteries-during-hazardous-material-cleanup-of-lahaina-burned-area/
https://mauinow.com/2023/08/29/us-army-corps-of-engineers-selected-for-phase-2-of-wildfire-debris-removal-on-maui/
みなさん、おはようございます。
このレポートをアップして皆さんに読んでいただく頃にはマウイ時間の8日になっていて、つまりラハイナの火災から一ヶ月が経ったことになります。あれから一ヶ月しか経ってないとは思えないほどいろんなことが起こって、いろんな変化を通ってきました。
たくさんの大きな問題も見えてきたけれど、「あんなに大変な時期をマウイの住民が一丸となって乗り越え、助け合ってきたのだ」という自信が、「これからさらにさまざまな問題が起こっても、一つになって立ち上がれば全て乗り越えていける」という気持ちにさせてくれます。
避難所はほぼ全て閉鎖され、今のところほとんどの被災者の方がホテルやAirbnbなどを提供され、三週間の期限付きで宿泊できています。一方で三週間はあっという間。期限の切れる10月になった時点で一体どうすればいいのか、まだ1,000世帯ほどが大きな不安を持ちながら過ごしています。
そんな中、いろんな噂(一部はデマ) も飛び交っています。
マウイには米国緊急事態管理庁(FEMA)から4,000人のスタッフが派遣されていますが、議論になったのはその宿泊先です。トップの人たちはマウイで一番いいホテルに(ここはクラ市から一番離れているホテルでもあります)、一般のスタッフも通常一泊1,000ドルのマリオットに宿泊していることが報道されると、疑問の声が多く起こりました。被災者の方は最初のお見舞金として700ドルを受け取っているだけの中、災害時の政府に対するレートがあるとしても一泊1,000ドルも、と不満が多いようです。政府が被災者のためにAirbnbやホテルと提携して、三週間泊まれるようにしたプログラムについても、宿泊先として部屋を提供しているホテルやバケーションレンタルが政府からハイシーズンレート(本来9月は一番観光客が少ないローシーズンの時期)を支払われていることがわかると、これも不満の元となっています。というのも、こうして提供されているバケーションレンタルを少しでも低いレートで住民が住む場所として今後も提供し続けてくれれば、三週間の期限後住む家のない1,000世帯が住む場所ができ、一番重要な住宅問題がクリアできるからです。現時点では、三週間がたった後、被災者に適切な低いレートでこういった部屋を貸し続ける、ということはあまり考えられていないようです。
一方で、タイニーホーム、コンテナやシンプルな作りの仮設住宅の準備も進んでいます。こういった住宅を建設する人材を被災者の中から雇用し、仕事を提供することで支援するような活動もあります。これらは個人の寄付や同じビジョンを持つ会社や団体が進めていてい、支援が多く必要となっています。残念ながら政府が関わっているものではありませんが、すでにいくつかスタートしているので、希望が持てます。それでもまだまだ足りません。
さて、復興の進行状況ですが8月26日に開始されたフェーズ1では、環境保護庁は火災被害物件からの家庭用危険物の撤去と収集に焦点を当てていました。9月5日の時点で、環境保護庁はクラとラハイナの300の施設で危険物の除去を完了しています。陸軍工兵隊が瓦礫を収集して撤去するフェーズ2に移行する前に、マウイ郡の最優先事項は「ラハイナへの帰還」を促進することです。被災地域への帰還についての情報をまとめたマウイ緊急事態管理庁の新しいサイトMaui Recovers で担当のトップは次のように述べています。
「私たちの意図と目標は、住民やビジネスが火災被害にあってしまった自宅や店舗のある地域に一時帰宅し、身の回りの物を持ち帰ったり、保険会社などを同行して保険金請求手続きを行えるようにしたり、自身で被害や損害の評価を行えるように支援することです。また大切な部分で、closure (気持ちの整理や何らかの区切り)を求める人たちにその機会を提供することです。」
ほんの小さな地域ですが今まで入ることのできなかった場所が一部オープンになりました。このサイトでは今後、Return (帰還) 関する最新情報を週1回提供しています。下記のような情報を整理して出してくれるそうです。
■再入域情報: 安全に被災地域に立ち入るための、施設に戻る人のための基本的な安全対策。
■上下水道の状況: 影響を受けた地域の上下水道サービスの状況や復旧に関する定期的な更新。
■マップとデータ: 復旧プロセス中の被災地域での移動やナビゲーションを容易にする対話型のマップとデータ。
■火災の瓦礫撤去: 被災地域から瓦礫や危険物を撤去することに関する最新情報。
■財政および住宅支援: 復興を支援するために利用可能な財政および住宅支援プログラムに関する詳細情報。
■よく寄せられる質問 (FAQ)
MauiRecovers.org は包括的なリソースハブとして機能し、幅広い情報とサポートサービスを提供するためにできたそうなので、今溢れているいろんな情報を被災者の方が整理しやすくなることを願っています。
私たちも情報の整理については考え続けてきました。日本人の被災者の方々にさまざまな情報がいろんなところから来ても大変なのではと思い、大切な情報を集約して一人の人がまとめ、メーリングリストとして希望した方々に送るということを始めました。元新聞記者だったマウイ在住の方が、その経験とスキルを駆使して毎日メーリングリストで日本語の説明付きで情報を送ってくださってます。
街にいると本当にたくさんの被災者の方々が疲れ切った様子で保険会社と打ち合わせ、ID (身分証) の発行、運転免許を取り直す、支援金の申込、などと手続きに追われている光景を毎日見かけます。中には車がないので今日だけレンタカーを借りて街に出て、一気に手続きなどをやってしまおうと思う、とおっしゃる方も。
その間にも復興計画に関するミーティング、証言の場はいろんなところで行われています。政府の見ている復興のビジョンと昔からの住民が描く復興のビジョンが全く違うことがミーティングを重ねているたびに明らかになっていき、それが今の一番の不安となっています。詳しく書くと長くなりますが、
政府側: スマートシティーのモデルプランにのっとったエコロジカルで効率の良い街を作り、気候変動に対応する。(聞こえはいいけれど今まで住んできて住民についてほとんど言及されておらず新しく建てられた家は低価格と謳われていても高価すぎて彼らが住めない可能性が高い)
住民側: 水を取り戻すこと、昔ながらの住民が住みやすい街を取り戻す。焼けてしまった歴史、史跡や文化を残す町に。ハワイのむかしながらの教え、古代の当時システムAhupua'aに従えばエコロジカルでサステイナブルな社会がおのづから出来上がる、というもの。
おそらくどちらの側も、「マウイ島にとって良いだろう」と考えているのだと思います。一方で、島には島なりのやり方があり、アメリカ本土とは違うというのはいつも感じることでもあります。お金やゴリ押しでは動かないハワイアンもたくさんいます。お金で動くような人たちが、自分のことは全く顧みず、困ってる被災者に対して政府でもできないような支援をするでしょうか?ハワイの底力はそこです。アロハ、土地と家族(ハワイという大きな家族という意味でも)への愛のために動く人たちなのです。そして愛があればどんなに素晴らしいことができるのか、この悲惨な状況の中で私は日々目撃、経験させてもらってます。小さな親切が、お金をかけなくても傷ついた人の心を癒すこともたくさん。そして逆にお金があってもそこに気持ちがこもっていなければ、その場で役立つことはあっても本当の癒し、助けにはあまりならないと感じます。
皆さんが寄付してくださったたくさんの支援金をその金額を超えた大きな癒しに変えられるようにするのは現地にいる私たちの責任だと思っています。これからもどう活用していくか活動レポートをみていただき、ご意見、アドバイスなどをいただければ幸いです。
画像1: 水を大切にしたハワイの昔の教えに基づいた古代のエコシステムの絵
画像2-6: 火災の前のラハイナの様子
出典元:
https://www.mauirecovers.org
https://mauinow.com/2023/09/02/epa-workers-finding-many-batteries-during-hazardous-material-cleanup-of-lahaina-burned-area/
https://mauinow.com/2023/08/29/us-army-corps-of-engineers-selected-for-phase-2-of-wildfire-debris-removal-on-maui/
ラハイナレポート#14 9月3日 日本からの応援ありがとう
ラハイナレポート#14 ー Mahalo nui loa 日本からの応援ありがとう
相変わらず日々いろんなことが変化していくマウイの大火災後の状況ですが、もうあと一週間足らずであれから一ヶ月になります。
昨日のアップデートでチームの経済相、会計担当である井口彩子から最初の会計報告を出しましたのでよかったらご覧ください。
今月8日のラハイナ、クラの火事から今までをすごく短く振り返ると、
最初の1−3日 完全なショック状態、現地の様子もほとんどわからず仲間の安否を探り、物資などが届いていないことを知り、島中がパニックし、なんとか助けようとする。
4−10日 マウイ島の住民、そしてハワイの島々からの物資の援助、政府はまだ事態を把握するのに時間がかかっているのか、ほとんど被災地の支援には姿は見えず。必要なものなどは住民がいろいろ方法を考え海からジェットスキーなどで届けたり、物資の配給場所や手元に届けるまでの整理も全て住民がリーダーシップをとって少しずつオーガナイズされていく。電気や電波が通り始めたものの、今度は水が使えないところが(特にクラは広範囲で)発表される。
10−14日 大統領がマウイ島を訪れることが決まり、その二日前くらいから軍用機なども飛んでくるようになり、軍や政府、災害対策本部などが動き出す。
14日ー現在 被災地の捜索も打ち切られ、海の中の捜索は引き続き行われる。政府が式を取り有害物質などを取り除く作業が始まり、身元不明のご遺体のDNA鑑定なども続けられている。
生存者の生死に関わる物資不足などはないが、空気、水の汚染、そして住む場所がない、お金がない、子供の学校もないなど、問題は多数。ショック状態がすぎ、いろんな感情、特に不満や怒りも溜まりつつある。ただし支援の方も細かくカテゴリーが特化されてきたり、新しく必要な支援をするための団体が生まれたりなど整理されつつある。
大事なのは小さな意見の違いや援助の金額などで対立するのではなく、みんなが一つになって大きな目的のために協力しあっていくこと。
[今後の課題]
■住居 (現在短期で済んでいるところも10月には出なくてはならずその後の住宅問題は深刻)
■継続する支援 (物資、メンタル、住居、金銭面)
■ラハイナの理想的な復興 (水問題、開発、不動産、ハワイ、ラハイナの文化伝統歴史の保存)
[そのために私たち日本人グループが現地でできること]
■見守りながら必要な時にできる限り立ち上がったり声を上げること、そして大きな支援がカバーできない小さな穴を埋めるお手伝いをすること
■今入るのが禁止されているエリアが少しずつ開かれていった時や、老人で引っ越しなどが大変な方などのサポート、掃除や労働などの支援。
■仕事の再起を図ろうとする方のニーズのサポート
■子供達が普通の生活に戻れるようないろんな面でのサポート学校環境、スポーツ、クラブ活動など
■ラハイナの被災地、被災した方々に素晴らしい支援活動を行っているグループが活動を続けられるように支援
大きな金銭の支援はできないけれどできる限り情報を集め現場のニーズを聞いていくことを繰り返しながらあまり焦ってすぐお金を使うのではなく、今後長い復興を見守りながら本当に必要なところで使えるよう、そして政府からの援助や寄付があまりない中で頑張ってるようなところの支援に使えるようにしていきたいと思っています。
日本からの支援、続々と引き続き集まっています、本当にありがとうございます。火事から一ヶ月近くたった今も、着実に毎日寄付が送られていて、それ以外にも仲間内で声をかけたり、イベントを開催し、その収益や参加費を寄付してくださったり、チャリティーグッズを作って売ってくださったり。とにかく、こちらが、「おー!そのアイデア素晴らしい」って思うようなこともたくさんあって、みなさんがいろいろ工夫してできることを考えてくださっているのを感じ、その想いにも感謝しています。
ここに載せているのは一部だけですが(載せられなかった方ごめんなさい、でも本当にありがとうございます)ぜひ他にもこんなアイデアでこんなことしたよーなんていうことがありましたらぜひこちらにも教えてください。私たちもほんとに嬉しい気持ちにさせてもらってます。
9月もスタートし、マウイもそろそろ夏の終わりを感じるようになりました(毎日強風だったのが少しずつ今週くらいから弱まる日もあるみたいです)この調子だと2023年もあっという間に終わりそうですが、クリスマスに、被災している方が少しでもクリスマスを楽しめる余裕ができているようになっていればなあ、とそのために私たちもできることを続けていかないとなあと思います。
画像1: One Hawaii Day — 以前マウイで15年くらい続いているバタフライエフェクトというイベントを、宮崎の青島で3年ほど開催していました。そのご縁で、その時の仲間がマウイのためにチャリティーイベントを企画してくれました。10月3日、ぜひお近くの方は遊びに行ってマウイのアロハを彼らから感じてください。ほんとにみんなありがとう。バタフライの時に宮崎に来たタティアナも、ペイジも、みんなそれぞれ支援活動に奔走しまくっています。
画像2: マウイに家族でよくくる子供たちがカリフォルニアの自宅近くでマウイのためにとクッキーなどを売って寄付。自分たちの予想よりずっとたくさんの寄付を集められて本人たちも嬉しかったそうです。
画像3: オンラインでハワイ料理教室をそのレッスン料などを全て寄付してくださった方も。楽しそうだし美味しそうな料理で私も作りたくなりました。
画像4: 以前も紹介したかもしれませんが、これが今回の復興の一番ベースとなる思い。今まで長い間住んできた人たちがその土地を離れずに住むような復興を目指しています。
画像5: 自分のお店でオリジナルチャリティーステッカーを作り売ってくれてる方も。
画像6: マウイからわざわざチャリティーTシャツを注文してみんなで来てくれてるウインドサーファーたち、彼らにとってもウインドサーフィンの聖地マウイは大切な場所。
画像7,8: 自分たちで手作り募金箱を作ってくれたり、チャリティーイベントやセールをしてくれたり、ほんとにありがとうございます。かわいい募金箱たちがいろんなところにあると考えただけでも心が温まります。
相変わらず日々いろんなことが変化していくマウイの大火災後の状況ですが、もうあと一週間足らずであれから一ヶ月になります。
昨日のアップデートでチームの経済相、会計担当である井口彩子から最初の会計報告を出しましたのでよかったらご覧ください。
今月8日のラハイナ、クラの火事から今までをすごく短く振り返ると、
最初の1−3日 完全なショック状態、現地の様子もほとんどわからず仲間の安否を探り、物資などが届いていないことを知り、島中がパニックし、なんとか助けようとする。
4−10日 マウイ島の住民、そしてハワイの島々からの物資の援助、政府はまだ事態を把握するのに時間がかかっているのか、ほとんど被災地の支援には姿は見えず。必要なものなどは住民がいろいろ方法を考え海からジェットスキーなどで届けたり、物資の配給場所や手元に届けるまでの整理も全て住民がリーダーシップをとって少しずつオーガナイズされていく。電気や電波が通り始めたものの、今度は水が使えないところが(特にクラは広範囲で)発表される。
10−14日 大統領がマウイ島を訪れることが決まり、その二日前くらいから軍用機なども飛んでくるようになり、軍や政府、災害対策本部などが動き出す。
14日ー現在 被災地の捜索も打ち切られ、海の中の捜索は引き続き行われる。政府が式を取り有害物質などを取り除く作業が始まり、身元不明のご遺体のDNA鑑定なども続けられている。
生存者の生死に関わる物資不足などはないが、空気、水の汚染、そして住む場所がない、お金がない、子供の学校もないなど、問題は多数。ショック状態がすぎ、いろんな感情、特に不満や怒りも溜まりつつある。ただし支援の方も細かくカテゴリーが特化されてきたり、新しく必要な支援をするための団体が生まれたりなど整理されつつある。
大事なのは小さな意見の違いや援助の金額などで対立するのではなく、みんなが一つになって大きな目的のために協力しあっていくこと。
[今後の課題]
■住居 (現在短期で済んでいるところも10月には出なくてはならずその後の住宅問題は深刻)
■継続する支援 (物資、メンタル、住居、金銭面)
■ラハイナの理想的な復興 (水問題、開発、不動産、ハワイ、ラハイナの文化伝統歴史の保存)
[そのために私たち日本人グループが現地でできること]
■見守りながら必要な時にできる限り立ち上がったり声を上げること、そして大きな支援がカバーできない小さな穴を埋めるお手伝いをすること
■今入るのが禁止されているエリアが少しずつ開かれていった時や、老人で引っ越しなどが大変な方などのサポート、掃除や労働などの支援。
■仕事の再起を図ろうとする方のニーズのサポート
■子供達が普通の生活に戻れるようないろんな面でのサポート学校環境、スポーツ、クラブ活動など
■ラハイナの被災地、被災した方々に素晴らしい支援活動を行っているグループが活動を続けられるように支援
大きな金銭の支援はできないけれどできる限り情報を集め現場のニーズを聞いていくことを繰り返しながらあまり焦ってすぐお金を使うのではなく、今後長い復興を見守りながら本当に必要なところで使えるよう、そして政府からの援助や寄付があまりない中で頑張ってるようなところの支援に使えるようにしていきたいと思っています。
日本からの支援、続々と引き続き集まっています、本当にありがとうございます。火事から一ヶ月近くたった今も、着実に毎日寄付が送られていて、それ以外にも仲間内で声をかけたり、イベントを開催し、その収益や参加費を寄付してくださったり、チャリティーグッズを作って売ってくださったり。とにかく、こちらが、「おー!そのアイデア素晴らしい」って思うようなこともたくさんあって、みなさんがいろいろ工夫してできることを考えてくださっているのを感じ、その想いにも感謝しています。
ここに載せているのは一部だけですが(載せられなかった方ごめんなさい、でも本当にありがとうございます)ぜひ他にもこんなアイデアでこんなことしたよーなんていうことがありましたらぜひこちらにも教えてください。私たちもほんとに嬉しい気持ちにさせてもらってます。
9月もスタートし、マウイもそろそろ夏の終わりを感じるようになりました(毎日強風だったのが少しずつ今週くらいから弱まる日もあるみたいです)この調子だと2023年もあっという間に終わりそうですが、クリスマスに、被災している方が少しでもクリスマスを楽しめる余裕ができているようになっていればなあ、とそのために私たちもできることを続けていかないとなあと思います。
画像1: One Hawaii Day — 以前マウイで15年くらい続いているバタフライエフェクトというイベントを、宮崎の青島で3年ほど開催していました。そのご縁で、その時の仲間がマウイのためにチャリティーイベントを企画してくれました。10月3日、ぜひお近くの方は遊びに行ってマウイのアロハを彼らから感じてください。ほんとにみんなありがとう。バタフライの時に宮崎に来たタティアナも、ペイジも、みんなそれぞれ支援活動に奔走しまくっています。
画像2: マウイに家族でよくくる子供たちがカリフォルニアの自宅近くでマウイのためにとクッキーなどを売って寄付。自分たちの予想よりずっとたくさんの寄付を集められて本人たちも嬉しかったそうです。
画像3: オンラインでハワイ料理教室をそのレッスン料などを全て寄付してくださった方も。楽しそうだし美味しそうな料理で私も作りたくなりました。
画像4: 以前も紹介したかもしれませんが、これが今回の復興の一番ベースとなる思い。今まで長い間住んできた人たちがその土地を離れずに住むような復興を目指しています。
画像5: 自分のお店でオリジナルチャリティーステッカーを作り売ってくれてる方も。
画像6: マウイからわざわざチャリティーTシャツを注文してみんなで来てくれてるウインドサーファーたち、彼らにとってもウインドサーフィンの聖地マウイは大切な場所。
画像7,8: 自分たちで手作り募金箱を作ってくれたり、チャリティーイベントやセールをしてくれたり、ほんとにありがとうございます。かわいい募金箱たちがいろんなところにあると考えただけでも心が温まります。
ラハイナレポート#13 9月2日 会計アップデート
ラハイナレポート#13 ー 会計のアップデート
みなさま、こんにちは。
本日は会計を担当してくれているチームメンバーからアップデートさせていただきます。
ご一読いただければ幸いです。
———————————
皆さまこんにちは。
このプロジェクトの会計を担当させて頂く井口彩子と申します。
この度は、本当にたくさんの方々からのご支援を頂きどうもありがとうございます!
ご寄付を頂いた方々のお名前を見たくてGoFundMeの画面を見たものの、スクロールしてもスクロールしても終わらず、どれだけたくさんの方々がご支援下さったのかということに改めて気づかされました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。匿名でご寄付して頂いた方はお名前は分かりませんでしたが、皆さま本当にありがとうございます!
皆さまからお預かりした支援金を、一銭たりとも無駄に使わないように、きちんとお金の管理をしていく所存です。
9/2時点で皆さまからのご寄付の合計は、$156,220となりました。
立ち上げた時点では考えも及ばなかった金額に、本当に驚き&感謝の気持ちでいっぱいです。
私たちなりに優先順位を考えた上で、まずは以下に該当する日本人の方々に支援金をお渡し致しました。
「お家が全焼してしまった方 $1000/人」
「お家は残っているが、住める状況ではなく避難を余儀なくされている方 $800/人」
お渡し出来た支援金額は本日の時点で合計$39,200 です。
まだ受け取って頂けてない方もいらっしゃるので、すべてお渡し出来たら、$47,200 となる予定です。
この先皆さまからお預かりした残りの支援金をどのような団体/個人にお渡ししていくべきか考えるのが、私達の目下の課題だと思っています。
現地の情勢に常にアンテナを張り、本当に支援を必要としている方々にお金が届くように努めていきますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
ラハイナレポート#12 8月31日 住民の力
ラハイナレポート#12 ー 住民の力
みなさん、おはようございます。
毎日毎日慌ただしくてレポートも遅れ気味になっていて申し訳ありません。
家が全焼してしまった日本人のファミリーにやっとお見舞金を届けることができました。皆さんの想いをしっかり感じてくださっていると思います。まだ届けられていない方も何人かいらっしゃいますが、すべてを無くしてしまった時一番必要なのはやはりお金。お金がすべてではないけど、されどお金。身一つで焼き出された方々が何の縛りもなく使えるお金をお届けすることは、「なぜその方たちだけに?」と言われる方もいらっしゃるかもしれません。でも、本当に必要なことだと私たちチームは感じています。みなさんのおかげです。ほんとにありがとうございます。
さてハワイ州知事はマウイの災害発生後のステージとしてフェーズ2、次の段階に入ると発表しました。アメリカ軍が救援に入ることが正式に決定し、これからは一番ひどい被災地での作業、瓦礫などの撤去やクリーンナップ、有毒や危険物質の除去などその分野のプロフェッショナルが投入され、進むようです。
まだまだ行方のわからない方や身元不明のご遺体も多く、DNA検査を含めた身元確認も全力で進められています。一方で今後、生存者の方が発見されることは残念ながら考えにくいと思われます。せめてご遺体や何か家族だとわかるものが何か発見されれば。。何もわからないまま家族の安否を思い続ける方々のことを思うと本当に胸が苦しくなります。
政府がフェーズ2と宣言しましたが、私たち住民側もどこか私たちなりのフェーズ(段階)が変わりつつあるのを感じています。物資も一度にたくさんのものが一箇所に溢れるようなパニックはほぼ解消され、本当に必要なものが必要なところに届けられるシステムが整ってきました。ニーズに関してもそれぞれのことに特化したグループや団体ができ、各自の役割分担もはっきりしてきたように思います。被災地で積極的に動き回り、みんなを指揮しているようなリーダーたちは相変わらず連絡もできないほどの忙しさです。諸々の問題やニーズをまとめて、伝えるべきところに伝えるなど走り回ってくれています。
物資などのニーズがある程度落ち着き、ネットワークもできてきた今、サバイバルモードから次の段階、子供たちのこと、そして土地を守ることに視点が向いてきています。学校が燃えてしまったたくさんのラハイナの子供たちは、離れた地域の学校への転校を勧められています。でも、そこは車で30分以上かかるところ。毎日通うとなると子供も、大人も、本当に大変です。すでにある地域の建物でなんとか緊急の学校的なものを作ることができないか検討されています。マウイではもともと学校の先生も不足しており、教師やアシスタントの募集もされています。ホームスクールなどのオプションも提案されています。私たちも子供たちの教育環境に関してもできれば支援していきたいとリサーチ中です。
いろいろな意味で子供たちが見過ごされることのない社会やコミュニティーは大切だと思っています。デイケアや子供たちのキャンプ、外で思い切り遊んだり、楽しめる場などもたくさんのグループが支援しています。こういった活動は、参加する子供たちだけでなく、被災後の対応に追われ、心身ともに疲れ切っている大人たちにも本当に役立っています。お母さんと赤ちゃんに特化したある団体は、お母さん一人一人とつながり、何が必要かを聞き、物資の集まるセンターまで行くこともままならない彼女たちの滞在先や避難先まで物資を配達するサービスを始めました。
家族や身近ら人を失った悲しみを抱える子どもたちも少なくありません。それぞれの子供にあわせたやり方でカウンセリングやケアをすることを目的に動いている支援団体もあります。子供たちの笑顔はコミュニティー全体を笑顔にしてくれます。本当にありがたい支援だと思います。
さて、政治的なニュースは心が暗くなるようなものが多いのですが、今日はとても良いニュースがありました。先日市長が、緊急事態を考慮して、通常の建設関連の条例に沿わなくても市長の判断で住宅を建てることを許可し、早急に家をたくさん建設できるようにしよう、という議案が提出されました。それを受けてハワイアンのリーダーたち、ラハイナの住民のリーダーたちからは以下のような発信がありました。
「ラハイナを正しく復興させるためには正しい形でスタートすることが必要だ。住むところが足りないとは言えども、ただ単にたくさんの建物をすぐ建てればいいというものではない。また、政府の言うAffordable houses(手頃な価格の住宅)は、一般の市民にとっては全くAffordable (無理なく支払える額)ではない。今回の議案を逆手に取り、元々住んでいた住民が住めないような高級住宅を制限なく次々と建設する機会を不動産開発業者に与えることにもなりかねない。それはとんでもないことだ。住民の意見を尊重した復興を心がけてもらいたい。時間はかかってもちゃんと始めるべきところから始めてほしい」
住民のリーダーたちがこういった考えを発信し、議案を取り下げるための嘆願書を政府に提出してほしいとSNSなどで発信ところ、たった二日の間に大量の手紙が来たのでしょう。その議案は取り下げられ、市長と州知事は住民の気持ちに沿った形で復興を進めるというような声明を出しました。これは住民の勝利です。
火災直後から不動産、法律事務所、建築会社、開発の大資本などのビジネスが集まってきています。今後も見逃してしまうと、ラハイナの昔からの住民の想いを踏みにじるような計画がどんどん勧められていく可能性は高く、水面下で動いているものも含めて、常に動向に気を配っていく必要がありそうです。
私は政治のことはよくわからないし、権力やお金に関係するところが心がつらくなることも多いのであまり関わっていませんが、知ることで動かずにはいられないことも多いです。知らなくてはいけないこともたくさんあります。ハワイがみんなで力を合わせて動かなければ、大資本や住民の意向に反した動きに立ち向かうことはできないので、大事なタイミングですぐに動けるように学んでいかないとと思います。
今回の件では、議案の内容や嘆願書の提出について、具体的にどこが問題でどんな内容の嘆願書を書いて送ってほしいか、わかりやすい発信があったおかげで、大勢の人が初めて政府に意見書を送ったと言っていました。そのおかげで議案が取り下げられました。住民の力です。
ハワイアンリーダーの一人で、若い友人が言っていました。ハワイはハワイアンだけでできているわけではない。何世代もここにいる日系人、中国人、フィリピン人、そしてほとんどの人が多人種のハワイアン。今はとにかく一つになって正しい形でラハイナが蘇るために力を合わせなくてはならない。いろんな不満やストレス、意見の対立もあるだろうけれど、一番大事な目的のために分断を避けることが大事。ハワイの底力は政府もこの二週間で見てきたと思う。私たちが分断してしまうのは、開発側の思うつぼ。アロハで一つになって昔ながらのサステイナブルなハワイの価値観をベースにrebuild (再建) を進めるよう政府に訴えましょう、と。
彼女はビッグウエイブサーファーでフラの踊り手でもあり、ハワイアンカヌーの乗り手でもあります。20年ほど前に一度インタビューしたことがありました。若々しく綺麗だったけどその目の光の強さにはハワイアンとしての誇りと覚悟のようなものが感じられ、記事のタイトルを「Warrior Princess」としたのでした。今まさに彼女はハワイの文化と伝統を守っていこうとする戦士として頑張ってます。すでにプリンセスというよりクイーンの風格がでてきました。彼女をはじめとするハワイアン、そして昔ながらのラハイナを象徴するようなハワイの人たちをずっと応援していきたいと思います。
画像1: いくつかの日本食レストランでは被災者や被災者をホストしている方々への無料ランチ、そしてチャリティーランチ(ランチを買ってもらいその売り上げを寄付)などをボランティアも手伝いながら提供しています。
画像2: 物資センターのボランティアに来てくれてる日本人スタッフ、ビジターの方も。
画像3,4: 子供たちが外で思いきり遊べる時間は、大人たちにとってもやることに集中できる必要な時間になっています。
画像5.6: Tiare LawrenceとArchie Kalepa ハワイアンのリーダーとしてラハイナでリーダーシップを取り頑張ってくれています。
みなさん、おはようございます。
毎日毎日慌ただしくてレポートも遅れ気味になっていて申し訳ありません。
家が全焼してしまった日本人のファミリーにやっとお見舞金を届けることができました。皆さんの想いをしっかり感じてくださっていると思います。まだ届けられていない方も何人かいらっしゃいますが、すべてを無くしてしまった時一番必要なのはやはりお金。お金がすべてではないけど、されどお金。身一つで焼き出された方々が何の縛りもなく使えるお金をお届けすることは、「なぜその方たちだけに?」と言われる方もいらっしゃるかもしれません。でも、本当に必要なことだと私たちチームは感じています。みなさんのおかげです。ほんとにありがとうございます。
さてハワイ州知事はマウイの災害発生後のステージとしてフェーズ2、次の段階に入ると発表しました。アメリカ軍が救援に入ることが正式に決定し、これからは一番ひどい被災地での作業、瓦礫などの撤去やクリーンナップ、有毒や危険物質の除去などその分野のプロフェッショナルが投入され、進むようです。
まだまだ行方のわからない方や身元不明のご遺体も多く、DNA検査を含めた身元確認も全力で進められています。一方で今後、生存者の方が発見されることは残念ながら考えにくいと思われます。せめてご遺体や何か家族だとわかるものが何か発見されれば。。何もわからないまま家族の安否を思い続ける方々のことを思うと本当に胸が苦しくなります。
政府がフェーズ2と宣言しましたが、私たち住民側もどこか私たちなりのフェーズ(段階)が変わりつつあるのを感じています。物資も一度にたくさんのものが一箇所に溢れるようなパニックはほぼ解消され、本当に必要なものが必要なところに届けられるシステムが整ってきました。ニーズに関してもそれぞれのことに特化したグループや団体ができ、各自の役割分担もはっきりしてきたように思います。被災地で積極的に動き回り、みんなを指揮しているようなリーダーたちは相変わらず連絡もできないほどの忙しさです。諸々の問題やニーズをまとめて、伝えるべきところに伝えるなど走り回ってくれています。
物資などのニーズがある程度落ち着き、ネットワークもできてきた今、サバイバルモードから次の段階、子供たちのこと、そして土地を守ることに視点が向いてきています。学校が燃えてしまったたくさんのラハイナの子供たちは、離れた地域の学校への転校を勧められています。でも、そこは車で30分以上かかるところ。毎日通うとなると子供も、大人も、本当に大変です。すでにある地域の建物でなんとか緊急の学校的なものを作ることができないか検討されています。マウイではもともと学校の先生も不足しており、教師やアシスタントの募集もされています。ホームスクールなどのオプションも提案されています。私たちも子供たちの教育環境に関してもできれば支援していきたいとリサーチ中です。
いろいろな意味で子供たちが見過ごされることのない社会やコミュニティーは大切だと思っています。デイケアや子供たちのキャンプ、外で思い切り遊んだり、楽しめる場などもたくさんのグループが支援しています。こういった活動は、参加する子供たちだけでなく、被災後の対応に追われ、心身ともに疲れ切っている大人たちにも本当に役立っています。お母さんと赤ちゃんに特化したある団体は、お母さん一人一人とつながり、何が必要かを聞き、物資の集まるセンターまで行くこともままならない彼女たちの滞在先や避難先まで物資を配達するサービスを始めました。
家族や身近ら人を失った悲しみを抱える子どもたちも少なくありません。それぞれの子供にあわせたやり方でカウンセリングやケアをすることを目的に動いている支援団体もあります。子供たちの笑顔はコミュニティー全体を笑顔にしてくれます。本当にありがたい支援だと思います。
さて、政治的なニュースは心が暗くなるようなものが多いのですが、今日はとても良いニュースがありました。先日市長が、緊急事態を考慮して、通常の建設関連の条例に沿わなくても市長の判断で住宅を建てることを許可し、早急に家をたくさん建設できるようにしよう、という議案が提出されました。それを受けてハワイアンのリーダーたち、ラハイナの住民のリーダーたちからは以下のような発信がありました。
「ラハイナを正しく復興させるためには正しい形でスタートすることが必要だ。住むところが足りないとは言えども、ただ単にたくさんの建物をすぐ建てればいいというものではない。また、政府の言うAffordable houses(手頃な価格の住宅)は、一般の市民にとっては全くAffordable (無理なく支払える額)ではない。今回の議案を逆手に取り、元々住んでいた住民が住めないような高級住宅を制限なく次々と建設する機会を不動産開発業者に与えることにもなりかねない。それはとんでもないことだ。住民の意見を尊重した復興を心がけてもらいたい。時間はかかってもちゃんと始めるべきところから始めてほしい」
住民のリーダーたちがこういった考えを発信し、議案を取り下げるための嘆願書を政府に提出してほしいとSNSなどで発信ところ、たった二日の間に大量の手紙が来たのでしょう。その議案は取り下げられ、市長と州知事は住民の気持ちに沿った形で復興を進めるというような声明を出しました。これは住民の勝利です。
火災直後から不動産、法律事務所、建築会社、開発の大資本などのビジネスが集まってきています。今後も見逃してしまうと、ラハイナの昔からの住民の想いを踏みにじるような計画がどんどん勧められていく可能性は高く、水面下で動いているものも含めて、常に動向に気を配っていく必要がありそうです。
私は政治のことはよくわからないし、権力やお金に関係するところが心がつらくなることも多いのであまり関わっていませんが、知ることで動かずにはいられないことも多いです。知らなくてはいけないこともたくさんあります。ハワイがみんなで力を合わせて動かなければ、大資本や住民の意向に反した動きに立ち向かうことはできないので、大事なタイミングですぐに動けるように学んでいかないとと思います。
今回の件では、議案の内容や嘆願書の提出について、具体的にどこが問題でどんな内容の嘆願書を書いて送ってほしいか、わかりやすい発信があったおかげで、大勢の人が初めて政府に意見書を送ったと言っていました。そのおかげで議案が取り下げられました。住民の力です。
ハワイアンリーダーの一人で、若い友人が言っていました。ハワイはハワイアンだけでできているわけではない。何世代もここにいる日系人、中国人、フィリピン人、そしてほとんどの人が多人種のハワイアン。今はとにかく一つになって正しい形でラハイナが蘇るために力を合わせなくてはならない。いろんな不満やストレス、意見の対立もあるだろうけれど、一番大事な目的のために分断を避けることが大事。ハワイの底力は政府もこの二週間で見てきたと思う。私たちが分断してしまうのは、開発側の思うつぼ。アロハで一つになって昔ながらのサステイナブルなハワイの価値観をベースにrebuild (再建) を進めるよう政府に訴えましょう、と。
彼女はビッグウエイブサーファーでフラの踊り手でもあり、ハワイアンカヌーの乗り手でもあります。20年ほど前に一度インタビューしたことがありました。若々しく綺麗だったけどその目の光の強さにはハワイアンとしての誇りと覚悟のようなものが感じられ、記事のタイトルを「Warrior Princess」としたのでした。今まさに彼女はハワイの文化と伝統を守っていこうとする戦士として頑張ってます。すでにプリンセスというよりクイーンの風格がでてきました。彼女をはじめとするハワイアン、そして昔ながらのラハイナを象徴するようなハワイの人たちをずっと応援していきたいと思います。
画像1: いくつかの日本食レストランでは被災者や被災者をホストしている方々への無料ランチ、そしてチャリティーランチ(ランチを買ってもらいその売り上げを寄付)などをボランティアも手伝いながら提供しています。
画像2: 物資センターのボランティアに来てくれてる日本人スタッフ、ビジターの方も。
画像3,4: 子供たちが外で思いきり遊べる時間は、大人たちにとってもやることに集中できる必要な時間になっています。
画像5.6: Tiare LawrenceとArchie Kalepa ハワイアンのリーダーとしてラハイナでリーダーシップを取り頑張ってくれています。
ラハイナレポート #11 8月28日 サーフィンの醍醐味
ラハイナレポート #11 ー サーフィンの醍醐味
みなさん、おはようございます。火災が起きてから(今もなお、ウエストの地域で小さな火災が起こったり、クラも完全に消えたわけではないようです)もうすぐ三週間になります。あっという間であったとも思えるし、ありとあらゆることが変わりつつあり、ものすごく長い期間のように感じます。まずは寄付金を実際に使い始めたご報告を。この寄付を集め始めた理由は以前にも書きましたが、東北の震災の時に大きな団体に寄付されたとんでもない額の支援がどこに使われたのかよくわからないと感じたこと、そして少額ではあるけれどとにかく今必要という時に使えるお金がありがたいということ。また公平にということを考えすぎると規模が大きくなりすぎて一人も助けられずに終わってしまったりしないかと。申し訳ないけれど、まずは縁のあった人たち、目の前で困ってる人たちから支援することも大事だと感じたことから、迷わずこのゴーファンドミーを立ち上げました。
もちろんマウイのみんなの支援をしたいし、それぞれ個人的な友人で全て無くしてしまった日本人以外の友人もたくさんいます。でも中心メンバーで何度も話し合い、自分たちができる微々たる力で何かするにはある程度支援先を決め、それぞれの人たちを同じように支援するグループや人がいることを祈るしかないと考え、厳密ではないですが日本人コミュニティー、日本に縁のある方や場所からスタートすることに決めました。
特に家を全焼し全てをなくされた方にすぐに使える現金をすこしでも用意するのが大事だということになり、被災者リストを作り、その方々にお見舞金を届けることから始めています。昨日から少しずつ連絡を取り始め、お見舞金を受け取っていただける手配を始めています。皆さんからの寄付金の使われ方などは全て一週間に一度会計係のスタッフが報告書を出してくれますので、ここで報告させていただきます。
個人的には土曜日に西側の子供たち、サーフボードも何もかも無くしてしまった子も、また向こう側の海には入れないので、ずっとサーフィンできずにいた子供たちのために、北側のホキパビーチで企画されたSurf with Prosのイベントに参加し、たくさんの元気をもらってきました。
ウエストサイドの子供たちはホキパで波に乗ったことがない子も多く、その上その日に限って結構な波もあり、ショアブレイクは私たちでもやだなーと思うような、キッズのダブルオーバーヘッドサイズ。普段ラウニポコのようなメローな波でやってる子供たちにとっては、大人がジョーズの波に出ていくような気持ちだったりもしたはずです。火災のショックがまだまだ癒えない子も多いだろうし、最初は自分に合った板を選ぶのさえ気が引けてなかなか喋らない子も多かったですが、プロサーファーたちが声をかけ、板だけでなくフィンやリーシュもその子に合ったものをセット。被災していない子供たちも、そんな子供たちと一緒に海に出て元気付けようと、本当にたくさんの人が集まりました。そしてマウイのプロサーファーも本当にたくさん。みんな忙しいだろうに子供たちのために朝早くからやってきて、ショアブレイクでみんながアウトに出れるように助けたり、沖まで一緒に行って波に乗せてあげたり、アドバイスをしたり。
一人でパドルアウトできなかったり、ビーチで一人で座ってしょんぼりしていたり、乗りたいのに誰も知ってる人がいなくて少し気まずくしている子もいたのですが、プロたちに声をかけてもらい、一緒にパドルアウト。沖からビーチに戻ってくる時にはみんな満面の笑み、達成感に満ちた表情で、どんなに大きい波に乗れたとか、ものすごい巻かれ方をしたとか、こんなことを学んだ、と興奮して話してくれました。人生で一番のビッグウェイブに乗った!という子もたくさん!そしてプロにサインをもらったり、写真を撮ったりしているうちに、朝とはまったく違う笑顔になってました。プロサーファーたちも子供たちの最高の日に関われてすごく喜んでいるように見えました。参加したキッズの多くはこの日のことを一生忘れないと思います。
波をカッコよくリッピングし大会で勝つこともプロサーファーだけれど、やはりサーフィンの喜び、醍醐味を直に伝え、シェアする、そして誰かの人生にポジティブなインパクトを与えるって本当に素晴らしい仕事だと思います。私もそんな素晴らしい時間とバイブレーションの中に関われて、本当にこの三週間の中でも一番楽しい時間となりました。引き続きボードを失った人が海に戻れるようBoard Replacement Project, Boards 4 Buddies の活動は続きます。多分さらに大きく広がっていくはず。今週はオアフでボードの寄付を募り、Boards4Buddiesは無料で板を保管し、必要な人が見にきて板を手に入れることができるショールーム、倉庫スペースを貸してもらえることになりました。こんな仕事ばかりなら一生続けてもいいんだけどなあ。
でも楽しいことばかりではないのも事実。被災地の方ではストレスが限界に来て、いさかいも増えてると聞いています。今こそ一つになって助け合わなくてはならない時期なのに、マウイカウンティーが今回の火事の原因はこの会社にあると、ハワイアン・エレクトリック(マウイの電気全てを取り仕切ってる会社)を訴えました。一方で住民からは「では自分達はマウイの政府自体を訴えればいいの」「そんな場合じゃないだろう」とそれでなくても政府への不満が募っている中あらたに反発もあります。
政治的な暗い部分もかなり明るみに出されようとしている感じがあります。政治や利権は、今までも色々問題としてでています。水、土地、空気、実は一番大事なものを住民主体でない形で動かされているようなそんな気持ちにもなることもあります。そういうことで頑張ってくれている人もたくさんいて、本当に強いなあと尊敬しています。でもそういう人たちがいてくれるからこそ少しでも立ち上がれるので、立ち上がる必要のある時は分断ではなく一つになってラハイナをラハイナらしい街として取り戻せるよう、水も空気も綺麗で満ち足りていて、子供たちや家族が海で遊べる街になるようできることはみんなで動かなくてはと思います。
私たちに素晴らしい人生、素晴らしい経験と思い出を与え続けてくれているマウイ。アロハに満ちた人たち、心を癒し、健康な体を作ってくれる自然、広く深い海。傷ついているマウイとそこに住む人たちに今恩返しをせずにいつするというのでしょう?
なぜ仕事を投げうってまでこの支援活動に動いているか、その根本的な部分をを忘れないように、そして日本からの本当にたくさんの人たちの思いと祈りと大事なお金を一番いい形でマウイの支援に使えるように日々メンバーと話し合いながら頑張っていこうと思います。
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