2024-01-13

ラハイナレポート#14 9月3日 日本からの応援ありがとう

 ラハイナレポート#14 ー Mahalo nui loa 日本からの応援ありがとう


相変わらず日々いろんなことが変化していくマウイの大火災後の状況ですが、もうあと一週間足らずであれから一ヶ月になります。
昨日のアップデートでチームの経済相、会計担当である井口彩子から最初の会計報告を出しましたのでよかったらご覧ください。

今月8日のラハイナ、クラの火事から今までをすごく短く振り返ると、

最初の1−3日 完全なショック状態、現地の様子もほとんどわからず仲間の安否を探り、物資などが届いていないことを知り、島中がパニックし、なんとか助けようとする。

4−10日 マウイ島の住民、そしてハワイの島々からの物資の援助、政府はまだ事態を把握するのに時間がかかっているのか、ほとんど被災地の支援には姿は見えず。必要なものなどは住民がいろいろ方法を考え海からジェットスキーなどで届けたり、物資の配給場所や手元に届けるまでの整理も全て住民がリーダーシップをとって少しずつオーガナイズされていく。電気や電波が通り始めたものの、今度は水が使えないところが(特にクラは広範囲で)発表される。

10−14日 大統領がマウイ島を訪れることが決まり、その二日前くらいから軍用機なども飛んでくるようになり、軍や政府、災害対策本部などが動き出す。

14日ー現在 被災地の捜索も打ち切られ、海の中の捜索は引き続き行われる。政府が式を取り有害物質などを取り除く作業が始まり、身元不明のご遺体のDNA鑑定なども続けられている。
生存者の生死に関わる物資不足などはないが、空気、水の汚染、そして住む場所がない、お金がない、子供の学校もないなど、問題は多数。ショック状態がすぎ、いろんな感情、特に不満や怒りも溜まりつつある。ただし支援の方も細かくカテゴリーが特化されてきたり、新しく必要な支援をするための団体が生まれたりなど整理されつつある。
大事なのは小さな意見の違いや援助の金額などで対立するのではなく、みんなが一つになって大きな目的のために協力しあっていくこと。

[今後の課題]
■住居 (現在短期で済んでいるところも10月には出なくてはならずその後の住宅問題は深刻)
■継続する支援 (物資、メンタル、住居、金銭面)
■ラハイナの理想的な復興 (水問題、開発、不動産、ハワイ、ラハイナの文化伝統歴史の保存)

[そのために私たち日本人グループが現地でできること]
■見守りながら必要な時にできる限り立ち上がったり声を上げること、そして大きな支援がカバーできない小さな穴を埋めるお手伝いをすること
■今入るのが禁止されているエリアが少しずつ開かれていった時や、老人で引っ越しなどが大変な方などのサポート、掃除や労働などの支援。
■仕事の再起を図ろうとする方のニーズのサポート
■子供達が普通の生活に戻れるようないろんな面でのサポート学校環境、スポーツ、クラブ活動など
■ラハイナの被災地、被災した方々に素晴らしい支援活動を行っているグループが活動を続けられるように支援

大きな金銭の支援はできないけれどできる限り情報を集め現場のニーズを聞いていくことを繰り返しながらあまり焦ってすぐお金を使うのではなく、今後長い復興を見守りながら本当に必要なところで使えるよう、そして政府からの援助や寄付があまりない中で頑張ってるようなところの支援に使えるようにしていきたいと思っています。

日本からの支援、続々と引き続き集まっています、本当にありがとうございます。火事から一ヶ月近くたった今も、着実に毎日寄付が送られていて、それ以外にも仲間内で声をかけたり、イベントを開催し、その収益や参加費を寄付してくださったり、チャリティーグッズを作って売ってくださったり。とにかく、こちらが、「おー!そのアイデア素晴らしい」って思うようなこともたくさんあって、みなさんがいろいろ工夫してできることを考えてくださっているのを感じ、その想いにも感謝しています。

ここに載せているのは一部だけですが(載せられなかった方ごめんなさい、でも本当にありがとうございます)ぜひ他にもこんなアイデアでこんなことしたよーなんていうことがありましたらぜひこちらにも教えてください。私たちもほんとに嬉しい気持ちにさせてもらってます。

9月もスタートし、マウイもそろそろ夏の終わりを感じるようになりました(毎日強風だったのが少しずつ今週くらいから弱まる日もあるみたいです)この調子だと2023年もあっという間に終わりそうですが、クリスマスに、被災している方が少しでもクリスマスを楽しめる余裕ができているようになっていればなあ、とそのために私たちもできることを続けていかないとなあと思います。

画像1: One Hawaii Day — 以前マウイで15年くらい続いているバタフライエフェクトというイベントを、宮崎の青島で3年ほど開催していました。そのご縁で、その時の仲間がマウイのためにチャリティーイベントを企画してくれました。10月3日、ぜひお近くの方は遊びに行ってマウイのアロハを彼らから感じてください。ほんとにみんなありがとう。バタフライの時に宮崎に来たタティアナも、ペイジも、みんなそれぞれ支援活動に奔走しまくっています。

画像2: マウイに家族でよくくる子供たちがカリフォルニアの自宅近くでマウイのためにとクッキーなどを売って寄付。自分たちの予想よりずっとたくさんの寄付を集められて本人たちも嬉しかったそうです。

画像3: オンラインでハワイ料理教室をそのレッスン料などを全て寄付してくださった方も。楽しそうだし美味しそうな料理で私も作りたくなりました。

画像4: 以前も紹介したかもしれませんが、これが今回の復興の一番ベースとなる思い。今まで長い間住んできた人たちがその土地を離れずに住むような復興を目指しています。

画像5: 自分のお店でオリジナルチャリティーステッカーを作り売ってくれてる方も。

画像6: マウイからわざわざチャリティーTシャツを注文してみんなで来てくれてるウインドサーファーたち、彼らにとってもウインドサーフィンの聖地マウイは大切な場所。

画像7,8: 自分たちで手作り募金箱を作ってくれたり、チャリティーイベントやセールをしてくれたり、ほんとにありがとうございます。かわいい募金箱たちがいろんなところにあると考えただけでも心が温まります。





ラハイナレポート#13 9月2日 会計アップデート

 ラハイナレポート#13 ー 会計のアップデート


みなさま、こんにちは。
本日は会計を担当してくれているチームメンバーからアップデートさせていただきます。
ご一読いただければ幸いです。
———————————
皆さまこんにちは。
このプロジェクトの会計を担当させて頂く井口彩子と申します。
この度は、本当にたくさんの方々からのご支援を頂きどうもありがとうございます!
ご寄付を頂いた方々のお名前を見たくてGoFundMeの画面を見たものの、スクロールしてもスクロールしても終わらず、どれだけたくさんの方々がご支援下さったのかということに改めて気づかされました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。匿名でご寄付して頂いた方はお名前は分かりませんでしたが、皆さま本当にありがとうございます!

皆さまからお預かりした支援金を、一銭たりとも無駄に使わないように、きちんとお金の管理をしていく所存です。
9/2時点で皆さまからのご寄付の合計は、$156,220となりました。
立ち上げた時点では考えも及ばなかった金額に、本当に驚き&感謝の気持ちでいっぱいです。

私たちなりに優先順位を考えた上で、まずは以下に該当する日本人の方々に支援金をお渡し致しました。
「お家が全焼してしまった方 $1000/人」
「お家は残っているが、住める状況ではなく避難を余儀なくされている方 $800/人」

お渡し出来た支援金額は本日の時点で合計$39,200 です。
まだ受け取って頂けてない方もいらっしゃるので、すべてお渡し出来たら、$47,200 となる予定です。

この先皆さまからお預かりした残りの支援金をどのような団体/個人にお渡ししていくべきか考えるのが、私達の目下の課題だと思っています。
現地の情勢に常にアンテナを張り、本当に支援を必要としている方々にお金が届くように努めていきますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

ラハイナレポート#12 8月31日 住民の力 

 ラハイナレポート#12 ー 住民の力


みなさん、おはようございます。
毎日毎日慌ただしくてレポートも遅れ気味になっていて申し訳ありません。
家が全焼してしまった日本人のファミリーにやっとお見舞金を届けることができました。皆さんの想いをしっかり感じてくださっていると思います。まだ届けられていない方も何人かいらっしゃいますが、すべてを無くしてしまった時一番必要なのはやはりお金。お金がすべてではないけど、されどお金。身一つで焼き出された方々が何の縛りもなく使えるお金をお届けすることは、「なぜその方たちだけに?」と言われる方もいらっしゃるかもしれません。でも、本当に必要なことだと私たちチームは感じています。みなさんのおかげです。ほんとにありがとうございます。

さてハワイ州知事はマウイの災害発生後のステージとしてフェーズ2、次の段階に入ると発表しました。アメリカ軍が救援に入ることが正式に決定し、これからは一番ひどい被災地での作業、瓦礫などの撤去やクリーンナップ、有毒や危険物質の除去などその分野のプロフェッショナルが投入され、進むようです。

まだまだ行方のわからない方や身元不明のご遺体も多く、DNA検査を含めた身元確認も全力で進められています。一方で今後、生存者の方が発見されることは残念ながら考えにくいと思われます。せめてご遺体や何か家族だとわかるものが何か発見されれば。。何もわからないまま家族の安否を思い続ける方々のことを思うと本当に胸が苦しくなります。

政府がフェーズ2と宣言しましたが、私たち住民側もどこか私たちなりのフェーズ(段階)が変わりつつあるのを感じています。物資も一度にたくさんのものが一箇所に溢れるようなパニックはほぼ解消され、本当に必要なものが必要なところに届けられるシステムが整ってきました。ニーズに関してもそれぞれのことに特化したグループや団体ができ、各自の役割分担もはっきりしてきたように思います。被災地で積極的に動き回り、みんなを指揮しているようなリーダーたちは相変わらず連絡もできないほどの忙しさです。諸々の問題やニーズをまとめて、伝えるべきところに伝えるなど走り回ってくれています。

物資などのニーズがある程度落ち着き、ネットワークもできてきた今、サバイバルモードから次の段階、子供たちのこと、そして土地を守ることに視点が向いてきています。学校が燃えてしまったたくさんのラハイナの子供たちは、離れた地域の学校への転校を勧められています。でも、そこは車で30分以上かかるところ。毎日通うとなると子供も、大人も、本当に大変です。すでにある地域の建物でなんとか緊急の学校的なものを作ることができないか検討されています。マウイではもともと学校の先生も不足しており、教師やアシスタントの募集もされています。ホームスクールなどのオプションも提案されています。私たちも子供たちの教育環境に関してもできれば支援していきたいとリサーチ中です。

いろいろな意味で子供たちが見過ごされることのない社会やコミュニティーは大切だと思っています。デイケアや子供たちのキャンプ、外で思い切り遊んだり、楽しめる場などもたくさんのグループが支援しています。こういった活動は、参加する子供たちだけでなく、被災後の対応に追われ、心身ともに疲れ切っている大人たちにも本当に役立っています。お母さんと赤ちゃんに特化したある団体は、お母さん一人一人とつながり、何が必要かを聞き、物資の集まるセンターまで行くこともままならない彼女たちの滞在先や避難先まで物資を配達するサービスを始めました。

家族や身近ら人を失った悲しみを抱える子どもたちも少なくありません。それぞれの子供にあわせたやり方でカウンセリングやケアをすることを目的に動いている支援団体もあります。子供たちの笑顔はコミュニティー全体を笑顔にしてくれます。本当にありがたい支援だと思います。

さて、政治的なニュースは心が暗くなるようなものが多いのですが、今日はとても良いニュースがありました。先日市長が、緊急事態を考慮して、通常の建設関連の条例に沿わなくても市長の判断で住宅を建てることを許可し、早急に家をたくさん建設できるようにしよう、という議案が提出されました。それを受けてハワイアンのリーダーたち、ラハイナの住民のリーダーたちからは以下のような発信がありました。

「ラハイナを正しく復興させるためには正しい形でスタートすることが必要だ。住むところが足りないとは言えども、ただ単にたくさんの建物をすぐ建てればいいというものではない。また、政府の言うAffordable houses(手頃な価格の住宅)は、一般の市民にとっては全くAffordable (無理なく支払える額)ではない。今回の議案を逆手に取り、元々住んでいた住民が住めないような高級住宅を制限なく次々と建設する機会を不動産開発業者に与えることにもなりかねない。それはとんでもないことだ。住民の意見を尊重した復興を心がけてもらいたい。時間はかかってもちゃんと始めるべきところから始めてほしい」

住民のリーダーたちがこういった考えを発信し、議案を取り下げるための嘆願書を政府に提出してほしいとSNSなどで発信ところ、たった二日の間に大量の手紙が来たのでしょう。その議案は取り下げられ、市長と州知事は住民の気持ちに沿った形で復興を進めるというような声明を出しました。これは住民の勝利です。

火災直後から不動産、法律事務所、建築会社、開発の大資本などのビジネスが集まってきています。今後も見逃してしまうと、ラハイナの昔からの住民の想いを踏みにじるような計画がどんどん勧められていく可能性は高く、水面下で動いているものも含めて、常に動向に気を配っていく必要がありそうです。

私は政治のことはよくわからないし、権力やお金に関係するところが心がつらくなることも多いのであまり関わっていませんが、知ることで動かずにはいられないことも多いです。知らなくてはいけないこともたくさんあります。ハワイがみんなで力を合わせて動かなければ、大資本や住民の意向に反した動きに立ち向かうことはできないので、大事なタイミングですぐに動けるように学んでいかないとと思います。

今回の件では、議案の内容や嘆願書の提出について、具体的にどこが問題でどんな内容の嘆願書を書いて送ってほしいか、わかりやすい発信があったおかげで、大勢の人が初めて政府に意見書を送ったと言っていました。そのおかげで議案が取り下げられました。住民の力です。

ハワイアンリーダーの一人で、若い友人が言っていました。ハワイはハワイアンだけでできているわけではない。何世代もここにいる日系人、中国人、フィリピン人、そしてほとんどの人が多人種のハワイアン。今はとにかく一つになって正しい形でラハイナが蘇るために力を合わせなくてはならない。いろんな不満やストレス、意見の対立もあるだろうけれど、一番大事な目的のために分断を避けることが大事。ハワイの底力は政府もこの二週間で見てきたと思う。私たちが分断してしまうのは、開発側の思うつぼ。アロハで一つになって昔ながらのサステイナブルなハワイの価値観をベースにrebuild (再建) を進めるよう政府に訴えましょう、と。

彼女はビッグウエイブサーファーでフラの踊り手でもあり、ハワイアンカヌーの乗り手でもあります。20年ほど前に一度インタビューしたことがありました。若々しく綺麗だったけどその目の光の強さにはハワイアンとしての誇りと覚悟のようなものが感じられ、記事のタイトルを「Warrior Princess」としたのでした。今まさに彼女はハワイの文化と伝統を守っていこうとする戦士として頑張ってます。すでにプリンセスというよりクイーンの風格がでてきました。彼女をはじめとするハワイアン、そして昔ながらのラハイナを象徴するようなハワイの人たちをずっと応援していきたいと思います。

画像1: いくつかの日本食レストランでは被災者や被災者をホストしている方々への無料ランチ、そしてチャリティーランチ(ランチを買ってもらいその売り上げを寄付)などをボランティアも手伝いながら提供しています。

画像2: 物資センターのボランティアに来てくれてる日本人スタッフ、ビジターの方も。
画像3,4: 子供たちが外で思いきり遊べる時間は、大人たちにとってもやることに集中できる必要な時間になっています。

画像5.6: Tiare LawrenceとArchie Kalepa  ハワイアンのリーダーとしてラハイナでリーダーシップを取り頑張ってくれています。









ラハイナレポート  #11 8月28日 サーフィンの醍醐味

 ラハイナレポート #11 ー サーフィンの醍醐味

みなさん、おはようございます。火災が起きてから(今もなお、ウエストの地域で小さな火災が起こったり、クラも完全に消えたわけではないようです)もうすぐ三週間になります。あっという間であったとも思えるし、ありとあらゆることが変わりつつあり、ものすごく長い期間のように感じます。


まずは寄付金を実際に使い始めたご報告を。この寄付を集め始めた理由は以前にも書きましたが、東北の震災の時に大きな団体に寄付されたとんでもない額の支援がどこに使われたのかよくわからないと感じたこと、そして少額ではあるけれどとにかく今必要という時に使えるお金がありがたいということ。また公平にということを考えすぎると規模が大きくなりすぎて一人も助けられずに終わってしまったりしないかと。申し訳ないけれど、まずは縁のあった人たち、目の前で困ってる人たちから支援することも大事だと感じたことから、迷わずこのゴーファンドミーを立ち上げました。
もちろんマウイのみんなの支援をしたいし、それぞれ個人的な友人で全て無くしてしまった日本人以外の友人もたくさんいます。でも中心メンバーで何度も話し合い、自分たちができる微々たる力で何かするにはある程度支援先を決め、それぞれの人たちを同じように支援するグループや人がいることを祈るしかないと考え、厳密ではないですが日本人コミュニティー、日本に縁のある方や場所からスタートすることに決めました。
特に家を全焼し全てをなくされた方にすぐに使える現金をすこしでも用意するのが大事だということになり、被災者リストを作り、その方々にお見舞金を届けることから始めています。昨日から少しずつ連絡を取り始め、お見舞金を受け取っていただける手配を始めています。皆さんからの寄付金の使われ方などは全て一週間に一度会計係のスタッフが報告書を出してくれますので、ここで報告させていただきます。

個人的には土曜日に西側の子供たち、サーフボードも何もかも無くしてしまった子も、また向こう側の海には入れないので、ずっとサーフィンできずにいた子供たちのために、北側のホキパビーチで企画されたSurf with Prosのイベントに参加し、たくさんの元気をもらってきました。
ウエストサイドの子供たちはホキパで波に乗ったことがない子も多く、その上その日に限って結構な波もあり、ショアブレイクは私たちでもやだなーと思うような、キッズのダブルオーバーヘッドサイズ。普段ラウニポコのようなメローな波でやってる子供たちにとっては、大人がジョーズの波に出ていくような気持ちだったりもしたはずです。火災のショックがまだまだ癒えない子も多いだろうし、最初は自分に合った板を選ぶのさえ気が引けてなかなか喋らない子も多かったですが、プロサーファーたちが声をかけ、板だけでなくフィンやリーシュもその子に合ったものをセット。被災していない子供たちも、そんな子供たちと一緒に海に出て元気付けようと、本当にたくさんの人が集まりました。そしてマウイのプロサーファーも本当にたくさん。みんな忙しいだろうに子供たちのために朝早くからやってきて、ショアブレイクでみんながアウトに出れるように助けたり、沖まで一緒に行って波に乗せてあげたり、アドバイスをしたり。

一人でパドルアウトできなかったり、ビーチで一人で座ってしょんぼりしていたり、乗りたいのに誰も知ってる人がいなくて少し気まずくしている子もいたのですが、プロたちに声をかけてもらい、一緒にパドルアウト。沖からビーチに戻ってくる時にはみんな満面の笑み、達成感に満ちた表情で、どんなに大きい波に乗れたとか、ものすごい巻かれ方をしたとか、こんなことを学んだ、と興奮して話してくれました。人生で一番のビッグウェイブに乗った!という子もたくさん!そしてプロにサインをもらったり、写真を撮ったりしているうちに、朝とはまったく違う笑顔になってました。プロサーファーたちも子供たちの最高の日に関われてすごく喜んでいるように見えました。参加したキッズの多くはこの日のことを一生忘れないと思います。

波をカッコよくリッピングし大会で勝つこともプロサーファーだけれど、やはりサーフィンの喜び、醍醐味を直に伝え、シェアする、そして誰かの人生にポジティブなインパクトを与えるって本当に素晴らしい仕事だと思います。私もそんな素晴らしい時間とバイブレーションの中に関われて、本当にこの三週間の中でも一番楽しい時間となりました。引き続きボードを失った人が海に戻れるようBoard Replacement Project, Boards 4 Buddies の活動は続きます。多分さらに大きく広がっていくはず。今週はオアフでボードの寄付を募り、Boards4Buddiesは無料で板を保管し、必要な人が見にきて板を手に入れることができるショールーム、倉庫スペースを貸してもらえることになりました。こんな仕事ばかりなら一生続けてもいいんだけどなあ。

でも楽しいことばかりではないのも事実。被災地の方ではストレスが限界に来て、いさかいも増えてると聞いています。今こそ一つになって助け合わなくてはならない時期なのに、マウイカウンティーが今回の火事の原因はこの会社にあると、ハワイアン・エレクトリック(マウイの電気全てを取り仕切ってる会社)を訴えました。一方で住民からは「では自分達はマウイの政府自体を訴えればいいの」「そんな場合じゃないだろう」とそれでなくても政府への不満が募っている中あらたに反発もあります。

政治的な暗い部分もかなり明るみに出されようとしている感じがあります。政治や利権は、今までも色々問題としてでています。水、土地、空気、実は一番大事なものを住民主体でない形で動かされているようなそんな気持ちにもなることもあります。そういうことで頑張ってくれている人もたくさんいて、本当に強いなあと尊敬しています。でもそういう人たちがいてくれるからこそ少しでも立ち上がれるので、立ち上がる必要のある時は分断ではなく一つになってラハイナをラハイナらしい街として取り戻せるよう、水も空気も綺麗で満ち足りていて、子供たちや家族が海で遊べる街になるようできることはみんなで動かなくてはと思います。

私たちに素晴らしい人生、素晴らしい経験と思い出を与え続けてくれているマウイ。アロハに満ちた人たち、心を癒し、健康な体を作ってくれる自然、広く深い海。傷ついているマウイとそこに住む人たちに今恩返しをせずにいつするというのでしょう?
なぜ仕事を投げうってまでこの支援活動に動いているか、その根本的な部分をを忘れないように、そして日本からの本当にたくさんの人たちの思いと祈りと大事なお金を一番いい形でマウイの支援に使えるように日々メンバーと話し合いながら頑張っていこうと思います。





ラハイナレポート#10 8月25日

 ラハイナレポート#10 - ハワイから学ぶ価値観


みなさん、おはようございます。
あの火災からまだ二週間くらいしかたっていないというのに、ありとあらゆることがものすごいスピードで変化するので、大昔のことのようにも思えたりする毎日です。

まずマウイの様子ですが、ラハイナはGround Zeroと呼ぶ人もいるように、全てが燃えてしまったエリアがあったり、電気、水などとおらない、家はあっても汚染した水や空気で苦しんでる方がたくさんいます。何より、家族や愛する人を失った方にとっては、いつまでたっても心が完全に前のように、ということはないでしょう。

課題ばかりの中、目下の大きな問題は、実はかなり生死に関わることでもあります。物資はある程度配給のシステムが良くなり、必要なところに届くようになってきましたが、その一方で、ラハイナ周辺の住宅地の空気の汚染、そして水の汚染が深刻になってきています。空気洗浄機はマウイではすでにどこも売り切れ、昨日今日は私もいろんな人に使ってない空気洗浄機の寄付を募って動き回りました。特にご老人、赤ちゃんのいる家にはぜひともできるだけ早く届けたいです。ラハイナで動き回っている人たち、具合が悪くなった人たちのためにデトックスをする呼吸機器のようなもの(専門的なことがわからずすみません)を設置しているハブもあり、ボランティアの看護師さんたちが常駐してケアをしています。クラも今週末たくさんのボランティアを募って本格的にこれ以上火が拡がらないよう谷で燻っている部分を完全に鎮火させる計画ですが、今でも煙がひどく息苦しくなる人もいるようです。

今更ですが、当たり前過ぎて普段あまり感謝することは少ないけれど、空気と水がなくなったら私たちは一発で終わり。水が汚染され、空気には有毒物質が含まれている状況を前にして、初めて食べ物よりも水と空気が大事だということを実感し、環境を大切にすることの根本的な理由を再確認させられます。同じ時期に日本では原子炉からの汚染水がこれから放出されるとニュースで読みました。そして今後30年ほどそれが続く、と。Water is life/ 水が死んでしまったら私たちも終わりです。

さて、そんな不安がたくさんではありますが、マウイコミュニティーとしての結束はますます固くなっている感覚があります。最初のうちは急遽開かれた避難所に、誰も彼もが色々買い込んで持ち込み、物資の整理ができない状態で、混乱も多かったけれど、もうすぐ二週間になる今、避難所の多くは閉鎖し、多くの人が身を寄せる場所を見つけたか、ビーチなどでキャンプするようになりました。食事も物資も指定されているところに行けば手に入り、多くの物資配給のハブがオーガナイズスキルを高め、本当に必要なものだけをリクエストするようになり、混乱が減りました。それと同時にある特定のニーズに特化したハブや支援もたくさん生まれました。










妊婦さんや赤ちゃんのいるお母さんたちのありとあらゆることをサポートしてる団体。コンピューターの仕事をしてることを生かして壊れている、あるいは古くて使ってないコンピューターの寄付を募り、それを一つ一つ直して使えるようにしてはラハイナに送り込んだり、街にオフィススペースを作り、誰もがそこで仕事をできるようにする手伝いをしている友人。普段は障害のある子供のケアやお母さんたちのサポートをしている団体は、週3日被災地の公園で子供たちのデイケアを提供しています。お母さんたちが仕事に行ったり、一人でほっとする時間を持ってもらい、子供たちは思い切り外で子供同士で遊ぶことでストレス発散できる素晴らしいプログラムです。それには私の通ってるジムも協力していて、トレーナーだけでなくジムメンバーもたくさんボランティアで参加し、中学生や高校生の子供たちも、お兄ちゃんやお姉ちゃんとして子供たちと一緒に遊んでくれたりしています。


たくさんの食事を無料で提供しているシェフたちの炊き出しには、オーガニックファームからの野菜が提供され、フィッシャーマンたちは釣った魚をそのままそこで捌いてこれも食材に。ここで料理をしているシェフたちは、私たちなど行ったこともないような高級ホテルや高級レストランで働いていた人たちだから、そのお料理は私も食べてみたいと本気で思うくらいです。
サーファーだからこそ被災したサーファーの気持ちがわかる、ということで、板をなくしたサーファーに板を送って早く海に戻れるようにしようというプロジェクトもびっくりするほどたくさんの人が板を惜しみなく提供し、あるいはなくした人が乗っていたのと同じような板を削って欲しいとシェイパーにドネーションしたり。

ベネフィットコンサートやライブもあちこちで開かれ、お店では被災した方が買い物をしてることに気がついた隣の買い物客が、その被災者の方の買い物の分も支払っている様子を何度も見かけます。特に印象的なのは、中学生や高校生でも自覚を持ってボランティアをしたり、発信してること。コミュニティーの一員として役に立とうという気持ちがあるのはすごいなあと思います。

マウイの日本人コミュニティーをみても、本当に素晴らしいです。まず、日本人の被災した方で避難所にいた人は一人もいなくて、みんな誰かしら友人の家に滞在することができていました。必要なもの、困っていることがあると、「誰かこれ持ってないか」、「ここに行けないか」などと連絡網のようなものが回ってきて、誰かしらが手を挙げてケア。誰がどこで何をやってるかをお互いに把握してるわけではないけど、どこに行っても誰かがボランティアしてるところに遭遇し、「ああ、ここでこんなことをやってくれてたんだ、ありがとう」と仲間意識が芽生えるし、お金持ちなんて一人もいないのに、必要なものを率先して自分のお金で買っては必要な人に届けたり、「被災者のためのお弁当などを作るよー」と声をかけると大勢が手伝いに来てくれたり。心身ともに疲れている被災者に大勢から連絡が入って負担にならないよう、暗黙の了解でなんとなく担当者を決めてその人が代表して様子を知らせてくれたり。東北の震災の時もこんな素晴らしいそして愛のある仲間がいれば自分が何か困っても、決して飢え死にするようなことにはならないと思えたのですが、今回も同じ。誰かに言われたわけでもなく、みんなが同じ方向を向いて、同じ目的を持って動いてる。それってとても気持ちがいいことで、大変な仕事も大変と感じなくなります。

明日いよいよ久々にコアメンバーが集まってミーティング。皆さんから送っていただいたご支援がそろそろ動き始めて被災者の方々の役に立つ日が近づいてます。今でもまだ毎日寄付してくださる方がたくさんいらっしゃいます。本当にありがとうございます。

最後にハワイアンのスピリット、誇りを掲げ、世界を後悔している古代カヌー、ホクレアの代表であり、ハワイのリーダーの一人であるないノア・トンプソンの言葉を。

「ハワイが世界の他の場所にとってどうして重要なのか、その理由は、ハワイの文化はまだ親切心がベースになっているからなのだ。ハワイはまだ、寛大で惜しみなく与え、愛情深いからだ。ハワイの文化はコミュニティーを破壊してしまう恐怖や欲望、そのほかのことに乗っ取られてしまっていない。ハワイの人々はホーム Ainaと家族 Ohana(これは自分たちの住む土地、そして民族としての大家族という意味も含めて)のためにどんなことでもしようとする。そしてそれはこの世界が決して失ってはならない、ハワイから学ぶべき価値観だ」

画像1: 亡くなってしまった命、一人一人のことを偲んで建てられているクロス。
画像2: 花がたむけられ、夜でもライトで照らされいます。
画像3: クロスのフェンスを作りっているボランティア 
画像4: コンピュータを修理するボランティア
画像5: 水に有毒物質か含まれていて飲むことはもちろん、お風呂やシャワーにも使っては行けないと出ているエリア。
画像6: Ground Zeroとも呼ばれるラハイナ。



ラハイナレポート#9 8月23日

ラハイナレポート#9 - Maui No Kaoi! (マウイ最高)
みなさん、こんにちは
昨日大統領がマウイを訪れました。そのニュースはきっと日本でもやってることでしょう。スピーチは、お世辞に言っても原稿を読んでいるようで、気持ちが伝わらない感が否めませんでした。ただ、来てくれたことで政府の支援がスピードアップすることを祈るばかりです。

そんなことよりも、ずっとずっと私たちにとって喜ばしいインパクトの強いニュースがありました。その記事の日本語訳をここに載せることで今日のレポートにしたいと思います。


「世界中がマウイに注目しています。なぜならこの惨事においてみんなが一丸となって力を合わせて動き、何かをやり遂げる様子は、他では見たことがないと多くの人が感嘆しているから。だから、内輪で口論やネガティブなことをいうのはやめよう。それよりも、みんなで力を合わせてやらなくてはならないことをどんどんこなし、私たちのやり方を世界にしめそうじゃないか。

ここに名前を挙げきれないほど、あまりにも多くの人がかかわって、皆の尽力でこのプロジェクトは実現しました。ラハイナの火災で家を失った人々にシェルターを提供する@continest_usa の最初の仮設住宅ユニットの機材がマウイに届いたのです。

先週、文字通り24時間休みなく、コアなメンバーが動き続け、このプロジェクトの実現に力を尽くしてくれました。仮設住宅ユニットを積んでここに運ぶためにC-17 (大型輸送機)をハンガリーのPAPA Air Base (空軍基地)から手配し、マウイの地元の建設のプロ、寄付をしてくれる人、政府の役人、トラック運転手、電気技師、ボランティアなど、ありとあらゆる必要な人材を集めるところまで、プロジェクトに関わる人たちは諦めずに試行錯誤を続け、彼らの手にかかれば不可能はないということを証明しました。

今晩(21日の夜)から早速届いた60軒分の仮設住宅ユニットの設置が始まり、今後数週間で250家族(1,000人ほど)に家を提供できるよう仮設住宅を建設していこうとしています。

このプロジェクトを指揮した@alsmithhawaii、地元で精力的に動いてくれた@familylifecenterhawaii 、設置する土地を提供してくれたKing's Church そしてソーラーパネル、労力、ノウハウを惜しみなく提供してくれた@revolusun_smarthome、建築に関するサービスやこの一週間ずっと長い時間かけて何十もの資源をうまく利用し、繋いでいく作業をしてくれた@hawaiianoffgrid のDavid Sellersとスタッフ、マネージャー役をかって出てくれ、マウイに引っ越してまで素晴らしい腕力を発揮して活躍してくれた @melhumps、ありとあらゆるコネクションを使い、必要な人や物事につなげてくれた@lanikaibrewing 、いろんなところに声をかけ、とても重要な地元のエキスパートであるたくさんの人材を紹介してくれた@mauibrewingco のギャレット、疲れも見せずに動き続け、たくさんの配送などでも助けてくれた@jgaudette18 のジェイソン、そして @continestworldwide チーム全員が不可能を可能に変えるための努力をしてくれた。そして、最後に大きな感謝をマウイのコミュニティーに。私たちにできると信じて協力を惜しまず、一緒に力を尽くしてくれたマウイのみなさんに、心から感謝します。


信じられない、ぶっ飛ぶ、というような表現でさえ、今の気持ちを表現しきれないほどです。これからも前にそして上にどんどん進んでいきましょう。」

火災から二週間足らずで民間でここまでやるなんて!というわけで一番の難関とされている家を失った人たちが住む場所、多くの人が力を合わせて解決していこうと頑張ってくれています。本当にマウイってすごい。誰もが自分のスキルを最大限に使って貢献してます。

Maui No Kaoi! (マウイ最高)

記事本文
https://www.instagram.com/reel/CwODu3ssikr/?igshid=MzRlODBiNWFlZA==

画像1: 仮設住宅ユニットの資材を積んできたC-17大型機
画像2: 仮設住宅のイメージ画像
画像3: 寝る間もないくらい働き続けてこのプロジェクトを実現した人たちと仮設住宅になるコンテナー

画像4: ハブも閉設されるところもあれば、さらに充実して大きくなっていくところと様々です。これは特化したハブ。一人一人個別に届けてくれる丁寧な物資支援をするところは大変そうだけどエネルギーに満ちていて毎日必要なものがアップデートされ、できるだけ物資が余ったり残らないようになっている。 



2024-01-12

ラハイナレポート#8 ハワイの底力はALOHA

 August 22nd, 2023

by Tomoko Okazaki, Organizer
ラハイナレポート#8 - ハワイの底力はALOHA

みなさん、おはようございます。

ハワイアンリーダーたちの声明、住民たちの声が大きくなったことのプレッシャー、または、やっともう少し情報を公表してもいいという状況になったのか、少しずついろんな状況が見えてくるようになってきました。

火災直後に発表された亡くなった方の数は数名、数十名でしたが、現場を知っている人たちの間では、その数字の根拠が理解できないほど多数の犠牲者が出てしまっていることは明らかでした。死亡者の発表が60名などと増えていた時点でも、実は行方不明者はおそらく数千名いらっしゃいました。火災から4日過ぎた頃でしょうか、一部の電波が復旧し、電話がかろうじて使えるエリアができた途端、一気に多くの人が家族と連絡が取れたり、安否の確認ができ、それはとても喜ばしいことでした。

それでも行方不明の方がまだたくさん。見つかったとされる60近いご遺体も身元が判明したのは数名だけのようでした(その時点の状況で実際はその後もっと多かったかもしれません)ここ数日で知事の記者会見で、亡くなった方の数はいまだに正確にはわからないけれど、まだまだ増えることは確実だとはっきり発表されました。

いつまでたっても自分の住んでいた地域に入れない、そんな苛立ちから政府が何かを隠しているんじゃないか、説明してほしい、本当はわかっていることがあるのだろう!と不満の声も高まってきました。

そんな中、警察のトップは危険地域に誰も入れない理由を、「車の形が溶けて変形するほどの熱の中、ご遺体は形が残っていないものも多い。火災現場のプロフェッショナルでない人がたくさんエリアに入ってきたら、瓦礫を歩くだけでもあらゆるものがぼろぼろ崩れてしまい、灰となってしまったご遺体を踏みつけてしまうかもしれない」と説明しました。そして「亡くなった方への敬意をもってほしい」と。この言葉に、誰も何も言わなくなりました。

消防のトップも淡々となぜこんなにも大きな惨事になったのか、火災の状況を説明しました。島にいる人たちは消防隊がどれだけ大変な思いをして、どれだけ命をかけて火事を消そうとしていたかよく知っています。本当に心から感謝しているし、トップを責める気にも一切なりません。どんなに今大変な思いをしながら話しているのだろうと反対に申し訳ない気持ちになります。

ご遺体が見つからない可能性も高くなっています。見つかっても身元確認が難しくこれから時間をかけてDNA鑑定などが必要になります。亡くなった方の数は日々公表されていますがその詳細については発表されていません。犠牲者に老人と子供が多かったという声も少なくありません。火災の時間に子供たちが集まっていた様子や、地域の子供たちがみんないなくなってしまった、胸が引き裂かれるようなことも聞きます。お母さんが自分が留守にしていた時に子供がこの火事に遭って逃げ、その後見つからなかったら、、どんな思いかは想像もできません。生存した子供たち(もちろん大人)も、これからどれだけのトラウマを抱えて生きていくのでしょう。だからこそ、子供たちの笑顔は今まで以上に私たちを癒してくれることでしょう。

現状では、どうやって子供たちをケアすることができるか、にも焦点が当たってくるようになってきました。学校が燃えてしまい、通える学校がなくなってしまった子供たち。この先どこに住むのかもわからない状態で、転校する必要があります。一方で親の方も、生活を立て直すために考えなくてはならないことばかり。そんな中、子供たちが体を動かして遊べる場所や、一緒にアートや遊びができるスペース、移動図書館などができ始めました。

そしてサーフボードやスケートボードを失った子供たちに、できるだけ早く大好きなボードを取り戻して思い切り楽しんでもらおうというプロジェクトが立ち上がり、たくさんのボードの寄付や、中には新品の板を削るための寄付をする人も。5日くらいで50本のドネーションされたボードがその板にあったサーファーの手に渡り、さらに20本以上のボードを新しくシェイプできるようにと、シェイパーに寄付があったというのです。私も何本か板を渡そうとマッチングを待っているし、他の日本人のサーファーも使ってない板を寄付してくれました。みんなサーファーなら海に入ることが一番の癒し、ヒーリングであることを知っています。だからいろんな人が板を手に入れたというニュースを聞くたびに、自分のことのように嬉しくなります。

昨日はオアフ島でマウイオラというチャリティーコンサートがありました。コンサートのチケットは完売、そして世界中からオンラインでライブ配信を見て、3時間以上の素晴らしい音楽を楽しめたそうです。まだマウイの住民はそこまで見る余裕はない人が多かったとは思いますが。私も今日仕事しながらそのコンサートの録画をYou Tubeで流しながら聞いていました。このコンサートは火災が起きてから1週間ちょっとで開催。アーティストはもちろん、会場、設置、音響、スタッフ、セキュリティーからブースまで全てがボランティア。全ての収益が寄付される、というものすごいコンサートでした。1週間で20人以上のアーティストが集まり、会場の設置やスタッフを集め、ライブ配信や寄付の電話やオンラインのセッティング、コンサートの合間に流す映像の編集、進行係やナレーターなどみんな準備するなんて普通では考えにくいことだと想像します。皆が進んで何かマウイのために、と立ち上がったのです。その日だけで75万ドルが集まったそうです。そして、もちろんまだ寄付は続いています。

コンサートのセキュリティのボランティアをしていたヘルズエンジェルズのようなハーレーのバイカーチームの一人がこんなことを言っていました。「ハワイはすごい。誰かが困っていたらすぐに手を差し伸べる。でもその中でもハワイアンは特にすごい。限界を持っていない。お金を持っているか持っていないかは関係なく、先のことは考えずに、とにかく全力で助けようとする。」私もマウイのコミュニティーの中で何度も実際に見てきました。その通りだと思います。ハワイアン半端ない!

釣った魚を食べてもらうために毎日モロカイ島から自分の船でやってきていたハワイアンの方も。モロカイ島の方はどこよりも物価が高いのに、あるだけの食糧や物資を買ってきて、マウイの被災地に海から届けにきたり。正規の支援でないからと止められたコンテナの中身をどうにかして困ってる人に届けたいとみんなで手分けしながら船やジェットで運んだり。その努力と熱意に限度がないのです。ハワイアンのアロハ、コミュニティー、オハナを大切にする精神は半端ではありません。

ハワイが素晴らしいのは椰子の木でもトロピカルフラワーでもなく、そこなんです。

今回の悲惨な状況の中で、ハワイの底力はALOHA から来るものなのだと実感しています。


画像1,2: チャリティコンサート、マウイオラの様子
画像3: サーフボードのドネーションやマッチング、新しくシェイプされるボードについて。
画像4: お問い合わせの多かった、日本円での寄付ができるサイト。こちらのサイトからは「マウイストロング基金」に全額送金されます。ご参考になれば。
https://congrant.com/project/htj2023/8132