2024-01-12

ラハイナレポート#3 8月17日





今日から、被災地の中心地以外は制限なしで誰でも入れるようになりました。ただし、もちろん観光や用事もないのに行くことがないように、という条件付きですが。物資を車で届けることができるようになっただけでもかなり違います。そして、物資不足はかなり解決してきたようです。とはいえ、長期戦になるとまだまだ支援が必要ですが。

被災した方たちも、車がある場合はやっと時間をかけてこちらに来られるようになってきました。心配していた友人とばったり会ったり、その時の話を聞いたりすることもあります。

私たちの活動としては引き続き日本人同士で情報を共有しあいながら、何がどこに必要かなどを聞いて動いています。みんな自分の仕事や生活の合間をぬって、色々頑張ってくれています。被災してはいないけれど、仕事がウエストサイドだったため、仕事が無くなった人も多いです。

捜索が進むにつれて火事が起こった時の悲惨な状況や出来事も知られるようになってきました。ですが、ここではそういったことではなく、そんな大変な中でもマウイの人たちがいかに強くあろうと頑張っているか、大変な思いをしている人をなんとか助けようと自分たちができることをに一生懸命に探して行動に移している、あるいはすべてを失った本人なのに、他の被災者のために一日中頑張って動いてる、そんなマウイの底力やアロハを感じるエピソードを紹介していきたいと思っています。こういった温かい出来事にあちこちで触れることが私たちの頑張るエネルギーになってます。

今日はマウイのローカルサーフボードシェイパーが、板が全部燃えてしまった子供たちに板をプレゼントしたことがきっかけで、一緒に波乗りしようということになり、「だったらあの子も、この子も、あの子も誘わないと」ということが発端で、連絡しきれないからSNSでアップしたことで、シェアの輪が広がり、大勢の子供たちが、「僕は板を3本持っていく」とか「私はスナックも持っていこう」とか、みんながいろんなものを持ち寄って集まりました。水着を作ってる人が女の子たちに好きな水着を選んでもらえるように並べていたり、手作りアイスクリームをたくさん持ってきてみんなに配る人がいたり、ウエットスーツもサーフボードもズラーと並べられて持って帰れるように。そんな光景が広がりました。

そして肝心の子供たちは子供同士で波乗りしたり、岩場から飛び込んだり、潜ったり、あっちこっち走り回って普段の毎日と変わらない感じで笑顔いっぱい。それがほんとに嬉しかったです。そしてプロサーファーたちもズラーとみんな来て、普通に一緒にサーフィンして。ジャクソン・バンチ、コーディー・ヤング、リッジ・レニー、スカイラー・リックル、ケルソン・ラウ、他にもシンガーのリリー・メオラ。とにかくみんなが普段の楽しい雰囲気を喜んでました。ちなみに来ていなかったプロの多くは相変わらずウエストサイドの被災地でみんなのためにガソリンを配ったり、物資を届けたりしています。

「ヘルプして子供たちを癒したいと思ってきたけど癒されたのは私の方だったわ」と言ってる女性もいました。私もその場にいて癒された一人です。久々に会えた仲間との再会を喜び合い、心配したよーとか声を掛け合ってずっと遊んでるキッズたち。彼らの無垢な笑顔ほど周りを幸せにするものはないですね。


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