2020-08-18

8月16日 マウイのスーパーウーマンたち

(最も尊敬するレディースの一人、キャシー・シップマン)
私ももう50代半ば、なのに頭の中(海に対する気持ち)はほとんど20代、いやウインド始めた10代と変わっていない。体が前ほど言うことをきかなくなったこと、そして若い頃のように大会で成績を残したい(若い頃からそれはあまり強くはなかったけど)という気持ちはなくなったから練習時間は減ってるけど、うまくなりたい、まだ見ていない、経験していない海の世界をもっと知りたいという気持ちは全く変わっていないように思う。(昔は6時間海に入るのは当たり前だったけど今や2時間も入ったら次の日筋肉痛休むことや体のメインテナンス、食事などに気を使わないと先が短くなるるという危機感を感じるようになった)

まあこんな歳にいつの間にかなってしまったけど、まだまだビギナー気分が抜けない、だってレベル的にはビギナーなのだから。まだまだ上手くなる伸びしろいっぱいだし(と思っている)課題もたくさん、なのに時間だけ過ぎてっちゃって、「あれ?もうこんな歳?早く頑張らないと死ぬ前におわんないじゃん?」ってかんじ。多分終わらないのだろうけど、そして次に生まれ変わったら今度はもうちょっと才能のあるサーファーとして生まれ、この人生でやりきれなかった部分からスタートしてでっかい波に乗れるようになれたらなあ、と思う。
 マウイは自然も周りにいる人もすごいパワフルなので、上を見たらきりがない、日々謙虚にさせられっぱなしだからビギナ^気分が抜けないのかもしれない。それにしても毎日海に通っても、自分がいつまでたっても追いつけないとてもかなわないと思う女性たちがいる。それがまだ20代とかなら諦めもつくけれど、私より年上なのだ。

今回のブログではそんな日々インスピレーションをもらってるすごい女性たちを紹介したいと思う。
 

1 キャシー・シップマン 
もう直ぐ60歳 水泳のオリンピック選手でハワイの水泳の記録保持者。
サーフィンもサップもフォイルも、そしてレースボードやカヌー、サーフスキーのダウンウインドなどなんでも上手、特に一番難しい、フォイルボードでもダウンウインドに関しては男性も含めてトップクラス、私がウイングを使っても全く追いつかない。







(長い間保持していたキャシーの記録を破った高校生のお祝いに駆けつけたキャシー30年くらい記録は破られなかったらしい)
(ロングディスタンスのサップレースでも常に上位)

ダウンウインドフォイルでここまで乗れるのは今の所アニーとキャシーだけでじゃないかな
彼女は何より、人の邪魔に絶対にならないところにいて、それでいていい波をたくさん摂ることで有名。
誰よりもマナーと好感度、そして真面目な練習ぶりが素晴らしい。最も尊敬している女性だが、そう思ってる男性軍もたくさんいる。
(フォイルでこのサイズの波に乗るのは実は結構怖い、でも彼女はいつも確実で見ていても安心感がある)
女性版デイブカラマのような存在。今はウイングも練習中、ダウンウインドも十分いけるスキルを持つのに、堅実タイプの彼女は毎日朝早くからハーバーにきてタックやジャイブを完璧に、そしてトウサイドなどベーシックなスキルを磨いている。

2 スキーター・ティッコム
スキーフリースタイル(バレーのように踊る方の)のオリンピックチームに入っていた、ヨガのイントラ、フォイルではプローンでもでっかい波にチャージし、少年のような軽さでパンピングし続けて3本も4本も波を乗り続けてくるくるパンピングしている。ちなみにこのヨガの写真60歳過ぎてるように見えます???

とにかくスーパーポジティブで年齢、性別などは一切言い訳にしないというか、それをリミットと全く捉えていない。
ボーイフレンドのバッキーに聞いたところ、メローに見えるけど、とてつもなく負けず嫌いなので誰よりも上手くなりたい気持ちは強く、家に帰るとくたびれきって気絶するのに、海では彼が早く上がりたいと思っても全然上がってくれないし、家でもYOu TUbeなどで自分のライディングのイメージ作りに励んでテクニックの研究をしているらしい。
やはりどんなにすごい人たちでも努力と研究、誰よりも海で乗っていることが基本なのだろうな。

3 ドナ・シアラー
仲間の中でも最年長に近く、63歳(でも年齢的にはまだ上の人もいる)まだ知り合いじゃなかった頃海で見かけてスーパーモデルというあだ名をつけていた。そのあだ名は必ずしも間違ってはいなかった、60歳をすぎたい今でもマッスルアンドフィットネスという雑誌のカバー候補になってるくらいだから。
とにかく年配なのでものすごいフィットな体型で目立っていたから。今でもトレーニングは欠かさず、アップした投稿の背中の筋肉にはぎょっとしたくらい。

こないだ知ったのだが70年代のジャマイカのボディービルナショナルチャンピオンだったらしい。
キャシーやスキーターほどレベル的にすごいわけではないかもしれないが、大きな波にチャージする、イケイケタイプ。
カイトサーフィンもサップもフォイルもするけど今はウイングを練習中。



4 シンシア・シンバッド・ブラウン (実は4人書こうと思っていたのに最後のひとり誰だっけ?と最初思い出せずにいて次の日に思い出したので追加で書き加えた)
マウイ在住ではないけれど、メキシコヤフッドリバーに住んでいてマウイにもよくくる彼女もこの冬年齢を聞いてびっくり、私より年下(パフォーマンスのイケイケぶりから)だと思っていたけど、もう60歳にてが届く年齢。

でも体型もメンタリティーも全くそんなふうに見えない。そしてカイトやカイトフォイルでのパフォーマンスも年寄りが頑張ってる、ではなく若い人がのびのびとやってる感じ。上手いだけでなく遊び心いっぱいで突っ込んでいる。
マウイのゴーフォイルイベントで知り合った時もメキシコでプローンフォイルした時に胸無くしそうになったのと、ペロンと胸を引き裂くような傷跡を見せてくれ、隣にいたパートナーは「またか」と呆れたような口調で、「ただ脱ぎたいだけだろう」と笑っていたけど、ナモツで彼女とサップトモにも聞いてみたら、ナモツでもイケイケぶりは凄かったらしい。
実はビビリで着実なことしかしない、そして大きな波の日に出て行きたがるくせにショルダーにしかいないし、ピークからテイクオフできない私とは大違い。ほんと楽しくイケイケやってるので全く嫌味がないし、メンズも恐れおののくツッコミでメインランドでも有名らしい。

そんなわけでみんなアラ60にもかかわらずすごいし明るい。彼女たちをみて共通するところはただ一つ、年齢や、環境や、それ以外の全てのことを言い訳にしない、それどころか限界というものを全く意識していない。やりたければやる、やればできる、そう思ってると思う。そして実際私もそう思う、私がやりたいなーと密かに思いながらできてないことは、まだそこまでやりたいという気持ちが強くない、強くないから努力もたりない、それだけのこと、だと彼女たちを見るとよくわかる。だって彼女たち才能も身体能力のあるけど、何より努力も人の何倍もしているから。

同年代でも若手のメンズを負かしちゃうすごい人たちもたくさんいるし、若手でもそう。可愛くて女性らしいのにジョーズの波をさらっと楽しそうに乗ってしまう。さらにローティーンにもたくさんの将来有望の女の子が目白押し。
女性同士ってメンズほどライバル意識もないし(まあある人もいるけどそういう人はちょっと苦手なので距離を置く)どちらかというとお互いの上達を喜び、それを励みにして自分も頑張るという雰囲気がある。まさにempoweringという言葉がぴったり。

たくさんのかっこいい女性たちに日々インスピレーションをもらえることに心から感謝!



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