2020-04-01

 四月一日 CC#9 昔読んだ良い本を読み返す

久々にハイクもすっきりと晴れ、そして風もない。波乗り行きたいなあ。

さてコロナチャレンジ#9はこの思いがけず手に入った時間を読書に使う。
普段は忙しくてあまり本読んでる暇ないし(私も確かに飛行機の中、怪我したり病気したときくらいしか最近は読まない)アイフォンの動画見て終わっちゃう気がするけれど、今こそ、じっくり本を読む!

読みたいと思っていた本を読むのもいいけれど、昔好きだった本、感動した本をもう一度読み直すと、前には気づかなかったことや、改めて感動することなども出てきて本当に面白い。
私もちょっと前に体調を壊した時、この3冊を読み直した。
「エンデュランス」アルフレッド・ランシング
「ホクレア」内野加奈子著
「イニュイット」星野道夫

どの本も何度か読んでるし、「エンデュランス」はどの本よりも好きな本。多分一冊選べと言われたらこの本を選ぶ。
南極点到達をいくつかの探検隊が競っていた時期に南極へ向かい、遭難し、壮絶な(想像もできないくらいの壮絶さ)な状況で一人も隊員を死なせず、最後にはたらいのような小さなボートを漕いで基地のある島まで渡り、そこから未だにそのルートで渡れた人がほとんどいないくらい過酷なエリアを歩いて助けを呼びに行ったシャクルトンのリーダーシップと諦めない姿勢はアウトドア好きはもちろんどんな人にも何か訴えるものがあるはず。
これを読んで、本当の強さっていうのは、極限の状況の中でも冷静でユーモアを無くさない人。前向きに物事を受け取り、諦めない人のことなんだなと理解した。
この本で有名なのはシャクルトンが探検隊の隊員を募集した時の広告記事
MEN WANTED for hazardous journey, small wages, bitter cold, long months ofcomplete darkness, constant danger, safe return doubtful, Honor and recognition in case of success.
男子求む。困難な旅への動向、低い賃金、極寒、暗闇の日々が延々と続き、常に危険にさらされる。安全な帰還の保証なし、もしも成功すれば名誉と賞賛を得られるだろう。
こんな募集記事に五千人も応募してきた中で、選ばれた人(とこっそり潜り込んだ若者一人)を連れて南極に向かったのだ。

「ホクレア」は初めて読んだ時、その臨場感と自然ってなんで素晴らしいんだろうっていう気持ちにさせてくれる言葉の素晴らしさに声を上げて泣いた思い出がある。ハワイアンカヌーでスターナビゲーションの航海に参加した日本人クルーのウチノカナコさんが書いたものだけど、航海が終わってすぐに本が出たので、すごいなーささっと書いたんだな。と思ってそこでも感動したのだが、とにかくすぐ書いてくれと編集の人にプッシュされたとか、でもそれだからこその臨場感、実際に乗っていた時の空気とか気持ちが薄れる前に書いたという気がする。これも海の航海なんか興味ない人でも絶対にオススメできる。
また数年後に日本まで航海する予定のホクレア。そのこともあって読み返したら、今だからこそ必要な言葉や教えが満載すぎて、涙がボロボロ出てきた。

星野さんの本は本当にたくさん出ているけど実は一番ストレートで彼の純粋な気持ちを感じるのは一番最初に出た本。「アラスカ、光と風」だったかな?文章は他のものより拙いかもしれないけど勢いと情熱、そして写真を撮ったり文章のする対象に対する愛情が伝わってくる(愛情はどの本も伝わってくるけど)イニュイック(生命)は第1作ではないけれど、好きな本の一つ。一章一章が一つのストーリーなのでささっと読める。
その中でアリューシャンについてのストーリーがある、それでなくてもアリューシャンはハワイに来る冬の波の生まれる場所でもあり、昔は日本でもあり、グラスボールが砂浜を埋め尽くすくらい流れ着いている場所だったりとにかく私の憧れの、死ぬまでに絶対行ってみたい場所なのだが、戦時中、そこにいる鳥ばかり見て怒られてばかりいたアメリカ兵が、その後鳥の学者になり、アリューシャンに通い詰めているというエピソードがあった。うまく言えないけどそんな人間も愛らしさとかを感じさせるエピソードがたくさん。読み直してもまた心がジーンとあったまった。

というわけで、他にもいい本がたくさんあるので読み直してみようと思う。

今日の Gratitude Journal
1救急病院の看護師さんをしている友人がフェイスブックで、誰かレモンとアボカド交換してくれない?と書いていたので真っ先に交換じゃなくてもいいから持ってく!と家のレモンと卵とバナナケーキを持って行った。前々から医療関係で大変な思いをしている人たちに何かお礼をしたいと思っていたところだったので最高のタイミング。こんなことしかできないけど、ありがとうという気持ちが伝えられたかな(Social distancingが大事なのでレモンが入った紙袋を門のところに置いとくねーとメッセージしといたら、門にすでにお返しのアボカドがたくさん入った箱が置いてあった、ありがとう!)
2 友人の家に寄った後、海をのぞきに行った。波乗りすることは厳密には禁止ではないけれど、たくさんの人がいるところには入らない方がいいし、ビーチパークは全てクローズなので乗れるところは限られている。でも誰もいないビーチで足を水につけてゴミ拾いしただけでも気分がリフレッシュする。
(サーフィンはオーケーというのをいいことにビーチで日光浴したりハングアウトしないようにしてほしい、と多くの人が声をあげている。すでに結構人が集まりすぎていると問題になってきてて、下手したらカリフォルニアのように海にでちゃいけないということになりかねない、どうか皆さんさっと海入ってさっと家に帰り、せっかく与えてくれた海を剥奪されないようにしましょう)
3 23日に始まったコロナ感染の検査の結果、マウイでは一人しか感染者がいなかったそうだ。今のところ全ての感染が外から帰ってきた移住者で、クラスターはないらしい。まだまだこれで落ち着いたとは言えないけど、でもこれだけみんなが頑張って動かないようにしている効果が出ているのかと思うと嬉しい!もうちょっとの辛抱だからみんなで一致団結して頑張ろう!


4 友人のアートは絶対塗り絵にしたらいいなと思ってたら、このタイミングでみんなが家で楽しめるようにとダウンロードできる塗り絵を提供!うれしーい。














52階のまりちゃん(大家さん)から夕ご飯の差しいれ!ラッキー!




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