2017-11-10

11月10日 アロハクラシック もおちゃん編

親友のもおちゃんがアロハクラシックに出ているため、私も彼女が出そうな日はビーチで応援、サポート(ヤジ?)
予想通りまだ雨交じりで風もあがっていない。波は大きくたまにクローズアウトのセットが来る感じ。とてもこの風ではやれる気がしない。もおちゃんもやらないだろうとおもっているのだろう。緊張してるかと思いきやこんな感じで眠りこけていたし、胸いっぱいで食べ物も喉を通らないかと思っていたらお弁当もお菓子も全部食べきって、暇そうにしていた。
(大会前の緊張感は何処へやら)

もうそろそろ明日にするとコールが出るかなと思った頃、雲に切れ間が見えてきて、沖に白波が出てきた。あれれ?風吹いてきた?







メンズが2時スタートのコール。そうはいってもメンズ4ヒートやったらレディースは4時、もおちゃんのヒートは4時半。その頃には風も落ちるし個人的にはやらないんじゃないかと最後までたかをくくっていたが、結局風も落ちず、ヒートが近づいていく。

日本人で一人残ったユウマくんもクオーターファイナルで残念ながら敗退。でもこのメンツの中頑張っていたと思う。何年もこのマウイでやっているメンバーたちに久しぶりに来て一ヶ月弱で勝つのは流石に無理だけど、それを何年か続けて意識をそこに持っていけばだんだん近づいていくだろうし、不可能なことは何一つない。あとはどうしたら彼らに近づけるのか、追い抜けるのか、彼らと同じことをしていてはダメだし、彼らだってものすごく練習し、努力を続けているからそれ以上のことをする覚悟がないと難しい。彼だけでなく、まだまだ伸び代いっぱいある日本の若手だから、この時代ハングリーとかカッコを気にせずとかあまり流行らないのかもしれないけど、まずは練習練習そして経験を積んで世界に向かっていってほしいなと思う。頑張れー。

通常自分の前のヒート中にアウトに出て自分のヒートを待つのだが、このサイズの涙とか巻かれて時間がかかることもあるので2つ前のヒートで出ることに決めたもおちゃん。沖で待ってるのはかったるいかもしれないけどそれだけ時間があれば何があっても沖に出られると思うのでそれは着実で正しい判断だったと思う。
(大会なんかそっちのけでビーチのど真ん中で昼寝しているモンクシール)
大きなセットが過ぎたところで一人迷いのない様子で出て行った。

ただ風が弱い。いい感じでロック前まで行ったけどどうにもセールを上げているだけで精一杯の感じ、そこで沖から大きなセットが近づいてきて、巻かれてレインズ方面へ流されて行った。それでもまあ時間があるから大丈夫だと思ったけど、その時に限ってどんどんどんどんセットがくる。かなりレインズの真ん中あたりまで流され、そこからだとチャンネルがないので出て行くのが難しい何度もなんどもレインズのでっかいスープに巻かれ、何回かは道具も離して泳いでいるもおちゃん。

丘の上の端っこから見てることしかできないけど見てるよーとアピールしながら見てるとやっとこさ沖に出ることができた。でも一人きりであのセットの波を前に沖に向かって行く気持ち、心細いだろうなあ。えらい、もおちゃん。

もおちゃんの前のヒートが始まる頃にはやっと沖に出ることができ、きっとクッタクタだったと思うけど、30分休めるので結果的には早めに出てやはり良かったのだろう。そしてヒートスタート。
前日のヒートでの反省点をすごく考えて、波選びもすごく良かったし、波乗りもかなり頑張っていた。前半はトップ、そのうちタティアナがいい波を綺麗に乗りつないで、2位。最後の最後まで1ポイント差くらいでタティアナの次に位置していたのでまあ、ファイナルに上がれるからいいかと帰ってくるもおちゃんを迎えようと丘を降りていこうとするときに3位につけていたビッキーがサイズはそれほどないけれど掘れた波に乗った。結構いいライディングだったので、最後の最後にそんなの乗らなくてもーっと思いながらも買ってるとばかり思い(アナウンスでもそう言っっていたので)安心してビーチで待っていたらジャッジの一人が来てビッキーが上がったよ、もおちゃんいいライディングしたのにね。と声をかけて来て、びっくり。ヒート表でもアナウンスでももおちゃんが上がったと言っていたけど、最後のライディングで逆転されたらしい、かなりの僅差だったようだけど、本当に残念。
やはり、ローカルに勝つには僅差では勝てない。もおちゃんもそのことはよくわかっていて、大きな差をつけて勝たなくてはならないと思っていたけどそれが足りなかったといえば足りなかったのかもしれない。
(バタフライエフェクトのタティアナ、結婚も決まり、今年絶好調、このまま優勝しそうな勢いを感じる。大会には出るけど勝手も負けてもニコニコでいつもいい雰囲気、もおちゃんの波乗りをいつも褒めてくれる一人でもある)

でも私から言わせれば、意味のないヒートではなかった。対戦相手には負けたけどもおちゃん自身、自分には負けていなかった。大きなセットを引っ張ってきてたし、冬の波の経験が少ないにもかかわらず、あの波の中アウトに出て行くときも迷いも躊躇も見られなかった。堂々としてカッコよかった。
ちゃんと風上ポジションまで登ってきてからスピードをつけながらくださせて波をヒットするということも実践していたし、自分で動画を見ながら反省していた点を全てクリアしていた。
今回のヒートを見て自分では「あー守りに入って全然波攻めてない。もっと縦に板を持っていかないと」と反省はしていたけど、ローカルの選手にも全く引けを取らないライディングだったし、彼女たちに対して大いに存在感を与え、名前もしっかり印象に残ったはずだ。
大会は大事、勝ち負けももちろん大事でも自分に負けず、腐らず、卑下せず、そして奢らず謙虚に次につなげること、そしてなによりこの場所にいて、この大波に乗れて、チャージして、みんなに感動を与えることができることは、なにより素晴らしいこと。たくさんの人が直接あるいはメッセージでもおちゃんに、良かったよと声をかけてくれるのも自分のことのように嬉しいし、誇らしい。
ライディングだけでなく、彼女の準備の仕方、心の持っていきかたなど、さすがだなと思う。そこまでしなくてもいいのではと思うくらい準備万端にしているけど、そこが大事なんだと思う。そこで精神的に安心感を得られるから。うまいだけではただのうまいライダーだけど、もおちゃんのことを見てきているけど若手や頑張ってる子を押さえつけるようなことは一切せず、励ましたり、アドバイスをして伸ばしてあげようとしながら自分はさらなる高みを目指していた。おかげで桜キャンプのメンバーはみんな今でも仲がいいし、彼女に憧れているレディースは今でも多い。
大会の成績がどうであれ、私の目にはもおちゃんは立派なウイナーにしか見えない。そしてあのレベルになれは誰が勝ってもおかしくなく、優勝はその日のその人が持ってるエネルギーとか、あるいは神様の気分で決まるものだと思う。冬中波乗って練習して、頑張ってるサラやビッキーやタティやシャウナにいくらたくさん練習しているとはいえ、夏しかこないもおちゃんが簡単に勝っちゃったらみんなもがっくりだろう。もう少し頑張れば絶対順番は回ってくるから、やる気さえ持ち続ければ絶対また優勝できると確信している。

とりあえず今回はお疲れ様!次に向かってさらにできること頑張って来年こそは優勝してね。
もおちゃんのおかげで私もできること頑張ろうと喝を入れられたからこの冬一人になっても頑張ろう。

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