朝起きると外から波の音が聞こえる。腰が痛いので全く乗るつもりはなかったけど気になるので海にいってみた。あー,空いているしいい感じの波が!大きくはないけど家の前が空いててスタンドアップで乗っても全く問題ないくらい人がいない。
家の右手にあるショートボードポイントの△は上手なサーファーが何人か入っていた。ちょっとだけでちゃおうかなーと悪魔の声が何度もささやきかけたが結局我慢。直ってから思い切り乗った方がいい、、、んだよね。
午前中はたまりにたまったブログや写真の整理をしているうちにあっという間にすぎていき,お昼過ぎにパタゴニア大崎ストアの愛ちゃん,そしてプロアーチェスのカッキーが遊びにきてくれた。二人ともパタゴニアだけの繋がりではなくいろんな共通項があり,いろんな思いを共有している友人でもある。二人の近況を聞いたりこれからのビジョンを話し合ったりできて楽しかった。
母が明後日には長野に行くので一緒による御飯を食べに行こうと誘うので4時から行くはずだったのだけれど彼女達の話が止まらず5時頃になってしまい,珍しく母がまだなのー?というので,キリをつけて出発。母と二人だと思ったら父も行くらしい。お寿司に行くと言っていたのでいつものように回転寿しだと思っていたが,父が来るという事は回転寿しじゃないのかな?「回転寿しじゃないの?」と訊ねると母は「うーん、えっと、ちがう」
『え?違うの』と期待を込めて聞くと『ちょっと違う』と変な答え。ま、大船まで行くのは面倒くさいけどまあ,お寿司のためならいいかとそのまま電車に乗るが休日なので混んでてひとごみがにがてなわたしは、もうすでにかえりたい。大船に着くと「すぐちかくの病院にままの友達が入院しているからちょっとだけ顔出していきたいからつき合って』と言う。面倒くさいなあとは思いつつ、いやとも言えず、母の同級生は結構知ってるので気になって『誰?』と聞くとなかなか答えない。『えーと今の名前なんだったかな』
『じゃあ旧姓は?ニックネームは(母達はみんなあだ名で呼び合っている事が多いので)?』と聞くと,しばらく時間をおいた後『忘れた』とぼそぼそ言う。
なんだか変だなあ,ぼけちゃったのかな,と心配になりつつ病院に着いたので一緒にいくと父には『パパはここで待ってる?』と有無を言わさずパパは下で待たせる,まあ父が病室に行きたがるとも思わないのでそのまま二人で上に上がるとそこは婦人科の病院。そこでふっと頭によぎったのが,もしかしたら私の親しい友人が重病になったけど言えなくて連れてきたとかなんじゃないかなという事、私には幼稚園や小学校一年からのし入が二人いるその二人の顔が思い浮かんだ。が,それはほんと30秒くらい。
ある部屋の前につくと母が『友子先に入って」という。『なんで私が知らない人の部屋に先に入らなくちゃいけないの』と言ってるまに中からドアが開いた。中には弟と奥さんの幸チャンがたっていてこっちを見ている。
何がおこってるのか全くわからないままに幸チャンが友子さん,はい,これと私に何かをわたす,ほんとにほんとに小さな赤ちゃん。もうなんだかわからないんだけど涙だけは出てきて,え?なに?なに?って言ってるうちに,これ,幸チャンの赤ちゃん?とぼけた事を聞いたりしながら涙と鼻水が止まらない。だって私の腕の中の赤ちゃんはこれ以上はないほど無垢で小さくてはかなげで愛しい様子ですやすや寝ていて,その姿を見るだけで体の中に幸せな気持ちがあふれてきたから。
そう,なんと家の家族はずーっと私にこの事を隠し続けていて,帰ってきたらびっくりさせようと楽しみにしていたのだ。
全く良くやるというか,岡崎家らしいいたずらというか、私もまさかそんなことが10月にマウイに戻ってから起こっていたなんてつゆ知らず,何度か連絡してもそんな事誰も一言も言わないので考えた事もなかった。つい最近も前から西表島に行きたがっていた二人に参加しないかと誘っていたくらいでその時も『行きたいのはやまやまだけど今年は仕事がどうにも都合が付かない』と言われて納得していたが,そりゃあ臨月なら来れないだろう。
予定日は4月1日だったので私が帰ったらお腹が大きな幸チャンがでてきてサプライズ,と行くはずだったのに予定より早く,私が帰ってくる前日に生まれ、病院にいたのだが、私は二人がいないのはスノーボードに行ってるとばかり勝手に思い込んでいたのだ。
外で待たされていた父もやってきてだっこ
名前は悠ちゃん。母は『ああ,怒る、みたいな字ね』と相変わらず天然と言うか気くばりのない発言。
そしてすでに赤ちゃんで遊ぶ母。
親バカでもおばちゃんばかでもいいけど,ほんとにこんなにかわいい子はいない。母、私、弟そっくりの鼻ぺちゃと平べったい目と鼻の間の感じがそっくりなのはちょっとかわいそうだけど,愛嬌があっていいかな。
幸チャンは岡崎家に来てくれた天使だけれど,その上小さな天使まで送ってくれた。本当にありがとう,まさかこんなに小さな子が岡崎家にやってくるなんて。
こんなに思いがけないサプライズをもらったのは生まれて初めて!
母は『普段嘘つかないからホントーに大変だった,もう絶対いやだ!』と言ってたし,となりにすんでる従兄弟の純子は『これが終わるまではとんち(私の事)にあったら行っちゃいそうで会えなかった!』と会いにも来なかったほど。弟はあまり人に行っていなかったらしいが,それでもすべての私と繫がる可能性のある人に口止めをお願いし,Facebookなどにコメントしないよう頼んでいたらしい。
多分これ以上のサプライズはこの先もないだろうな。ただすやすや寝ているだけで私達皆に幸せな気持ちをあふれさせるこの小さな偉人とこれからどうやってつき合っていこう?と今私は期待と緊張と興奮でハイになっている。
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