ここ数日日本では私のジャクソン時代の親しい友人達、ジェレミージョーンズやJPが、ジェレミーの新しい映画「FURTHER」の上映会で走り回っている。最初はまず白馬、ここで2年前に撮影したのがこの映画のスタート、そしてそのときに知り合った素晴らしいローカルライダーであり、白馬のジェレミージョーンズと呼ばれていた石川君、そして二人の仲間がその直後3月11日の震災のときに雪崩になって亡くなってしまった。だからさらに思い入れが深いセグメントにもなっている。
翌日逗子のシネマアミーゴでの上映会のときは鎌倉の私の家に泊まってくれた。
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上映会の翌朝は珍しく鎌倉でもいい波があったようでサーフィンも楽しみその後東京の上映界も前売り券が完売の大盛況。そしていろんなところでものすごい反響だったようだ。スノーボードを良く知ってるはずのライダーやメディアの人たちが、スノーボードに対する意識が変わったとか、ショックを受けたと印象を書いている。ジェレミーってほんとにすごいなあ。私はその場にいられなくてとって残念だったけれど、でもはなしや様子を聞いているだけで嬉しかった。
そしてヒガイさんのスライドショー。ヒガイさんがこの白馬の撮影に参加したことも偶然のような必然だった。ジェレミーがマウイのうちに2週間くらい滞在していたとき、私の家にあったヨハンのポスターに気がついた。ヒガイさんの撮ったオーデンズラダーのショットだ。「未だにあのライディングを越えるものは誰も滑っていない、俺もふくめて、あんなコンディションに当たるのは本当に難しい。素晴らしいショットだね』とじっと見つめていた。そして「今度の映画は日本に撮影に行こうと思うんだけどヒガイはカメラマンしてくれるかなあ』というので、絶対喜ぶから聞いてみるといい、とすぐさまその場でヒガイさんにメールしたのを覚えている。その後日本でDEEPERの上映会でジェレミーとヒガイさんは再会、実質的な話ができ、その結果白馬に同行、スライドショーで見せられるようなストーリがみんな聞けたというわけだ。
(my favorite snowboarder and favorite musician!)
そしてKAZZさんが上映会に来て演奏してくれたこともこれまた嬉しい。マウイにいたとき、「日本のセグメントには日本のミュージックを使いたい、インストロメンタルが主体の音楽で誰かいい人知らないか」と聞かれ、すぐさま部屋からKAZZのCD持って来てわたしたのを覚えている。
もう2年以上前のことだったのですっかり忘れていたが、その時から彼の音楽を使おうと思ってくれていたのか、それとも他から進められて決まったのかわからないが、私はまだ実際にはムービーを見ていないのでKAZZさんの音楽が映画に使われていることは全然知らなかった。だから、そんなところでもジェレミーと素晴らしい人が又繋がったことが嬉しかったのだ。
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ほとんど前日に連絡がついたというぎりぎり、ばたばたの状態なのに、平さんは忙しい中東京まで出て来てくれた。そしてジェレミーは集めた寄付を彼にわたすことができた。もしも会えなかったら送るしかないとはいっていたものの、実際お互いに顔を合わせられることは大事だし、何より崇が推薦してくれた平さんは私がこういうことにこそお金を送ってほしいと思うような人であり、福島の横乗り業界の兄貴的存在だということがわかった。
結局会うべき人には会い、繋がるべき人はどんどん繋がっていく,素晴らしい輪が広がっていくのだなあ、と遠く海の向こうから様子を聞いて一日嬉しい気持ちでいっぱいだった。
ジェレミーは世界中の人に影響を持つ存在だ、そんな彼が少しでも福島の状態を世界につたえてくれたら、もしかしたら結構平さんのプロジェクトに援助しようと言う人がたくさんでてくるかもしれない、まあもしでてこなくてもジェレミーの気持ちが嬉しいし、素晴らしい人たちが出会えばそこからもっと素晴らしいものが生まれるのは確実だ。私も平さんの存在を知ることができて嬉しかったしこれからも応援していきたい。
冬のシーズンを前にしてFURTHERを見て一気に盛り上がった人も多いのではないかな?
ちなみにジェレミーは彼の山へのアプローチなどからナショナルジオグラフィーマガジンのアドベンチャーオブザイヤーにノミネートされている。これはこのサイトに行って一日一回投票ができるのだが、良かったらジェレミーのところをクリックするだけ(その上一日一回毎日クリックすることができる)なので映画を見て感激してくれたら、そちらもお願いしたいと思う。
それにしても友人たちが素晴らしい仕事をしている、そしてそれぞれがちょっとしたきっかけで出会ったり、再会したり、ともに仕事をするようになっていくのを見るのはほんとに素晴らしいことだ。いつも刺激を与えてくれ、インスピレーションをくれ、より良い人間でありたい、私も頑張るぞーという気持ちにさせてくれる友人達。彼らの存在のおかげでどれだけたくさんのことを教えてもらってきたことか。改めて感謝している。
自分は肩が痛くて海にも出られずだったけど、それでも、ああ、いい一日だったと思えるのは素敵な仲間達のおかげ。
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