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話はそれてしまったが、私ももう何年も前から彼のことはいつかインタビューしたいと思っていた。彼はプロでもないし、まったく有名でもない、でもいろんなシーンで影の方で彼がかかわっていることが多く、存在はいつも気になっていたのだ。今回初めて彼を前面に押し出す取材ができることを私もとてもうれしく思っていた。インタビューは気がつくとすぐ脱線し、あっちこっちに話題がいった。そのおかげで何時間も話をする結果となり、お昼を食べてからクリスの自宅までのドライブ中もずっといろんな話をしっぱなしだった。これだけのたくさんの素晴らしい話やネタをこれからどうやって煮詰めていけばいいのだろう、とちょっと途方にくれる気分ではあるが、インタビュー自体は最高に楽しかった。彼は一時期ノースウエスト、ホノルルー成田便のフライトアテンダントをしていたこともあり、日本にもよく滞在し、サーフィンをしていたらしい。日本の文化、理解できない考え方やしきたりなどについてもいろいろ聞かせてくれた。
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ジェフも今回の撮影をお願いしたスコットも、そしてクリスもみんな優れたカメラマンなので撮影はかなりおもしろかった。これだけ同じような写真を撮ってるものだ同志なのに、ライバル意識はこれっぽっ地もなく、お互いの機材を貸しあったり、アイデアや技術をシェアしたり、とにかく仲がいい。
競争とかはないんですね、といったら、軽く笑って、まあ家族みたいなものだからね。といっていたけど、こういう仲間同士での仕事はほんとに楽しいだろうし、やりやすいだろうな、とうらやましくなった。
180サウスの映画の話はもちろんたくさんしたが、それぞれの葛藤、そして夢、今と将来についていろんな話を聞いているうちにそれがすべて自分のそれと重なっていくような感覚があった・
どんな人にもどんな生活にもプラスとマイナスがあってどれがいいというわけではない、でも自分がやりたいこと、いいと思うことに正直である人生、そして、自分の周りを取り囲む環境や人々から自分を隔離せず、できるだけつながりを持った生活を送りたい、そういう気持ちが強くなった。
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地元で取れたものをすぐに食べたり、薬の入ってない食品のおいしさを味わうといかにそういうものが健康な生活をする上で重要なことか理解できる。私もできる限り食べているものの出所がわかるものばかりにしたいとは思うが、なかなか難しい、でも一歩一歩でも近づければ、と思う。
宿に戻ったのは夜中、頭の心がパンパンになって爆発しそうなほどいろんなインスピレーションをもらって帰ってきた。
クリスたちの映画180Southは来年早々に日本で公開される予定らしい、とっても楽しみだ。
www.woodshedfilms.com
ジェフ・ジョンソンについては
www.jeffjohnsonstories.com
スコット・ソーエンスの写真は
www.soensphoto.com
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