2010-04-08

4月5日 暗黒の地獄からやっと脱出

1日にこの日記を書いた後すぐ寝込み、そのまま一気にダウンした。ここのところ体調が悪かったから体が弱くなっていて菌が入りやすかったのかもしれないが、完全にノックアウト状態。2時間くらいのサイクルでまずとてつもない悪寒。マウイなのに、アラスカに持っていく寝袋に包まり長袖ウールの下着にフリースとパジャマパンツをはいているのにまだ寒くて体をさするほど、体がガクガク震え最悪のときは震えがひどくなりすぎてひきつけを起こしそうだったし、首の後ろ辺りの筋肉が突っ張った感じになりそのまま血管が爆発するんじゃないかと思ったほど。そして高熱、もともと低体温の私は7度くらいになるだけでしんどいのに寝ていても体が浮かんだようになったり空中回転したり、体は熱いのにそれでも寝袋の中にもぐりこみひーひーぜいぜい。そして今度は雨のような汗。汗をかくと熱がすこしおちて楽になるのか少しうとうとするのだが、おきると必ず体中びちゃびちゃ、いやでも着替えなくてはならないほど。そしてしばらくすると又悪寒が始まる振り出しに戻る、それを2時間くらいのペースで繰り返し、高熱のときの汗をかいてるときでもやはりなんか悪寒はとまらず常に厚着で、からだじゅうがずっきんずっきん。本気で誰か助けてーと泣きたいくらいつらかった。案なのは久しぶりだ。

アンドリューがまずかかって「これはきついから移らないように気をつけろ「といってはいたけど彼自身はご飯も食べていたし、夜は(夜は彼も苦しんでいたらしい)どうしていたかみていなかったのでまあ、それほどひどいことではないのかなと甘く見ていたが、ひ弱な私はこのインフルエンザの攻撃に完全に打ちのめされ、逃げ場がないのに寝袋の中に隠れこみ、何とかこの地獄から抜け出させて欲しいと祈っていた。

最初の二日間が一番きつく2日目の後半肺もただれたせいか薬も食べ物もまったくとる気になれず。無理やり何とか何か口に入れ、その後胃薬と風邪薬を飲んで何とかしのいでいた。3日目からは熱が少し収まったが今度は体中が痛い、内臓も間接も痛くて頭もいたい。結局4日目になってやっと少しねながら本でも開く気になったり、少し起き上がっては自分で水を取りに行ったりすることも出来るようになり、5日目はうなされている時間とおきて寝ている時間が同じくらいになり、本も結構読め、6日の今日はぐっと良くなり、薬も一度しか飲んでいないし、自分で起き上がって食べるものを作ったり子の数日で汗まみれになった山のような洗濯物(すべて洗ってなかったわけではなく、何度も洗ってもらっては使いまわしていたが)などをやることが出来た。

人間というのはほんとに不思議。体の治癒力は宇宙より不思議なことだらけ、こんなに細かく、そして上手く出来ているものがたくさん存在するこの世界に神なるもの(人の形をしているとは言わないが)がないわけがない、と思う。昨日まではほんとにトイレまであるくのもつらかったのに、よくなり始めたかな、と思ったらもう洗濯物や腰のリハビリ運動が出来るようになったのだからすごい。

この日記を書き始めてから一日もかかしたことがなかったけれど(書けなかった日の分はあとで書き足していた)1日から6日間の私は、うめいて苦しむ以外何もしていないので空白、あるいは暗黒の闇にしたままにしておこうと思う。でも実はいろんなこと夢あるいは朦朧とした頭の中で考えていたけど。

すこし元気になったときに「そういえばもう一冊だけ読んでないもらった本がどっかにあるはずだ」と探してみたらなんとタイトルが「臨死体験」だった!笑ってしまった。予想とはちょっと違う内容で個人的には楽しく読めた。私自身は死ぬことに関してまったく恐怖心もない(死ぬまでの過程は恐いけど)。自分勝手な考えかもしれないが出来るだけやりたいことをやってきているし、いつ死んでも「最高の人生だった!ありがとう」と思えると思う(今のところは)。
生きることの方がよっぽど大変でつらいことも多いし、努力が必要なときがあると思うし、死よりも不思議と魔法に満ちている気がする。

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