朝起きるとオンショア、実はちょっとほっとしたりする。何しろここ1週間ずっと波が良くてからだが疲れきっていたし、ほかのことがすべておざなりになっていたから。そして今日はお昼からモンサントへの抗議のマーチがあるのだ。波が良くないから心置きなくそっちに行けるではないか!やった!
というわけで朝からサイン作り。デモ行進なんてほとんどやったこともないし、反対反対と叫んだり、敵意丸出しにするのはあまり好きじゃないから、以前はデモとか好きじゃなかった。そんな私だが、震災後首相官邸までにも一人で行ってみたし、鎌倉でもさよなら原発ウオークに何度か参加している。何かせずにはいられない状況を感じるのかもしれない。黙っているとそのままもっと悪い方に進んでいってしまうような。
モンサントの問題は知れば知るほど恐ろしいことで、ここで説明するにはスペースが足りないけれど、(最後に参考になる映画やリンクをつけておきます)私もモンサントを知ったのは5.6年くらい前、そんなに昔ではない。そして、マウイにこっそりヘッドクオーターがあることを知ったのはその数年後。キヘイの入り口あたりにあると聞いてびっくり、そんな大きな会社だけれどかなりこっそりやっていたし、その頃はゲートにサインすらなく、緑の塀で囲まれていて中が全く見えないので昼間はそこに何かがあるなんてわからないのだが、夜なぜかそこにこうこうとあかりが照らされていて、あれなんなんだろう?と不思議に思ったのだ。政治家はかなり買収されているはずだし(政治家でデモに参加した人は多分一人もいなかった、でもきっと今あのデモの規模を見て、慌てていると思う)
ある程度集まったところでダウティンがご挨拶。敵意を持たずに今日のマーチはラブで行こう、love for the children, love the Aina, love for the future generationsと言った彼の言葉に心から共鳴できた。
その後ハワイアンの司祭がチャントを唱え、その後みんなで手をつないで祈った。
全く知らない人と手をつないでいるのにびりびりっとエネルギーが伝達して行くのがわかる。
どんどん集まってくる人が増えてくる様子は素晴らしかった、それこそ見るからにオーガニックファーマーといった感じの人から年配の人、車いすの人も大勢、ハワイアンとして自分の土地を守るという意識できている人も多かった。ヒッピーっぽい人、家族連れ、何より若者が多かったこと、そしてサーファーの数にびっくり。
私でも顔を良く知っているイアンウオルシュ、ニコロとフランシスコのポルチェラ兄弟、カイバーガー、カイヘンリーをはじめとにかく大勢が来ていた。
ファームエイドをやっているレジェンドミュージシャンウイリーネルソンの息子ルーカルもしっかり参加。
サーファーのユウキちゃん、レオちゃん、トリスタンも発見!
かなちゃん、コージ君、hiroさんとも合流。
この作って持ってきたた看板だが、できるだけ敵意ではなく愛情を込めたサインにしたくて貝殻を使って、出ていけーではなく、子供達の未来への希望と土地への愛情、地球への感謝を思いながら愛情を込めて歩いたつもり、そしてサインもそういう気持ちを混めて作ったつもりだが、歩いていたら何人もの人にそのサイン可愛くて優しくていいわーとか、今日見た中で一番のサインだわ、とか褒められて嬉しかった、派手ではないが心がこもっていたのが伝わったかな?
マーチをしている間に通る車のほとんどがクラクションを鳴らして応援してくれる、中にはパブリックバスのドライバーのおばちゃんもぶおーぶおーと大きな音をならし、みんなやっぱりモンサント嫌なんだよな、と嬉しくなった。警察官だって見守ってるけどでもを敵意を見せてはいない。ただ安全に歩けるようにしているだけ(でもモンサントのあるキヘイで更新する予定だったのが警察にモンサントがお金を払いそこでマーチができないようにしたという噂もある)
ついこの間もGMOの使われている商品にはそれがわかるようにラベルをつけるという条例設定の提案に対しハワイの上院議員ロザリンベイカーが反対し却下された。安全なら堂々とラベルを貼って売ったっていいだろうに!
それにしてもマウイはこういうことに関心を持つ人が多いから結構集まるとは思っていたけどここまでたくさん来るとは思わなかった。
特にプロサーファー達、顔が知られている若手プロはほとんどいたような気がする。HGA(hawaii gromet association)というマウイブランドはみんなでやってきてこのムーブメントの代表であり、みんなを引っ張っているダスティンバーカのサポートをしていたし、子供連れ、犬を連れた人たちも大勢来ていた。大雨が降る中びちゃびちゃになりながら歩く行列はスタート地点から2キロ先くらいまで繋がっていた気がする。私は真ん中位を歩いていたが先頭も最後尾も全く見えないくらい繋がっていた。そしてみんな笑顔でアロハをふりまいていたのが良かったな。
ダスティン・バーカはサーフィンンップロツアーをまわっていたカウアイ出身のプロ、クオリファイを外れて今年はまわっていないけど、ツアーをまわることよりも今回の活動はずっと多くのサーファーや若者達にインパクトを与えいろんな意味で大きな影響を与えてくれたのではないかと思う。
今回サーファーや若者達が本当に多かったのも彼のおかげもあるような気がするし。ハワイの将来を担う彼らがこういうことを考え行動してくれていることを頼もしく思えた。
それにしてもザーザー降りで寒い中みんな明るい笑顔で熱かったなー。