2012-03-30

3月29日 今日もストラップレス



昨日は乗りすぎて帰り道は膝が痛くてまともに歩けないくらい。最近は筋肉痛になるほど体を動かす前に節々の痛みがくる。いやになっちゃうな。

それでも今日も負けじと11時過ぎにレインズへ。昨日より風が弱く、波は少しサイズダウン、デモすと烈婦レスでなら十分練習になるサイズ。5.5mをはっていざ出艇。

昨日も来ていたヤールーが今日もがんばって乗っていた。バックサイドライディングは慣れていないのだといってたけどほめたら喜んでいた。今年はKSP(カイトのウエイブライディングワールドカップ)回ろうかと思っているらしい。

今日のストラップレスの師匠は昨日目立っていたケアヒと地元のパトリ、二人ともらくらくといろんなことをするのでとってもうらやましい、私はというと一度こけるとまた板に乗って走り出すまでに時間がかかるけど彼らはこけたのかどうかもわからないくらい早業でまたリカバリーする。

まあ、ヤールーも言っていたけどとにかくがんばってやり続けるしかない、らしい。波が小さいときにでも出る気になるのはいいことだけど、せっかくのいい波で何も思うようにできないのはほんとにもったいない気分。ヤーマンの写真集が届いた。
彼の写真集が出るのを待っていた人はたくさんいると思うけれど、私以上にそれを待っていたのはヤーマン自身くらいじゃないかな。
そしてこの写真集はヤーマン自身が撮っても思い入れのある写真、というか思い入れのある場所と人々とその生活を切り取った数々の写真なのだ。このことについての原稿を今書いているのでここであまり書く訳には行かないけれど、いろんなタイプの写真を撮るヤーマンだけれど、たぶんこの一連の写真集が出せたことはうれしいに違いない。何度も見たことのある懐かしい写真、懐かしい顔、懐かしい出来事などがページをめくるたびに通り過ぎ、うれしくなってしまう。きっとアラスカに行ったことのない人でもこれらの写真を見て本沸かした気分に慣れるんじゃないかな。星野道夫さんの本を読んでアラスカに行った人がたくさんいるように、ヤーマンの写真集がきっかけでアラスカに行きたいと思う人もいるかもしれないな。
というわけで4月の20日リリースのヤーマンの写真集はBueno Booksで予約、購入することができます。

2012-03-29

3月28日 Good Day in Lanes

(photo by Tracy)
今日はサウスもノースも波が上がる予報だった。朝起きてみるとノースは少しサイズアップ、でもすでに風が入りかけていてサーフィンは無理そう。サウスはまったく波がないとのことで、今日もまたカイトかあ、と午前中は家でごたごた用事を済ませていた。
11時過ぎにレインズに行ってみると波はけっこう楽しそうだし風も安定していそう。最初は5mで出て行くつもりだったが張ったカイトを持ってみた時点でどれだけ風でバタバタするかでだいたいオーバーかアンダーがわかるのだが(それをいつも何よりの判断の基準にしている)これはオーバーそうだと思い、4mに張り替えた。最初はちょっとアンダーではあったけれどストラップレスだったのでオーバーよりアンダーのほうがコントロールしやすい。
ナッシュのレディースライダーのヤールーも来ていてた。彼女はいつもとってもいいオーラがある。一緒に乗れて楽しかった。彼女もストラップレスバックサイドでがんがんリッピングしていた。なんと今日はロビーさん、ピーターも大御所勢ぞろい、二人ともまったく衰えを見せないライディングでかっこいい。ロビーは彼らしいビッグエアーやバックサイド、ピートはこれまた彼らしいストラップレスでのスタイリッシュなライディング。そしてカブリナの若手ケアヒも来ていて、見てるだけで楽しくなってしまうストラップレスライディングを見せてくれた。あんなふうにウエイブライディングの合間のトランジッションやまっすぐ走ってる間にもスタイリッシュにトリックを入れ込んだりするのはほんとに楽しそうでいいなあと思う。その上彼はほんとに控えめ、絶対に人の波にドロップインなんかしないし、人が同じ波に乗ろうとしているとすぐ譲ってくれたり避けたりする。

私は最初ストラップレスの練習をしていたが、そのうち波が大きくなってきて、この波を思い切り乗れない(自分がストラップレスが下手なせいだからなのだが)のがもったいなくて、途中でストラップつきのボードに交換、それまであたおたしていた分ストラップがあるといかに楽で、突っ込めるか実感、いつもよりちょっとアグレッシブな気分(気分だけかもしれないけど)になれた。

ここのところ風が吹いていてもいまいちカイトのモチベーションが上がらなかった。自分がだらけている気がして、もうカイトへの情熱が薄れてしまったのだろうか、とちょっと落ち込んだりもした。体もなまってしまって思うように動けなかったり。
でもこうやって良いコンディションになるともういくら乗っていても乗り足りない、結局誰よりも長い時間乗っていたんじゃないかな。膝がいうこときかなくなってきたので上がったけど、ああ、やっぱりカイトいいじゃん!と思えてうれしかった。
その上ボスのピートやロビーさん、そしてケアヒなどのいいライディングを目の当たりにでき、一緒に乗れれば、Good Dayにならないわけがない。

風が弱いはずだった今日だけど最後は4mでもパンパンなくらいの風だった。明日はもうちょっと波が上がる予定。もうそろそろ波も終わりのシーズンだから乗れるだけ乗っておかなくちゃ。

2012-03-28

3月27日 ストラップレス in Lanes

イーストスウエルが頭くらいはまだ残っているだろうか。昨日は弱かった風だが、今日はすでに元戻っていつものとおりのトレードウインド。
今日もレインズは人が少ないのでストラップレスで行くことにした。
思ったようにぜんぜん乗れなくて乗れなくてフラストレーションがたまるけれど、それと同時にできないから飽きない。普段だったら退屈だなと思うくらいの波でちょうどいいし、ちょっと大きなセットが来ると泡あわしてしまうし、スピードが出すぎてコントロールが聞かなくなったり。なかなか難しい。でもこれから波はなくなる一方なのでこういうプロジェクトがあるといい。(Yuji's last night... till May)
明日オータムのご主人ゆうじ君はいったん日本に帰ってしまう、でも赤ちゃんが生まれる前には戻ってくるのでそれまでの辛抱だが、寂しくなってしまう。
オータムの生春巻き、そして前から食べてもらいたかったBBQココナッツとアボガドキーライムパイ。どっちも『エー、ほんとにおいしいの?』といわれていたんだけど、とにかく食べてみてといったら、二人とも目を丸くしてそのおいしさに驚いていた。家の周りで取れるものをおいしく料理できるとなんだかほんとに得した気分。
今朝は彼らのほかにもカリブ海にあるフランス領の島、グアダループ出身のカイトボーダーのマロリー、イギリス人のジェイムズ、そしてアラスカの友人マーチーもいて、まさにインターナショナルホステルのようだった。
ちなみに6月から部屋借りる人募集中です。

3月26日 久々のライトウインド

珍しく今日は風が弱い。朝すでに風が吹いていたのでいつものように風が強くなってくるかと思ったらぜんぜん上がらないままの一日だった。いろいろ用事を済ませてから、久しぶりにカイトビーチへ。ストラップレスに乗ろうといってみたのだが風が弱くてみんな12とか13mでもあまりプレーニングしていなかった。
せっかくきたのでどうしても乗りたいと7mで無理やり出たら、けっこうは知らせることができたので一人きりでロウアーズで乗っていたのだが、だんだんいい気になってかなり沖まで伸ばしたところでカイトを落としてしまった。落としてしまうとさすがに風が全然ないために海面から上がってくれない。ボードもリーシュもつけてなかったのでとりあえず、離れ離れ、いろんな手を尽くしてあげようとするがなかなか上がらず、ボーンヤーズ近くまで来てしまったところでやっとカイトが上がってくれた。ボードを撮りに行こうとするとまたカイトが落ちてしまいそうだったのでとにかく何とかビーチまでカイトを落とさずに必死でボディードラッグ。

親切なことにライフガードがみててくれて、バギーでやってきてくれてボードの位置を教えてくれたので、スタンドアップで沖まで漕いで回収することが出来た。
よかったよかった。ゆうじ君が帰ってしまう前にせっかくだからと通称居酒屋SAITAにお呼ばれしたので夜はオータム夫妻とキヘイへ。かなちゃんのマウイとは思えない居酒屋風のおいしい家庭料理をご馳走になり、アイスクリームのデモンストレーション。10時ごろまで居座って『友ちゃん今日はがんばってるねえ』とほめられた。
まあ、たまには仙人のような暮らしから抜け出て社交的に過ごさなくっちゃ。

2012-03-26

3月25日 レインズストラップレスセッション

去年の冬は波がよかったので毎日暗いうちから行動開始、体もしまっていたし毎日のように体を動かし海に入ってたから心もハッピー、今年はなんとなく、モチベーションが低く、波も風も悪い日が続くと体はなまるわ、気持ちはふさぐわ、そういう自分に自己嫌悪となんとなく負け犬気分、昨日もどちらかというとそんな感じ。
今日は朝から絶対そんな日にはすまいと気合を入れる。波は少しサイズダウンしたものの十分ある、それに風も昨日、一昨日ほどには強くなさそう。エリオットも7mをはって出て行った、そしてその後なんと二人の女の子がセッティング。一人はいつも来るサラ、もうお一人は何でもイケイケのスポーツウーマン、ミッシェル。彼女はサーフィンでもスタンドアップデモかなりでっかい波をチャージするのでレインズでカイトをやり始めたらすぐにビッグウエイブでも平気で出て行くようになるだろうと期待している。

というわけでなぜか昨日までの混雑がうそのように4人だけ、波だってそんなに悪くない。
私はいいチャンスなのでストラップレスで出て行った。初めて出たときよりは確かに慣れてきたとは思うけど、それでもぜんぜんボトムターンで踏み込めないしリップになんてとても当てられない、アウトに出て行くときも吹っ飛んでしまい、板を回収するのが大変。そのせいで皆の邪魔になっていたんじゃないかな。4人しかいなくて本当によかった。

良く波が大きいときにストラップレスで出て、常に沈している人がいるけど、せっかく波を乗りつないで来てそういう人がいると波に乗れなかったりして困ることがある、私もまさにそういう邪魔な存在だなあ、と思いつつ、いいセットに間違って乗ってしまったら、申し訳ない気分にさえなった。
ストラップレスで乗るといかに今までの自分のライディングが板の中心に重心を置いていなかったか、波に乗りときにいかにカイトに頼っていたかなどを実感する。

途中からローカルでなさそうな人が続々と出てきて込んできたので終了。
その後体を壊していた友人のおうちのお掃除を仲間皆でやることになっていたので向かったが、私は遅れて行き過ぎて終わってしまっていた。結局あまっていたおにぎりなどを戴いただけで帰ってきた。
でも彼女のおうちはいろんなものがごちゃごちゃとあってやりがいのある掃除だとみんなに言われていただけあって、まだ今回できれいに仕切れなかった部分もあるらしいので次回こそは挽回だ。でもそうやって困ったときに皆が助けていくチームワークほんとにマウイってすばらしいなあと思う。

2012-03-24

3月23日 ひきつづきStrong wind


さあ、今日こそは誰よりも早く出てフキパを堪能するぞと10時ごろ海に向かったが、なんだか昨日ほど波はきれいではなく、その上ちょっと風もオフ気味。絶対強くなるとは思うのだがインサイドが弱く、4mにするか5.5mで出るかで大いに悩む、たぶん出たとたんにオーバーになるんだけど、デモインサイドですぐカイトを落としそうだし。2回くらい気が変わってカイトを付け替えたりしている間に何人もが出て行った。

結局ガスティーでインサイドがなさそうな 5.5mで出たけど昨日の疲れもあってバンピーな海面がつらい。その上でパワーラインをめいっぱい引いてるのでカイトが良く動かない、それでいてインサイドに来るとぴたーと風がなくなるときがあり、カイトを落としそうになる。
フキパにつくとすでに10人以上のカイトサーファーがいたのではないだろうか?でも波も多いのでけっこう好きな波を取れる。ただしインサイドは風がないのでびびりながらのライディング、インサイドまで攻められない。

なんだかぜんぜん攻められないで、自分のライディングに欲求不満のままどうにもオーバーで終了。何よりまず自分の体力や筋力がない。波がなかったり風が良くない火でも毎日地道に乗ることが大事なのは良くわかってるのにちゃんとやってないツケなのだろうな。
かといって一生懸命練習すると体にがたが来るし、このバランスが難しいところ。

今日はアレックスの次女かーらも出てきていた、去年からたまにレインズに出てくるのだが、彼女は確実に次世代のスター、両親ともウインドサーフィンのチャンピオン、アレックスはロビーナッシュより選手暦が長く、今でもジョーズを攻めるほど、シェイパーをしつつ、ウインドのスピード、カイトでもレースで活躍し、ウエイブもがんがん攻めている。とても50代にはみえない。カリアはたぶん16歳くらい、でもすでにスタイリッシュでチャージしている。昨日はかなりオーバーだったし、最初はサイズにもちょっとビビッていたとは言うけれど、いやいや私なんかよりずっと攻めたライディングをしていた。体もしっかりしているし、メンタルはアレックスの子供だから絶対に強いはず。これから絶対どんどん知られていくに違いない。何よりレディーズがぜんぜんいないレインズに仲間ができたことはとってもうれしいし、彼女がこれからもバンバンプッシュしてくれることを期待している。

夜はオータムたちと手巻き寿司。てんぷらやステーキ、そして野菜など好きなものを巻き巻きして食べてお腹いっぱい。オータムのお腹もぐんぐん育っている。

写真は毎日フキパで撮影しているジミーおじさんのサイトから。もっとインサイドまで来てくれないと取れないよ、といわれてしまった、別に撮ってもらいたくて乗ってるわけではないけれど、でもいいアドバイス、攻めが足りないということなのだ。やらねば!

3月22日 Surf's up!

(Elliot Laboe , 普段はカメラの後ろ側にいる彼も今日はカメラの前でリッピング)
予報どおり波が上がった、朝暗いうちから風チェックをしたけれど、すでに風は吹いていたのでサーフィンは断念。11時からのカイト狙いになった。
きっと風はガスティーだろうなあなんてのんびり出発したら、11時過ぎにはもうたくさんカイトがフキパで乗っていて思いのほかいい風が吹いていた。ウインドサーファーが出てくる前にフキパで乗りたいと大慌てでセッティングしているアレックスアグエラと一緒に急いでカイトを膨らませて出艇。出たと気はまだよかったが15分もたたないうちにオーバーサイズになってしまった。とはいえ風がとても安定していたし、波もとても良かったのでもう一回ビーチに戻って小さなカイトに帰るのもいやでそのままフキパへ。
ノースからノースイーストの方角から来る波はマウイには合っているようであまりクローズアウトしない。乗ってる面子はいつも見る顔ばかり、そしてみんなにっこにこ。( jesse richman)

私はとにかくオーバーで抑えきれない。
何本か波に乗ったあとアウトに出て行こうとするとスープにぶちあがって吹っ飛び、板とはなれてしまった。そんなに離れていないのにオーバーだからなかなか風上に上れず、板はカレントでさらに風上に流されていき、あせった。
フキパのインサイドで皆が見ている中、嫌だなあと思っていたら、そのタイミングでライフガードタワーからカイトサーファーは出て行きなさい、というホーンがなった。
恥ずかしいからあわてて板を回収しレインズで逃げ戻った。

レインズもいつもよりはずっといいのだがなんせオーバーパワー、何にもないところで吹っ飛ばされたこと数回、体もいろんなところに力がはいって痛くなってきた。おそらく4mでもまったく問題なく乗れたはず。

こんな強くても風が安定していることはかなり珍しく、『今シーズンで一番よかった!』とみんな口々に言っていた。けど私は朝イチの1時間をミスし、その上オーバーだったので今シーズン最高、とはちょっといえないかな。
明日は絶対一番乗りで乗らなくちゃ。

こんなに吹いているのだが波の向きが良くない成果ウインドサーファーがぜんぜん出てこれなかったので今日はカイトサーファーがフキパを楽しめた。

2012-03-23

3月20日 スタンドアップパドルのおさそい

なんだかマウイも完全に春、波も余りあがらないし、フキパにはトッププロたちが集結、そうカタログ撮影のシーズンがやってきたのだ。なんだか今年の冬は始まる前に終わってしまったという気分。もしかしたらトウインサイズのジョーズは(まあパドルサーフィンでやる人がすごかったからできなかったということもあるかもしれないが)一度もなかったのでは?
アウターリーフでのスタンドアップもほとんどなかったなあ。

さて、スタンドアップパドルというとサーフィン、あるいはロングディスタンスレースというイメージがあると思うのだけれど、このスポーツの良さはどんなものよりもいろんな形で楽しめるという点。だからこそ、アメリカでは海のない内地でもはやってきていて、内陸部にサーフショップができるほど。湖や川で楽しむ人が急増し、経済史でももっとも伸びているビジネスとして紹介されたのだ。
ではどんな風に楽しめるのか、というと

ビギナー、海のスポーツをしたことがない人でも
1、大きな板を使えば子供や犬を乗せて家族で楽しめる
2 子供でもサーフィンをやった事のない人やか弱い女性でもできる
3 バランス感覚を養ったり細かい筋肉をつける効果がある
4 お腹が出ていたおじさんたちが一気にやせるし、ハリウッドの女優さんやモデルの間でも大人気
5 普段ビーチやサーフィンでは見れない景色を沖から楽しめる。
6 波がなくても楽しめるので毎日海に出る習慣がつく
7 岸からでは何年かかってもつれないような大物が釣れる
8 散歩気分,ランニング気分で音楽を聴きながら湖や川でもクルージングを楽しめる
9 ハワイでならホエールウオッチング、亀、ドルフィンなど、日本でも大きな魚との遭遇など普段味わえない経験ができる

そしてサーフィンや他のウオータースポーツをやってきた人でも
1 場所を選べばサーフィンでは小さすぎるような波でも十分楽しい
2 波がない日にも海に出たくなる
3 サーフィンとは違う高い目線で波を見るので波を選びやすいし、テイクオフも早い
4 今までビーチで待っていてもらった彼女も気軽にできるので一緒に楽しめる
5 ウインドサーフィンやカイトでも風が上がらずいらいらすることがなくなる。
6 パドルスポーツという新しい世界が広がってくる
7 サーフィンでは行かないようなアウトにいくことが出来見る風景が変わる
8 目線が高いので海の底が見えて面白い。
9 見た感じよりずっとバランスとるのが難しく、けっこうな筋肉痛になる。
10 コアマッスル、また細かい筋肉の強化に最適、バランス感覚を養える

そしてサーフィン上級者、ウオーターマンには
1 風や波を見る目がさらに養われ、海面のくぼみやうねりの使い方がうまくなる
2 より大きな波にチャレンジできる
3 確実に筋力がアップする
4 道路がないところ、船ではつけないところなど普通では行くことができないところも探険できる。5 ロングディスタンス、海峡横断などのチャレンジができる
6 より海の知識が深くなると同時にひとつのスポーツに固執せず、オープンマインドで海と付き合っていく姿勢が生まれる


ただし、新しいスポーツでもあり、きちんとルールを守らなかったり、基本的な知識がないと大勢の人に迷惑をかけたり、事故を起こしたりする、どんなスポーツでも技術の上達よりそういう部分が一番大事、特に自分では気づかずに人に迷惑をかけたりしていることもあるのでその辺は絶対にしっかり学んでほしいと思う(新しいスポーツにはつき物だが、今スタンドアップも一部の周りのことを考えない人のためにイメージが悪くなりかねないでいる)

私は常日頃、環境に対する意識は外で遊ぶことから生まれ、育つと思っている。海や山で遊べば遊ぶほど、自然が自分にいかに多くを与え学ばせてくれているか実感する、と同時にだからこそ、自然がなくなってしまったら大変なことになると思うし、大事にしなくてはと切実に考えるようになる。だから環境保護のアクティビストのほとんどがアウトドアスポーツをやっている人か自然の中で暮らしていたり、仕事をしていたりする人なのだと思う。自然の中の一こまとしての自分を感じることができる。そして外に出ることでいかに自分がちっぽけか、そして心を占めていた悩みも苦しみも、そんなにたいしたことではないと思わせてくれたり、先行きが明るく見えてきたりするのも確か。こういうことはいくら本で読んだり、頭でわかっている陽でも実際にやってみることが一番手っ取り早い。

そして大人だけでなく子供たちにもそれを体験してほしいなと思う。家族みんなで大好きなことを共有し、そのことについて興奮しながら話ができるってどんなに楽しいことだろう、ハワイにはそういう家族が多く、とても素敵だなと思うのだ。
ぜひ気軽にスタンドアップパドルを試してもらいたいあるいはさらにスタンドアップの奥深いすばらしさ、冒険を安全に経験できる機会をシェアしたいと思っている。簡単にできそうだけどちょっとコツを知るだけでぐっと上達する、そして事故を起こさないように風や天候を常にチェックして沖から戻れなかったり、人を怪我させたりしないように基本的なことやルールをしっかり知ってもらうため、スタンドアップがいい形で浸透していってほしいのだ。

というわけで日本に帰国中はスタンドアップパドルのプライベートレッスンをしようと思います。ビギナーはもちろん経験者の方でもクルージングなどをしたくても一人では不安という方も天気や風の見方、そして、漕ぎ方のコツやテクニックなどをアドバイスしながら沖からの景色を楽しみましょう。個人個人の関心とレベルに合わせてプログラムを組みます。

詳しいことはまたブログやフェイスブックにアップする予定ですが、夏に向けてステップアップしたい方、新しいスポーツを試してみたい方、ぜひお問い合わせください。


マンオンマンで基本料金が2時間8000円から(ギアレンタル別)詳しい内容、料金については直接お問い合わせください。
メールアドレスはmauitomo@hotmail.comあるいはFacebookのメッセージでも連絡が取れま


ショップやグループ単位での出張サービスも期間限定で受け付けます。海だけでなく湖などでもオーケー、前からやりたかったスタンドアップのデモ巡業のきっかけになれば、と思っているので相談してみてください。スライドショーなども可能です。ちなみにハワイではスタンドアップパドル経験者限定でマウイの有名なマリコダウンウインドのサポートをします。初心者用のレッスンはキヘイのゼログラビティー、ひろさんがやっているのでぜひ!


レアード、カラマらによると、彼らが今までにあらゆるスポーツからえてきた知識すべてを使うスポーツがスタンドアップパドルなのだ、とのこと。ぜひだまされたと思って一度トライしてみてください。絶対後悔はしませんから!

2012-03-21

3月20日 Beautiful Sunny Day

6時に起床、ここのところ寝坊ばかりしていたので久しぶりだ。昨日からオンラインでもいんちきメールや電話の対応でばたばたしていたら出発が遅れ、7時にフキパに集合だったのにちょっと遅刻。
早速またオータムの撮影、これはサーファーガールズに載る予定、内容については出てからのお楽しみ。
せっかく風が弱くてサーフィン日よりなのにこういう日に限って波が何にもない。引き潮なのでたまに割れるけれど、それは浅いだけという感じで海に入っている人もほとんどいない。でもこのまま何もしないよりは水にはいったほうが気分もすっきりするのでとりあえずスタンドアップパドルでお散歩。マリコベイまで上っていき、帰り道にタートルベイによってみるとそこにはひとりスタンドアップパドラーがいた。二人でしばらくどうにもならないような波に乗ったあと私はさらに下り、フキパに戻った。

せっかく天気がいいのに、私の心はなんとなく曇り空。昨日からのルームメイト探しの件で心に引っかかっていることがいくつかあるのだ。こんなことで人を信用しない自分も嫌だが、実際にだまそうとしている人がたくさんメールを送ってくるので、以上に神経質になってしまいそうだ。普段から周りにいい人ばっかりで、だまされるとかずるいことをされるという心配をしなくてすむから反対にそういうことに免疫がなく、ちょっとのことでもへこんでしまう。こんなではいかんなあ、と思うのだが。
人を欺こうとする人もいれば、とっても心の優しい人もいる。スキップはヨガの先生恵子ちゃんのご主人だが、いつも本当に誰にでも親切で誰かが助けが必要なときはすぐに快く助けてくれる、日本人仲間の間では『仏のスキップ』というニックネームがあるほど。この間プロパンのねじがどうしてもはずせず、どうにもならなくて助けてもらったのだが、(こういうときに男性のありがたみをしみじみ感じる)そのときにそのねじが馬鹿になっていたり、チューブが古かったりしたことに気づいた彼は、部品を自分で買いに行き、2回に分けてそこを直しにわざわざ来てくれたのだ。こちらが頼んだわけでもないのに。
見返りなどもちろん何も考えずただただ気持ちよく人のために動ける。スキップのような人に私もなりたい。

3月19日 世の中いい人ばっかりではないらしい。

(Welcome to Maui, Yuji!)
朝風が弱かったようだが、残念なことに波も落ちてしまったようだ。わたしは昨日から四苦八苦しているルームメイト探しで一日コンピューターと電話から離れられない。
いろんな人がいるもので一人一人丁寧に対応しているとかなり押しの強い人、断られるとすごくいやみな返事を送ってくる人など、探すこっちも大変。こういうことをしてみると、いかに普段周りに心優しく悪気を持たないいい人ばかりがいるか、実感させられる。
常にいろんな人のことを疑ったり、裏切ったり裏切られたりだのやってる人はほんとに擦り切れてしまうだろうなあ。
時間をかけて一人一人返事を出したり、できる限り質問に答えていたのだが、ふと、いくつかのメールに似ている点を見つけ始めた。
名前も住んでいる場所なども違うのだが、20代前半の女性を装っていてどこか外国で勉強していて、数ヶ国語話せて(インテリをアピール)「これから博士号をとるためにマウイに来るのだが、あなたの場所はとても良さそうだし、あなたもナイスな人みたいだから決めたい、お金は問題ない、父が払うので送り先の住所を送ってくれれば小切手を送ります」みたいな内容。
あるいはクリスチャンの20代前半でまじめだけどカラオケにたまに行きます、などと細かく書いてあるのだが、内容も書いてある順番なども同じ。名前も違うし、こっちが返事を書くとそれに合わせて答えが戻ってくるが、いろんなところでつじつまが合わない。ほんとに気がついてよかった、何しろ、最初にいろんなメールを読んだときに、この人は感じが良さそうだな、と思ったものばかりだったから、下手をしたら(同じ文章に気がつかなかったら)だまされていたかもしれない。ただし私はものを売ってるわけではないので何をどうやって私からだましとるのかはわからないが。もしもただ暇で人を欺くのが趣味でやってるだけだとしたらそれはそれでかなり陰険というか時間の無駄であり、さびしい人だなあと思うが、損なのに振り回される私もかわいそうだし、何よりまじめに探している人たちがこういう人たちのせいでなかなか部屋が決まらなかったらほんとにかわいそうだ。夕方突然トレーシーから電話が来た。前からお願いしていた撮影の件だった。今光が撮ってもきれいなのでもし今来れるなら来ないかとのこと、撮影するのは先月マウイに来たオータムなのだが、電話したら、忙しそうではあったけれど来てくれるとのこと。彼女は家のすぐ近くに引っ越してきたのだが、その家はほんとに居心地のよい、とっても素敵なところだった、その上周りのあちこちに絵になるロケーションがあり、家にいながらにして撮影ができてしまう。
オータムとゆうじ君を撮影したけど二人はとっても幸せそうで、かわいくてナチュラルで、とってもいい雰囲気の写真がばっちり撮れたはずだ。幸せそうなカップルは見ているこっちまで幸せにするパワーがある。いいなあ。

3月18日 あれれれ、また腰が痛い


今日は恵子ちゃんが日本に帰る前の最後のクラスなので、行かなくては、と参加。ダウンウインドで足の裏側とか付け根の関節が痛かったが、ヨガをすれば伸びて良くなるだろうと思っていたのだけど、またビニヤサでだんだん腰が痛くなってきてしまった。どうしてもアップドッグからダウンドッグを繰り返したり、ずっと前屈のあとアップドッグなどをすると腰が痛くなってしまう。どうしたらいいのかしら。
でも以前鎌倉でお会いしていろいろ話したお友達とその後主人もたまたまいらしていたので再会できた。
ヨガは精神的なメリットはたくさんあるのだが、腰が痛くなってしまうので最近ほんとにびびってしまっている。やり方が悪いんだろうけれど。

その後すぐダウンウインドのためにカフルイハーバーへ。すでに1ラン終えて、もう一本やろうとしているデビンとその仲間たちがいた。冬も波が小さかったり、風が強いときはいつも練習していたデビンはさらに早くなっているに違いない、今年はモロカイに出るつもりなんじゃないかな、すごくがんばっている。
私はランディーのボードを乗せたハイいけどやっぱり腰が痛くて、この状態でこいだらさらに悪くなりそうなので結局出るのをやめ、シャトルだけして家に戻った。
なんだか、自分がだめ人間みたいな気分になった。最近レースボードにちょっと水漏れがあったので今のうちに修理に出して直してしまおう。

ここのところ、急遽必要になったルームメイト探して四苦八苦。普段は余裕を持って探すので知り合いのつてなどで決めるからある程度安心できるのだが、今回初めて一般募集をオンラインでして見た。かなり問い合わせがくるのだが、なかなか難しい、そのことに毎日時間をとられてしまって何も進まない。

3月17日 マウイのチームワーク

去年の震災後、マウイにこんなに日本人がいるのか、とびっくりした。というのは日本のために何かしたいと何もない仲間同士でいろいろ考えていたら、私もやりたい、加わりたいと本当に多くの人が名乗り出てくれたのだ。その結果今まで知らなかった多くの人とお友達になることができた。それ以来マウイの日本人コミュニティーのつながりは本当に強くなったと思うし、同じ気持ち、価値観を持つ人が多いといつも思っている。昔からの仲間の一人が今健康を崩している。いつもニコニコ一人でがんばってきた人だけれど入院したり手術したりで体力も落ち、子供の送り迎え、食事などもままならない。だけど本当にたくさんの仲間が本当に快くヘルプしようとしている。一人か二人で彼女のすべての仕事をカバーしようとしたらかなりの負担になるかもしれないけれど、15人くらいで交代だったら何の苦にもならない。けれどたぶん助けられている本人はほんとに助かってるんじゃないかな。皆からのおいしい料理で冷蔵庫はいっぱい、何か用事や買出しがあるとネットワークに連絡が行き、すぐに誰かしらが立候補してくれ用事が済んでしまう。皆がどんどんやるよーと名乗り出てくれるその様子を見て、いまさらながら、いい仲間に恵まれているなあと感謝の気持ちでいっぱいになる。(今日もあめまじりのせいで行く先々で虹に遭遇)

何はなくても健康第一、早く友人が昔のように元気はつらつでみんなと一緒にわいわい騒いだりサーフィンで切るようになりますように、仲間皆で祈り続けている。

2012-03-17

3月16日 Downwinder with strong wind


昨日午後から夜遅くまでかかって大勢の友人たちの最近生まれた赤ちゃんたちのためにハンドペイントおべべを製作。マウイに行き始めたころ、マウイ資金を作るためにバイトをしようとしたが、バイトをすると風が吹いているときにウインドができないので自分が時間を自由に使えるものを、とハンドペイント水具を作り始めたのはもう下手したら25年前。大変だったけど自分の水着を自分で作ることができるのは楽しかったな。そのとき手伝ってくれていたスタッフの一人はいまだにハンドペイント水着やテニスウエアを鎌倉で作っていて、もう一人はマウイに住み、マウイマリというかわいいジュエリーを作っている。
一生懸命かいて、けっこうかわいくできたのに、布用のマーカーが洗ったらにじんできてしまった。その後何度も洗ってある程度は取れたけど、せっかく時間かけて作ったのにがっかり。

ここのところ自分のおかれている環境に感謝する機会がとても多い。ちょっとしたことでストレスをためたり、悲しくなったりしたときに、私の周りでもっともっと大変な思いをしている人がたくさんいることを思い出す、そして本当に大変だろうに力強く生きているし、ユーモアを忘れない。最近思うのだが、強い人ほど優しいし、ユーモアと笑いに満ちている。笑いってやっぱり人を癒したり元気にしたりする力があるからできるだけ自分もどんなときでも笑うことを忘れないようにしようと思う。

今日は昨日よりさらに強風。ランディーにダウンウインドをやろうと誘われたのだが、カフルイまで車で行くのにガソリンがもったいないので、マリコからくだっていき、3時半のシャトルに乗ってまたマリコベイまで帰ってきた。これだとカフルイまで行かなくてすむ。ただし、ちゃんと余裕を持ってでないと以前一回必死でこいだのに間に合わずに乗り遅れ、2時間水着のまま最後のシャトルをまっていたこともある。

ブローは40ノットはあっただろう、ずっとやってなかった私は余りグライドできなかったけどでもあの強風とイーストスウエルは迫力があって面白い。沈するとあまりに風が強くボードがひらひらと吹っ飛び、それが頭に当たったりしないように頭を抱えてしばらく水の中にもぐる。そして板に乗りあがるときも横から乗ろうとするとすぐ風にあおられてひっくり返るので後ろから風がボトムに当たらないように注意して乗らなければならない。リーシュも簡単に切れてしまいそうだったので(そして万一切れたら一巻の終わり、絶対に泳いでもボードには追いつけないだろう)ビッグウエイブ用も太いものに変えて出た。

この間ワンマンカヌーで亡くなった人がいるし、一人で出るのはあまり良くないとは思うのだが、一人で出る良さもあるし、何かあったときにここから泳いで岸まで帰れるか(ちょっと自信はなかったけど)、怪我をしないようになど常に考えながら安全第一に漕いだ。上手な人と一緒だとがんばってしまいなまった体だから腰に負担をかけてしまうので、これくらいのペースで始めたほうがいい気がする。
そろそろマウイも夏がスタート、ダウンウインドをするとそんな気持ちになる。

2012-03-16

3月15日 Strapless in Lanes

昨日レインズが楽しそうだったので今日はカイト、朝は風もちょっと弱そうだったのでフキパでもサーフィン楽しかったのではないだろうか?オータムはいとしのダーリンが昨日着いたことで嬉しそうだしなんかちょっと女の子らしくてかわいい。早起きして二人でニコニコしながらフキパに向かった。

レインズは波は小さいけど風がいい感じ。5.5mでちょうどいいくらい。波が小さいのでストラップレスの練習をすることにした。最近は皆ストラップレスサーフボードでがんがんビッグウエイブも攻めるし、カボベルデではローカルキッズのすばらしいストラップレスライディングにびっくりした。
だから私もやってみるしかない、確かにレインズはストラップレスには難しい、風は強いし、波もバンピー、でも上手な人はできるようになっているんだから私もやってみるしかない。
I goota start somewhere , right?

ということで、おっとっとライディングだったけどたぶん初めて出たとき(今日でたぶん2回目)よりは乗れたし、小さい波だけど、あまりのへたっぴぶりに大笑いで乗れたから楽しかった。
3,4人しかいなかった海だけど、たぶん最近カブリナライダーになったビッグウエイブサーファーのグラントベイカーが来ていた。
オーバーになってやられまくって笑いながら上がってきたけどあんなすごいい波乗る人でもこんな小さい波で楽しんだりやられちゃったりするんだから違うスポーツやるっていいことだ。
ここ数日風がステディーな上にイーストスウエルでパワーがない、ショワショワの波、ストラップレスビギナーにはうってつけのコンディションだ。明日も乗れるといいな。

3月14日 South bound

(Yuji and Autum reunion in paradise)
腰くらい波があってグラッシーだよー、とのレポートに今日はサウスに向かってみた。ガソリン代が高いのでなかなかサウスまでは行かないのだが、最近ほんとにいいコンディションがなく運動不足。頭のお皿も乾いている気分なので波が小さくても行きたい気持ちだったのだ。が、やることはけっこう会って、気がついたら10時ごろになってしまっていた。それでもまだ乗れるとのことだったのだが、潮が満ちてきてしまったのか、腰サイズだったはずの波はくるぶし、せいぜい膝、でもまあ、乗れないよりはいい。水につかるだけでも気分が変わる。

帰り道レインズを見ると頭くらいで風も昨日同様ステディーないい風だった。あーこっちにすればよかったかな。

今日は一緒に暮らしているオータムのご主人がマウイにやってきた。彼らは10月のオータムが日本を出発してからコスタリカで2週間だけ一緒にいただけ。ずっと会っていなかった。震災以来彼らの生活はガラッと変わってしまい、その変化はいまだに進み続けている。
妊娠したことがわかってからオータムは仙台には帰らず、いろいろ旅した結果、二人でマウイにすむことに決め、2月14日にやってきた。ゆうじ君はその間日本で仕事をし、最終的にはマウイに住みながら日本でも仕事もできるように少しずつシフトしていきながらがんばってきたが、5月に正式にこっちに来る前にいったん2週間滞在する。久々に会ったオータムのお腹が大きくなっているのにびっくりしていた。

去年の春から夏にかけて気仙沼などでがんばっていた二人、そして偶然が重なった結果、彼らの仲間たちに出会えたことはわたしにとってほんとに大きな財産で、自分が東北に行ってやった微々たるヘルプなんて東北で私が得た財産に比べたらほんとになんてこともないことだと思っている。何かしたいと思っていったはずなのに、たくさんのものを戴いてきた。そして二人に出会い、付き合いが始まったことも、彼らがここまういで新しい家族の一員を向かえ、マウイのすばらしい仲間の一人としてコミュニティーに加わっていくための第一歩としてもしかして最初から神様がセットアップしていたんじゃないか、そんなふうにも思ってしまう。
二人のうれしそうな様子は私までハッピーにしてくれる。

2012-03-14

3月13日 Good wind 春の波


朝起きると家の周りで轟々と風が吹いてない。つまり余り東よりの風、ガスティーなかぜではなさそうだ。
いろいろ春の計画を立てたり、ロブがいなくなり、明日からオータムのご主人様が来る準備をしたり、コンピューターに向かっているうちにお昼過ぎ、ダウンウインドもしたかっ炊けど仲間が見つからなかったのでカイトに向かった。
波はそれほど大きくはなかったが、本当に久しぶりのいい風。風が良いとこんなにもなんでも楽でリラックスできる。波もショワショワでパワーがない。なんか冬が終わったなー、春なんだなーと感じるコンディションだった。今年は本当に大きな波が来なかった、ちょっとこのまま終わってしまうのはさびしい気もする。

早めの時間には誰かいたのかもしれないが、私が出たときには私以外には一人だけしかいなかった。フキパは40人くらいウインドサーファーがいたんじゃないかな。

小一時間乗っただけだけど海と風はすっかり私のもやもやを洗い流してくれた感じ、とはいえここ数週間で蓄えた贅肉を落としてはくれなかった、もっと乗らないとだめだな。

夕方、夜にかけてはホームメイド祭り、アイスクリームにハンドペイントにとなんだか最近作ることが楽しい。

3月12日 Rainbow factory 虹工場!


またもや雨が多い天気、いろいろ考えさせられることが多く、考えれば考えるほど、自分がいかに恵まれていて、すばらしい人たちに助けられているかを実感する、一人一人にしっかり言葉にして伝えたい当衝動に駆られるけど、けっこう忙しさに流されて実際に行動を起こすことはあまりない。でもそういう気持ちは伝えたほうがいいんだろうな。

今日は家でも車の運転中も、友達の家でもスーパーを出てからも、とにかくどこにいても虹が出てきた。いくつかはくっきり鮮やかで、ダブルレインボー。この辺は雨と晴れが交互に来るので虹が多いのは確かだけど卿は大量生産の虹工場って感じだった。そして虹は何度見ても気持ちが安らぐ。

なんだかいろいろこまごまとしたことをやってるうちにもう夕方。プロパンがなくなり、タンクを交換したいのにねじが回せない、私も妊婦のオータムも力が弱いほうではないのだが、どうにも動かない。こんなときに限って2ヵ月半も居候してたロブは今日出て行ったところ。(だからプロパンはずしておいてくれって頼んだのにーと思ったけど後の祭り)
仕方がないのでもいつもいつも困ったときに助けを呼ぶスキップに電話したら、夕食を作ろうとしている最中だたのに、中断して来てくれた。スキップが回したらぐるっと一発で取れた。やっぱり男性ってすごい。

物事なんでも裏と表があって、こっち側から見ると最悪で大変、悲惨な状況だったりすることが見方を変えてみると違うふうに見えたりする。できるだけ言いように見える側から物事が見れる自分になりたいと思う。

2012-03-12

3月11日 浄化のヨガ?

ここ数日いろんな思いが頭をめぐってパンパンになっていたかもしれない。ニュースでも震災特集のようなものが多く、この一年間を振り返った人も多いはず。
悲惨なこの出来事の中にもいいこともあった。すばらしい仲間といろんなところでであったし、自分の内側を覗き込むことにもなった。自分にとって何が本当に大切なのか今までぼんやりとしか考えてなかったこともはっきりしてきた。

一年で区切りがついたとしても、これが何かの終わりを告げたわけではなく、反対にこれからが真剣なスタートだという人たちもいるし、私もそう感じる。被災地の復興だけでなく、私たち一人一人の意識の改革と本来あるべきコミュニティーの復活、そしてそこからできてくる本当に市民が作る国家。
自分のことだけを考えるのではなく、自分がすべてのことの一部であり、自分のアクションがすべてに影響を与えることを一人一人が意識して、できる限りオープンマインドに、そしてまじめに何が正しいことなのか考えながら生きていくことが大事になってくるのだろう。
思えば私達はそういうことを考えずにきすぎた。楽なものはいいもの、となんでも便利にしてきてしまったおかげで、物が増えすぎ、自然との接点が少なくなり、また自分が物事の流れをコントロールしているかのような勘違いをしてしまったりしたのかもしれない。

でもそんな壮大なことを考えているとちっちゃな私の頭ではパンパンになってしまう。なによりまず自分のことでさえもしっかりできないのに。

そんなこんなで数週間行きたかったのにいつもタイミングを逃していたヨガが、今日はどうしてもやりたかった。
本当にすばらしい先生のスタジオが目と鼻の先にあるという恵まれた環境に感謝。プラクティスは地道さゼロがはっきり現れていて、体中動かなかったけれど、動かないなりに気持ちよくプラクティスさせてもらえた。最後のほうなぜか涙が止まらず、シャバサナのときに先生が胸を押してくれたらさらに心が開かれたかのように、目から涙があふれてとまらなくなった。以前にもこれを経験したことがあるけど、そのときに先生に聞いたら、浄化作用なのだといわれて納得。今日のクラスではたくさん毒やもやもやしたものを心のなかから洗い流せたのかもしれない。

午後はいろんな昨日の出来事をブログにアップしたり11日にリリースされた多くの震災関係のビデオなどのインフォメーションをアップしたりしているうちに時間が過ぎて海には行けず。

やっと天気が良くなってきてくれ、ハイクにも晴れ間が出るようになった。常夏マウイでも春の到来を感じられる。

2012-03-11

3月10日 Praying for Japan from Maui

今日の一日は花ハンティングから始まった。普段気にとめずにいるときはあちこちにあるプルメリア、なのに、いざ集めようと思うと、なかなか見つからなかったり、私有地だったり、手の届かないところばかりだったり。レイに使える花を見つけては車を止め、2,3個拾ったりいただいたりしながら少しずつハイクからキヘイまで進んでいった。キヘイのモール内にたくさんのプルメリアがあり、最終的にそこで十分な花が集まったころには二人ともお腹ぺこぺこ、汗だくだく。ランチを食べてからまずは海につかろうとコーブパークへ。
島の北側はここ数日ものすごい強風で家の周りは雨ばかり、なのにこちらはかなり穏やかで晴れている。雨と風がすごくなるという予報もあったので夕方の集まりに嵐みたいだったらどうしようと心配もしたが(でもそうなったらそうなったら、どんなにがんばっても去年の東北の天気ほどひどくなるわけではないから皆で喜んで集まろうと思っていたけど)皆の思いが届いたのか、しっかり晴れてくれた。

オータムはかなりお腹が大きくなってきたのでロングボードのパドルもままならず、インサイドのまかれないところで何とかスープに乗ろうとするのだが、スピードが出せなくてなかなか波に乗れない。一本でいいから乗りたいとがんばっていろんな方法を試しているのに、なかなか乗れず、その脇でたぶん小学校低学年くらいの子供たちがしゃかりきになって波にテイクオフしている。パドルを出してきてそれでこいだりもしたけれど、お腹のバランスが悪いからかへんにぶつけないようにするからか、板の上からゴロンと達磨が転がるように落っこちる。そういう私も普段余りサーフィンしないので、ひざもないような波なのにパーリングしたり、立とうとしたら膝がガクッとなって立てなかったり。子供と私たち以外ほとんどいないのに、私達はほんとにずっこけてばかりで『私たちカッコわるーい、エゴとか完全に粉々にされちゃうね』と苦笑い。お互いの無様な様子を見ながら大笑いしていた。でもこんな波のない中でも十分楽しい、上がってくることにはすっきりさわやか。結局はSurf is where you find it、なのである。

皆で集まる時間まではまだ1時間半ほどあったけれど、隣の公園に移動。一日かかって集めて花をつなげてレイにした。少しずつ仲間たちが集まり、何人かの子供たちは一緒に自分用のレイを作った。

去年の震災と原発事故から一年。たぶん誰もがいろいろ考えたり、経験したはずだ。私の生活自体はそう変わってないように見えるかもしれないが、私の内側では大きな変化がたくさんあった。
思いはそれぞれ皆違うだろうと思ったし、それぞれ祈りたいことも祈りの形も違うかもしれない。それでいいと思った。ごくごくパーソナルなものだから、あまり大げさにせず、それぞれが好きなところで好きなように思いを日本に送ることができればそれでいいと思った。
宣伝、告知はフェイスブック以外一切なかったのに集まった数は予想よりずっと多く、日本人だけでなく、日本人の友人がいる人、日本のことを思っている地元の人たち、そして日本からたまたま旅行にいらしていた方などもみんなで一緒に手をつないだ。

私は何より今日は東北で実際に被災した人たちにために祈りたかった。はじっこのほうで一人で日本に思いをはせた。花を海に投げ、後ろを振り向くと、さっきまで遠くにいたオータムがそこに立っていた。彼女を顔を見たとたん、二人の思いが日本に届いている気持ちになれた。そして周りを見ると小さな子供が目を閉じて祈っていたり、家族が肩を抱き合いながら海を見ていたり、ほんと日本とにたくさんの人が、自分なりに祈っている姿が目に入ってきた。夕日が水平線に落ちたあと手をつないで作った輪は向こう側の人の顔がわからないほど大きかった。誰かが数えたらしいのだが、110人くらいいたらしい。そしてこの場にこられなかった人の中にもたくさんの人がマウイのあちこちで祈っていたに違いない。地震は家や人の命、建物や車などを破壊したけれど、彼らが失ったのはそれだけではなく、何よりも大好きなホームスポット、心が癒される緑多き風景、助け合う近所づきあいやコミュニティー、敵対することも裏切ったりだましたりすることもない、優しい気持ち、ホームにいるという安心感など目に見えるもの以上に大切な目に見えないものをたくさん失ってしまった。そして今でもいろんな不安を抱えながら生活を続けている、そういう不安は放射能自体より体に悪いし、おそろしいものなんじゃないか、そういう気持ちがぬぐえない。少しでも多くを失った人の心が平安を取り戻せることを心から願っている。

そしてこういった思いを同じ波長で共有でき、同じ気持ちで行動に移せる仲間が周りにたくさんいることに心から感謝したい。
海に向かって祈ったあとは持ち寄りポットラックディナー、いつもそうだけれど食べきれないほどのご馳走と楽しいおしゃべりを楽しんだ。子供たちは子供たちで仲良く走り回っている、彼らを見ると本当に子供たちこそ私たちの宝で彼らが安心して、そしておごることのない、自然を前に謙虚でいることを忘れない大人になれるように私たちが守って育てていくことの大切さを思う。未来への大切な宝、小さな命がお腹の中で育っているオータムは皆の仲間入り、仙台から引っ越してきた彼女の現地での話を興味深く聞いている人もたくさんいた。
日本時間の2時46分、(ハワイでは夜の7時46分)食事をいったん中断し、全員で一分間の黙祷をした。それまで大騒ぎしていた子供たちですら、何か空気に神聖さを感じたのだろう、静かにきちんと立ち、一人として声を出すものがいなかったのには感動した。
いろんなことを考えるけど、いろいろ言葉にしなくてもいいこともあるかな。
Pictures tell more than words sometimes.

(Thanks Hirosan for the photos)

3月9日 久々のグッドカナハ

まずは明日のご連絡。日本時間11日の午後、こちらでは10日のサンセットにキヘイのカラマパークに皆で集まり追悼の祈りをささげようと思います。

東北のみなさんが今日この日をどんな気持ちで迎えているのか、私には想像すらできない。たいした力になれないけれど、みなさんの心の傷が少しでも癒え、少しでも普通に近い生活に戻る日が近づくよう、心から願っているマウイの仲間たちがたくさんいます。遠く離れたマウイにいて何もできない気持ちもあるけど、せめて心は日本とひとつでありたい。
海から日本に向けて祈りを
送ります。一年は区切りであってまったく終わりではなく、これからだ、という意識を私たちも持って、忘れることなくマウイからみんなでできることを続けていきたい。
カラマパークから東北に向けて祈りをささげアロハをとどけたいと思います。その後皆さんと一緒にポットラック(持ち寄り)で食事もする予定です。マウイにすんでる方だけでなく旅行者の方、そして日本人でなくてももちろん ウエルカムです。マウイにいてもそのことを考えない日本人はいないでしょう、よかったらぜひ集まりましょう、そしてそれがきっかけでマウイのいろんな人と知り合えるかもしれませんよ。雨天でも強風でも決行です。どんな天気でも一年前の東北の天気よりひどいことはありえませんから。
Hope we can creat a big positive energy and send it across the Pacific.

昨日の晩から家の周りは雷、ごうごうという強風で大荒れ。島中そうなのかと思っていたら、こっちはものすごい風なのにカフルイは無風。サウスイーストの風だというしるしだ。カナハのウエブキャムを見ると波はけっこうあるし風もない、人も少なくすごく良さそう。
でもこれだけ吹いているから私がつくころには風がカナハまで届いてしまうことだろうとあきらめモードで家にいたのだがいくら立ってもカナハに風が吹かない。結局10時ごろだめでもともとで行ってみるかといってみたら、それでもまだ風が吹いてなかった、それだけでなくそれまではけっこうオンショア気味の無風だったのにごく弱いオフショアになり、波のシェイプまで良くなってきた。
ラインナップには5,6人しかいない!そのうちの一人は毎年冬に来るウインドサーファーの庄内さんで、彼もニコニコだった。
波はいくらでもあり、下手するとけっこうセットには待ってアウトに出れない、でもセットに乗るとえんえんと乗れて戻るのに時間がかかるほど乗れる。
ここ数週間ずっとスカを食らっていたので、やっとご褒美がもらえた!とうれしかった。

風がいつ上がってきてもおかしくない状況なのに、結局本格的に上がってきたのは1時過ぎ、混雑ゼロで十分楽しんだので気分良く上がってくることができた。
風が上がってきたとたんものすごく強くなり、アウトはメンズは7mでオーバーなくらい。そしてサウスイーストの風特有のモーレツガスティー。悩んだ末、カイトはやめておいた。

その後2回もバイクタイヤをパンクさせたロブをレスキューしに、島の裏側(ホノルアとワイルクのあいだあたり)までドライブ、こんなところ、20年以上ここにいて2回くらいしかきたことがない。

夜はオータムが道で売ってたマグロを買ってきたのでそれをさばいてお刺身などマグロ尽くめの夕食。オータムはマグロが赤身だということを知らずに、エー赤身だったら生臭くて食べれない、というので、せっかくの刺身にできる新鮮な魚を一部彼女のためにわさびバターでいためて出した。あーもったいない。彼女は牡鹿半島の漁師の家の息子と結婚したというのに魚介類が苦手なのだ、これこそ、あーもったいない、だ。