2011-06-21

6月19日 ばたばたの月曜日

明日あたりから本格的なサウススウエルが入る予定なので朝からサーフチェックやレポートのテキストがバンバン入ってくる。アンドリューはやるべきことはすべてほっぽって早朝から出発。私も波があるとほかのことに手がつかないが、アンドリューは私の上をいっている。タイヤがパンクしているのだが、変える時間が惜しくて友人が置いていった車に乗っていった。ほとんどのことに無頓着だが、やりたいことに関しては昔からハングリーで、初めてアラスカであったときも雪洞を掘ってそこで暮らしながら山を登っては滑っていた。似たもの同志のうえに共通の友人もみんなそんな感じなので我が家はなかなか掃除や片づけがおわらない。

私はまだ波がそれほどは上がっていないと聞いたのでやるべきことをすませるために町へ。車の車検やレジスト。そしてマウイナンバーワンのサーフショップハイテックへ。ここのオーナー、キムとはもうずいぶん長いお付き合いで、以前はハイテックでボードをスポンサーしてもらっていたし(ビルフットシェイプ)、さくらキャンプに関してもいつも協力してくれていた。マウイでの多くのチャリティーコンテストやキッズプログラムにかかわり、ボランティアでマウイレースシリーズやサーフコンテストを開催している。(お店の前で、キム)
そんな彼からちょっと前に連絡があり、毎年キッズが集まるサーフコンテストをやる際に毎回どこかヘルプする先を決め、抽選券などでお金を集めるのだけれど、今年は日本への支援をしたいと申し出てくれたのだ。その後何回か話し合った結果、そのお金はキッズの大会からのものだしサーフショップということもあるので、「海の学校」に寄付されることになった。海の学校とはプロサーファーの人たちが中心になって子供たちが海と親しめるように、そして海や自然と触れあう機会を増やすため、自然への知識や経験を深めるためのヘルプとして全国各地で開催しているのですが、宮城でも7月に例年通り行われることになり、その援助金として寄付することに。今年は海には入れない中、どうやって子供たちを喜ばせるか、また津波のせいで海に大きな恐怖心を持つ子供たちがおおぜいいるなかどん中たちで海と親しくなってもらうかなといろいろ考えていると思うのだけれど、まずは子供たちが喜んでくれる、つらかったこと怖い経験を忘れて思い切り笑い友達を増やすような一日になればいいなと遠くからそしてマウイのみんなと応援したいと思う。

この海の学校にかかわっているボディーボードのプロ、角田恵さんにはお会いしたことがないのだが、宮城でいろんなところでいろんな人に、メグちゃんと雰囲気が似てる、姉妹みたいだといわれたのでぜひあってみたいし、きっと近いうち会えるんじゃないかな、という気がしている。

それからいつも一緒に仕事をさせていただいているサーファーガールズの編集長、四宮さんが立ち上げたウエブサイトができた。
ビーチプレスというこのサイト、とってもおしゃれで、海を感じさせるライフスタイルを提唱しているウエブサイト。コラムもとっても共感の持てるものだし、元気が出てくる言葉がたくさん。そうそう!ってうなづきながら読ませてもらえた。

夕方ダウンウインドに出かけた。一人っきりで漕いだのだが久しぶりなのでこけまくり。多分20回は落ちたんじゃないかな、でも本当に気持ちよくてすっきりした。と同時に自分にとって海が、海に入ることがどんなに大切で大事なことか強く感じ、東北のサーファーや私の新しい友人たちがあれだけ海を好きなのに、地震以来一度も海に入れないでいることを思って漕ぎながら我慢できずに泣けてきた。
私たちはなんてことを海に、自然にしてしまったのだろう?私は今までだって原発には不信感があったけれど、それでも積極的な反対運動まではしていなかった。受動的な姿勢だった。でも反対しなかったらそれは賛成と同じだとどこかで聞いたことがあるけれど、ほんとにそうかもしれないと思うようになってきた。
確かな解決法がないのにただ反対するのは良くないと自分に言い訳をしながらうやむやに濁していた気がするが、廃棄物は安全になるまで10万年間安全に保管しなくてはいけないというのに、そんなもののどこが安全だというのだろう?10万年前といえばネアンデールタール人の時代、そのころからずっと保管していられるものがあれば、それは今やっと安全になる、と放射能とはそんなものらしい。
今の生活が原子力抜きで不可能だというのなら(そうは思わないが)今の生活をよりシンプルにするしかないのだ。それを実行ことによって実は不便さばかりでなく豊かになることもあったりするような気がしてならない。

だってそうじゃなかったらバハとか未開の地で、水道も電気もない中暮らしているときに感じるあの心の豊かさの説明がつかないじゃないか?

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