すでに7月に入って半分過ぎてしまった。この調子だとあっという間に日本に帰ることなく冬が来てしまうような予感。
例年だと2月3月は波乗り目当ての仲間が集まり男塾月間(と私が勝手に読んでるだけだけど)があり、7月は海峡横断レースなどを目的に来る仲間が大勢来てレース月間の男塾状態になり、盛り上がるんだけど、今年は日本からどころか世界中から集まるレーサーが誰もこないので、それほどには盛り上がってはいない。普段だとハーバーからマリコの間を行き来する長いボードを乗せた車をたくさん見かけるのに、全く見ない。カヌーは結構いるけど長いボードの代わりにフォイルを乗せた車をめちゃくちゃたくさん見かけるようになった。これも波乗りでフォイルをやってる人だけでなく、ウイングフォイルを始めた人がめちゃくちゃ多くて、毎日風が吹いているのでウイングフォイラーがダウンウインドしたりハーバーやカナハで乗ってるからだろう。
人ごとのように書いてるけど実際私もこの夏はウイングがメイン。去年はやっとの思いで7月に手に入れたけど、風が初心者には強すぎて朝ビーチに行って30分もしないうちにギブアップ、そんなことを何回かやった後日本に帰ってしまったので楽しいところまで行き着かなかった。昨シーズンの冬に男塾メンバーと一緒にライバル意識を燃やしながら練習してやっと少し乗れるかなー(その時もまた楽しいというほどではなく義務感で乗っていたようなもの)という程度、でもこの夏はどうしてもダウンウインドができるようになりたくて、みんなに置いてかれないように練習を始め、3mではとても乗れない日が多くて、2も手に入れてフォイルも小さいものにしたら、少しコントロールが効くようになってきた。
毎日毎日吹っ飛ばされて1時間くらいでクタクタ、そんな感じで続けていて、ここ3日間ダウンウインドに連れて行ってもらい、少しずつダウンウインドのコツがわかってきた。そしたら思い描いていた通り、いや思い描いていた以上に楽しい、やめられない!
これこそがウイング練習した人たちの究極のご褒美だぜ〜とあるライダーが言ってたけど、本当にそう、サイスの混んでるラインナップでコナミにフォイルで乗るよりずっとずっとダイナミックでロングライド、ドキドキを超えて怖いくらいのスピード感。
私はまだまだウイングを横にふわふわさせながらうねりだけで進んでいくみんなのようにはとてもできないけれど、この先にあれば待っていると思うとワクワクが止まらない。
今日は久しぶりに少し風が落ち、いつもほど崖っぷちの気分ではなく乗れた。一人でカナハからシュガーコーブまで上っていきそこから一気に下る練習、それももちろんなんども落ちたし、ウイングを片手で持ってうねりだけに集中しようとするとかえって気持ちが焦ってスピードが落ちてしまったりと失敗ばかりだったが、精神的に数日前より落ち着いて入られた。やられてばかりで体も痛いし、落ち込むんだけど今日みたいに練習の成果を感じられる日が来るからやめられない。
今日はみんながそういう気持ちになれた日だったようで、ビーチに戻ったらみんながニコニコ、今日は久々に余裕あるコンディションで楽しかったーと喜んでいた。
あと数日でパドルイムア、未だにレースの距離は試していないけど、まあ速さを競うのではなく、私の場合は完走が目標なので怪我をしたり沖でトラブルことだけないよう頑張ろうと思う。私一人の男塾だ。
まあマウイの仲間もみんな今はウイングにはまっているので毎日グループテキストで今日はダウンウインドやるやついるかとか、コンディション情報の交換とかをしてみんな練習に励んでいる。
ここ数日私をダウンウインドに連れて行ってくれたアートはアランキャディッが経営するHSTというウインドやカイト、さっぷ、そしてウイングのレッスンを提供するマウイでは老舗のスクールのイントラをやっていて、観光客もいないし、ソーシャルディスタンスのことを考え、3月からストップ。その代わり、失業手当が出ていて、その上仕事はできないから毎日朝からずっと海で乗っている。
なのでウイングやサップが上達しただけでなく、体重もぐっと減ったそうだ。
今まで3つも仕事やりながら時間を見つけて海を楽しんでいたのが、毎日乗りたいだけ乗れて、その上お金ももらえてハワイに居られるなんて今まで夢にも思わなかったよ、まさに僕にとってはDREAM COME TRUEだね。と笑い飛ばして居たけど、来月からその補助金もストップするらしく、そのために今はもらったお金をできるだけ貯金しているらしい。
日本からの飛行機も9月まで結構が延長され、まだまだマウイは当分ロックダウンが続きそう。
今日の夕焼け。
2020-07-15
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