2014-07-18

7月18日 サーフィンもウインドもすべて人生勉強


李のマッサージビジネス大繁盛。
お父さんも顧客の一人です。

今日はハイクに仕事があったのでその前に佐藤家訪問、李が新しく一回一ドルでマッサージビジネスを始めたというので受けに行ってきた。これがなかなかいい!
まずカウンセリングを受けて、どういうところを重点的にやるかなどのリクエストを聞かれる、それを李はしっかりメモしてからスタート。
友子おばちゃんは結構固いねと言われたけど、なかなかどうして慣れた手つきでしっかりもんでくれた。
 この一ドルはかなり価値がある一ドルだったなあ、チップもわたしたけどチップが割にあげたどら焼きも喜んでくれた。
『もう10ドルも稼げたー』とお札を数える李、それをうらやましそうに見る壮。


  その後はハイクのカナリーにいってショーンのインタビュー。ここ数年のピアヒでのパドルインサーフィンについていろいろ話を聞いた。彼はジョーズ用のパドルインのガンボードにおいては一番最先端のボードデザインをしていると評価されている。何しろ一番チャージしているローカル達に板を作っているから当然そうなるのだが、それだけでなく、今までウインドサーフィンやトウインボードなどジョーズ用の板を作ってきた事、そして特にウインドのボードデザインをインプットする事で他のシェイパーが持ってないコンセプトをいろいろ組み込めるところが凄い。
2年前にビッグウエイバー宗豊くんも彼の板をオーダーしてジョーズに取り組んだ。その時も彼のライディングショットからどういうサーフィンをする人かある程度理解して、いろいろデザインをしたらしく、その話もとても興味深かった。カイ・レニーの初期のジョーズボードも削ったし、ジョーズのチューブを攻めるアルビーのどんどん短くなって行くジョーズボードも彼が削っている。去年はダミアン・ホグバッドやジェイミー・ミッチェルも板をオーダーしてきた。40分くらい時間ちょうだいと言っていたのに気がついたら3時間近くみっちり話を聞かせてもらっていた。
その後スカルベイスの面々を紹介してもらおうとショーンと一緒にショップにいったけどクローズ、まああいてるとは思っていなかったけど。Closed on High Surf Advisaryっていうのには笑えた。彼らの事もみっちり取材してしっかり記事で紹介したいと思っている。


ずいぶん長くかかってしまったが町に戻ってくる途中李から電話。ウインドの練習したあとにかあかがドーナッツを買ってくれるから一緒にいこうというお誘い。どちらにしてもカイト氏にカナハにいこうと思っていたので李のウインドを見に行った。無線で陸にいるかあかと話が出来るヘルメットをつける塔身の上でもその場でアドバイスがもらえて上手く乗れるようで、それに海の上でも安心なのだろう、ウインドの方がサーフィンよりずっと楽しいとニコニコ。友子おばちゃんにいいところ見せようと結構頑張ってくれていた。


 それにしても結構吹いている、わたしだったら3.5じゃないかな?沖のブローでセールを落としたりしながらも私がびっくりするくらい沖まで伸ばしている。上手くなったなあ。
 岸まで戻ってくると塔とが引っ張ってスタート地点へ。この時はそう君も参加。
 3往復したら終わり、最後にものすごい風が吹く中頑張ったら沖で板がひっくり返ってしまった。自分でどうやって板を帰るのかわからず急に不安になったみたいで無線で泣き言をいってるらしく、かあかが励ましている。とうとは泳いで助けに行こうとしたが、李の板の流されるスピードの方が早い笑

とにかく絶対板とはなれなければ大丈夫だからと励ましていたら大人のウインドサーファーが様子を見に近づいてきてくれたようで、李が急に元気な声で『It's OK』と言ってるのが無線で聞こえた。板をひっくり返してもらって、またセールアップして最後は必死になって無事自力でかえってきた。
一部始終を見ていたビーチのおじさんおばさん達も李に拍手喝采。でもなんだか表情が固い。そのままかあかのところに真っすぐ歩いて行き、かあかのところまで来たらほっとしたのか泣き出した。

その様子に私まで涙がでてきた。李、よく頑張ったよ!
だってまだ3年生、こんな風で沖に一人でいたら不安に決まっている。でもしっかり自分でかえってきた。
泣きながら歩いている李に向かった、かあかが優しく話していた。
「海っていつもそうなんだよ、もう出来るなって思うと失敗したり、怖い思いしたりする、でもそれの繰り返し出し、頑張ってれば必ずご褒美ももらえるんだからね、それにとうととかあかが李に危ないと思ったら出す分けないでしょう?絶対に助けに行くから心配しなくていいんだよ』
わたしも『かあかだってホキパで怖い思いしてちゃんと呼吸できなくなるくらい焦って、アップアップした事あるんだから、わたしもあるし」
ウインドだけでなく、サーフィンでも毎朝頑張ってる李、決して好きなわけじゃないみたいだけど、でもやるとなったら一生懸命やるし、怖いけど乗れるととってもいい顔をする。
海はいつでもいろんな事を教えてくれる、楽しい事だけじゃないし、苦しいと来た辛い時もたくさん。でもすべてが人生勉強。李とただ楽しいだけじゃない海との付き合いの中でいろんな事を学んで行くんだろうな。

海の上で助けにきてくれたお兄ちゃんには元気な声で『Its OK!』とこたえながらも(だって泣いていたら恥ずかしいから、とあとで言ってたけど)かえってきたら肩を震わせて泣いていた李を思わず抱きしめてほろりとした友子おばちゃんでした。

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