みなさん、こんばんは。
(まず最初にイベント開催のご案内。4月14日、今度の日曜日、鎌倉の長谷駅から3分ほどの長谷観音入り口にある本屋さん、「海と本」にて、マウイを応援する本、『ありがとう、マウイ』のブックフェア、最終日クロージングイベントを開催します。本当に素晴らしい文章と写真を提供してくださった巨匠カメラマン佐藤秀明も在廊します。Pray for Maui from Japanのメンバー、斉田かな、と私岡崎友子も参加します。寄付してくださった方々、ラハイナの現状について聞きたい方、ぜひお時間あればいらしてください。直接支援や応援のお礼ができるチャンスなので、たくさんの方とお会いできたらと思っております。詳しくは海と本やリトルギフトブックスのインスタにてご覧ください。@umi_to_hon_jp @littlegiftbooks @pray_for_maui_from_japan)
また4月22日に宮崎の青島のサンバルコというレストランで、ラハイナのために大きなフェスティバルを開催し、収益を寄付してくれた青島や宮崎の仲間との食事会があります。どなたでも歓迎ですので話を聞きたい方はぜひいらしてください(おそらく、会費制、ドリンクは個人で頼むというスタイルです。夜6時からです。)
4月に入り、マウイも日本も一気に春めいてきた気がします。日本では仕事初め、新学期といろんなことがスタートする時期でもあります。春というのはいつでも何かが動き始めるエネルギーを感じるものですよね。マウイもいろんなことが一気に動き始めているように感じます。私個人の感じている空気はいろんなことが動いている、そんな感じです。
まずはラハイナの住民の復興に対する意識、覚悟は今まで以上に強くなってきたという気がします。みんながみんなそうだとはいえませんが、若きリーダーたちが立ち上がり、ラハイナの住民を支え、元から住んでいた人たちが島から出ていかなくてはならない状況を避けられるような支援をしようとする新しいグループや団体が生まれ、本当に必要とされるサポートがスタートしつつある気がします。
FEMAや政府のやり方では支援から外れてしまう、とか、期待しているようなサポートが得られない人も、それ以外の団体のところに相談に行って家が見つかった、あるいはファイナンスのオプションについて相談できた、という話を聞くと本当に私たちも嬉しいのです。FEMAが悪いというわけではありません。本当に抱えきれないほどの問題があるから大変なのはわかるけれど、やはりハワイに長年住んでいる人でしかわからない悩みや都合などもあり、そんなところは同じハワイに住むローカルのサポートグループの方が理解してくれるのかもしれません。ラハイナ周辺のお店やレストラン、施設もどんどん再開しています。ローカルにもビジターにも人気だったレストランが次々オープンしていることはほんとに喜ばしいし、ラハイナゲートウエイのフードランドも営業再開を果たしました。
ミーティングもこれでもかというほど多く、いろんなトピックに関する話し合いがあり、こんなにたくさんあるとそれだけで生活に支障をきたすくらい時間がかかるのではないかと思うほどですが、驚くほど多くの人が熱心に参加し、ラハイナを住民のための復興として進められていくよう力を尽くしています。毎週ラハイナシビックセンターでのコミュニティー・ミーティングにはたくさんの住民が集まって熱く意見を交わしています。全焼した家屋のエリアでも瓦礫が撤去され、更地のようになっているところも増えてきました。ホームオーナーのためのミーティングも開催されるようになり、関係者はインフラ、再建、許可、保険に関連する住宅所有者の課題について話し合います。ミーティングに行けない人はマウイのテレビ局が配信する動画を後で見ることもできます。一方で、短期で住む家を借りられるように住居を探すためのミーティングは次に実施される会議が最終になります。政府がいつまで被災者の住む場所をサポートしていくのかは引き続きうやむやな部分も多く、この4月で打ち切られるというような噂も聞きます。
ラハイナコミュニティー・ランド・トラストという団体は、住民が所有している土地を守り、元の生活を取り戻せるかさまざまな形でサポートするために生まれた団体ですが、被災者が一番気になっている分野をあらゆる角度からサポートできるようワークショップを開催しています。
このワークショップでは、情報提供や発表者として、Native Hawaiian Legal Corp、Hawaii Community Lending、West Maui Construction Hui、税金、遺言、家族信託弁護士、Kipuka Kuleana、ラハイナコミュニティ・ランド・トラストなどが参加しています。
相変わらず一番の問題は住宅問題とそれに伴う家賃の高騰、物価の高騰、ひっ迫する生活などだと思います。ここに来て急速にタイニーホームズの建設が進み、低所得家庭のための住宅がたくさん建てられるプランができたりもして、この住宅不足問題に対して少なくとも努力する姿勢はあちこちで感じられます。
現在私たちは皆さんからの寄付のうち50,000ドルほどを使わずにとってあります。もちろん寄付すれば喜ばれるところはたくさんあるのですが、私たちも、私たちにアドバイスをくださるラハイナのコミュニティーリーダーの皆さんも、これからもっと大変な問題が起こるであろうと想像しています。そんな時に、今こそ必要だ、というタイミングや、ココにこそ資金のサポートを、と強く思えるところが出てくるはずですから、それまで大切にとっておいた方が良いだろう、という意見で、少し状況を見守っています。本当に困っている人がだんだんはっきりしてくるけれど、そういう人たちにどう言った形で支援するのがいいのか、また直接本当に必要としている人に届けるいい方法は何か、そんなことを多くの人が考えているのが今の現状です。また春にかけてそう言ったところもいろいろ見えてくると思うので、その時に今こそ、と支援を送れるように私たちも準備しておきます。
ラハイナの悲惨な火事以後に生まれたたくさんの支援団体、そしていろんな情報を発信し、みんなをリードしてくださっている方たちに改めて心から感謝します。大変な仕事、その上誰もが感謝するわけではなく、反対されたり、言いたいことを言う人もいる。そんな役割でもあるのに、ほんとにラハイナのことを思って一生懸命動いてくれる人たちがいるからこそ、今ラハイナの復興は私が当初心配していたよりは大資本や開発業者に振り回されずに進んでいる、少なくとも進んでいく努力ができていると思います。でも根気が必要な大変な仕事であることは間違いありません。私たちもしっかりバックアップし、ラハイナの住民の望む復興のためにできるだけ動いてサポートしていきたいと思います。
画像1: 宮崎でマウイのために開催されたイベントでの貯金箱。燃えてしまったバニアンツリーに一枚、また一枚と葉がついていく様子を思い浮かべさせる素敵な募金箱。
画像2: Ohana Hope Village も実際に住む人たちが入居を始めた。
画像3,4: コミュニティーミーティング。実際に参加できない人のためにテレビ撮影も入り、リモートでライブ配信を見たり、録画を見たりもできる。
画像5: ラハイナにあったフードランドファームも営業を再開。
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