2024-01-12

ラハイナレポート#6 8月19日

 ラハイナレポート#6(ごめんなさい、わかりやすいのでラハイナレポーととしてますがマウイの他の地域、クラやオリンダの山火事も引き続き緊張が続き、避難してる方も大勢、全焼した家もあるのです)


Update #6 

おはようございます。
昨日のレポートで寄付はお金だけではない、想いを寄せてくれるだけでも力になる、そしてお金じゃなくてアイデアで動くのも大事というようなことを書いたら、ほんとにいろんな方からこっちで募金箱おきます、とか、ステッカー作ってその収益を送ります。あるいはこんなところに使って欲しいのでお願いします。イベントでラハイナのことについてみんなで話し合ったりします、など温かいアイデアあふれるメッセージをいただきました。
私もお金は持ってないので体と頭を使うしかない!まあマウイの仲間はみんなそうなので必死にできること、小さな力とお金をいかに有効に活かすかを日々考えて動いています。何よりこっちにいる日本人ネットワークが素晴らしく、たまたま私がこう書いてるだけでみんなものすごいパワーでそれぞれの分野で動いてます。余裕ができたらそんなみんなのやってくれてることも紹介したいです。

昨日、一昨日でスタッフと共にいろんなことが進みました。
まずは銀行の口座とゴーファンドミーの承認、おそらくこの一週間でゴーファンドミーの方もラハイナ関係だけでも、ものすごい数のゴーファンドミーが立ち上がってるので対応も大変なのではないかと思います。特に皆さんのおかげで多額の寄付が集まってるので、審査も普通より詳細にされてるかもしれません。本当に詐欺の寄付サイトとか、またマウイコミュニティーの一部のような書き方で不動産、開発、法律関係の手続きのお手伝いをしますという広告もかなりオンラインで出てきますが、本当に気をつけないとマウイのためを想っている人でないことも多い気がします。不安な時は是非お問い合わせください。できる限りリサーチします。

住民の不安はそこです。マウイ、そしてネイバーアイランド(近隣の島)のコミュニティーのアロハの精神のおかげで今のところ、避難所もその他の被災者も飢えや生死に関わる状態ではなくなりました。助けを求めれば、どこかしらのハブ(物資などの供給をしている基地)が各地にできて、対応してくれます。でも私たちの力、そして持っているお金程度ではラハイナを土地や開発から守って、昔ながらの歴史ある、昔から何世代にもわたって住んでいるローカルの人たちが今までどおり住み、子供たちが無邪気にハーバーでサーフィンしたり飛び込んだりして夏を過ごし、釣りや潜りを楽しむ古き良きラハイナが取り戻せるのでしょうか。急な出来事に合わせてショック状態のところに追い討ちをかけるようにそんな心配が本当にシリアスなものになってきています。

どうか皆さんラハイナの動向を見守っていてください。噂はいくつも出てきます、そして正式な政府からの声明、プレスリリースも毎日のように出ていますが、どちらもどこまで信じていいのかわからないというのが本音です。でも現場で頑張ってるほんとに親しい仲間たちの声や報告は信じることができます。いいことも悲しいこともたくさんです。行動として何か助けがいただきたいタイミングになったら皆さんも一緒に力になってください。私たちですら今はそれどころでないという感じでもっとはっきりわからないと行動にもできませんが。家も何もかも失って車であちこち寝泊まりしている状態、家族を亡くした人たちがそんな心配をしなくてはならない、あるいは詐欺や不動産に土地を売らないかと連絡が来るなんて考えられますか?

でも素晴らしいこともほんとにたくさんあります。
昨日出会った人たちの話をいくつか。

ラハイナでキッズサーフスクールをやってるブーリー、彼自身も全てを失い、車では身動き取れないことを察知し、ゴルフカートで地元の利を生かして裏道や細い場所を逃げなんとか火事から逃れました。

毎週水曜日にローカルキッズが波乗りをする日と決めてみんなが集まるのが週間でした。そんなキッズたちも生き延びたものもサーフボードは燃えてしまった子がほとんど。

北側で被災した子達のために楽しんでもらおうと声をかけ、被災してない子供達やプロサーファー、多くのローカルたちが余分にあるボードやウエットスーツなどを持ち寄って集まるのがたまたま水曜日だと知ったブーリーは被災地側からこれにはどうしても行かなくてはと思って、みんなに会いにやってきました。

停電になり、婚約者のアシュリーさんとのんびりしていたところに普段は電話の呼び出し音切ってあるのにたまたま彼女の呼び出し音がオンになってて何度もなるからうるさいから切ろうとしたところちらっとみたテキストで今すぐ逃げろ、火事が近づいてる!と仲間たちが何度も連絡をくれていたのが目に入りました。そこから大慌てで逃げたのだけど、ほんとにあの時に普段のように電話の音を切っていたら確実に終わっていたと仲間たちに感謝していました。

今日はたまたまハイテックで寄付を送ってくれたブランドを全て失った人たちに渡すお手伝いをしていたのでサーフブランドだからサーファーたちが一番喜んでくれると思い、多くの被災したサーファーを知ってる何人かの友人にテキストを入れたところ、ブリーが遠慮がちに現れたのです。

今までいろんな話を聞くことも心苦しく他の仲間との時間を大事にして欲しかったのでそっとしていたのですが、二人だけで話対面できたタイミングで、彼自身もこうやって事実を世界に伝えることが自分の役目だと思ってるからと快くコメントをくれました。長すぎてアップできませんが、話の内容なここに書いたようなものです。

子供達の笑顔が一番大事、それによって子供だけでなく大人たちも笑顔になれる、オハナ(家族)が何より大事という価値観を持つハワイではそれが常に優先され、だからこそ大きなオハナであるラハイナの人たちにためにどんなことでもしようという人がマウイ中から、そしてモロカイ、他の島々からやってきて動いてくれてるのです。
抑圧され、無下にされることが多いハワイの人たちでもその苦難の歴史からタフになりアロハも失わずに助け合って強くあろうと頑張っている様子はなんとなく日本の沖縄、離島の人たちと重なる部分が多いです。アイランドスタイルだし、歴史的にも似てる部分があるからでしょうけれど苦難を越えてこそ得られる無条件の愛を感じます。

正直言って最初の一週間はマウイのFirst responders (消防士、救急隊、警官、など事故などの現場に最初に到着する緊急対応員)以外誰も見かけなかった。街でもそうだけど現場ですらそんな感じだったとみんなが言います。マウイの住民が先を争うように寄付を集め持っていこうとしても止められたり、どこかに集まりすぎてそれを整理できなかったり、今度は民間人がそれを整理し始めて、届かない物資をなんとか届けようと海から船やジェットで届けたり、分野分野で誰かが率先してリーダーシップを取り、一つ一つ問題を解決できるよう必死に動いてなんとかした、というのが最初の一週間でした。政府はどこなんだ、助けてくれる軍はいつ来るのか、そんなことを思いながらもそれを深く考える暇もない状態だったと思います。政府も最初は正式な許可がないコンテナーは届けてはいけないとか、船やジェットも入れさせないようにしていたみたいだけど彼らだけが物資を運べる術だったので黙認せざるを得ないようになっていきました。
こんな素晴らしいコミュニティー他にあるのかっていうくらいのチームワークでした。
またそんな草の根ヒーローたちの話もしたいと思っております。

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被災者に直接寄付する方法を一人一人紹介しているサイト、この短い期間にこれだけやるのは本当にすごい作業、みんな感謝しています。毎日ものすごい量の投稿があるので是非ご覧ください。

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ラハイナでキッズサーフスクールをしていて、自分も全て失ったにも関わらず全力でらはいなのために動いているブーリーさん

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サーフブランドから送られてくるドネーションの新品のウエア。きちんとサイズ別に整理され、すべてを失った人たちが古着でないものを着れるようにと選んでもらっています。

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ウエストサイドでみんなが必死になってる中子供たちだってケアが必要。Imua familyサービスとDeep2peakgymが共同で子供達のためにGrom Campとデイケアを開催しました。

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マウイでは全てのお寺の盆踊りに参加できるよう日をずらしてそれぞれのお寺が開催。今日はパイアの街のお寺が開催しますが、全ての寄付、収益がラハイナで燃えた3つのお寺に送られます。

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