2024-01-13

ラハイナレポート#23 10月19日 学校の開校と美しいラハイナ

 ラハイナレポート#23 — 学校の開校と美しいラハイナ

みなさん、こんばんは。

ラハイナレポートがご無沙汰になってしまっていましたが、マウイに変化がなかったわけでは決してなく、日々、色んなことが起こっています。アップデートする前にまた次のことが起こっていて追いつく間もない感覚で過ごしていますが、それは悪いことではなく、色んな意味で復興が進んでいるともいえます。

10月8日に住民の反対が多かったにも関わらず島のウエストサイド、ラハイナ側も観光客に解放されました。まだ悲しみや傷ついた心を癒す余裕もないなか、デリカシーのない観光客による(決してすべての観光客のことを指しているわけではありません)地元の住民を刺激するような行動や言葉をきっかけに衝突が起きるのではないかと懸念されていましたが、地元住民曰く、そもそも以前から観光客への規制はなく、ホテルにも観光客はすでに滞在しており、いくつか衝突もあったので、それほど大きく変わることはないだろう、とのこと。けれど、被災者を思う気持ちがあれば、どうか興味本位で被災地を観光したり、わざわざウエストサイドで遊ぶことはせず、島の他のエリアで楽しんで欲しい、と。本当にそうして欲しいと私も思います。実際に、被災地近くの海の安全性や、街の空気もまだまだ確実なことは発表されていません。自分の健康のためにもウエストサイドは避けるのが賢明だと思います。燃えてしまった街をバックに記念写真を撮りたくなる気持ちもわかるのですが、それがもし自分の家が全焼し、その写真を関係ない人が撮っていたらどんな気持ちになるかを考えて、控えてもらいたいなと思います。

まだまだBurn Zoneと呼ばれる地区のクリーンアップが続く中、先日建物が燃えなかったラハイナの学校の多くが開校しました。これまでラハイナルナ高校はキヘイにあった校舎を借りるなどで対応していたのですが、元の校舎での学校生活に戻ることができます。一方で被災後にカフルイの学校に通えるように引っ越してきた子どもたちにとっては、今度はわざわざラハイナまでの距離をスクールバスに乗って毎日通うことになり、不便ではありますが、それでも元々の学校、スクールメイトと共に学びたいという生徒が大多数のようです。ただし、校舎が建つのは焼けてしまった地区のすぐ近く。空気が悪く、健康に良くないのではないかという懸念もあります。健康を害してあとで後悔するようなことにはなりたくない、でもやっぱりホームに戻りたい。色んな気持ちが交差していると思います。

観光客がほとんどいなくなっていたマウイ島ですが、かなり増えてきたように見えます。実は今の時期は例年観光客が少ない時期なのですが、11月半ばすぎの感謝祭、そしてクリスマス新年にかけてはピークとなります。感謝祭までには普通に戻り、クリスマスには例年と変わらないくらいの人が訪れるようになるのではと、私たちは予想しています。火災で家などは燃えることはなかったが、仕事がなくなってしまった。仕事はあるけれど、お客さんがいなくて閑古鳥がないている、そんな話も多く聞きます。観光だけに頼っているマウイのビジネスを根本から見直し、観光半分、農業やサステイナブルに島の中で循環していくようなビジネスパターン、社会モデルを作っていこうではないかという声も上がっています。パンデミックの時にもこの声が多く聞こえていました。Maui Hubという地元の農家や畜産業の商品を直接注文できるシステムは、今回さらにホテルなどにおろしていた農家などが売り手を失い、MauiHubを通して地元の消費者に販売を始め、好評です。すぐには無理かもしれないけど循環する社会のイメージを作ってこの復興活動が良いチャンスになっていい方向に向けて進んでいくことを心から願っています。

そのためにも住民の間で対立するのではなく、自分の損得だけでなく、島全体の、特に子供達、島の将来のために何が大事かをみんなで考えて協力し、素晴らしいコミュニティー、社会を作って世界中のモデルケースになれたらいいな、そんな気持ちで毎日過ごしています。


ところで友人でもあり、火災後ずっとラハイナのために動き続けている若いリーダーの一人Matty Shweitzer。彼の本業はフィルミングカメラマンなのですが、その得意分野を活かしてたくさんのラハイナの実情を発信してくれています。その彼が自分の生活のために写真を売るサイトを作りました。以前の美しいラハイナ、マウイの波乗りや多くの迫力ある海のアクションショットを始め、ラハイナでの感動的なパドルアウトの写真などいろんな写真を購入することができます。特にパドルアウトそして以前の美しいラハイナの写真は人気があり、多くの人がすでに購入しているそうです。もしもラハイナが大好きな方や興味をお持ちでしたらぜひチェックしてください。購入することでラハイナに欠かせない頑張ってる人を応援することに繋がりますので、よろしくお願いします。
Matty Shweitzerの美しい写真はこちらから:
https://shop.islandeye808.com/shop-art

画像1-4: 火災前に通っていた学校の校舎に登校し、学ぶ子どもたち。
画像5-7: ラハイナのために動き続けている若きリーダーの一人Matty Shweitzerと彼の美しい写真。







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