Ride for tomorrow この言葉は私がよく思い出す大事な教えの一つです。
ウインドサーフィンに夢中になっていた頃、30年くらい前にホキパでかなり波が大きかった日に丘でチャンネルがクローズアウトするのを観察しながら、出てみたいけどどうしようか、でもロックしたらやだなあ、とかいろいろ悩んでいた時、たまたまオアフから遊びにきていた、デレク・ドーナーがぽつっと言った言葉です。
2020−2021の冬シーズンはマウイにとっては波と風に恵まれた最高のシーズンですが、アメリカ本土では雪のコンディションが今までにない、予想がつかない危険な状態で、多くの事故がそれもエキスパートにも起こっていて、その危険を友人であるPOWのジェレミー・ジョーンズなどはかなり真剣に捉えてインスタライブなどで多くの人に訴えてきました。この記事は(英語だけど)私の第2の故郷ジャクソン、TGR の投稿ですが来年も楽しく滑れるように、今年はちょっとだけ我慢してバックカントリーに出ない、あるいは来年プッシュできるように今年はメローに行くことを学ぶことも大事なんだなと感じています。
私は命に関わるとてつもない急斜面を滑ったりクライミングしたり、巨大な波に挑戦するスキルレベルはありません。でも危険てそれぞれのレベルで違うと思う。(よく思うのが、カイレニーがピアヒのあの波に乗るより、私が6ー8ftのアウターリーフに乗ろうとするほうがずっとリスキー笑)特に私は大体において一人で行動してるし自分でどうするか判断し、自分で最悪のシチュエーションを想定し、ちゃんと帰ってこれるか考えないといけない。またみんながいるときも大体において自分が一番下手くそなので迷惑をかけないようできるか、そして彼らの判断ではなく、自分のレベルでも行って大丈夫か自分で判断しないといけない。
Ride for tomorrow というのは命を失って乗れないようなことはするなという意味だけではなく、今日無茶して怪我して2週間乗れなくなることがないように乗る、またはバカなことで翌日のセッションを逃したり最高のコンディションで楽しめなくなることがないようにするというような意味もあります。
本音を言っちゃえば、私は今この瞬間死んでも悔いはありません。やりたいと思ってることを全てやってこれたし、いつ死んでもすばらしい人生だったと思えるから。でももし私が死んでしまった時の家族や友人の気持ちを考えたら絶対に死んではいけないのです。明日も乗れるように今日乗らないといけないのです。スポーツに限らずどんなことでも自分の限界をプッシュすることは生きている!っていう実感を一番感じさせてくれる最高のハイだと思います。でもそのギリギリで遊ぶのはとっても難しい綱渡りでもあります。だからこそ自分なりのレベルで自分をプッシュできるよう、安全性、準備、知識、リサーチ、そして自然の中で敏感にいろんなことを察知できる五感を研ぎ澄まさせておくこと、その上で賢い決断ができるように努力を惜しまないようにしなくちゃと思います。そう、人に決めてもらうのではなく、自分の実力を一番よく知ってる自分自身で判断できるように。
私はこれまでに本当に多すぎる数の大事な友人をフィールドで失ってきました。その度に私が海や山に出るときは彼らの分まで楽しむという任務があると自分に言い聞かせます。そして海で(山でも)自分がサイコー!っていう気分でいるとき本当にしょっちゅう彼らが近くにいることを感じるのです。
急に彼らの顔が思い浮かんだり、あるいは亀やトビウオ、クジラや鳥の姿になって出てきてくれたり、特定の雲やダブルレインボウで彼らが私と一緒にサイコー!って感じてるのを教えてくれるのです。s
ほんとは冬のシーズンに向けて12月から始まるはずだったのに遅れたのはきっとこの冬の波が最高すぎたからなんでしょう。講師もスタッフもみんなビッグウエイブサーファーだから仕方がないね笑。
No comments:
Post a Comment