フィッシャーマンがとってくるハワイの魚はほとんどが高級レストランに直接売られてしまうからなのだ。ところがコロナのせいで、ホテルは全て閉鎖されてる今、結構マグロやマヒマヒ、スナッパーなど漁師さんから直接買えるチャンスがあったり、道路脇で売ってるのを見かけることが多くなった。だからコロナがなかった頃より魚にありつけてるかも?
アメリカ人には光りものの魚は魚臭くて(だからマヒマヒつまりシイラなんて日本ではあまり人気ないけどこっちではさっぱりしてるから人気)ダメみたいで売ってないし、フィリピーノのお店などでは売ってたりするけど新鮮かどうかが不安で買ったことがなかった。スーパーの冷凍ものの秋刀魚とかもそう、怖くて買えない。
よく港で船を横につけて取り立ての魚を売ってる人がいるんだけど、OpalとかAKULE とか書いてあってどんなものなのかよくわからず、知らないことばかりでそこに観に行くことも気が引けたのでマウイに来てからこの35年間一度も買ったことがなかった。が、最近魚を食べるようになって、ますます食べたくなり、グーグルでハワイの魚調べて観たら、OpalとかAkuleはアジの仲間だということがわかったのだ。
ハーバーで誰もいない中フォイルをしたあと帰りにまだ船がいたら観に行ってみようとドキドキしながら帰って来たら、船はまだいて、魚を売っていた。
最初20ドルと言われて大きな袋にアジがたくさん入っているのを観て、こんなにもらっても食べきれない!と思ってもうちょっと小さいのありますか?と恐る恐る聞いたら10ドルで5匹くれた。まださっきまで生きていたようにピンピンしてて張りがある、うれしーい!
さっそく帰って来てからネットでさばき方を調べてやってみたけどあまり上手にできず、めっちゃ面倒臭い、最初はアジのタタキが作りたかったんだけどそれはすぐに諦め、頭はとってしまったが、真ん中からざっくり切って塩水につけて一夜干しに。1匹だけ3枚におろしたものは小さくなってしまった2枚の切り身は蒲焼に、そして残りの真ん中はそのままお湯に入れておつゆに。
結果は大成功!
どれもめちゃくちゃ美味しくて、一夜干しは悪くならないようにと塩をつけすぎてしまったので塩辛かったけど、次はうまくできそう。思ったよりずっと簡単だし、値段も安いのでこれから漁師さんが取り立ての味を売っているのを見るたびに買ってしまいそう。
それにしてもこんなに好きなアジの干物を簡単に作って食べることができるのを35年間知らずにマウイにいたことが信じられない!やはり興味があることは、恥ずかしくてもどんどん人に聞いたり調べたりすることは大事だなー。
初めての干物を焼いた夜は嬉しくて嬉しくて、ちゃんとランチョンマットまで敷いて写真までとってしまった。
(お金かけずに循環させようとしたので、なかなか最初育たなかったけどやっと食べれるくらい育ってきた)
サラダもトマト以外は家に物(レタス、ほうれん草、ルッコラ、シソ、中国菜、ねぎ)と友人からもらったチャード、それに鶏が産んだ卵で作り置きしといた煮卵。お汁はアジの骨で撮った出汁と家の三つ葉と水菜、餃子の中身は何年も育ち続けて引っ越ししても運んで植え直してきてるニラが詰まってて、タレは手作りネギ塩だれ、それに2階のまりちゃんがつけたキムチ!デザートには家で取れるバナナで焼いたバナナブレッドともうほとんど自給自足的夕食に自画自賛でうっとり。小さな幸せかもしれないけどこんなことでも体全身に幸せが沁み渡る。
上にハートマークまで入れたんだけど、わかるかな?
コロナチャレンジの中でもこのタダで手に入る食材、そして地元の食材を有効利用することに関して、新しいレシピに挑戦という分野は本当に満点の成績が取れたかも?これからもものを腐らせることなく、全てしっかり美味しく食べられるように心がけそこから幸せを感じたいと思いまーす。