2013-08-22

8月23日 波に乗るという行為

今日も朝早くから海で漕ぎ出す。昨日人が海にでてくる前に乗れた数本の波は極上で,今日はそれよりサイズがないことはわかっていたが,もしもあんな波がまた一本でも乗れれば,早起きの価値があると言うものだと、疲れが取れていない体に鞭打って出てみた。
しばらく漕いで沖へ,その間に体が少しウオームアップされた。ついてみると今日は一人すでにラインナップに入っていた。ご挨拶してちょとだけご一緒させてもらい横に並ばせてもらった。残念ながら波はかなりサイズダウン。でもなかなか来ないセットの中からそのサーファーの人はいい波を選び、きれいに乗り継いでいた。この場所を良く理解していると言うのがわかる乗り方。このポイントにくる人はみんなそう言う人ばかりだ,きっちり乗るししゃきっとしている。だらだら大声で仲間同士しゃべっていたりもあまりない。私はわかっていない。特に昨日くらいはっきりした波ならいいのだが,今日みたいに小さいとまだどこでテイクオフすればいいのか,どういう波かがよくわからずちゃんと乗れた波は一本もなく,でっちりのへなちょこライディングだった。まあ,昨日合計7時間近く乗ってしまったので疲れているせいもあると自分に言い訳。
5時頃からはどんどんサーファーがパドルアウトしてきてインサイドにもショートボーダーが陣取り始めたのでもう一本だけ乗らせてもらって退散。まあ,昨日みたいないい日が何日も続くことはあまりないから仕方ない。

玉石,材木座、由比ケ浜と海岸線をなめるように戻ってきたけどさすがにサーファーが多いので遠慮し,家の前で一本乗って帰って来た。
2時間くらい漕いだけど家で時計を見たらまだ6時半にもなっていなかった。

(Mr.材木座、河野さん)
ところで15日に書いたブログは多くの人がFacebookでシェアしてくださり,また材木座の先輩河野サンもそのことについて書いたり,鎌倉逗子方面のショップやグループなどに声をかけたりしたおかげで,昨日のラインナップは驚くほどきちんとしていたらしい。あのブログを書く原因になったO先輩(といってもその前からすごく気になっていたことだったが)も『すごく良かったよー』と喜んでいた。
みんな大事に思う気持ちは一緒、そして今一度気持ちを引き締めたのだと思う。私もすいているときお邪魔することがあれば、邪魔をしない、ちゃんと乗ることを心がけ、スタンドアップの連中はちゃんと周りを見ながら空気読みながら乗ってるなっていわれるようにお邪魔しようと思っている。
皆がちゃんと気くばりすれば(それは混んでいたらそこからはなれることも含めて)道具が違っても共存は出来る。実際マウイのビッグウエイブなんかになるとアウトにでてきた人はどんな板であれそれぞれがリスペクトを払い順番に乗り,歓声を上げあってストークをシェアしている。それがいったん全面禁止となってしまうと,もうお互い寄り添い要がなく,共存するチャンスすら失われる。だからこそそうなる前にきちんとした態度をしめしたい。
サーフィンはスポーツではあるけれどそれだけにとどまらないものがある。ただ波に乗ってるときだけがサーフィンではなく,いい波に乗るまでのプロセスが実はとっても長くてとっても重要。パドル力をつけること,周りの邪魔にならないこと,天気図を見て波予想、風予想を出来るように知識をつけること、自分にあったボードを見つけること,そしてそれを大事にしつづけること。いい仲間と知り合い,喜びをシェアすること,トラブルを避けること,インサイドにはまること,そしてはまったときに落ち着いて対処すること。その波を当てること,その波に乗れるように自分の環境を合わせること,体を作ること,心の準備をしておくこと。そしてなにより、波を辛抱強く待つこと。すべてがサーフィンであり,だからライフワークになり、皆一生やり続けるだけの価値があると思っているのだ。だからその日いい波をたくさん乗れたっていう喜びは,サーフィン全体の与えてくれるものからいったらほんの一部でしかない,そのことを忘れずに海に出れば多分,がつがつ一人で乗りまくることもなく,周りの人に気を配り、ストークをシェアし、その場にいられることに感謝する気持ちがあふれてくると思う。数より質。いい気持ちで一本いい波に乗った方が皆に煩がられながらたくさん波に乗るよりずっと気分が素晴らしい。


さ,仕事しようっと!そして暑くなったら海水浴規制でガラガラの家の前の海でボディーサーフィンだ!

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