波は小さく風はかなりオフショア、今日はkiheiに滞在しているアラスカからの友人家族のところを訪れた。
元はといえば93年くらいにはじめてジュノーに行ったときのこと、その前の年にバルディーズでヒッチハイクしたときに知り合った友人のうちに泊めてもらいハチェット率いるバートンチームとつるんでジュノーのスキー場イーグルクレストで滑っていたときのこと、さすがにテリエやらトムバートやらビクトリア、ブライアンもいたかな?そんなメンバーが来ていることは街のうわさになっていて、スノーノードキッズたちはレストハウスでサインしてもらおうとライダーたちを探していた。
彼らとつるんでいた私もプロだと間違われて子供たちにサインを頼まれ、いやいや私はなんでもないからサインはしないけどみんな2回でご飯食べてるよ、と断ったのだが、その後話しているときにスノーボードキャンプの話になり、私が夏に働いていたキャンプにおいで、とその子供たちに話をしていたらその中の一人が実際に来てくれ、すごくうれしかったのだ。その子供がチャックだった。以来ずっと連絡を取り合い、家族とも親しくさせてもらっている。彼はその後どんどんアラスカンスタイルのライディングを身につけて将来有望の若手として注目されていた、ビッグマウンテンコンテストでは上位に入ったりもしたし、ちょうどスポンサーがつき始めたころ、怪我をして膝の手術をしなくてはならなくなり、その後その手術やリハビリが思うようにうまくいかずなかなかスノーボードに復帰できなかった。そのことが原因でうつ病的になり、精神的にダメージを受け、小さなことがだんだん雪だるま式に悪くなっていき、かなり長い間大変な思いをしていた。
家族は毎年マウイに来るのだが、彼は6年ぶり。かなり薬とかの影響もあって太ったけど、これでもひどいときよりは30ポンドも減ったらしい(13キロくらい?)それってかなりすごい。
今日はロルフィングという整体をしているお姉さんのディアナとチャールズと3人でキヘイの海でスタンドアップパドルをすることになった。大きなボードをハイテックでかり、早速たけど、これ以上はないという穏やかで風のないコンディション。見てると簡単そうで退屈そうにも見えるけどやってみると結構プルプルくるねーっと二人は休み休み漕いでいたが、途中で何匹もの亀に囲まれたり、普段見ないアングルからの景色を楽しんだり、2時間ほどあちこちパドルして回った。チャールズは今アンカレッジのホームレスの人たちのシェルターのカウンセラー、そして躁鬱などで悩む若者たちのヘルプなどの仕事をしているらしい。私が、そういう仕事は自分も彼らの重荷やつらい気持ちをもらって大変ではない?と聞いたところ、自分も同じような経験をしているから彼らの気持ちがわかるし、みんな僕がそういうバックグラウンドを持ってることを知って僕の話に耳を傾けてくれるんだ、といっていた。昔から彼はとっても優しい子(そして普段はおとなしいけれど山では誰よりもいけいけの精神でチャージする)だったから、今の仕事で多くの人を助けることができるんじゃないかな。
大人になると、幸せって言うのは子供のころ思っていたイメージとは結構違うってことがわかってくる、見た目幸せそうでも実は心のなかでいつも嵐が渦巻いていたり、お金も地位もなくても自分自身は十分満足だったり幸せに暮らしていたりする人もいる。そしてすべてがスムーズに行ってるからって幸せだとは限らなかったりする。
反対につらいことをたくさん経験してきた人は、ほかの人の苦しみもかんじることができるようになり、人一倍優しくなれるときもある。
いろんな人生があっていろんな幸せがある。そんな中で自分がいかに恵まれているか、周りの人のおかげでハッピーでいられるか、かみしめ、感謝すること、多々、なのだ。
2012-01-21
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