
モーリシャスで行われている回とKSPワールドツアーは予想以上のすばらしいコンディションに恵まれ、現在のウエイブライディングのトップレベルを世界に知らしめた。
優勝はなんとAirton。聞き覚えのある名前だとは思っていたけど、はっと気がついた、これってカボベルデにずいぶん前に行ったときに小さな少年だった、あのこじゃないかって。



(ほんとにちっちゃかったけど今ではこんなに立派になった)
ついた当日カーニバルで一人の少年がモエに気づいて駆け寄ってきた。(写真右)その数年前にも絵がカボベルデに行ったときに知り合ったかわいらしい男の子で、モエの顔を覚えていたのだ。モエはすごく子供好きで彼との再会を喜び、以来私たちのたびにはその子が加わり、毎日一緒に海に行ってサーフィンしたりしていた。
たぶん当時彼は11歳くらいだったと思う、学校にはあまり行ってないようで、誰かに譲ってもらったショートボードを持ってはいたが、あまり裕福な家の子供には見えなかった。かといって私たちとずっとつるんでいても物乞いをするわけでもなく、何かをねだるわけでもない。とても素直で感じのいい子だった。カボベルデのローカルであり黒人ではあったけれどハーフらしく、目だけは限りなく薄いブルーでとても神秘的な顔だった。

イタリア人のウインドサーファーの人がかわいがっていて、彼を養子に従っていた。なかなか書類上のことが難しかったらしいが、おそらくその後彼が引き取ることができたに違いない、というのは彼の苗字が今回イタリア系になっているし、出身の国もイタリアで出ていたから。
そしてサーフィンはその歳にしてはとても上手で、よっぽど大きな日でなければ大きな波のメインスポット、プンタプラナで乗り、大きくなりすぎるとその横にある小さめのところでリッピングした。
カイトも従っていて、私の小さなカイトをうらやましそうに見ているので何度かビーチで教えてあげたりもした。
マウイに帰ってから中古のカイトをあげる約束でカボベルデから来ていたジョッシュに手渡したのだけれど、彼に届いたのだろうか。ま、どちらにしても現在あれだけリッピングしているのを見て本当に誇らしいし、カボベルデでのあの目をきらきらさせながらサーフィンに夢中だった彼がいろいろ障害もあっただろうけれど、夢をかなえ、いまや世界のトップに立っていることは本当にうれしい。これからも彼の活躍はずっと見守っていきたいし、ミトウと同様、カボベルデの国民的英雄として迎えられているんだろう、12月にはツアー最終戦がカボベルデで行われる、ここでの彼らの活躍は現場に行ってみてみたいし、できることなら自分も参戦したいなあ。

ミトウにしてもエアルトンにしてもやはりいいコンディションのなかハングリーにそしてプッシュしあって、乗ることでものすごく上達するのだろう、彼らが活躍の場をもつことができることに私も本当にうれしい気持ちでいっぱいだ
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