2018-09-16

9月16日 二つの懺悔

今日は二つの懺悔があります。
一つ目、自分が本気で大事だと思っていること、書くべきだと思ってることを文章にして残しているだろうか?という大反省をさせられました。

昨日大先輩の田中俊人さんが長い年月をかけて作った映画の上映会に行ってきました。とにかく素晴らしい映画だった。何がって、どれだけトシさんがサーフィンを、そしてサーフィンを愛する人や仲間たちを愛しているているかが思いっきり伝わってきたから。
一応この業界でライターの仕事をやらせてもらっている中でサーフィンのドキュメンタリーっていい映画はいくらでもありますが、自分が知らない内容のものってほとんどない、一部は新しいことでも知識としてある程度知ってることばかり。でもこの映画は違いました。
予告編はこちら
お名前は聞いたことある、お会いしたこともある人が何人か出てきたけどもっともっと古い人たち40年代、戦後すぐの頃のいたこ乗り世代がサーフボードを目にした時の衝撃やどうしても欲しくてなんとか作ったり、くすねて借りたりという時代、そんな話を目をキラッキラさせながらお話ししてるおじいちゃんたち、雑誌にもあまり出てこないような方々が話す思い出話、本当にパイオニアならではの面白い時代を感じさせてくれました。アメリカハワイのパイオニア時代に関わった日系人サーファーのこととかも本当によくこれだけ調べ込んだものだと頭がさがるばかりです、その上映像も編集もとっても見やすく流れがいいし、多分プロが見てもかっこいい。カメラワークとかそれぞれの人のキャラがよく出ている形でのインタビューとか。
まあとしさんが作る映画がかっこよくないわけがないと思ってはいたけどここまで多分20年くらいかけてコツコツ撮りため、取材してきたのだろうなあと思うと、今まで自分はどれだけの価値のあるものを書いてきてるのだろう?と恥ずかしくなりました。としさんもこの映画を作るにあたってお金を儲けるどころか、自分のお金を使いまくってやってると思う。自分が何かを得るために、ではなく、どうしてもこういう事実を記録に残しておきたい、おかなくてはならないという気持ちでライフワークとしてやってるはず。
私もいつもいつも先輩方、ハワイも日本もそうだけどパイオニア世代を生きてきた人たちのとんでもない冒険話、苦労話を聞いて、これをちゃんと記録しておかないとこの素晴らしいストーリーや歴史が残らないサーフィンがもともとどういうものだったのか、どこが素晴らしいのか、ルーツがうやむやになってしまうという危機感を持ち、自分は書く人間として、そういうことを書いて残していかなくてはならないと常々思っているにもかかわらず、日々のやることに追いかけられて全然できてない。でもとしさんの作品を見て、自分がこれだけお世話になってきた海そして波乗りというものに対してペイバックをしていくためにもちゃんとそういう仕事をしなくてはならないなと強く感じました。そしてこの冬はそれを実行することを誓います。もう言っちゃたからやらないと!
トシさんに見せても恥ずかしくないような取材、そしてげ原稿をかけるよう、いや何より、自分が恥ずかしくない、自分が自信を持って頑張って書いたと言えるものを書けるよう頑張ります。
そして記録を残したいインタビューをしたいと思うような人たちがたーくさん会場にもいらしてました。皆さんからのとてつもないインスピレーションに感謝。

1つ目が長くなったけど二つ目。
今日はお昼にお父さんのお昼を作る予定だったのに、はるか沖で夢中になっててハッと気付いたらもう1時で、今から帰っても遅いし、と3時まで乗ってしまいました。一食抜いても父は飢え死にはしない、でもこの波は二度と来ない、と天秤にかけてしまいました。
土下座で謝る気で家に戻ったら全然気にしてない様子で『どうせ元からあてにしてなかった」とさらっと言われ、ホッとしたような、情けないような複雑な気持ち。

懺悔終わり。
インスピレーションに満ちた二日間でした。

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