2016-12-25

12月25日 クリスマスの日に思うこと。

クリスマスというとサンタさん、そしてこの人にもあの人にもプレゼントあげなくちゃ、とお金がかかるプレッシャーがあったり、子供が真剣にサンタさんにお手紙を書いたりするのはとっても微笑ましいし、自分も必死で書いて必死でサンタさんに会いたいとなんとか目をつぶらないように頑張ってたことをよく覚えている。が、商業ベースのプレゼントや特に必要でもなく欲しいものでもないものをただただ義理であげるようなプレゼントは無駄だし、ゴミが増えるし疑問に思っている。本当にあげたいと思う人にだけあげればいいと思うし、本当に感謝しているならこういう日こそ、本当に物や愛が必要な人にあげられる気持ちになったらいいなあと思う。
以前みんなにあげたらかかるくらいの金額を本当にその時必要だった2歳の子がガンに侵され、治療費がものすごくかかっていた家族に送ったことがあったけれど、(その年はみんなに謝り事情を話して誰にもプレゼントしなかった)そういうのがいいんじゃないかなと思った。もちろんお金があればみんなにみんなが喜ぶ物を送りたいけどね。

クリスマスといえば、、とふと思い出してハッとした。5年前ちょうど大切な友人がなくなった。まだまだ若く、子供も小さかった彼女とは彼女が大学生の頃第2回目のサクラキャンプに参加してくれてからの付き合い。それからも毎年のように参加してくれ、大学時代からずっと付き合ってきて結婚したご主人ショーグンはレディースのウエイブキャンプにいつも一緒に来ては横で色々アドバイスを聞いてたり一緒に練習したりしていたので彼もサクラキャンプのマスコットボーイ(?)のような存在だった。

かよちゃんはしばらくキャンプにも来てなくて音沙汰もなかったがいろんな事情でウインドから離れる人もいるし、子育てとかで忙しくなってもまたいつでも復活できる仲間がいるからとあまり気にしていなかったのだが、実は彼女は病に倒れていたらしく、でもあまり自分の弱い部分を見せたくなかったのだろう、(何しろ明るくて面白くてみんなを笑わせる存在だったので)ほとんどのさくらキャンプの仲間が詳しいことを知らずにいた。
でももうかなり悪いらしいという時に我慢できずに相談してきた彼女の親しい友人からの連絡に、私たちはみんな唖然となり、そして何をしたらいいのか予想もつかず、色々話し合った。そっとしておいてあげたほうがいいのか、会いに行くのがいいのか。そして結局一人一人が日本各地でさくらのモチーフの小さな生地にメッセージを書き、それをキルトにしてブランケットにした物を作った。それからそれぞれがビデオメッセージを作り、それを編集して送った、実際に会うのは彼女にとっても大変だろうし、本当に会いたいと思ってくれればすぐにでも会いに行っただろうけど、日本各地でそれぞれ集まれるところに集まってビデオを作った時にも久々に会えた顔もあってカヨちゃんが合わせてくれたねえと言いながらみんなで明るいメッセージを送った。

それから半年も経たないうちに彼女は逝ってしまった。
お葬式には、毅然とした態度の、とはお世辞にも言い難いショーグンがいた。彼を見た途端もうたまらなくなってしまった。まひろは行ったり来たりウロウロしていたけど、それでも状況はよくわかってるみたいで、挨拶するべき時に、ふざけたり、彼なりの抵抗を見せていた。さくらキャンプのメンバーも急な呼びかけにもかかわらずかなり集まった、遠くからも最後のお別れをしに来てた。待合室にはカヨちゃんの思い出の品が展示されていたが、そこに私たちからのビデオとキルトも置いてあった。キルトはとても喜んでいつも使ってくれていたらしい。そんなもの作って押し付けがましいんじゃないか、上から目線になってないかと色々心配もあったけれどやはり心からの思いが集まってできたものだからわかってくれたんだと思う。
あれから5年、ショーグンは本当にびっくりするほどまひろを一生懸命育てている。二人分親として頑張らなくちゃと思ってるかのように、仕事も頑張りながら真優と一緒にいろんなことをしている様子を見ると本当に立派だなあと思う
さて本題から逸れてしまったが、そのお葬式がクリスマスの時期だったので、ショーグンや真優にとってはクリスマスはカヨちゃんの死とつながってしまう寂しいものなのかなあと胸が痛み、どうしてるかなとショーグンにふとメッセージを送ってみた。

そしたら彼から、「友子さんにこの出来事はやく伝えようと思ってたんですけど〜」と素敵な話を聞かせてくれた。


今年の9月にショーグンとまひろはマウイに来たらしい、二人でカアナパリのブラックロックで海に飛び込んだりしていた時近くにカメが泳いでいて。観光客が遠巻きに輪になってカメを見ていたので二人でちかづいていった。
二人が輪に入ってくると突然そのカメは真優のほうにまっすぐ向かってきたそうだ。びっくりした真優は尻餅をつき、そのウミガメは前の足ひれでピッと触れてその後すぐに沖に泳いでいっちゃったらしい。
それを見ていたショーグンは「あのウミガメはカヨだな、僕らと遊びに来たんだなあ、:と思い微笑ましく思っていたのだが、その夜宿でその場所が古くは「死者の魂が神の元へ飛び立つ場所」とされていたことを知って、あのウミガメが本当にカヨちゃんだったと確信し、もう一度だけ真優に触れたかったのだろう、と思って涙が出てきたそうだ。
マウイだとウインドしてる真優は待っていなくちゃならないしなあ、と悩んでもいたらしいけれど、
「本当にマウイに行って良かったと思っています、そして彼女のアッシュもちょっとだけ大好きだったカナハに埋めてきました」と書いてきた。

カヨちゃんの一部が眠っているという場所を聞いて会いに行ってきた。大好きなウインドが良く見える場所だった。この場所でサクラキャンプの時カヨちゃん、なべちゃん、クリちゃん、あと誰だったかな、4人で一気にフォワードを練習しまくり始めたのを思い出す、今でもみんないい仲間、そして天国にいるカヨちゃんも今でも私たちと一緒にいる。
海は愛、厳しい時も優しい時も怖い時もあるけど全て愛に溢れている。

ショーグンは以前私が海が好きだった人は死んだ後カメになって出てくると話したことを覚えていてくれたらしい。私もその話を聞いてそのカメがカヨちゃんだったことを確信している。そしてもしかしたら真ヒロトショーグンのことが気がかりで魂が天に行きづらかったけどこの出来事がきっかけでブラックロックから魂が神の元に飛び立つことができたかもしれない。

折しも別の友人がこんな写真をアップしていた。
Angels: They come in many different shapes and sizes. (天使は様々な形は大きさでやってくる)
彼女は海についての本をたくさん描いてるライター。まさにショーグンたちのところにやってきた亀は天使になったかよちゃんだ。

本当にこれがクリスマスらしいクリスマスだなあと、メッセージした時はちょっと寂しい気持ちだったのに反対にこんな素敵な話を聞いて、とってもあったかい気持ちにさせてもらえた。

世界中の人が温かい気持ちになれるクリスマスを過ごしていますように。

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