2016-01-15

1月15日 Super human 達のSuper charge

あまりにすごいピアヒセッションで興奮冷めやらず。このブログに載せる写真も選べない。とにかく誰もが3年前には想像もしてなかったようなライディング、チャージを見せていた。
朝からこの日はパドルでピアヒを乗ることが始まって以来一番の大きなうねりが来るのではと噂されていた。朝のうちはかなり小さく、ローカルたちはゆっくり様子を見ていた。そんな中船で来ていたカイレニーとコナーがスタンドアップで乗り放題。そのうちみんな続々と海に入っていき、30人ほどがラインナップに。そして予報通りみるみるうちにサイズが上がった。
朝は崖の上からのんびり見ていたアーロンゴールド、知らない間に用意をしてスーッと出て行った。彼は知る人ぞ知るアンダーグラウンドチャージャー。最近はピアヒの波が上がると必ずマウイにきて乗っている。自分で削った板に乗り、スポンサーもなし。家族もいるファミリーマンで大柄でも筋肉質でもない。どちらかというと細身。でもジョーズでは一番でっかいのをいつも狙っているチャージャーとしてみんな知っている。

彼が明らかに今までで一番大きな波というのにテイクオフした時、そのドロップは延々と続くかのようだった。まっすぐいくらドロップしてもボトムにたどり着かない感じ。


彼自身もインタビューで言ってたけど「そろそろボトムターンしようかなと思ったら、まだフェイスの半分くらいでボトムはずーっと下にあった」らしい。

それでもボトムまで行き、そこで後ろからのスープの爆発に襲われながらもしばらくは足を踏ん張り頑張っていたのだけでもすごいのに、あんな巨大なスープに巻かれてもインフレータブルベストを引っ張らなかった。

つまり空気で膨らませずに上がってきた、そしてその後も同じくらい大きな波に2本ヤられて、それでも空気を膨らませなかったことに、周りは仰天。「いざという時のために来てるけどあれに頼りたくはないから。まだそこまで必要には思えなかったんだ」とさらっと言えるアーロンゴールド。
その上ジェとスキーが助けに来ても手を振って大丈夫だと合図し、自分でパドルしてラインナップまで戻ったらしい。マウイでも彼の謙虚さとチャージ、そして本当に純粋で素晴らしい人間性に、みんながこの歴史に残る波を彼がとったことを祝福していた。大きな波に乗れることも素晴らしいが、それを周りから妬まれたり、変に言われることなく、みんなが心からあいつにふさわしい栄光だと祝ってくれることは本当に素敵なことだと思う。

チャックパターソンも一本スタンドアップで大きい波に乗る、が、この大きな板がこの波でぱっくりブレイク
マウイローカルとしてイアンも負けてはいられない。10日に乗ったチューブを1.5倍くらいにした巨大なチューブに乗った。


シェインドリアン




マルシロフェレーリ。2009年に彼がジョーズでパドルインをしていた映像がこのパドルでのジョーズムーブメントの始まり。
パドルジョーズのパイオニアとも言えるマルシオもこの波で狂喜していた。
父親のジミールイスが削ったガンでドロップしたマーロン、今回はレフトをチャージするサーファーは少なかった
 シェインドリアン奥のピークで待ってるサーファーは少ない、というのは巻かれた時のリスクはとてつもないから。そこで延々とこれだという波を待っているシェインだけれどいざ乗った波はどれも息を呑む大きさとパワーの素晴らしい波だった。
 上の写真の続き。


 引きでの写真


 初めてジョーズにやってきたオアフのモーフレイタス、サーフィンでもサップでもバッチリ乗っていた。彼もまだ十代。

  そして誰よりもダントツに乗っていた波数が多かったカイレニー。あまりにすごいライディングをしすぎてどれがどれだか全く思い出せないくらい。
彼が乗っても「ああ、またか」みたいになってしまうくらい乗っていた、多分このサイズの波に50本くらいこの日1日で乗っていた。そして狙うのはチューブばかり。





こんなサイズのチューブを教会は何本メイクしただろうか、もう数えるのもやめてしまうくらい乗りまくっていた。


  若手チャージャータイラー彼も確実にスタンドアウト(目立つ)サーファーの一人だった。
彼のボードはウエストボール狙いの8’10位の短めの板、でもかなり分厚かった。


タイラーたちはなんだか放課後友達同士で波乗りに行くようなノリで仲間と崖を降りていった。

 これはマークヒーリーかな?



ローカルチャージャー、多分40代後半のジャスティン、今回がジョーズは初めてらしいけどかなりいい波にたくさん乗っていた。

こういう渋いおじさんたちがたくさんいるのがかっこいい。









10日のピアヒに初めてやってきたサウスアフリカ(たぶん)のヘルマン、ジョッシュ。すごい波にも乗ってたし、ワイプアウトも派手。でもこれからピアヒの常連になる予感がする。彼にジョーズはすごく似合っているからだ。

 これもこんな波に乗ったのは誰だーとみんなが興奮した一本。ペドロというブラジリアンの若手だった。19歳!17歳の時に先輩たちに連れられて初めてピアヒに挑戦する十日を降りて行った時のことを思い出した。





 フランシスコポルチェラ、彼も相変わらずガンガンイケイケかなりいい波に乗っていた


ジェイミーミッチェル

マーロンルイス


ピアヒを見に来た西ぜこファミリーにも遭遇。

二人で下まで降りていったりいろんなところで見て大興奮。確かにこの特別な日を見ることができたのは本当にラッキー。
いつかは(できればなるたけすぐに)ピアヒで乗りたいと思っているロバーソンブラザーズも見に来ていた。一緒に記念撮影。いつかこの子たちが連れ立ってジョーズにパドルアウトする日が来るのだろうか?

結局夜明けから3時過ぎまで見っぱなし。ジョーズに入る口のハイウエイ、出てきたらもう車が止められないほどたくさんの車が止まっていた、こんなの見たことない!
ハーバーで乗っていると続々と夕暮れ時にピアヒからジェットやボートが帰ってきた。ジェットまで持ってるのにドライバーが見つからずに10日はピアヒに行けなかったヨハン、今日は行けたんだね、よかったねとお互いの写真を撮りあう。

(ハーバーで船から降りてきた17歳のコナ、肩を脱臼し、痛みに耐えながらみんなが乗り終わるのを待ち、船でハーバーに戻ってきたのは夕暮れ時、早く病院に行きたくてもなかなかそうはいかないのがつらいところ。(もちろん重症だったら話が別だが)自分と離れた板は岸までスープに流されて一直線、岩場で何度も打ち付けられたその板は、誰かが大きなハンマーで満遍なく叩いたような姿になっていた。今日はそのほかに大腿骨を3箇所折ったというサーファー(これも若手)背骨損傷(DKウオルシュ、スカルベースの中心人物でイアンの弟)
この波では怪我しない方がおかしいくらいだが、だからこそ、ベテランたちはかなり慎重に波を選びに選んでいた。一発のワイプアウトでシーズンが終わってしまったり、板がなくなったりすることをよく理解しているからだろう。こんな日はまた足か来るとは限らない特別な日だけれど、それでもやっぱりRide for tomorrowでいかなくてはならないのだ。
素晴らしいセッション、その場にいただけで、興奮冷めやらずだろう、みんないい笑顔を返してくる。お疲れ様。

ちょっとだけでも水に浸かりたいとハーバーに行ったけど(そこ以外はどこも私には大きすぎ)あんな波を見た後だと普段は楽しいサイズなのに、モッサモサで小さい波に見える。それでも水に入って気分スッキリ。
やっぱり私はこういう掘れてない感じの方が実力にあってるみたい。情けないけど笑

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