2015-07-11

7月11日 4年4ヶ月経って

震災から4年4ヶ月、月命日の今日。いつも、海風波とノーテンキなことばかり言ってるけど、東北のことや、放射能のことや、日本各地での環境を全く考えない工事や住民とを無視した強行な動きなどふと考えることは多い。

いろんなニュースは私が興味があるので調べて読むけど興味がなかったらあまり目につかない。メディアが意識して出さないようにしているという人もいるけれど、私もかなりそれを感じる。

震災はとても辛い出来事ではあったけれどいいこともある、私は目豚が半分閉じかかっていた自分を目を開かれた思いで、いろんなことを学ぶことができた。中国や北朝鮮は洗脳されて、コントロールされてかわいそう、と思っていたけど日本にも多くの洗脳、コントロールが存在することがわかってきた。文句を言えばきりがないが、そういう無知無関心だった私にそんな国になってしまった原因があるのだ。震災がきっかけで親しくなって一人、三浦知之さんの話をしたいと思う。(以下フェイスブックにあげた文章のまま)

震災後たまたま彼の家の解体、瓦礫(といっても彼にとっては全てが思い出深いものばかり)の片づけをさせてもらった。そしてそこに流れ着いていた巨大冷蔵庫で2ヶ月間腐り続けた魚たちの処理の壮絶さも今となっては懐かしくさえある。
塾の先生だった彼は若い人が少ない地元の避難所で中心になって動いていたことから、どんどん復興(復旧?)活動に関わっていった、その流れで自分の育った海に巨大な防潮堤企画が進んでいることを知り、愕然とする。防潮堤問題で地元内対立することを恐れながらも大事なふるさとの海を守りたいと、全くそんなタイプじゃないのに、いろんな場所に行って講演したり、勉強会に出たり、と気が付いたら防潮堤問題のエキスパートになっていた(笑)
多分したくてやってるわけではないけどやらずにはいられない、自分がやらなくては守らなくてはそのままコンクリートでふるさとの海が埋もれていってしまう。そんな思いで今まで4年以上動いてきたと思う。
自分の生まれ育った海が、そして子供にも孫にも同じように海と親しんでほしいと思ってるとしたら、こんなになってしまった海の近くに住みたいとあなたは思うでしょうか?観光で遊びに来たいと思うでしょうか? 
 海が見えないという住民の声に対応した(つもり??)海が見えるようにと防潮堤に作られた窓。
 何か見えるかなー?
こちらは東松島の海岸(だったところ)松島っては行くにもなる程の美しさで日本3系国立公園じゃなかったっけ?


(遠くにいてもできることはある。こんな巨大な防潮堤はいらないと思ったら署名に協力できる)

(要塞に囲まれてるようにしか見えない)いろんな問題があるけど防潮堤問題と食べ物と平和についての問題は私にとって一番身近であり、わかりやすい問題、だからついつい熱くなってしまう。

この詩は彼が2年前に訪れた奥尻で見つけたもの。「奥尻島なんて自分には全く関係ないと思っていたけどもう無関係ではない。勝手にそう思っている」と彼は言っている。
本当にそう、そして東北のあちこちで起こっているこの防潮堤工事も日本のどこにいる人も無関係ではない、わたしも本気でそう思ってる。
PS 写真はフェイスブックからお借りした東北各地で今作られている防潮堤の幾つかです。実際見るともっと圧倒されますよ。全国紙的ほとんどニュースで出ないけど知ることで愕然とすると思うのでぜひグーグルで調べてみてください。知ることから何か始まるかもしれない、まずは知ってほしい。私ももっと知りたい。

彼からその後メッセージがきた。
いま大谷が佳境を迎えています。東北で生き残っている数少ない浜辺の一つになってしまいました。大谷は防潮堤賛成の人も反対の人も住民がひとつになりつつあります。これから市長に提出しそこからが勝負になります。国と県、市を交えた大きな駆け引きになります。願わくばそこでの結果が被災地全体に還元されて欲しいと祈っています。」


彼は以前からこの運動によって自分の街が二つに分かれて対立してしまうことをとても危惧していた。福島とかでもそういうことは怒っていたし、行政もそれを煽っていくことが多い気がする。だからこそ、彼の地道で、特には消極的すぎるのではないかと周りに言われていたアプローチが身を結んできたことは本当に喜ばしい。

お互いの立場を理解しようと努力しつつ自分の都合だけでなく将来のことを真面目に考えて動くことで、対立することなく解決できる。そんな小さな事例が増えていけば、戦争へのアプローチもまたそれに適応できるようになるんじゃないかな。
You may think I'm a dreamer but I am not the only one 理想でしかないと言わずに小さできる範囲で物事を平和的に解決する術を身につけていきたい。

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