私は家から見えるピアワンがちょうどいい大きさに見えたので迷わずピアワンへ。
私向きのサイズといってもピアワンで割れるということはまあ6フィートのセットは来るということ、気を引き締めて沖で割れてる波に向かってチャンネルを使って回り込み観察しながら漕いで行った。セットの間隔は長いのでその間に気を抜いているとお化けセットにやられそう。まだ誰も海にはいなかった。一人だったらさらに気をつけなくてはいけないなあ、と思いながらも朝日にキラキラ光る波の美しさに感動...とその時視界の左は時の方に何か黒いものが見えた。鯨のひれがぱたんと海面に現れたのかなと思いそっちを振り向くとそれは鯨のひれではなく、完全にタイガーシャークのフィン、サイズが大きくノーズライダーのロングボードのフィンのような形でチャンネルのところをすいすいと泳いでいた。一気にテンシャン下がるというかどちらかというとアドレナリンがドわーっと出て体が熱くなる感覚。以前にもここでサメを見たことがあリ、その時は仲間と一緒だったのでそのまま波乗りを続けたが、今回は一人だしもう今日はここで乗るのはやめなさいといわれている気がして、すぐにかえる気になった。サメからはなれるように少しインサイドにいき、そこから波のピークに近づいて行き、セットの波を途中から乗り、その一本でインサイドまで行きそこから今来た道をUターンしてビーチまでもどった。一本乗ったその波は途中から乗ったものにも関わらずロングライドでずーっと乗ることができた。ただ確かにピークが定まらずあちこちでざわざわする感じもあり、変なところで大きなのが割れたら私には危険だったかもしれない。サメが危険を回避させてくれたのだと理解してカナハに向かった。
カナハはスーパーファンサイズ、たまにクローズアウトも来るけれど、そのおかげで混雑もひどくない。
この人はとってもおいしいパンを焼く人、写真撮ったよっていったらパンと交換しようっていってくれたので、それからさらに意識して彼を撮ったのでたくさん撮れた。
カナハとサウザンピークスにいつもいる重鎮のレス、今日はものすごいエアードロップを決め海で見ていた人が全員歓声を上げた。かっこよかったなあ。
さて一方ジョーズではケンジさんとタカさんがいい波に一本ずつのって最高のセッションをしてたが、ここでもピークがずれたりするうねりで、お化けセットのウエストボールにしっかりはまってしまったタカさんは初めて2ウエイブホールドダウン(一本の波で巻かれたあと海面に顔を出せないまま次の波が来て巻かれること)を経験したそうだ。ブレストレーニングや普段から泳いだりしといて良かった、さすがにへろへろになったとメッセージが来た。そして彼の唯一のガンボードはこの通り。僕のシーズンは終わりましたと一言、でも今年は自分が目標としてきたことが達成で北見のリアル冬だったのではないだろうか?
そしてケンジさんも今年ガンボードを作ってスタンバイしていたそうで、初のジョーズでレフトの波をメイクし、一生の思い出に残る経験だったに違いない、ケンジさんは今年50歳、みんなすごいなあ。
去年はキヘイのビーチパークに集まりみんなでそれぞれを思いを込めて祈ったのだが、今年はアメリカでは全くニュースにもならなくなってしまった東北、福島の現状を知ってもらうことで新たにまだまだ復興にはほど遠いこと、そして何かまだまだこちらからでもやれるンじゃないかという気持ちを共有しようと思ってこういう形になった。思ったよりたくさんの人が集まってくれ、今まで知らなかった人が新しく来てくださったりもした。
教会の牧師先生も会員でもない私のお願いを快く聞いてくれ、その上使用料も取らずに使わせてくださり、その上教会員の女性達が飲み物やスナックまで用意してくれてきてくださった人たちをもてなしてくれた。
理解できなくても見せておきたいからと小さな子供達を連れてきてくださった家族もたくさんいたし、日本人でない友人も来てくれた.来れなかったけれど寄付だけで元誰かに寄付を託して届けてくれた人たちもたくさんいたし、小さな子供のおこずかいから出したのだろう、折り紙で作った封筒に大切そうに入れられた一ドル札などもあった。
面白いフィルムではないのに小さな子供達も1時間近くずっと静かに見ていて、去年長い黙祷をしたときにも彼らなりに何か感じて静かにしていたことを思い出した。外でほとんど遊んではいけないといわれる福島の子供たちの辛さを一番理解できるのはこの子供達かもしれないな。
24時間365日常に放射能やなかなかすすまない復興のことが頭から離れないであろう東北の人たちの2年は本当に長い忍耐の日々日がいない、そんな彼らに私たちができることは本当に少ないかもしれないけれど.忘れることだけは住まい、とみんなが思ってるのを感じだ夜だった。
マウイの優しい心、人の痛みを感じられる人たちのアロハに感謝すると同時にこの思いが何らかの形で東北に届くといいなあと祈った夜。
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