2012-06-30

6月28日 「内部被ばくを生きぬく」を見て

雨の多いハイクだけどきょうは普段より雨が多い。嫌いではないんだが、これだけ雨が多いとフキパ周辺の風が安定しないのでレインズで出ることができない。ま、仕事もたまってることだし、いっか。
 (夕食は映画の帰りにキヘイの斉田夫婦が寄ってくれた、冷蔵庫にあった少ない食材総出演でありあわせパスタ、失礼しました)

午後から近所に住んでいるゆみこさんが家で映画の上映会を開いてくださった。 見たいと思っていた鎌中ひとみさんの最新作「内部被ばくを生きる」放射能の内部被ばくが外部被ばくとはまったく違うものだということがわかりやすく伝えられていた。
実際に内部被ばくにおびえながら毎日生活することがどれほど精神的なストレスになっているか、福島で幼稚園をやっているお寺の住職さんご夫婦の様子を見て心が痛んだ。300年以上続いたお寺を投げ捨てて非難することは簡単にできることではないし、自分の都合だけでは動けないだろう、最初に奥さんと子供だけ非難させ、それから莫大なお金をかけてできる限りの除染を自分たちの手で行い、セシウムを測る機械まで購入して幼稚園で食べる食物の数値を図ることまでしている。それだけの手間や精神的ストレス、金額にはできない大変なことだとおもうけどどうやって東電や政府が保証できるというのだろう?
映画の中で住職さんが「放射能で体をやられる前にストレスで精神をやられるんじゃないか」って言ってたけどほんとにそのとおりかもしれない。そしておそらく住職さんは普通一般の人よりも精神的にも強い人であるだろうからほんとに心が折れてしまう人はたくさんいるはず。私の友人たちでもそんな中で暮らしている人がたくさんいる、みんなほんとにがんばっていると思う。
原発については国全体で意見を二分しているようだけれど、経済や国が成り立たなくなるからと原発は必要いう意見もある、私には良くわからないけど、偏った見方はしたくないが、賛成派の意見や説明で、心からそうかーっと納得できるものはまだない。
 経済より前に一人一人の国民に対する平等な安全と命のケア、そして未来につながる自然を守ることが大事なんじゃないかな。

今晩私がこっちで眠りに落ちるころ、首相官邸周辺では毎週集まるデモが始まっていることだろう。先週は45000人集まったとされているけど、今週は絶対それを越える人数が確実に集まるだろう。先週はニュースにならなかったけれど、毎週毎週増えていけばそれを無視し続けることは不可能になっていくだろう。3.11からのいろんな出来事は今まで表面に現れなかったいろんな問題が出てきて、それを日本の国民一人ひとりは考えるようになったという点ではこれからに向かっていい方向に進む第一歩なのかもしれない。少なくとも私は今までまったくかかわっていなかったし、人任せにしていたけれど、それではいけないことが良くわかった。自分で考え、自分で調べて何がいいのか考えなくちゃいけないんだ。

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