(最も見ていて面白いウインドサーファー、マークアングロ)
腰の調子がよくないのがなかなか取れない、ワイルクのアイバン先生に電話を入れて見てもらうことにした。先生の治療はほんとに痛くて押されている途中に先生をふっ飛ばしたい、蹴り飛ばしたい衝動に駆られるほど、今日も2度ほど、「ちょっとまったちょっとまった」解いた過ぎてタイムアウトを入れてしまった。なんだか筋肉の痛みではないと思っていたとおり、腰の下のほうの背骨が一箇所かなりずれていたようで、その部分をぐっと押してくれたら、ホントにすっきりして、下半身にはじめて血が巡ってきたような爽快感が戻った。帰りの体の軽いこと!やっぱり痛い思いをしたかいがあった。
夕方チャリティーイベントのために寄付にお願いの電話をちょこっとかけてあったマークから電話が来た。マークアングロはウインドサーファーなら誰もが知るレジェンドであり、実は今でも現役で誰よりもえぐいライディングを見せている。10年ほどアルコール依存症にリハビリを出たり入ったりしていたし、最後には本当に親しい友人からまで見放されかけて、あのままだったら確実に自分は死んでいたという彼。でもつらい経験や悲しい思いをしてきた人だけ二人のつらい気持ちを理解することができるとっても心優しい人なのだ。
一斉風靡したシェイパー、父親のエド・アングロを継いでシェイプをしながら午後は毎日フキパで過激に波に突っ込んでいる。彼のビジネスがそれほど大きなものではないことを知ってるので寄付してくれと頼みにくかったし、電話でも軽い感じで小物でもTシャツでもいいんだよーと言っていたのに、電話で彼は「当日には間に合わないけどスタンドアップをシェイプするよ」といってくれた。
そういう人なのだ。自分の損得を省みない、人のために何でもしようとするマークこそ、私が20年以上も知っている大好きなマークなのだ。きっと自分のできることいじょうのことをやってくれちゃうだろう、そうわかっていた。だから頼みにくかったんだよなーと電話で話しながら苦笑いしてしまった。
人のためにぽんとカスタムシェイプのスタンドアップを寄付してしまうような人はなかなかお金持ちに離れないかもしれない、でも少なくともたくさんの人がそういう行為をするマークに感謝し、尊敬し、何か彼が困ったときには、あの時彼は手を差し伸べてくれたじゃないか、と思い出して手を差し伸べるんじゃないかと思う。結局人間の人生において、何が得で損なのか、なんて死ぬまでわからないものだ。
2011-10-12
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