2011-01-21

1月20日 男らしい海

波サイズアップ!朝早くからなんとなく眠れず風もトレードがそよそよ、これは今日はカイト日和になりそうだ、と緊張する。何しろまともにカイとしたのはいつもことやら、最後にカイトしたのは年の暮れにツインチップ出してちょっとだけ乗ったとき。油断して吹っ飛ばされて両膝痛めたのだ。その前はほんとに思い出せないくらい乗っていない。風もなかったし、風が吹いたときも腰を痛めたいたりして乗っていなかったから、バハから帰ってきて以来2回くらいしか乗っていないはずだ。つまりここ3ヶ月くらいはまともに乗っていないのだ。

波はワイメアのエディーの大会を行うほどには大きくならず、マウイも多分10ftくらい。そしてウエストなのでアウタースプレックスで5-6ft、カナハはセットでオーバーヘッドくらいとそれほど大きくないがフキパはさすがにクローズアウトで誰もいなかった。
朝チェックしていたら、横で同じように波を見ていたフードをかぶったお兄さんがいたが、誰かと思ったらクアトロやシマーを日本で扱っている大先輩(何しろ私がウインドを始めたころからの知り合いで、当時私は高1の子供、彼は大学生でテニスのコーチをしてて、いつもきれいな女性たちを連れていた)の佐藤広美、こうちゃんだった。マウイにいたのをしらなかったのでびっくり。こうちゃんは誰もが認めるビッグウエイブライダー、多分誰も乗っていないこんなフキパでも日本からポンと来て乗ってしまうのだろう。
でも今日は私もコウちゃんもやめとこか、という気分で混まないうちのカナハを狙うことにした。

11時きっかりに出てしばらくはウインドサーファーゼロ、カイトが3名くらいでらくらくファンライディング。ただ波はあまりないうえにバンピー、オンがかっているのでソフトなカナハの波がさらにパワー無しになっている。でも恐怖感無しに気楽に思い切り突っ込める波だったので楽しかった。思ったよりカナハのサイズがなかったのでどうしてもレインズや他のところが気になって仕方がない、いつも一緒にレインズで乗ってる連中がここで乗っていないとなると、『やっぱりあっちが良くなってきたんじゃないか』なんて考えてしまう。混み始めたと同時にさっさと見切りをつけて上がり、ディランに電話をするとアウタースプレックスで乗るという。確かに今日の風向きならちょっとオンがかっているのでシュガーコーブからでも出やすいだろう。私もすぐ後から合流すると伝え道具を片付け車に乗った。シュガーコーブに向かっているつもりがぼんやりしていたら通り過ぎてレインズまで行ってしまった。風は吹いているし、セット間隔はながいので出られないことはないのだが波はほとんどクローズアウト。フキパならちゃんと選べば乗れる波もあるだろうがほとんどクローズアウト。フキパもレインズも誰も出ていない。普段の私だったらこのサイズならあまり躊躇しないで出るとは思うのだが、今日は今ひとつ自信がない。ずっと乗っていなかったせいもあるのだろうが。弱虫気分。
まあ今日はアウタースプレックスで皆と一緒に乗ろうと、今来た道をもう一度戻りシュガーコーブに向かった。ところが着いてみるとちょうど風がシフトしたのか、入りりこんだ湾の中はまったく風が入っていない。はるか沖で割れている波に乗っているディランたちはバンバン走っているし、多分7mでちょうどいいくらいだろうが、とてもインサイドを抜けられそうにないのだ。そのうえ周りには誰もいない。ずっと長い間考えた末、あきらめた。レインズに再び戻り、ここから出てアウタースプレックスまでダウンしていこうか、とも考えたけど、結局なんとなくやる気が出ず、尻尾丸めてかえってきた。

ずっと乗ってなかったのだから、無理して急にビッグウエイブの中出ても痛い目にあうから正しい判断をだ、引くのも勇気だ、という気持ちと、弱虫すぎる。びびって、努力が足りないんじゃないかという二つの気持ちの間で揺れながら、明日は絶対がんばってもう少しまともに乗るぞ、と自分に言い聞かせた。

(ジョーズ)

海はマザーオーシャンと呼ばれているが、今日の海は荒々しい男っぽい海だった。ちなみにフキパに誰も人がいない分ジョーズはものすごいことになっていたらしい。観客もたくさんにいたに違いない、ハナハイウェイからジョーズに入っていくところにも何十台も車が止まっていた。

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