2019-10-29

10月26日 アロハクラシック開幕!

朝は来るはずの波がまだあまり届いていないようにも見えたけれど、10時ごろにはセットが入りだした。
朝一かなはは波がなさそうだったので家で仕事をやっつけて、もしもおちゃんたちレディースが始まるようだったら連絡してと頼んでおいた。
ところが風は吹いているようなのに連絡がこない(ホキパは電波が弱いのでテキストが届かなかったみたい)
タティアナからの連絡で、あと1時間くらいでレディースのヒート始まるみたいと聞いて大慌てでホキパに向かった。

まだ波はそれほど大きくはなく、風も弱め。でもメンズヒートは着々と進行していて、日本人メンズのヒートもいくつか見ることができた。
 1ラウンドを上がったのは石井タカラ選手と杉琢磨選手、まあ予想通りというか妥当なところだろう。でもどの選手も去年より上手くなっていた。
さて肝心のもおちゃんは、1ラウンド目のヒートは他のヒートより面子がハードではあったけど難なく通過。1ッポンメ初っ端に乗った波がすごく良かったからいいペースで乗れてたようで、普段から課題である波選びもいい感じで冷静にいい波をとっていたし余裕でアップ。しかし一緒に横で見ていた娘のスモモは誰よりも厳しい批評をするのであとでかあかに「ボトムターンが浅すぎる」とダメ出しをしていたとか笑 でも確かに彼女はサーフィンが上手なのでいいポイントをついてるし、厳しい批評はムカつくかもしれないけど大事なこと。
2ラウンドのヒートは去年優勝したサラ・ホウジャー、地元でいつでもいいセットを取り、大きな波のコンディションにも慣れてるタティアナ・ハワード、そして大ベテランでハードなチャージをするイバヤ・モレノとの対戦。正直いいってこれじゃあほとんど決勝じゃない?って思う面子だけれど、1ラウンド目の調子でやれば勝ち上がれるはず。

さてヒート前一番乗りで沖に出てポジションキープ。ヒートスタートしたけれどその前のヒートにはバンバン来ていたセットの波が全然来ない。小さめの波をとってしまって、また波を取りに行くけどあまりセットがこないのでまた小さい波をとって来たり。自分でもわかっているのだろう、何度もタックしては沖に戻ったりしていてこちらもやきもき、その間にタティアナやサラは大きなセットを掴み波に乗る。

イバヤはかなりスピーディーなボトムターンからエアリアルにもってこうとしていて目立っている。
ヒートも後半に会ってくるともおちゃんはちゃんといい波を2本乗っていないし、みんなはセットの波の乗ってて、これはまずいと私もスモモも心配になった。かなり風も強くなり、みんな吹っ飛ばされたり、フィンが抜けたりもしていたけど、そうは言ってもみんなうまい!このサイズの波を相手に攻める攻める!

誰が勝つかわからないくらい接戦のように見え、多分モレノが勝ち上がり、そのあとサラかタティアナかなー、もおちゃんはいい波取れてなかったなーと残念モード。
ヒート終了の旗が上がったあとそれまでで一番いいライディングを見せたので、「これをヒート中になってくれればいいのに〜」と言いながら、負けたと思ってがっかりしていた。途中でジャッジの一人が通り過ぎたときも、素子うまいのに残念なヒートだったな、なんて言ってくから、確実に負けたと思っていたら、なんと2位で勝ち上がり。

全体を見ているのとジャッジペーパーでジャッジするのとでは印象や結果が違うことも多いけど、多分最後のライディングがカウントされていたのだろう。

(もおちゃん応援団)
「もう一回死んだと思えば怖いものはない次は思いっきり突っ込んで!」と応援に来ていたかなちゃん、ヒロさん、まりちゃんとみんなで決勝を見守った。

決勝はもおちゃん、イバヤ、そしてもう一つのヒートから勝ち上がって来たサラキタとヨーロッパの選手。
サラキタはビッグウエイブはあまり得意ではないけどとにかくうまいし体格がいいのでパワーがありライディングもパワフル。
イバヤも決勝だけあってセットの波でもエアリアルかけたり、かなりクリティカルなセクションに当て込んでいる。

でももおちゃんもとても冷静に波選びをして、「この波いまいちじゃないかな」とスモモと私がいうような波を引っ張って来てもすぐタックしておきに戻り、いい波を探している。
ただなぜかこのヒートは大きなセットがこない。この前のメンズのヒートでは馬鹿でかい、そのうえクローズしないようないい波がたくさん来ていたのに!
でも小さめの波を過激に攻めたり精一杯頑張っていた。
最後もう一本大きな波掴んで乗ってほしいと願っていたけどなかなかセットがこず、最後の一本ギリギリに乗り、いい感じで終了、と思いきやその後ろからかなり大きなセットがやって来て、残りの3人は終了ギリギリにそれに乗り、イバヤとサラキタは大きなサイズの波でライディングを決めた。
うーん同じ波のサイズで乗っていたら、勝ててたかもしれないけどなー。残念。
でもそうは言っても3位入賞。大したもの!
おめでとう!I am always proud of you!

恥ずかしがり屋で無口でマウイに修行に来るようになってからも数年はほとんど口を聞いてくれなかったもおちゃん、初めて出た大会ではアマチュアクラスででて敵なし、絶対優勝って言われていたのに、緊張しすぎてコケコケで、ウオーターまでままならず、ロックの方まで流されそうになってて(波もないのに笑)大笑いさせてくれたもおちゃん。あれから20年以上経った今では心から信頼できるそして尊敬できる親友でいてくれ、いつも彼女の頑張りとまっすぐさに刺激をもらってる、その上彼女の娘、スモモとも仲良くしてもらえ、今では彼女から教えてもらうこともたくさん。
こうやって一緒に(レベルは違うけど)それぞれが海に向き合い、頑張っていけるのは本当になんて幸せなんだろうと思う。

まだルーザースというチャンスも残されてはいるけれど(でも天気予報と日程見るとたぶん今回はそこまで回ってこないような気がする)一番になれなかった悔しさが夜になって込み上げてきたみたいで(この負けず嫌いがもおちゃんの強みでありどんどん上手くなる理由)みんなのライディングをyou tubeや私たちが撮った録画で見て研究し、朝になったら、その分析結果を私のところまで報告しにきた。
それによると、
Tathianaの波の取るうまさは半端ない、あれは運だけじゃなくちゃんと分かってとってるから次はタティアナにくっついて彼女の取る波の次の波を取ろう。
サラキタはパワフル、スプレーの飛び方が違う、あれくらい飛ばせるように頑張って練習する
イバヤはガッツがあるし、ポートのジャンプがうまいからエアリアルができる。自分はポートのジャンプができないからエアリアルで自信がない
サラホージャーはムラがあるのとメンタルが弱いかも。うまい時はすごくうまいけど風が強すぎると自分が華奢であることで精神的に不安にな理、小さすぎる道具を使っちゃうから走らなかったりする。ただし、大きな波でちょうどいい風のホキパならではのコンディションだとめちゃくちゃうまい。
と簡単に言えばこんな感じ。
他にも私よりも前から選手やってて私の時代にワールドチャンピオンだったアンジェラがまだ出ていたり、以前出ていて今年マウイにまた戻ってきて子供も少し大きくなったことで大会復活したアナマリーがいたり、日本の若手かずきちゃんが出てたりといろんなレディースが出てて盛り上がった。そしてレベルも去年より高かった気がする。

レディースのことばかりになってしまったが、メンズで目立ってたのはアントワン、カイレニー、リーバイ、ケビンプリチャードかな?
メンズが出てくるとやっぱりレディースとは差があるなあと思う。スピードが違うしほんとかっこいい。もちろんレディースもかっこいいのだが。
メンズはビッグウエイブでガンガンすごいやつを見せてもらおうと期待している。
アロハ初日にしてかなりいい感じで進行。明日はどんなドラマが待ってるかな?

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