2018-01-11
1月11日 Surf's up! しっぽ丸めた負け犬気分
ホキパのコンディションは波の大きさだけではなくうねりの向き、風向き、風の強さでかなり変わってくる。今日はオフ気味のガスティーな風でかなり難しいコンディション。
波が上がるとわかっている日は無意識のうちにどこか興奮しているのだろう、今朝は夜中に目が覚めて結局そのまま起きて、4時ごろちょっとウトウトしたけれど5時半には海に行く準備を始めた。
風はちょっとありそうだったけれど、オフ気味だったので乗れないことはないだろう、そして昨日のんびり行って後悔したので今日は風が上がるまで乗れるだけでも乗ろうと夜明け前に出発。途中で見たホキパは風も弱くしっかりとうねりが
それでもすでに5、6人いつものメンバーがすでにビーチに来ていた。でもみんなそそくさと出る様子がない。確かに波は大きいが、以前にもこれくらいの時に出ている。ふーんオンショアが思ったより強いのだ。
それでもSICのマークがまず出て行く。私は誰よりも下手なのだから贅沢は言ってられないと用意を始めた。今日は迷わずカイフォイル。沖に出てみるとこの間波のサイズが大きかった時に似た感じ。サイズはあるけどまとまりがなく、テイクオフしにくい。とは言っても十分練習になったし、みんなそれぞれかなりのグライドをしていた。毎日違って毎日楽しい。今日はカメラを持っていくのを忘れたので自分が乗ることに集中できたのも良かったのかも。
途中風が強くなったり弱くなったりしていたが結局そこまで上がらないまま2時間ほど乗って終了。
クリスのボード6’6
カラマが5’8くらいの板に乗り、クリス(多分100キロ以上ある体全体が真四角のがっちり筋肉質)も6’6の板に乗っている。
7’のボードにのってる私。もちろんデザインが違うのだが、「I feel like big fat ladyなんかおデブのおばちゃんみたいな気にさせられる」とデイブカラマに文句を言った。まだ1年も経っていないのにボードデザイン、細かい部分のデザインなどどんどん変わってしまい、当時は一番小さいくらいの私のボードが今や長さでは一番長いくらいになっている。
それでもまだまだ学べることはたくさんあるのでしばらくはお金を使わずこの板で練習し、デザインの進化を少し距離を置いたところで観察しようと思う。
ブランチのお弁当を食べていたら風が落ちてきた、もう一度出ようかなと思ったけれど、出ようと思った途端また風が上がってきたのでちょっとホッとした気持ちで辞めることにした。
ハーバーもチェックしたけれど風が吹き上がっていたのでさあ、諦めて帰って仕事しようと思ったが、考えてみたらこれだけ波があって風が吹いたらカイトじゃないか!ということで車にカイトギアも入っていたのでレインズへ。
レインズはウエストスウエルのため結構なサイズアップだった。カイトサーファーがすでに二人出ていてホキパで乗っていたが、かなりガスティーでインサイドは弱い。彼らが9mで出たと予想して、5mをセッティング。この夏から秋にかけて全くカイトの練習ができていなかったし、大きな波でのカイトは本当にしばらくやっていなかったのでなんとなく不安。このサイズだったら出たこともなんでもあるから大丈夫と自分に言い聞かせ、実際自分でも大丈夫だと思ったからセッティングしたのだが、風が安定しない。そうこうしているうちに風が弱くなってきて、出ていた二人のカイトサーファーもちょっと苦戦している。
どうしよう、まあ出ていってあまりにガスティーだったらさっさと上がろうと決めてランチングをしようとするが、風が弱すぎてなかなか上がらない。やっとの思いでカイトをあげてリーフを横切ろうとしたが、その時また風が弱まり、カイトが落ちそうになった。
「これは神様が今日は行くのやめとけといっているのかもしれない」と、なんとなく心に不安が残ることを理由に、出るのをやめた。横でセッティングしていた人は私がやめたことに対して言葉にしてそうは言わなかったが、今日はやめて正解だ、と評価してくれたような気がした。
でもここまでセッティングしていざ出ようとしてる時に辞めるのは自分でも勇気がいるし、やめた後、とてつもない負け犬の気分になった。
(クローズアウトセットもたまにきていた)
今回堂々と出て行く気持ちになれないのは、何より自分のせい、夏の間もカイトの練習をして、どんな風でも乗っていれば今日でも余裕で出て行ったことだろう。でもそれをしていないから気持ちが弱い。
あー情けないなあと自己嫌悪に陥りながら、少し自分を戒めるためにもホキパの丘に車を止めて、出ている3人のカイトサーファーを見ていた。一人はビッグウエイブが得意なスティーブ、そしてもう一人はブラジリアンのフレデリコ、彼はカイトやトウインでジョーズにも入っている。そしてもう一人カリフォルニアかどこから毎年来るという男性。
スティーブはここでのビッグウエイブは誰よりも乗っているので余裕が感じられる、難しい風も見極めてセットの波をバンバンせめていた。フレデリコも沖でリグと離れたウインドサーファーをインサイドまで引っ張ってきたりと余裕。まあ、彼はこの間もジョーズがオンショアでぐちゃぐちゃの時にもトウインでぐるぐる巻かれて大変だったそうだしカイトでも誰よりもヘビーなワイプアウトしているからこれくらいの波だったらなんてことはないのだろう。
でも彼らが気を使いながらインサイドの弱い風に苦労しているのを見て、やはり私は出なくてよかったのかもしれないと思い出した。悔しいけど練習不足の今の私にはこの風は難しすぎる。そんなことを考えて見てたら、急にスティーブがインサイドまで入ってきてしまいカイトが落ち、そこにセットの波が崩れてカイトがぐちゃぐちゃに。カイトは一気にロックまで来て、スティーブは慣れた様子で泳いで少し先の岩場に上がって来た。私は急いでロックしたカイトを取りに行こうとしたけれど、すでにカイトはもう粉々、李0ディングエッジしか残っていなかった。両膝血だらけにしながらスティーブもやって来て二人でラインを外し、カイトだけとった。スティーブは毎冬2、3枚こうやって岩場にカイトを捧げているが、それだけチャージしているということ、もう60歳くらいだと思うけれど、本当にすごい。こういう風になりたくないから今日はせめてなかったのになあ。と悔しそう。出ているだけで十分すごいと思うけど。
車まで帰ってくる途中、今度は後から出て来た男の人がカイトを落とした。ラッキーにもセット感が長かったのでスティーブのカイトのようにぐちゃぐちゃにはならなかったが、裏返しになってしまったのか、カイトが上がらない。上がらないならすぐに外して泳がないとこのくらいのサイズの時は流れが強くてどんどん沖に引っ張られる、実際私が最後にに見た時彼はまだラインも巻き込んでいず、カイトもたたんでいなかったのでどんどん流されていた、あそこまで流されたら一番大きなクローズアウトに沖から何度も巻かれて帰ってくるしかない。
大丈夫だったかなあ。
自分が出なかったのは正解だったという関心はあるけどそれでもやはり出れなかった自分が情けない。
尻尾を丸めて帰っていく負け犬気分。
こういう気分になりたくなかったら、もっと普段から自分に厳しく、練習やトレーニングを積んでおかないといけない、積んでいても乗れなかったらそれは諦めがつくし、こんな情けない気持ちにはならないはず。
フォイルも楽しいけどボヨボヨのパワーのない波ばかりやってたら、いざという時ビビって出れなくなるから、波があるときはちゃんとそれに合わせたものに乗らないといけないな。
反省しきりの一日だった。
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